🚛 供給論述の基本戦略
過去13年の出題テーマを整理すると 「地震対策」「他工事事故防止」「自社工事事故防止」 の頻出3テーマが主軸。
これに 「緊急時保安」「経年劣化」「供給支障」「腐食・防食」 を加えた7テーマを準備すれば対応可能。
R7はR3とほぼ同じ問題(自社工事3段階+火災爆発+酸素欠乏) — 過去問の繰り返し頻度が高い分野。
過去13年の出題テーマを整理すると 「地震対策」「他工事事故防止」「自社工事事故防止」 の頻出3テーマが主軸。
これに 「緊急時保安」「経年劣化」「供給支障」「腐食・防食」 を加えた7テーマを準備すれば対応可能。
R7はR3とほぼ同じ問題(自社工事3段階+火災爆発+酸素欠乏) — 過去問の繰り返し頻度が高い分野。
1. 出題傾向(直近13年・H19, H26〜R7)
| 年度 | 出題テーマ |
|---|---|
| R7 (2025) | 道路上でのガス導管(本支管)埋設工事(非開削工事を除く。)における自社工事事故(供給支障事故を除く。)の防止に関し、以下の3段階において留意すべき事項をそれぞれ述べよ。 (1) 工事着手前(工事計画、着工準備)段階 (2) 土木工事(掘削、埋め戻し)段階 (3) 配管工事(配管、耐圧・気密試験、連絡・ガス開通)段階。ただし、(3)については以下の2点に限る。(ア) 火災・爆発事故の防止 (イ) 酸素欠乏事故の防止 |
| R6 (2024) | 他工事によるガス導管の損傷防止に関する以下について、それぞれ具体的な対策を述べよ。 (1) 道路上の他工事における ①日常的な対策、②他工事照会後から他工事着手前までの対策、③他工事施工中の対策 (2) 需要家等敷地内の他工事における対策 |
| R5 (2023) | 供給分野における地震対策に関して、以下の3点について述べよ。 (1) 設備対策 (2) 緊急対策 (3) 復旧対策 |
| R4 (2022) | 以下の2点について述べよ(地震災害、他工事によるものを除く)。 (1) 既設本支管における ①漏えいの形態と原因、②漏えい予防計画、③具体的な対策 (2) ガス漏えいに対する緊急時の保安体制における ①平常時からの体制整備、②受付、③出動、④現場における措置 |
| R3 (2021) | 道路上でのガス導管(本支管)埋設工事(非開削工事を除く。)における自社工事事故の防止に関し、以下の3段階において留意すべき事項をそれぞれ述べよ。 ① 工事着手前(工事計画、着工準備)段階 ② 土木工事(掘削、埋め戻し)段階 ③ 配管工事(配管、耐圧・気密試験、連絡、ガス開通)段階 なお、③については、火災・爆発の防止、酸素欠乏事故の防止は必須とする。 |
| R2 (2020) | 道路上の他工事による導管の損傷防止のための対策について、以下の3点について述べよ。 ① 日頃から実施すべき事項 ② 他工事照会後から他工事着手前までに実施すべき事項 ③ 他工事中に実施すべき事項 |
| R1 (2019) | 供給分野における地震対策に関して、以下の2点について述べよ。 ① 地震発生に備え、平常時から実施しておくべき事項 ② 地震発生後の対応として実施すべき事項 |
| H30 (2018) | 以下の2点について述べよ。 (1) ガス漏えい発生時(地震災害によるものを除く。)の①体制整備、②受付及び出動、並びに③現場において対応すべき事項 (2) 地震災害時の①動員、②災害対策本部の設置について考慮すべき事項 |
| H29 (2017) | 道路上でのガス導管(本支管)埋設工事(非開削工事を除く。)における自社工事事故(供給支障事故を除く。)の防止に関し、以下の4項目についてそれぞれ述べよ。 (1) 工事着手前(工事計画、着工準備)段階において留意すべき事項 (2) 土木工事(掘削、埋め戻し)段階において留意すべき事項 (3) 火災・爆発事故防止のため、配管工事(連絡工事、ガス開通を含む。)段階において留意すべき事項 (4) 酸素欠乏事故防止のため、配管工事(連絡工事、ガス開通を含む。)段階において留意すべき事項 |
| H28 (2016) | 他工事による導管損傷防止: (1) 道路上の対策3点 (2) 需要家敷地内の特徴的対策2点 |
| H27 (2015) | 低圧本支管の供給支障(地震・他工事除く)の原因3点+未然防止対策 |
| H26 (2014) | 供給設備の地震対策: ①緊急措置のための設備整備 ②供給停止判断の考え方 |
| H19 (2007) | ガス導管(供内管含む)の埋設部における腐食原因と防食方法 |
2. テーマ別の出題頻度(独自集計)
| カテゴリ | 過去13年の出題回数 | 出題年度 |
|---|---|---|
| 地震対策★★★ | 4回 | R5, R1, H30, H26 |
| 他工事事故防止★★★ | 3回 | R6, R2, H28 |
| 自社工事事故防止★★★ | 3回 | R7, R3, H29 |
| 緊急時保安(漏えい対応)★★ | 2回 | R4, H30 |
| 経年劣化(本支管漏えい)★ | 1回 | R4 |
| 供給支障(凝縮水・サンドブラスト等)★ | 1回 | H27 |
| 腐食・防食★ | 1回 | H19 |
💡 傾向まとめ
地震・他工事・自社工事の頻出3テーマを完璧にしつつ、緊急時保安・経年劣化・供給支障・腐食の4テーマも準備するのが安全。
R7はR3とほぼ同じ問題(自社工事3段階+火災爆発+酸素欠乏)で、過去問の繰り返し頻度が高いのが特徴。
地震・他工事・自社工事の頻出3テーマを完璧にしつつ、緊急時保安・経年劣化・供給支障・腐食の4テーマも準備するのが安全。
R7はR3とほぼ同じ問題(自社工事3段階+火災爆発+酸素欠乏)で、過去問の繰り返し頻度が高いのが特徴。
3. カテゴリ別 暗記テキスト
自社工事事故防止(★最頻出・R7出題)
📊 過去問傾向: 直近13年で3回出題(R7, R3, H29)。「3段階(着手前/土木/配管)」+「火災爆発・酸素欠乏」の2大事故防止が問われる。R7はR3とほぼ同じ。
(1) 本支管の地中埋設工事工程ごとの留意事項:
| 工程 | 留意事項 |
|---|---|
| 工事計画 | 管理体制、他企業者との調整、届出、他埋設物の事前協議 |
| 着工準備 | 工事班編成・監督者選任、資機材点検、広報、試掘 |
| 掘削工事 | 法令遵守、防護措置・立会要請、埋設物周辺の手掘り、保安施設設置、土止め |
| 配管工事 | 施工管理、管材確認、他埋設物との間隔 |
| 埋戻し工事 | 良質土砂入替、十分な転圧、仮復旧 |
| 連絡工事 | 導管網の事前調査、遮断後の火気注意 |
| 供給操作 | 計画書に基づき実施、供給圧力の確保 |
| ガス開通 | 設備点検、点火試験による置換確認、関係者連絡 |
(2) 配管工事段階の事故防止対策:
- 火災・爆発防止: 通風換気、ガス濃度測定、噴出ガス最小化、不活性化ガス置換、防火シート、消火器、着火源禁止、ノーブロー工法
- 溶接作業: 感電・アーク光・放射線事故の防止
- 酸素欠乏防止: 酸素濃度18%以上の確認(記録は3年保存)、避難用具準備、ガス遮断、2人以上での作業、酸素欠乏危険作業主任者の選任
他工事事故防止(★最頻出・R6出題)
📊 過去問傾向: 直近13年で3回出題(R6, R2, H28)。「道路上(3段階)」+「需要家敷地内」の2軸構造。
(1) 道路上の対策(3段階):
① 日頃から実施:
- 他工事情報の把握(道路調整会議等)
- 従事者への教育、他工事企業者への周知
- 保安協定の締結
② 照会後から着手前に実施:
- 導管の調査・確認(図面、パイプロケーター、必要に応じ試掘)
- 他工事企業者との事前協議と保安体制の確立
- 移設・防護・管種変更・一時供給停止等の保安措置
③ 他工事中に実施:
- 立会(本支管位置・保安措置の相互確認)
- 巡回(漏えい・防護措置の異常点検と状況把握)
(2) 需要家敷地内の対策(3項目):
- 需要家への周知活動 — 業務機会を通じてチラシ等を配布し、資産区分・改装・解体時の注意事項を伝える
- 建築・設備業者への周知活動 — 諸団体や関連業種の事業者にチラシ配布や講習会を実施
- ガス管の標示 — 現地にガス管の位置・連絡先等を表示
地震対策(設備+緊急+復旧)
📊 過去問傾向: 直近13年で4回出題(R5, R1, H30, H26)。最頻出。設備対策・緊急対策・復旧対策の3点セットで答える。
(1) 設備対策:
新設導管:
- 高圧埋設: 応答変位法に基づき管体ひずみを算出し、許容ひずみ・液状化耐震性を評価
- 中低圧埋設: 地盤変位吸収能力、管種、埋設条件を考慮し設計地盤変位と比較評価
- 露出部: 地震時の応力やひずみを算出し耐震性を評価
既設導管(対策対象):
- ① 特殊地形地区における非裏波溶接鋼管
- ② ねじ継手鋼管
(2) 緊急対策(体制・設備):
緊急措置体制:
- 動員を行い、災害対策本部を設置
- 動員基準、出動方法、代行者、組織役割分担、協力会社との連携等
緊急措置設備:
- 遮断装置: マイコンメーター、メーターガス栓、緊急ガス遮断装置
- ブロック化: 被害著しい地区を選択し供給停止できるよう、事前にブロック分割(統合・単位ブロック)
- 地震計: SI値又は最大速度値を計測。統合ブロックに1台以上設置
(3) 供給停止判断の考え方:
- 第1次緊急停止判断: 定めた地震計SI値が判断基準値以上を記録した場合、又は送出量・圧力の大変動により継続困難な場合
- 第2次緊急停止判断: 判断基準未満のブロック等で、巡回情報等により二次災害の発生が予想される場合、又は被害状況が緊急時対応能力を超えるおそれがある場合
(4) 復旧対策:
- 平常時: 復旧体制・資機材の確保、教育・訓練
- 地震発生後: 安全かつ速やかな再開のため、復旧基本計画・実施計画を策定し進める。応援隊支援、病院等への代替熱源提供、需要家へのカセットコンロ提供等の支援
緊急時保安(ガス漏えい対応)
📊 過去問傾向: 直近13年で2回出題(R4, H30)。「体制整備・教育・受付・出動・現場対応」の5分類+「出動3区分(一般/緊急/特別)」を押さえる。
(1) 5分類:
| 分類 | 内容 |
|---|---|
| 体制整備 | 常時受付できる体制+休日・夜間でも常に出動できるよう、需要家数の規模に応じた受付・出動体制を整える |
| 教育・訓練 | 平常時から作業マニュアルを整備し、集合教育・OJTで保安知識・技能の習得と保安意識の高揚を図る。担当責任者を明確化し、計画・実施・記録・フォローを確実に行う |
| 受付・連絡 | 迅速かつ確実に受付・連絡。臭気・個所・時期等を聴取し、メーターガス栓閉止/火気使用禁止/窓開放等を要請。必要に応じて消防・警察へ連絡 |
| 出動 | 内容から判断し適切な出動を行い、状況により応援要請(下記3区分) |
| 現場対応 | ①現場状況把握 ②指令室等へ順次報告 ③警戒地域設定 ④保安措置・応急処置・修理 ⑤出動体制変更や応援依頼 |
(2) 出動区分(3種類):
- 一般出動: 事故のおそれがない場合。工作車で出動
- 緊急出動: 事故のおそれがある、又は発生した場合。緊急車で出動し、バルブ閉止等の緊急措置
- 特別出動: 爆発等が発生し緊急出動体制では困難な場合。要員・車両を強化し、拡大防止・復旧措置
経年劣化(本支管の漏えい予防)
📊 過去問傾向: 直近13年で1回出題(R4)。漏えいの「原因」「形態」「予防」の3軸。
(1) ガス漏えいの原因 5項目:
- 材料の不備、劣化
- 腐食(漏れ電流等による電食、マクロセル腐食・ミクロセル腐食等の自然腐食)
- 地盤変動
- 地震、温度変化、車両・他工事等による諸荷重
- 施工不良
(2) ガス漏えいの形態 3項目:
- 接合部のゆるみ
- 管体又は接合部の腐食
- 管体又は接合部の亀裂・折損
(3) ガス漏えいの予防:
- 検査・点検: 法で定める頻度で漏えい検査・点検を実施
- 経年管の予防計画: 圧力・管種・故障形態を考慮して対象設備を絞り込み、対策の優先順位付けを行う。リスクマネジメント(RM)手法に基づき経年管リスクを考慮
- 経年管対策: 入替(新管に入れ替え)、更生修理(導管内面に成型材・液状樹脂を貼り付け)
供給支障(凝縮水・地下水・サンドブラスト・ダスト)
📊 過去問傾向: 直近13年で1回出題(H27)。地震・他工事を除いた4種類の供給支障原因と対策。
| 種類 | 原因 | 予防対策 |
|---|---|---|
| 凝縮水による水たまり | 露点以下までの冷却 | 冷却装置設置、油膜形成、露点管理 |
| 地下水による浸水 | 管内圧力より高い地下水の浸入 | 漏えい個所の早期発見、確実な品質管理 |
| サンドブラストによる浸水 | 水道管漏水等による噴流が貫通 | 離隔距離の確保、ゴムシートの介在、流動化埋戻し |
| ダスト詰まり | 鉄さび等の飛散 | 工事時の除去、フィルターの定期点検 |
腐食・防食(電食+自然腐食)
📊 過去問傾向: 直近13年で1回出題(H19)。古い出題だが、「電食」「自然腐食」と「防食方法4分類」は基礎知識として押さえる。
(1) 導管の腐食の原因:
電食(2種類):
- レール漏れ電流: 直流電気鉄道のレールを流れる電流の一部が管路に流入し、電流の流出部で起こる腐食
- 他防食施設からの干渉: 外部電源装置等による電気防食を施した埋設物の防食電流の一部が、近接する埋設導管に流入し流出部で発生する腐食
自然腐食(2種類):
- マクロセル腐食: 同一金属が異なる環境にまたがる場合、又は異なる金属を組み合わせて使用する場合に起こる腐食(通気差/コンクリート・土壌/異種金属接触)
- ミクロセル腐食: 金属材料表面の状態・組成・環境のわずかな違いにより、微視的なアノード部とカソード部からなるミクロセルが多数形成され、比較的均一な腐食を引き起こす(バクテリア/通常の土壌/大気)
(2) 導管の防食方法(4分類):
| 方法 | 内容 |
|---|---|
| 塗覆層 | 絶縁性の高い材料で導管表面を覆い、電解質(土壌・水等)との接触を防止し、腐食電流の出入りを断つ |
| 電気防食 | 犠牲陽極や外部電源等を設置し、導管へ防食電流を流入させ導管をカソード化して陽極反応を阻止 |
| 絶縁 | 絶縁継手等により陽極部・陰極部を切り離し、マクロセル腐食等の電池作用形成を妨げる |
| その他 | 耐食性材料の使用、鋳鉄管へのポリエチレンスリーブの被覆等 |
4. 解答時の重要ポイント
① 設問の制限を見落とさない
「地震・他工事除く」「非開削工事除く」など 除外指定が頻出。
R4は「地震災害、他工事によるものを除く」、R3・R7は「非開削工事を除く」 — 問題文の 除外条件を赤線で囲む 習慣を。
② 段階別・分類別で書く
他工事「3段階(日頃/着手前/工事中)」、自社工事「3段階(着工前/土木/配管)」、緊急時保安「5分類」、出動「3区分」 — 段階・分類を見出しに立てて構造化。
③ 7テーマすべて準備
供給論述は 7テーマがほぼ均等にローテーション。3つに絞ると外す可能性大。
頻出3テーマ + サブ4テーマを全て押さえる。
5. 論述テンプレート(28行A4目安)
【他工事による導管損傷防止の論述テンプレ(A4 28行目安)】
※A4答案用紙28行に収まるよう、1行=1要素で構成
※A4答案用紙28行に収まるよう、1行=1要素で構成
■ 導入(1行)
- 他工事事故対策は道路上と需要家敷地内で大きく異なる
■ 道路上①日頃から実施(3行)
- 他工事情報の把握 — 道路調整会議等で他工事企業者と連絡を密に
- 従事者教育+他工事企業者への周知
- 大規模他工事や頻度の高い企業者と保安協定を締結
■ 道路上②照会後〜着手前(3行)
- 導管の調査・確認 — 図面+パイプロケーター+試掘
- 他工事企業者との事前協議と保安体制確立
- 移設・管種変更・防護・一時停止等の保安措置
■ 道路上③工事中(2行)
- 立会で位置・保安措置を相互確認
- 定期的な巡回で漏えい・異常点検
■ 需要家敷地内 3対策(3行)
- 需要家への周知 — 資産区分・解体・改装時の注意事項のチラシ配布
- 建築・設備業者への周知 — 諸団体・関連業者へのチラシ配布、講習会
- ガス管の標示 — 現地に位置・連絡先標示
