ガス機器の制御装置(点火・ガス量・空気量・水量・圧力・温度検出)と安全装置(立ち消え・過熱防止・空だき)を扱う章です。CO中毒・火災・爆発を防ぐ「機器側の自動安全機構」を整理します。論述頻出。
乙種・甲種兼用 / 全8節 / 学習目安: 30〜60分
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📍 はじめに
ガス機器が安全に動くのは、制御と安全装置のおかげです。ユーザーが意識せずとも、立ち消え検知・過熱防止・異常遮断が動いている。この章ではそれぞれの仕組みを技術レベルで理解します。
📍 この章で学ぶこと(2ブロック・全8節)
各節の重要度を 乙種 / 甲種 で並べて表示します。
🟦 = 甲種で重要度が乙種より上がる節 / ★ = 重要度A節
ブロック1: 点火・制御・温度検出
| 節 | タイトル | 乙 | 甲 |
|---|---|---|---|
| 1-1 | 点火装置の種類と特徴 | B | C |
| 1-2 | 制御装置の種類(ガス量・空気量・水量・圧力) | ★A | ★A |
| 1-3 | 温度検出方式5種 | ★A | ★A |
ブロック2: 各種安全装置
| 節 | タイトル | 乙 | 甲 |
|---|---|---|---|
| 2-1 | ガス機器の安全装置の概要と分類 | C | C |
| 2-2 | 立ち消え安全装置(熱電対式・フレームロッド式) | ★A | ★A |
| 2-3 | 過熱防止装置・空だき保護(バイメタル式・温度ヒューズ式) | ★A | C |
| 2-4 | 空だき安全装置と空だき防止装置 | ★A | ★A |
| 2-5 | 主な安全装置の方式と作動原理一覧 | ★A | ★A |
📚 テキスト解説
各節は次の構成で進みます。
– 🎯 一言で
– 📖 解説(乙種ベース)
– 🟦 甲種プラスα(必要な節のみ)
– ⚡ 焦点ポイント
– 📝 過去問のひっかけ例
1-1. 点火装置の種類と特徴
重要度: 乙B / 甲C
🎯 一言で
圧電式・連続スパーク式・瞬時点火・緩点火の4種類の点火装置
📖 解説(乙種ベース)
圧電式・連続スパーク式・瞬時点火・緩点火の4種類の点火装置
点火装置:電気エネルギーを放電により熱エネルギーに変えガスに点火させる装置。点火エネルギーは1mJ以上が必要。圧電式点火装置圧電素子(チタン酸ジルコン酸鉛系磁器)に衝撃力を加えて14〜20kVの高電圧を発生させスパークさせる。1回のスパークで点火させなければならない。連続スパーク式点火装置乾電池または交流電源により連続的に放電し熱エネルギーを供給。点火操作をしている間、何回でもスパークさせることができるため点火は確実となる。瞬時点火装置(クイック点火)熱電対の起電力が発生するまでの点火初期にコンデンサーの放電電流でガス弁を強制的に励磁吸着させる。点火操作と同時にガス電磁弁が励磁吸着しガス弁が開くため点火つまみを押し続ける必要がない。こんろや開放式瞬間湯沸器に使用。緩点火装置(スローイグニション点火)先止め式湯沸器等でメインバーナー着火時、ガス弁が急に全開になると爆発的な着火となるのを防止するためガス弁が急に開くのをやわらげ安全にメインバーナーを着火させる装置。ガス側と水側の2種類の制御方式がある。
⚡ 焦点ポイント
連続スパーク式は乾電池または交流電源を使用(圧電式は電源不要)。
📝 誤答パターン(過去問頻出+一般則)
- 【最頻出】 「瞬時点火装置では点火つまみを押し続ける必要がある」→×(不要)。「圧電式は点火エネルギーが不安定なので確実性が低い」→×(1回スパークで点火)。
- 類似した用語・設備・概念が入れ替えられる(例: 同じカテゴリ内の別装置名・別物質名に置換)
- 条文番号・期日・閾値となる数値が近い別の値に書き換えられる
- 計算式の係数(1/2、1/3、π/4等)を別の値に置換、または指数を取り違えた選択肢
- 増加/減少、高い/低い、〜以上/〜以下など方向や大小関係が逆転される
- 「ただし書き」「除外規定」を見落とし、原則のみで判断させる
- その他の傾向: 主語(誰が)・対象(何を)・条件のいずれかが入れ替えられる/数値・用語が類似のものに差し替えられる
1-2. 制御装置の種類(ガス量・空気量・水量・圧力)
重要度: ★ 乙A / 甲A
🎯 一言で
ガス量制御(多段式・比例式)・空気量制御・水量制御(ワックス式)・圧力制御
📖 解説(乙種ベース)
ガス量制御(多段式・比例式)・空気量制御・水量制御(ワックス式)・圧力制御
制御の対象:ガス量・空気量・水量・圧力・温度・水位の6つ。ガス量制御多段式:ガス通路を電磁弁の開閉により切り替えてガス量を制御。比例制御式:ガス量を連続的・比例的に制御。比例電磁弁(固定コイル式・可動コイル式)を使用。固定コイル式:サーミスタの検出温度と設定温度の温度差の分だけ電流が流れ弁が開く。可動コイル式:永久磁石と可動コイルの電磁石の反発力を応用。可動コイルが動く変位をダイヤフラムを介して調整弁に連動させガス量をコントロール。空気量制御空燃比(燃焼空気量とガス量の比)を制御するものと、風量を制御するものがある。段階切替方式:ファンの回転数を段階的に切替える。連続制御方式:ファンの回転数を連続的に変えて風量を制御。水量制御設定温度に対して能力オーバーにならないよう水量を制御。機械式(ワックス式サーモエレメント):温度変化によるワックスの膨張・収縮を利用して水量を制御。電気式:入水温をサーミスタで検知し、マイコンで適正水量になるよう制御。圧力制御ガス圧を一定に保つガスガバナーと水圧を一定に保つ水ガバナー。ガスガバナー(器具ガバナー):ダイヤフラムの働きによってバーナーへ送られるガス圧力を一定に保つ。湯沸器・ふろがま・赤外線バーナー付ストーブ等に組み込まれている。
⚡ 焦点ポイント
空燃比制御はガス量に応じて燃焼用ファンのダンパー開度または回転数を制御して燃焼用空気量をコントロール。
📝 誤答パターン(過去問頻出+一般則)
- 【最頻出】 「水量制御のワックス式は電気的に制御する」→×(機械式)。「ガスガバナーは水圧を一定に保つ」→×(ガス圧を一定に保つ)。
- 類似した用語・設備・概念が入れ替えられる(例: 同じカテゴリ内の別装置名・別物質名に置換)
- 条文番号・期日・閾値となる数値が近い別の値に書き換えられる
- 計算式の係数(1/2、1/3、π/4等)を別の値に置換、または指数を取り違えた選択肢
- 増加/減少、高い/低い、〜以上/〜以下など方向や大小関係が逆転される
- 「ただし書き」「除外規定」を見落とし、原則のみで判断させる
- その他の傾向: 主語(誰が)・対象(何を)・条件のいずれかが入れ替えられる/数値・用語が類似のものに差し替えられる
1-3. 温度検出方式5種
重要度: ★ 乙A / 甲A
🎯 一言で
サーミスタ式・バイメタル式・温度ヒューズ式・熱電対式・フェライト式の原理
📖 解説(乙種ベース)
サーミスタ式・バイメタル式・温度ヒューズ式・熱電対式・フェライト式の原理
サーミスタ式金属の酸化物を2種類以上混合焼結したもの。温度変化によって電気抵抗値が極めて大幅に変化する。温度が上がると電気抵抗値が下がる(負の特性)。バイメタル式熱膨張率の異なる金属板をはり合わせて作られ、温度が上昇すると金属板が湾曲する。この変位が温度変化と比例に近いことを利用。温度ヒューズ式温度によってヒューズが溶断する性質を利用。溶断後は再起動に交換が必要。熱電対式2種類の金属を接合させて加熱すると、熱起電力が発生し電流が流れる。この起電力を利用。フェライト式温度上昇によって磁性が無くなる性質を利用。
⚡ 焦点ポイント
サーミスタは温度上昇で抵抗値が下がる(負の特性:NTC)。バイメタルは温度上昇で湾曲(自動復帰型と手動復帰型がある)。
📝 誤答パターン(過去問頻出+一般則)
- 【最頻出】 「サーミスタは温度が上がると電気抵抗値が上がる」→×(下がる)。「バイメタルは温度が下がると湾曲する」→×(上昇で湾曲)。「熱電対は磁性を利用する」→×(起電力を利用・フェライト式が磁性利用)。
- 類似した用語・設備・概念が入れ替えられる(例: 同じカテゴリ内の別装置名・別物質名に置換)
- 条文番号・期日・閾値となる数値が近い別の値に書き換えられる
- 計算式の係数(1/2、1/3、π/4等)を別の値に置換、または指数を取り違えた選択肢
- 増加/減少、高い/低い、〜以上/〜以下など方向や大小関係が逆転される
- 「ただし書き」「除外規定」を見落とし、原則のみで判断させる
- その他の傾向: 主語(誰が)・対象(何を)・条件のいずれかが入れ替えられる/数値・用語が類似のものに差し替えられる
2-1. ガス機器の安全装置の概要と分類
重要度: 乙C / 甲C
🎯 一言で
フェイルセーフ思想・安全装置の5グループ分類・各グループと対応装置
📖 解説(乙種ベース)
フェイルセーフ思想・安全装置の5グループ分類・各グループと対応装置
安全装置の思想:フェイルセーフ=機器が不安全側の条件にあるとき、安全に停止し、その不安全条件を人為的に除去しないかぎり、絶対に再起動しないこと。安全装置の5グループ①ガスを漏らさない:炎が消えたら自動的にガスを止める→立消え安全装置。②電気を漏らさない:ショート等で漏電したら自動的に電気を遮断→漏電安全装置。③COを出さない:不完全燃焼したら自動的にガスを止める→不完全燃焼防止装置・再点火防止装置。④過熱させない:機体や被熱物が異常過熱したり機体が転倒したら自動的にガスを止める→過熱防止装置・空だき防止装置・空だき安全装置・調理油過熱防止装置・転倒時安全装置・残火安全装置。⑤機器をこわさない:点火時安全装置(爆発点火防止装置)・過圧防止安全装置・凍結予防装置・冠水検知装置・排気筒外れ検知装置等。立ち消え安全装置は1972年7月にガス事業法で義務付けられたことが契機となり機器全般に普及。
⚡ 焦点ポイント
本文の重要点を押さえる。
📝 誤答パターン(過去問頻出+一般則)
- 類似した用語・設備・概念が入れ替えられる(例: 同じカテゴリ内の別装置名・別物質名に置換)
- 条文番号・期日・閾値となる数値が近い別の値に書き換えられる
- 計算式の係数(1/2、1/3、π/4等)を別の値に置換、または指数を取り違えた選択肢
- 増加/減少、高い/低い、〜以上/〜以下など方向や大小関係が逆転される
- 「ただし書き」「除外規定」を見落とし、原則のみで判断させる
- その他の傾向: 主語(誰が)・対象(何を)・条件のいずれかが入れ替えられる/数値・用語が類似のものに差し替えられる
2-2. 立ち消え安全装置(熱電対式・フレームロッド式)
重要度: ★ 乙A / 甲A
🎯 一言で
熱電対式と フレームロッド式の作動原理・特徴の違い・ウルトラビジョン式
📖 解説(乙種ベース)
熱電対式と フレームロッド式の作動原理・特徴の違い・ウルトラビジョン式
立ち消え安全装置:使用中にガスの炎が万一消えた場合、自動的にガスを止めるもの。熱電対式異なる2種類の金属を接合させて加熱すると熱起電力が発生し直流電流が流れる(ゼーベック効果)。起電力を利用して炎の検知を行う。装置は熱電対と電磁弁部からなり、熱起電力による電流が電磁弁に流れ、吸着板は電磁石に吸着されて弁が開く。点火初期は加熱温度が十分でないので電磁弁の開弁時間は数秒かかる。消火・立ち消えが生じると急速に起電力が低下し電磁弁が閉じガス通路を遮断(閉弁時間も数秒かかる)。電磁弁に適正な起電力を送る適切な加熱温度は約600〜700℃。熱電対増幅式:熱電対の起電力を増幅器で増幅し電磁弁作動までの時間を短くできる。熱電対式の起電力は直流である。フレームロッド式炎の導電性と整流作用を利用した安全装置。交流電圧をかけると炎の中のイオンの働きにより炎の中に電流が流れる。電流は炎から内炎に向かって流れる(整流)。この整流信号を増幅し炎の有無を検出してガス電磁弁を作動させる。熱電対式と比べて応答速度が速く、点火・消火時とも3秒以内に応答する。交流電源(AC100V)を必要とする。給湯器・セントラルヒーティング等に用いられ最も多く使用されている方式。炎で整流された電流はほぼ半波整流された電流であり他の電流とは異なるため炎の誤検知はない。ウルトラビジョン式紫外線光電管を利用して火炎を光学的に検出。主として工業用ガス機器に用いられる。
⚡ 焦点ポイント
ファンヒーターには主に熱電対式が用いられている。湯沸器・ストーブには立ち消え安全装置が組み込まれている。
📝 誤答パターン(過去問頻出+一般則)
- 【最頻出】 「フレームロッド式の起電力は直流」→×(交流電源を使用)。「熱電対式はフレームロッド式より応答速度が速い」→×(フレームロッド式の方が速い)。「フレームロッド式は直流電源を使用する」→×(交流電源AC100V)。
- 類似した用語・設備・概念が入れ替えられる(例: 同じカテゴリ内の別装置名・別物質名に置換)
- 条文番号・期日・閾値となる数値が近い別の値に書き換えられる
- 計算式の係数(1/2、1/3、π/4等)を別の値に置換、または指数を取り違えた選択肢
- 増加/減少、高い/低い、〜以上/〜以下など方向や大小関係が逆転される
- 「ただし書き」「除外規定」を見落とし、原則のみで判断させる
- その他の傾向: 主語(誰が)・対象(何を)・条件のいずれかが入れ替えられる/数値・用語が類似のものに差し替えられる
2-3. 過熱防止装置・空だき保護(バイメタル式・温度ヒューズ式)
重要度: ★ 乙A / 甲C
🎯 一言で
過熱防止装置の2方式・バイメタルの自動復帰と温度ヒューズの要交換の違い
📖 解説(乙種ベース)
過熱防止装置の2方式・バイメタルの自動復帰と温度ヒューズの要交換の違い
過熱防止装置熱交換器や機器本体が異常に高温になった場合、ガスを停止する装置。バイメタル式:異常温度を感知しバイメタルの反転を利用して回路を遮断する。温度が下がると自動的に元に戻る自動復帰型と、手で戻す手動復帰型がある。温度ヒューズ式:炎あふれ等により温度ヒューズ取付部分の雰囲気温度が異常に高くなった場合にヒューズが溶断し回路を遮断する。再起動には温度ヒューズを交換する必要がある(再起動不可・修理が必要)。ファンヒーターの過熱防止:エアーフィルターの詰まりや温風吹出口の障害物で機器内温度が異常過熱した場合、過熱防止装置が働いて電磁弁を閉じ停止させる。ハイリミットスイッチ(バイメタルスイッチ)またはサーミスタが使われており、これらが働かない場合は温度ヒューズで機器を停止させる(二重の安全)。ハイリミットスイッチやサーミスタで停止した時は原因除去後に再度運転できるが、温度ヒューズで停止した場合は修理が必要。
⚡ 焦点ポイント
バイメタル式=自動または手動復帰可。温度ヒューズ式=復帰不可(交換が必要)という違いが頻出。
📝 誤答パターン(過去問頻出+一般則)
- 【最頻出】 「温度ヒューズ式の過熱防止装置が作動したら原因除去後に再起動できる」→×(ヒューズ交換=修理が必要)。「バイメタル式は溶断して回路を遮断する」→×(反転・湾曲で遮断、溶断はヒューズ式)。
- 類似した用語・設備・概念が入れ替えられる(例: 同じカテゴリ内の別装置名・別物質名に置換)
- 条文番号・期日・閾値となる数値が近い別の値に書き換えられる
- 計算式の係数(1/2、1/3、π/4等)を別の値に置換、または指数を取り違えた選択肢
- 増加/減少、高い/低い、〜以上/〜以下など方向や大小関係が逆転される
- 「ただし書き」「除外規定」を見落とし、原則のみで判断させる
- その他の傾向: 主語(誰が)・対象(何を)・条件のいずれかが入れ替えられる/数値・用語が類似のものに差し替えられる
2-4. 空だき安全装置と空だき防止装置
重要度: ★ 乙A / 甲A
🎯 一言で
空だき安全装置(事後的停止)と空だき防止装置(事前的停止)の区別・検出方式
📖 解説(乙種ベース)
空だき安全装置(事後的停止)と空だき防止装置(事前的停止)の区別・検出方式
空だき安全装置温水機器やふろがまが空だきした場合、損傷する前に自動的にバーナーへのガス通路を閉ざす安全装置(空だきを検知後に停止)。バイメタル式:熱交換器に取り付けられたバイメタルが、空だきで熱交換器温度が異常上昇すると反転して接点が開いて回路が遮断されガスが止まる。熱電対式の立消え安全装置に組み込まれている。サーミスタ式:熱交換器に取り付けたサーミスタが空だきの異常温度上昇を機器の制御回路に伝えてガス弁を閉止する。空だき防止装置温水機器やふろがまに水がない場合、バーナーのガス通路を開けず空だきにならないようにする安全装置(水がないと点火しない)。水位スイッチ(ダイヤフラム式):浴そうの水位によって起こる圧力変動をダイヤフラムが受けてスイッチを作動させ、立消え安全装置の電気回路をON/OFFしてガス通路を開閉。水流スイッチ:ダイヤフラム式(ベンチュリー部の水圧差を利用)とマグネット式(フロート式・スイングプレート式)がある。ベンチュリー部の水圧差を利用しダイヤフラムを動かしマイクロスイッチをON/OFFさせる。水量センサー:水通路内に設けられた水量センサーにより、水量を測定し一定水量以上にならないとガス電磁弁が開かない。
⚡ 焦点ポイント
空だき安全(事後的)と空だき防止(事前的)の違いは頻出。ガス瞬間湯沸器の点火・消火機構は空だきを防止するための流水検知機能の役割も果たしている。
📝 誤答パターン(過去問頻出+一般則)
- 【最頻出】 「空だき安全装置は水がない場合にガス通路を開けない装置」→×(それは空だき防止装置)。「空だき防止装置は空だきを検知してガスを止める」→×(水がない場合に点火しない事前防止)。
- 類似した用語・設備・概念が入れ替えられる(例: 同じカテゴリ内の別装置名・別物質名に置換)
- 条文番号・期日・閾値となる数値が近い別の値に書き換えられる
- 計算式の係数(1/2、1/3、π/4等)を別の値に置換、または指数を取り違えた選択肢
- 増加/減少、高い/低い、〜以上/〜以下など方向や大小関係が逆転される
- 「ただし書き」「除外規定」を見落とし、原則のみで判断させる
- その他の傾向: 主語(誰が)・対象(何を)・条件のいずれかが入れ替えられる/数値・用語が類似のものに差し替えられる
2-5. 主な安全装置の方式と作動原理一覧
重要度: ★ 乙A / 甲A
🎯 一言で
再点火防止・転倒時・点火時・消し忘れ・冠水検知・排気筒外れ等の各安全装置
📖 解説(乙種ベース)
再点火防止・転倒時・点火時・消し忘れ・冠水検知・排気筒外れ等の各安全装置
再点火防止装置不完全燃焼防止装置が連続して作動した際に機器の再点火を防止。インターロック機構。主な組み込み機器:開放式湯沸器・FE式給湯器。転倒時安全装置機器が転倒した際にガス回路を遮断。鋼球式傾斜スイッチ(ファンヒーター)・転倒バルブ(ストーブ)。点火時安全装置(爆発点火防止装置)残留未燃ガスによる爆発点火防止のため、ファンの回転を検知してからでないと点火動作に入らない。風量スイッチ・風圧スイッチ・回転検知が方式。強制燃焼型機器全般。調理油過熱防止装置サーミスタにより鍋底の温度を検知してガス回路を遮断。こんろ(2008年10月法規制)。消し忘れ防止装置電気式タイマーにより連続一定時間経過するとガス電磁弁を閉じる。開放式湯沸器・こんろ・ファンヒーター。冠水検知装置機器内部が冠水すると電極間の通電を検知してガス通路を遮断(電極式)、またはフロートが浮き上がってリードスイッチが作動(フロート式)。ふろがまに組み込み。排気筒外れ検知装置本体が倒れたり衝撃を受けて排気筒が外れた場合に、給排気筒トップと機器本体に流れる微小電流の異常を検知して運転を自動的に停止。FF式暖房機に組み込み。微小電流導通検知方式。凍結予防装置低温作動弁(ワックスサーモ等)・ポンプ運転・電気ヒーター・バーナー燃焼の4方式。漏電安全装置回路電流の不平衡分を零相変流器で検出し電源を遮断(電流検知方式)。温水機器。停電時安全装置機器が作動中に停電した場合、瞬時に作動しガス回路を遮断。再通電時機器の運転を防止。
⚡ 焦点ポイント
不完全燃焼防止装置の検出方式:熱電対(開放式湯沸器・ファンヒーター・赤外線ストーブ・CF式ふろがま)・フレームロッド(ファンヒーターの一部)・サーミスタ(CF式ふろがま)・COセンサー(FE・FF式給湯器)。
📝 誤答パターン(過去問頻出+一般則)
- 【最頻出】 「排気筒外れ検知装置はBF式に組み込まれている」→×(FF式暖房機)。「点火時安全装置は残留ガスが燃焼した後に点火する」→×(ファンの回転を確認してから点火)。
- 類似した用語・設備・概念が入れ替えられる(例: 同じカテゴリ内の別装置名・別物質名に置換)
- 条文番号・期日・閾値となる数値が近い別の値に書き換えられる
- 計算式の係数(1/2、1/3、π/4等)を別の値に置換、または指数を取り違えた選択肢
- 増加/減少、高い/低い、〜以上/〜以下など方向や大小関係が逆転される
- 「ただし書き」「除外規定」を見落とし、原則のみで判断させる
- その他の傾向: 主語(誰が)・対象(何を)・条件のいずれかが入れ替えられる/数値・用語が類似のものに差し替えられる
🔢 消費機器の重要数値・設備の整理
温度検出方式5種:
1. 熱電対式: 2種類の金属の熱起電力(立ち消え安全に多用)
2. サーミスタ式: 半導体の電気抵抗変化(精度高)
3. バイメタル式: 2金属の熱膨張差(機械的に動く)
4. 温度ヒューズ式: 一定温度で溶断(再使用不可、過熱防止)
5. フレームロッド式: 火炎の電気伝導性(立ち消え安全)
立ち消え安全装置の比較:
| 方式 | 検知原理 | 応答速度 | 用途 |
|---|---|---|---|
| 熱電対式 | 熱起電力 | 遅め(数秒〜10秒) | こんろ・湯沸器 |
| フレームロッド式 | 火炎の電気伝導 | 速い(3秒以内) | バーナー全般 |
主要安全装置の作動原理:
– 立ち消え安全装置: 火炎が消えたら速やかにガス遮断
– 過熱防止装置: 機器の温度上昇で遮断(バイメタル・温度ヒューズ)
– 空だき安全装置: ふろがまで湯がない状態を検知して遮断
– 不完全燃焼防止装置: COセンサー or 排気温度で検知
– 圧力スイッチ: 異常圧力で遮断
消費機器科目では、機器の方式・設置基準・安全装置の作動原理の組み合わせで誤答が作られます。本章で出てきた数値・方式・原理を一覧で整理しておくと、選択肢の引っかけに気付きやすくなります。
🗒️ 3分で復習(章末まとめ)
🎯 全節 一言まとめ
- 節1-1 点火装置の種類と特徴: 圧電式・連続スパーク式・瞬時点火・緩点火の4種類の点火装置
- 節1-2 制御装置の種類(ガス量・空気量・水量・圧力): ガス量制御(多段式・比例式)・空気量制御・水量制御(ワックス式)・圧力制御
- 節1-3 温度検出方式5種: サーミスタ式・バイメタル式・温度ヒューズ式・熱電対式・フェライト式の原理
- 節2-1 ガス機器の安全装置の概要と分類: フェイルセーフ思想・安全装置の5グループ分類・各グループと対応装置
- 節2-2 立ち消え安全装置(熱電対式・フレームロッド式): 熱電対式と フレームロッド式の作動原理・特徴の違い・ウルトラビジョン式
- 節2-3 過熱防止装置・空だき保護(バイメタル式・温度ヒューズ式): 過熱防止装置の2方式・バイメタルの自動復帰と温度ヒューズの要交換の違い
- 節2-4 空だき安全装置と空だき防止装置: 空だき安全装置(事後的停止)と空だき防止装置(事前的停止)の区別・検出方式
- 節2-5 主な安全装置の方式と作動原理一覧: 再点火防止・転倒時・点火時・消し忘れ・冠水検知・排気筒外れ等の各安全装置
⚡ 全節 焦点ポイント
- 節1-1: 連続スパーク式は乾電池または交流電源を使用(圧電式は電源不要)。
- 節1-2: 空燃比制御はガス量に応じて燃焼用ファンのダンパー開度または回転数を制御して燃焼用空気量をコントロール。
- 節1-3: サーミスタは温度上昇で抵抗値が下がる(負の特性:NTC)。バイメタルは温度上昇で湾曲(自動復帰型と手動復帰型がある)。
- 節2-1: 本文の重要点を押さえる。
- 節2-2: ファンヒーターには主に熱電対式が用いられている。湯沸器・ストーブには立ち消え安全装置が組み込まれている。
- 節2-3: バイメタル式=自動または手動復帰可。温度ヒューズ式=復帰不可(交換が必要)という違いが頻出。
- 節2-4: 空だき安全(事後的)と空だき防止(事前的)の違いは頻出。ガス瞬間湯沸器の点火・消火機構は空だきを防止するための流水検知機能の役割も果たしている。
- 節2-5: 不完全燃焼防止装置の検出方式:熱電対(開放式湯沸器・ファンヒーター・赤外線ストーブ・CF式ふろがま)・フレームロッド(ファンヒーターの一部)・サーミスタ(CF式ふろがま)・COセンサー(FE・FF式給湯器)。
📝 関連過去問
この章の知識が問われる過去問題リスト(全78問)。
ℹ️ 乙種・甲種は別の試験です。同じ問番号(例: 基問10)であっても、乙種と甲種では出題される問題内容は異なります。各年度・種別ごとの本文は 乙種過去問 / 甲種過去問 ページから確認してください。
乙種(43問)
– 令和7年: 消問21 / 消問22 / 消問26 / 消問27
– 令和6年: 消問21 / 消問22 / 消問26 / 消問27
– 令和5年: 消問21 / 消問22 / 消問26 / 消問27
– 令和4年: 消問21 / 消問22 / 消問26 / 消問27
– 令和3年: 消問21 / 消問22 / 消問26 / 消問27
– 令和2年: 消問21 / 消問22 / 消問26 / 消問27
– 令和元年: 消問21 / 消問22 / 消問25 / 消問26 / 消問27
– 平成30年: 消問21 / 消問22 / 消問26 / 消問27
– 平成29年: 消問21 / 消問22 / 消問24 / 消問25 / 消問26 / 消問27
– 平成28年: 消問21 / 消問22 / 消問26 / 消問27
甲種(29問)
– 令和7年: 消問22 / 消問26 / 消問27
– 令和6年: 消問22 / 消問26 / 消問27
– 令和5年: 消問22 / 消問26 / 消問27
– 令和4年: 消問21 / 消問26 / 消問27
– 令和3年: 消問22 / 消問26 / 消問27
– 令和2年: 消問22 / 消問26 / 消問27
– 令和元年: 消問22 / 消問25 / 消問26 / 消問27
– 平成30年: 消問21 / 消問26 / 消問27
– 平成29年: 消問22 / 消問24 / 消問25 / 消問26
共通(6問)
– 令和5年: 消問1
– 令和3年: 消問1
– 平成30年: 消問1
– 平成28年: 消問1
– 平成27年: 消問1
– 平成26年: 消問1
