論述試験は 1問でも0点を取ると不合格。
過去問の出題テーマは限られているので、「型」を覚えて何度もアウトプットするのが最短ルートです。
1. 論述試験の概要
| 出題科目 | 法令(必須) + ガス技術(製造・供給・消費機器から1つ選択) の2科目 |
|---|---|
| 配点 | 合計 70点満点(法令35点 / ガス技術35点) |
| 合格に必要な点数 | 論述合計が 20点以上、かつ 法令・ガス技術のどちらも0点でないこと(片方0点だと不合格) |
| 試験時間 | 1時間(13:00〜14:00) |
| 解答形式 | A4用紙に 自由記述(28行目安) |
| 持ち込み | 電卓・電子機器の使用は 禁止 |
まず読む:出題傾向の分析
2. 論述4分野の対策ページ
3. 解答時の重要な注意点
① 設問の意図を正確に把握
聞かれたこと以外を書いても得点になりません。
(例: 周知について聞かれているのに調査の内容を書く等)
書き始める前に一呼吸おいて確認。
② 箇条書きで簡潔に書く
見出しと内容を分け、採点者がキーワードを見つけやすいように工夫。長文ではなく構造化された解答を。
③ 最後まで諦めない
予想外の問題でも、知っているキーワードを羅列すれば部分点をもらえる可能性あり。
白紙で出さないことが最重要。
4. 採点者に伝わる「書き方」の型
長文でダラダラ書くのではなく、以下の3要素で組み立てる:
- 見出しを立てる:「目的」「義務の内容」「届出の時期」など、一目で何について書いているか分かるように
- 内容を箇条書きにする: 見出しに対する詳細を簡潔に書く
- キーワードを意識する: 採点は加点方式(キーワードがあれば点が入る)と推測されるため、正確な用語を盛り込む
5. 戦略的な時間配分(25分ルール)
1時間で2問を解くため、以下のスケジュールが推奨されます。
| 時間帯 | やること |
|---|---|
| 0〜25分 | 1つ目の科目(例: 法令)を書く。途中でも一旦止める |
| 25分〜50分 | 2つ目の科目(例: ガス技術)を書く |
| 50分〜60分 | 両科目の不足部分を追記、誤字脱字修正、見直し |
どちらか一方が0点だと不合格になるため、両方の解答欄をバランスよく埋めることが最優先。1問に時間をかけすぎて2問目が白紙だと致命的です。
6. 「分からない問題」への対処法
全く予想していなかった問題が出た場合でも、以下の行動で「0点を回避」します。
① 断片知識を並べる
全体像が分からなくても、関連するキーワードを箇条書きで書き殴る。何かしら埋めることが0点回避に。
② 多角的に推測する
ガス事業法の目的(公共の安全・使用者利益保護・公害防止等)から逆算して、それらしい内容を論理的に構成する。
③ 構造を借りる
「平時/緊急時/事後」「事業者対策/需要家協力」のような定型構造に当てはめて書くと、空白が埋まる。
7. おすすめの勉強方法
| 開始時期 | 試験の1ヶ月前〜2週間前を目安に開始(早すぎると忘れてしまうため) |
|---|---|
| 学習の比率 | 読む3割 / 暗唱6割 / 書き写す1割。アウトプット(暗唱)を繰り返して脳に刷り込む |
| 暗記のコツ | 「設問 → 見出し → 内容」の順に芋づる式に思い出せるよう訓練 |
| 暗記範囲 | 法令: 過去出題範囲はすべて網羅(マーク対策にもなる) ガス技術: 3〜5テーマに絞る + 予備1テーマ |
8. 効率的な暗記の実践法
「書く」勉強は時間がかかるため、移動中などの隙間時間に「暗唱」するのが効率的。
- ステップ1: 問題文を見て、まず「見出し(骨組み)」が全部言えるか確認
- ステップ2: 見出しに対して、具体的な「内容(中身)」を口に出して説明
9. 選択科目の絞り込み戦略
ガス技術はメイン3 + 予備1の計4テーマで対応:
メイン(3テーマ)
自分の得意な分野(例: 供給)から頻出問題を3つ完璧にする。
サブ(1テーマ)
メイン分野で難問が出たときの逃げ道として、別分野(例: 製造)の基本問題を1つだけ押さえる。
狙い
学習時間を節約しつつ、足切りリスクを最小限に。深く狭く + 浅く広くのハイブリッド。
出題傾向(直近9年・乙種)
| 年度 | 法令 | ガス技術(製造 / 供給 / 消費) |
|---|---|---|
| R7(2025) | 保安責務 + 主任技術者制度 | 製造:品質管理+バイオガス★ / 供給:自社工事 / 消費:家庭用機器+ガス栓接続 |
| R6(2024) | 保安規程 + 消費機器調査 | 製造:地震+津波 / 供給:他工事 / 消費:業務用厨房 |
| R5(2023) | 主任技術者制度 + 熱量測定義務★ | 製造:防災+停電 / 供給:地震対策 / 消費:家庭用機器+ガス栓接続 |
| R4(2022) | 保安規程 + 保安業務規程 | 製造:品質管理 / 供給:経年管+緊急時保安 / 消費:業務用厨房 |
| R3(2021) | 保安責務 | 製造:保全+経年劣化 / 供給:自社工事 / 消費:家庭用機器+ガス栓接続 |
| R2(2020) | 大臣命令 + 供給条件説明 | 製造:地震対策 / 供給:他工事 / 消費:業務用厨房 |
| R1(2019) | ガス工作物維持運用 + 保安業務規程 | 製造:防災+津波 / 供給:地震対策 / 消費:家庭用開放式 |
| H30(2018) | 保安規程 + 消費機器調査 | 製造:保全+経年劣化 / 供給:緊急時保安+地震 / 消費:屋内ふろがま |
| H29(2017) | 主任技術者制度 + 保安責務 | 製造:品質管理 / 供給:自社工事 / 消費:業務用厨房 |
法令はB+D(保安責務+ガス主任技術者制度)で予測通り3本柱の核心が出題。
製造は 「バイオガス導管注入時の不純物」が新論点 として加わり、カーボンニュートラル/脱炭素トレンドの反映。
供給は自社工事事故防止(R3とほぼ同じ)、消費は家庭用屋内機器のガス漏えい着火・爆発(R5の発展形)。
R8試験以降の新規論点候補: 令和6年8月改正「サイバー攻撃の事故報告義務」、令和7年5月成立「サイバー対処能力強化法」、e-メタン/バイオガスの本格導入関連。
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結局、いくつ覚えればいいのか
論述は法令1問(必須)+ガス技術1問の2問構成で、ガス技術は 製造・供給・消費の3問から1問を選ぶ形式です。 つまり「メインが消費、サブで供給と製造も」という備え方は不要です。 選んだ1科目だけを仕上げてください。
9年分(全36問)を分類すると、テーマ数はこうなっています。 9年間、新しいテーマは1つも増えていません。
| 科目 | テーマ数 | あなたが覚える数 |
|---|---|---|
| 法令(必須) | 9 | 9(ただし上位5テーマで76%) |
| 消費機器 | 2 | 2 |
| 製造 | 3 | 3 |
| 供給 | 4 | 4 |
消費を選ぶなら 法令9+消費2=11テーマ。これが最少です。 時間が足りなければ、法令を上位5テーマに絞って7テーマまで削れます (法令の17小問中13=76%をカバー)。
消費は「業務用」と「家庭用」が交互に出ていて、令和2年度以降 6年連続で崩れていません。2テーマしかないうえ、 対策側(周知・調査・改善)の書く中身は両方でほぼ共通です。
供給は4テーマありますが、4年周期で一巡しており、 どのテーマも時間軸で3つに割る(着手前/施工中/事後 など)と骨格が作れます。
製造は3テーマで、防災の3本柱はどの災害設問でも冒頭に置ける万能骨格です。
見出しと箇条書きの書き方
採点はキーワードを拾えているかで決まります。 文章力ではありません。次の型で書いてください。
- 最初の3分で設問を分解し、見出しを先に書く
「(1)」「(2)」や「目的/義務の内容/届出の時期」を、答案用紙に先に書いてしまう。 これだけで白紙=0点を防げます。0点はそれ自体が不合格条件です - 見出しの下は箇条書き。1行1規定
長文にしない。条文の主語(誰が)と語尾(〜しなければならない/〜できる)を落とさない - 設問が観点を示していたら、それをそのまま見出しにする
供給なら「着手前/土木/配管」、消費なら「周知/調査/改善」。 設問の割り方に従うだけで骨格が完成します - 数字は確実なものだけ
曖昧な数字は書かない方が減点されません - 時間が余ったら例外規定(ただし書き)を足す
法令35点+ガス技術35点=70点/60分(1問30分)。 考える時間はほとんどありません。思い出す作業を30分に収めると考えてください。
足切りは「全体20点以上」だけでなく、法令面・ガス技術面のどちらかが0点だと不合格です。
テーマごとの模範答案は 論述パック(全18テーマ・無料)、 出題の分析は 出題傾向の分析 にあります。
論述パック(無料)
過去9年・全36問を18テーマに分類し、テーマごとの模範答案を自作しました。条文は原文と逐語照合しています。登録不要で全文読めます。
