ガス技術20問の選び方|捨てる科目別・これだけ覚える論点

ガス技術は27問のうち20問を選んで解答します。7問は捨てられる——
このルールをどう使うかで、必要な勉強量は大きく変わります。

このページでは、平成29年度〜令和7年度の9年分(甲種・乙種あわせて18回分)
問番号・論点のレベルまで分解し、「1科目を捨てるなら、最低限どの論点を押さえれば2問拾えるか」
実績データで示します。

まず前提:足切りは意外と緩い

科目 出題・解答数 配点 足切り
法令 16問出題・16問解答(必須) 80点 25点以上
基礎理論 15問出題・10問選択 50点 15点以上
ガス技術 27問出題・20問選択 100点 30点以上
🔎 ここが判断の土台
ガス技術の足切りは100点中30点、つまり
20問中6問正解で下限はクリアします。ただし合格には総合180点(60%)が必要なので、
実質的な目標は20問中12問8問は間違えられる計算になります。

「全部やる」か「絞る」か

方針 内容 長所 短所
全部やる 27問すべて準備 当日易しい20問を選べる。難問7問を捨てられる 学習量が最大
2科目+2問 9+9+2=20問 学習量が約3分の2 余裕がゼロ。20問すべて解答必須で、難問から逃げられない
2科目+4問
(推奨)
9+9+4=22問準備 2問分の保険がある。追加コストは論点2〜3個
⚠ 20問ぴったりに絞るのは危険です
20問しか準備しないと、その年に狙った論点が外れたとき逃げ場がありません。
下の表の論点に加えて、もう1〜2問分(次点の論点まで)押さえておくことをおすすめします。
追加で覚えるのは論点2〜3個なので、保険としては安いはずです。

捨てる科目別・これだけ覚える早見表

どの科目が得意かは、担当している業務で決まります
製造所にいる方は製造が、導管部門の方は供給が、保安・サービスの方は消費機器が、
それぞれ実務の延長で読めるはずです。
そこで「捨てる科目」を軸に3パターンすべてを用意しました。ご自身の状況で選んでください。
ケースA:製造を捨てる
導管部門・保安/サービスの方向け / 3パターン中もっとも学習量が少ない
狙う問 覚える論点 9年の出現
問1
問番号の固定度 100%
上位2論点で 82%
LNG取扱い留意事項(気化・低温・漏えい・貯槽内挙動・各種トラブル) 15/18回
天然ガス・LNGの性状と特徴(都市ガス原料の概要) 12/18回
LNGプロジェクト・LPG・オフガス・バイオガス・次世代エネルギー原料 6/18回
問9
問番号の固定度 100%
上位2論点で 88%
省エネルギー・LNG冷熱利用(冷熱発電・空気液化分離・エクセルギー) 16/18回
公害防止(大気汚染)ばいじん・SOx・NOx抑制技術 6/18回
公害防止(水質汚濁)pH・SS・BOD・COD 3/18回
💡 なぜこの2問か
問9は論点が3種類しかありません。なかでも
省エネ・LNG冷熱利用が9年で16/18回と、
ほぼ毎回出ています。問1も上位2論点で8割超。
しかも2問とも「LNG」というひとつのテーマでつながっているので、
まとめて読むと相乗効果があります。計算もほぼ出ません。
▶ この4論点を実際に解く
問1:製造1章 原料ガスとLNG基地 問9:製造9章 公害防止と省エネ

教材の各章の最後に、その章の過去問だけを○×で解ける一問一答があります。間違えた問題は記録され、あとで解き直せます。
ケースB:供給を捨てる
製造所・保安/サービスの方向け / 計算の得手不得手で選択肢が変わります

B-1 計算を避けたい場合

狙う問 覚える論点 9年の出現
問16
問番号の固定度 100%
上位2論点で 68%
溶接欠陥 12/18回
非破壊試験(放射線透過試験 RT) 9/18回
非破壊試験(UT・MT・PT)の比較 5/18回
問18
問番号の固定度 100%
上位2論点で 55%
緊急対策(供給停止ブロック・地震計・供給停止設備) 9/18回
設備対策(新設導管の耐震設計) 8/18回
緊急対策(第1次・第2次緊急停止判断) 6/18回
どちらも計算問題は一切出ません。問18は問番号の固定度100%です。
▶ 計算を避けるコースを実際に解く
問16:供給7章 溶接 問18:供給9章 地震対策

教材の各章の最後に、その章の過去問だけを○×で解ける一問一答があります。間違えた問題は記録され、あとで解き直せます。

B-2 計算が苦にならない場合(実はこちらが最小)

狙う問 覚える論点 9年の出現
問10
問番号の固定度 94%
上位2論点で 100%

計算 18/18回
低圧導管の口径決定と圧力解析(流量公式・末端所要圧力・高所補正) 17/18回
ガスメーターの種類(実測式・推量式の分類体系) 1/18回
問13
問番号の固定度 100%
上位2論点で 90%

計算 15/18回
内圧による応力(円周方向応力・軸方向応力)の算定と計算 12/18回
温度変化による熱応力と架管の設計(可とう性配管・伸縮継手比較) 6/18回
応力とひずみ・上載荷重・車両荷重と最小管厚(外力設計) 1/18回
💡 問10は論点が2種類だけ
問10は低圧導管の流量公式(Pole式)
17/18回を占め、上位2論点で100%です。
18回すべてが計算問題なので、公式ひとつ覚えれば毎年1問取れる構造になっています。
問13(内圧による応力)と合わせても覚える論点は3つ
計算さえ厭わなければ、全パターン中もっとも効率的な選択です。
▶ 計算で取るコースを実際に解く
問10:計算特集 導管の口径・圧力 問13:計算特集 管材の応力

教材の各章の最後に、その章の過去問だけを○×で解ける一問一答があります。間違えた問題は記録され、あとで解き直せます。
ケースC:消費機器を捨てる
製造所・導管部門の方向け / 2問で1つの論点を共有できます
狙う問 覚える論点 9年の出現
問26
問番号の固定度 94%
上位2論点で 59%
ガス機器の安全装置の概要と分類 11/18回
立ち消え安全装置(熱電対式・フレームロッド式) 8/18回
制御装置の種類(ガス量・空気量・水量・圧力) 4/18回
問27
問番号の固定度 83%
上位2論点で 52%
ガス機器の安全装置の概要と分類 9/18回
ガス機器の基本機構 4/18回
主な安全装置の方式と作動原理一覧 4/18回
💡 問26と問27は最頻出論点が同じ
どちらもガス機器の安全装置の概要と分類が首位で、
2問合わせた出題36回のうち20回がこの論点です。
ひとつ覚えると2問に効くという、消費機器では珍しい構造になっています。
⚠ 問19・問20は狙い目に見えて効率が悪い
問19・問20はどちらも「燃焼の基礎」から100%出題されるため一見狙いやすいのですが、
この章は論点が16種類に散っており、上位2論点でも4割程度しかカバーできません。
2問のために16論点を覚えることになります。
▶ この3論点を実際に解く
問26・27:消費機器3章 制御装置と安全装置

教材の各章の最後に、その章の過去問だけを○×で解ける一問一答があります。間違えた問題は記録され、あとで解き直せます。

業種別の当てはめ

担当業務 得意になりやすい科目 捨てる候補 覚える論点数
LNG基地・製造所 製造 供給(問10・問13) 3
導管の建設・保全 供給 製造(問1・問9) 4
保安・サービス・営業 消費機器 製造(問1・問9) 4
製造を捨てる選択は、供給・消費機器のどちらが得意な方にも使えるため、
もっとも汎用性が高い組み合わせです。

この分析の見方について

表の数字は、平成29年度〜令和7年度の9年分(甲種・乙種で18回分)
実際に分類して数えたものです。「問番号の固定度」は、その問番号が同じ章から
出題された割合を指します。

ただし、これは過去の傾向であって、来年度の予告ではありません
9年間続いた並びが変わることもあります。
「準備の順番を決める材料」として使ってください。
上で触れたとおり、狙う2問に加えてもう1〜2問分の余裕を持たせることをおすすめします。

次にやること

模擬試験で本番形式の58問を通しで解く
どの科目が実際に取れているかを確かめてから絞るのが確実です
教材42章で、狙う論点だけを読む
各章の末尾から、その章の過去問だけをランダム演習できます
過去問9年分(全問解説つき)
狙う問番号だけを9年分続けて解くと、出題の型が見えます
計算問題特集(公式別に9年分)
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