問1
法令で規定されている用語の定義及び事業の届出に関する次の記述のうち、誤っているものはいくつあるか。
- (イ) 「ガス事業」とは、ガス小売事業、一般ガス導管事業、託送供給事業及びガス製造事業をいう。
- (ロ) 「小売供給」とは、一般の需要に応じ導管によりガスを供給すること(特定ガス発生設備においてガスを発生させ、導管によりこれを供給するものにあっては、一の団地内におけるガスの供給地点の数が70以上のものに限る。)をいう。
- (ハ) 「液化ガス」とは、常用の温度において、圧力が0.2MPa以上となる液化ガスであって、現にその圧力が0.2MPa以上であるもの又は圧力が0.2MPaとなる場合の温度が35℃以下である液化ガスをいう。
- (ニ) メタンを主成分とする13Aのガスグループに属するガスを供給する導管であって、内径が200mm未満であり、かつ、ガスの圧力が0.5MPa以上5MPa未満の導管であって、製造所等の構外における総延長が15kmを超えるものは、「特定導管」である。
- (ホ) ガス製造事業を営もうとする者は、経済産業省令で定めるところにより、ガス発生設備及びガスホルダーにあっては、これらの設置の場所、種類及び能力別の数を、経済産業大臣に届け出なければならない。
📖 解答・解説を見る
🎯 正解: (1)
📝 解答・解説
正解は (1)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(1)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。
🔍 各選択肢の判定
(イ) ⚠ 誤っている
「ガス事業」とは、ガス小売事業、一般ガス導管事業、託送供給事業及びガス製造事業をいう。
→ 正しくは: 特定ガス導管事業
💡 「ガス事業」はガス小売事業・一般ガス導管事業・特定ガス導管事業・ガス製造事業の4つ(法2条11項)。託送供給事業という区分はない。
(ロ) ✓ 正しい
「小売供給」とは、一般の需要に応じ導管によりガスを供給すること(特定ガス発生設備においてガスを発生させ、導管によりこれを供給するものにあっては、一の団地内におけるガスの供給地点の数が70以上のものに限る。)をいう。
💡 「小売供給」の定義。特定ガス発生設備による供給は一の団地内の供給地点数70以上に限る(法2条1項)。
(ハ) ✓ 正しい
「液化ガス」とは、常用の温度において、圧力が0.2MPa以上となる液化ガスであって、現にその圧力が0.2MPa以上であるもの又は圧力が0.2MPaとなる場合の温度が35℃以下である液化ガスをいう。
💡 ガス事業法施行規則第1条第2項第5号(液化ガスの定義)。圧力は3か所とも0.2MPa、温度は35℃以下で、条文どおり。
(ニ) ✓ 正しい
メタンを主成分とする13Aのガスグループに属するガスを供給する導管であって、内径が200mm未満であり、かつ、ガスの圧力が0.5MPa以上5MPa未満の導管であって、製造所等の構外における総延長が15kmを超えるものは、「特定導管」である。
💡 メタンを主成分とする13Aの特定導管の定義は正しい(規1条2項八号ハ)
(ホ) ✓ 正しい
ガス製造事業を営もうとする者は、経済産業省令で定めるところにより、ガス発生設備及びガスホルダーにあっては、これらの設置の場所、種類及び能力別の数を、経済産業大臣に届け出なければならない。
💡 ガス製造事業の届出事項として、ガス発生設備及びガスホルダーの設置の場所、種類及び能力別の数(法86条1項三号ロ)。
問2
法令で規定されている一般ガス導管事業者及びガス製造事業者の業務に関する次の記述のうち、正しいものはいくつあるか。
- (イ) 一般ガス導管事業者は、その供給区域における託送供給に係る料金その他の供給条件について、託送供給約款を定め、経済産業大臣に届け出なければならない。
- (ロ) 一般ガス導管事業者が定める託送供給約款においては、託送供給を行うことができるガスの熱量等の範囲、組成その他のガスの受入条件に関する事項を定めなければならない。
- (ハ) 一般ガス導管事業者は、正当な理由がなければ、最終保障供給を拒んではならない。
- (ニ) ガス製造事業者は、毎年度、ガスの製造並びにガス工作物の設置及び運用について供給計画を作成し、当該年度の開始前に、経済産業大臣に届け出なければならない。
- (ホ) ガス製造事業者は、その製造するガスの圧力にあっては、常時、製造所の出口及び経済産業大臣が指定する場所において、圧力値を自動的に記録する圧力計を使用して測定しなければならない。
📖 解答・解説を見る
🎯 正解: (2)
📝 解答・解説
正解は (2)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(2)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。
🔍 各選択肢の判定
(イ) ⚠ 誤っている
一般ガス導管事業者は、その供給区域における託送供給に係る料金その他の供給条件について、託送供給約款を定め、経済産業大臣に届け出なければならない。
→ 正しくは: 経済産業大臣の認可を受けなければならない
💡 ガス事業法第48条。一般ガス導管事業者の託送供給約款は経済産業大臣の認可事項であり、単なる届出ではない。
(ロ) ✓ 正しい
一般ガス導管事業者が定める託送供給約款においては、託送供給を行うことができるガスの熱量等の範囲、組成その他のガスの受入条件に関する事項を定めなければならない。
💡 託送供給約款には、託送供給を行うことができるガスの熱量等の範囲、組成その他のガスの受入条件に関する事項を定める(則64条二号ヘ)。
(ハ) ✓ 正しい
一般ガス導管事業者は、正当な理由がなければ、最終保障供給を拒んではならない。
💡 一般ガス導管事業者は正当な理由がなければ最終保障供給を拒んではならない(法47条2項)。
(ニ) ⚠ 誤っている
ガス製造事業者は、毎年度、ガスの製造並びにガス工作物の設置及び運用について供給計画を作成し、当該年度の開始前に、経済産業大臣に届け出なければならない。
→ 正しくは: 製造計画
💡 ガス製造事業者は毎年度、ガスの製造並びにガス工作物の設置及び運用についての製造計画を作成し、年度開始前に届出(法93条1項)。
(ホ) ⚠ 誤っている
ガス製造事業者は、その製造するガスの圧力にあっては、常時、製造所の出口及び経済産業大臣が指定する場所において、圧力値を自動的に記録する圧力計を使用して測定しなければならない。
→ 正しくは: ガスホルダーの出口
💡 ガス製造事業者の圧力測定は、常時、ガスホルダーの出口及び大臣指定場所で、自動記録圧力計を使用(則144条1項二号)。
問3
法令で規定されている保安規程に関する次の記述について、〔 〕の中の(イ)〜(ホ)の語句のうち、誤っているものはいくつあるか。
- (イ) 一般ガス導管事業者は、(イ)保安業務の適正な実施を確保するため、保安規程を定め、
- (ロ) 事業の(ロ)開始前に、経済産業大臣に届け出なければならない。
- (ハ) また、一般ガス導管事業者は、保安規程を変更したときは、(ハ)遅滞なく、変更した事項を経済産業大臣に届け出なければならない。
- (ニ) 経済産業大臣は、一般ガス導管事業の用に供するガス工作物に関する保安を確保するため必要があると認めるときは、一般ガス導管事業者に対し、(ニ)その使用を一時停止すべきことを命ずることができる。
- (ホ) (ホ)一般ガス導管事業者及びその従業者は、保安規程を守らなければならない。
📖 解答・解説を見る
🎯 正解: (2)
⚖️ 法改正の注意(2026年10月時点)
- 出題時(令和3年)は、一般ガス導管事業者は保安規程を事業開始前に届け出、変更時も遅滞なく届け出る定めで、例外はなかった。2023年12月21日施行の改正で認定高度保安実施者制度が新設され、認定を受けた事業者は保安規程の届出が不要(保存し、求めに応じ提出)となった。記述ロ・ハは一般の事業者の原則として今も成り立つ。正答は出題時の公式発表どおり。
改正:高圧ガス保安法等の一部を改正する法律(令和4年法律第74号)、2023年12月21日施行
📝 解答・解説
正解は (2)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(2)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。
🔍 各選択肢の判定
(イ) ⚠ 誤っている
一般ガス導管事業者は、(イ)保安業務の適正な実施を確保するため、保安規程を定め、
→ 正しくは: 一般ガス導管事業の用に供するガス工作物の工事、維持及び運用に関する保安を確保するため
💡 保安規程の目的は「一般ガス導管事業の用に供するガス工作物の工事、維持及び運用に関する保安を確保するため」(法64条1項)。「保安業務の適正な実施」は保安業務規程の側の文言(法160条3項)。
(ロ) ✓ 正しい
事業の(ロ)開始前に、経済産業大臣に届け出なければならない。
💡 保安規程は事業(自主検査を伴うものはその工事)の開始前に届出(法64条1項)。
(ハ) ✓ 正しい
また、一般ガス導管事業者は、保安規程を変更したときは、(ハ)遅滞なく、変更した事項を経済産業大臣に届け出なければならない。
💡 保安規程を変更したときは遅滞なく変更事項を届出(法64条2項)。
(ニ) ⚠ 誤っている
経済産業大臣は、一般ガス導管事業の用に供するガス工作物に関する保安を確保するため必要があると認めるときは、一般ガス導管事業者に対し、(ニ)その使用を一時停止すべきことを命ずることができる。
→ 正しくは: 保安規程を変更すべきこと
💡 保安確保のため必要があると認めるとき、大臣は一般ガス導管事業者に「保安規程を変更すべきこと」を命ずることができる(法64条3項)。
(ホ) ✓ 正しい
(ホ)一般ガス導管事業者及びその従業者は、保安規程を守らなければならない。
💡 一般ガス導管事業者及びその従業者は保安規程を守らなければならない(法64条4項)。
問4
次のガス事故のうち、ガス事故速報を報告することが法令で規定されているものはいくつあるか。ただし、台風、高潮、洪水、津波、地震その他の自然災害又は火災による広範囲の地域にわたるガス工作物の損壊事故、製造支障事故又は供給支障事故であって、経済産業大臣が指定するものを除く。
- (イ) ガス工作物(ガス栓を除く。)の操作により人が死亡した事故
- (ロ) ガスの供給に支障を及ぼした事故であって、供給支障戸数が500以上のもの
- (ハ) 工事中のガス工作物(ガス栓を除く。)の損壊により人が負傷した事故
- (ニ) ガス工作物(ガス栓を除く。)の損壊により、一般公衆に対し、交通の困難を招来した事故
- (ホ) ガス栓の欠陥によりガス栓から漏えいしたガスに引火することにより、発生した物損事故
📖 解答・解説を見る
🎯 正解: (4)
📝 解答・解説
正解は (4)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(4)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。
🔍 各選択肢の判定
(イ) ✓ 正しい
ガス工作物(ガス栓を除く。)の操作により人が死亡した事故
💡 ガス工作物の操作により人が死亡した事故は速報及び詳報(報告規則4条1項表一号)。
(ロ) ✓ 正しい
ガスの供給に支障を及ぼした事故であって、供給支障戸数が500以上のもの
💡 供給支障戸数500以上の供給支障事故は速報及び詳報(報告規則4条1項表三号)。
(ハ) ✓ 正しい
工事中のガス工作物(ガス栓を除く。)の損壊により人が負傷した事故
💡 工事中のガス工作物の損壊等により人が負傷した事故は速報及び詳報(報告規則4条1項表六号)。
(ニ) ⚠ 誤っている
ガス工作物(ガス栓を除く。)の損壊により、一般公衆に対し、交通の困難を招来した事故
→ 正しくは: (速報の対象外。詳報のみ)
💡 ガス工作物の損壊等により一般公衆に避難・家屋の破壊・交通の困難等を招来した事故は詳報のみで速報は不要(報告規則4条1項表十三号)。
(ホ) ✓ 正しい
ガス栓の欠陥によりガス栓から漏えいしたガスに引火することにより、発生した物損事故
💡 ガス栓の欠陥等によりガス栓から漏えいしたガスに引火して発生した負傷又は物損事故は速報及び詳報(報告規則4条1項表十五号)。
問5
法令で規定されているガス主任技術者の選任及び解任に関する次の記述について、〔 〕の中の(イ)〜(ホ)の語句のうち、正しいものはいくつあるか。
- (イ) 経済産業省令で定める実務の経験は、(イ)甲種ガス主任技術者免状の交付を受けている者にあっては製造又は供給の用に供するガス工作物の工事、維持又は運用に関する業務に
- (ロ) (ロ)通算して
- (ハ) (ハ)1年以上従事したこととし、当該経験と同等以上の実務の経験であると
- (ニ) (ニ)経済産業大臣が認定した経験をもって代えることができる。
- (ホ) 経済産業大臣は、ガス主任技術者がガス事業法に違反したときは、(ホ)ガス小売事業者に対し、ガス主任技術者の解任を命ずることができる。
📖 解答・解説を見る
🎯 正解: (5)
📝 解答・解説
正解は (5)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(5)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。
🔍 各選択肢の判定
(イ) ✓ 正しい
経済産業省令で定める実務の経験は、(イ)甲種ガス主任技術者免状の交付を受けている者にあっては製造又は供給の用に供するガス工作物の工事、維持又は運用に関する業務に
💡 ガス小売事業の実務経験は、甲種免状交付者は製造又は供給の用に供するガス工作物の工事、維持又は運用に関する業務(則27条1項)。
(ロ) ✓ 正しい
(ロ)通算して
💡 実務経験は通算して1年以上(則27条1項)。
(ハ) ✓ 正しい
(ハ)1年以上従事したこととし、当該経験と同等以上の実務の経験であると
💡 甲種免状交付者の実務経験は通算して1年以上。乙種・丙種は不要(則27条1項)。
(ニ) ✓ 正しい
(ニ)経済産業大臣が認定した経験をもって代えることができる。
💡 同等以上の実務経験と経済産業大臣が認定した経験で代えることができる(則27条2項)。
(ホ) ✓ 正しい
経済産業大臣は、ガス主任技術者がガス事業法に違反したときは、(ホ)ガス小売事業者に対し、ガス主任技術者の解任を命ずることができる。
💡 ガス主任技術者が法令等に違反したとき、大臣はガス小売事業者に解任を命ずることができる(法31条)。
問6
法令で規定されている工事計画及び使用前検査に関する次の記述のうち、誤っているものはいくつあるか。
- (イ) ガス製造事業者は、ガス製造事業の用に供するガス工作物の設置又は変更の工事であって、経済産業省令で定めるものをしようとするときは、その工事の計画を経済産業大臣に届け出なければならない。ただし、災害その他非常の場合において、やむを得ない一時的な工事としてするときは、この限りでない。
- (ロ) 工事計画の届出をしたガス製造事業者は、その届出を提出した日から30日を経過した後でなければ、その届出に係る工事を開始してはならない。
- (ハ) 工事計画の届出をしたガス製造事業者は、その工事をするガス工作物であって、経済産業省令で定めるものの工事について完成検査を行い、その結果について登録ガス工作物検査機関が行う検査を受け、これに合格した後でなければ、これを使用してはならない。
- (ニ) 製造所の変更の工事(特定製造所に係るものを除く。)のうち、20%以上の能力の変更を伴うガス発生器の改造であって、変更後の最高使用圧力が高圧となるものは、工事計画を経済産業大臣に届け出なければならない。
- (ホ) 供給所の変更の工事のうち、最高使用圧力の変更を伴う整圧器の改造工事であって、変更後の最高使用圧力が高圧となるものは、工事計画を経済産業大臣に届け出なければならない。
📖 解答・解説を見る
🎯 正解: (2)
⚖️ 法改正の注意(2026年10月時点)
- 出題時(令和3年)は、ガス製造事業者の工事計画の届出と、登録ガス工作物検査機関による使用前検査が一律に求められていた。2023年12月21日施行の改正で認定高度保安実施者制度が新設され、認定事業者は工事完成後30日以内の届出で足り、使用前検査も自主検査のみで使用できる特例ができた。一般の事業者の規定は変わらない。正答は出題時の公式発表どおり。
改正:高圧ガス保安法等の一部を改正する法律(令和4年法律第74号)、2023年12月21日施行
📝 解答・解説
正解は (2)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(2)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。
🔍 各選択肢の判定
(イ) ✓ 正しい
ガス製造事業者は、ガス製造事業の用に供するガス工作物の設置又は変更の工事であって、経済産業省令で定めるものをしようとするときは、その工事の計画を経済産業大臣に届け出なければならない。ただし、災害その他非常の場合において、やむを得ない一時的な工事としてするときは、この限りでない。
💡 ガス製造事業者の工事計画の届出。災害その他非常の場合のやむを得ない一時的な工事は除く(法101条1項)。
(ロ) ⚠ 誤っている
工事計画の届出をしたガス製造事業者は、その届出を提出した日から30日を経過した後でなければ、その届出に係る工事を開始してはならない。
→ 正しくは: その届出が受理された日から30日
💡 工事開始の制限は、届出が受理された日から30日を経過した後(法101条3項)。
(ハ) ⚠ 誤っている
工事計画の届出をしたガス製造事業者は、その工事をするガス工作物であって、経済産業省令で定めるものの工事について完成検査を行い、その結果について登録ガス工作物検査機関が行う検査を受け、これに合格した後でなければ、これを使用してはならない。
→ 正しくは: 自主検査
💡 届出工事のガス工作物は、自主検査を行い、その結果について大臣登録を受けた者の検査に合格した後でなければ使用できない(法102条1項)。
(ニ) ✓ 正しい
製造所の変更の工事(特定製造所に係るものを除く。)のうち、20%以上の能力の変更を伴うガス発生器の改造であって、変更後の最高使用圧力が高圧となるものは、工事計画を経済産業大臣に届け出なければならない。
💡 製造所の変更工事のうちガス発生器の改造で20%以上の能力の変更を伴い、変更後の最高使用圧力が高圧となるものは届出対象(則別表第一 二(二)1(1))。
(ホ) ✓ 正しい
供給所の変更の工事のうち、最高使用圧力の変更を伴う整圧器の改造工事であって、変更後の最高使用圧力が高圧となるものは、工事計画を経済産業大臣に届け出なければならない。
💡 供給所の変更工事のうち最高使用圧力の変更を伴う整圧器の改造で、変更後が高圧となるものは届出対象(則別表第一 五3(1))。
問7
技術基準で規定されているガス工作物に関する次の記述のうち、正しいものはいくつあるか。ただし、ハ、ニ及びホのガス工作物は、不活性のガス(空気を含む。)又は不活性の液化ガスのみを通ずるものではない。
- (イ) 整圧器(一の使用者にガスを供給するためのものを除く。)は、公衆がみだりに操作しないよう、適切な措置を講じなければならない。
- (ロ) 製造所(特定製造所を除く。)、供給所及び導管を管理する事業場には、緊急時に迅速な通信を確保するため、適切な通信設備を設けなければならない。
- (ハ) 製造所に設置するガス若しくは液化ガスを通ずるガス工作物には、その規模に応じて、適切な防消火設備を適切な箇所に設けなければならない。
- (ニ) ガス又は液化ガスを通ずるガス工作物を設置する室(製造所及び供給所に存するものに限る。)は、これらのガス又は液化ガスが漏えいしたとき室外に流出しない構造でなければならない。
- (ホ) ガス発生設備及び附帯設備であって製造設備に属するもののガス又は液化ガスを通ずる部分は、ガス又は液化ガスを安全に放出できる構造でなければならない。
📖 解答・解説を見る
🎯 正解: (3)
📝 解答・解説
正解は (3)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(3)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。
🔍 各選択肢の判定
(イ) ✓ 正しい
整圧器(一の使用者にガスを供給するためのものを除く。)は、公衆がみだりに操作しないよう、適切な措置を講じなければならない。
💡 整圧器(一の使用者用を除く)は公衆がみだりに操作しないよう適切な措置(技省令4条2項)。
(ロ) ✓ 正しい
製造所(特定製造所を除く。)、供給所及び導管を管理する事業場には、緊急時に迅速な通信を確保するため、適切な通信設備を設けなければならない。
💡 製造所(特定製造所を除く)・供給所・導管を管理する事業場には適切な通信設備(技省令5条)。
(ハ) ✓ 正しい
製造所に設置するガス若しくは液化ガスを通ずるガス工作物には、その規模に応じて、適切な防消火設備を適切な箇所に設けなければならない。
💡 製造所・供給所のガス工作物等には規模に応じた防消火設備(技省令8条)。
(ニ) ⚠ 誤っている
ガス又は液化ガスを通ずるガス工作物を設置する室(製造所及び供給所に存するものに限る。)は、これらのガス又は液化ガスが漏えいしたとき室外に流出しない構造でなければならない。
→ 正しくは: 滞留しない構造でなければならない
💡 製造所・供給所でガス工作物を設置する室は、漏えいしたとき滞留しない構造(技省令9条1項)。
(ホ) ⚠ 誤っている
ガス発生設備及び附帯設備であって製造設備に属するもののガス又は液化ガスを通ずる部分は、ガス又は液化ガスを安全に放出できる構造でなければならない。
→ 正しくは: ガス又は液化ガスを安全に置換できる構造でなければならない
💡 製造設備に属するガス発生設備等のガス等を通ずる部分は、ガス又は液化ガスを安全に置換できる構造(技省令13条1項)。
問8
技術基準で規定されているガス工作物に関する次の記述のうち、正しいものはいくつあるか。
- (イ) ガス栓の主要材料は、最高使用温度及び最低使用温度において材料に及ぼす化学的及び物理的影響に対し、設備の種類、規模に応じて安全な機械的性質を有するものでなければならない。
- (ロ) ガスホルダーの構造は、供用中の荷重並びに最高使用温度及び最低使用温度における最高使用圧力に対し、設備の種類、規模に応じて適切な構造でなければならない。
- (ハ) 昇圧供給装置は、適切な方法により耐圧試験を行ったときにこれに耐えるものでなければならない。
- (ニ) ガス工作物のガス又は液化ガスを通ずる部分であって、内面に零Paを超える圧力を受ける部分の溶接された部分は、溶込みが十分で、溶接による割れ等で有害な欠陥がなく、かつ、設計上要求される強度以上の強度でなければならない。
- (ホ) 最高使用圧力が0.3MPa以上で、内径が150mm以上の中圧の導管を溶接する場合は、適切な機械試験等により適切な溶接施工方法等であることをあらかじめ確認したものによらなければならない。
📖 解答・解説を見る
🎯 正解: (4)
📝 解答・解説
正解は (4)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(4)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。
🔍 各選択肢の判定
(イ) ✓ 正しい
ガス栓の主要材料は、最高使用温度及び最低使用温度において材料に及ぼす化学的及び物理的影響に対し、設備の種類、規模に応じて安全な機械的性質を有するものでなければならない。
💡 ガス栓の主要材料の機械的性質に関する規定は正しい(技省令14条六号)
(ロ) ✓ 正しい
ガスホルダーの構造は、供用中の荷重並びに最高使用温度及び最低使用温度における最高使用圧力に対し、設備の種類、規模に応じて適切な構造でなければならない。
💡 ガスホルダーの構造は、供用中の荷重並びに最高・最低使用温度における最高使用圧力に対し適切な構造(技省令15条1項二号)。
(ハ) ⚠ 誤っている
昇圧供給装置は、適切な方法により耐圧試験を行ったときにこれに耐えるものでなければならない。
→ 正しくは: 昇圧供給装置は耐圧試験不要(技省令15条2項ただし書き三号)
💡 昇圧供給装置に耐圧試験は不要。耐圧試験を要する記述は誤り
(ニ) ✓ 正しい
ガス工作物のガス又は液化ガスを通ずる部分であって、内面に零Paを超える圧力を受ける部分の溶接された部分は、溶込みが十分で、溶接による割れ等で有害な欠陥がなく、かつ、設計上要求される強度以上の強度でなければならない。
💡 内面に零Paを超える圧力を受ける部分の溶接部は溶込み十分・有害な欠陥なし・所要強度以上(技省令16条1項)。
(ホ) ✓ 正しい
最高使用圧力が0.3MPa以上で、内径が150mm以上の中圧の導管を溶接する場合は、適切な機械試験等により適切な溶接施工方法等であることをあらかじめ確認したものによらなければならない。
💡 最高使用圧力0.3MPa以上で内径150mm以上の中圧導管の溶接は、溶接施工方法等をあらかじめ確認(技省令16条2項三号ロ)。
問9
技術基準で規定されているガス工作物に関する次の記述のうち、誤っているものはいくつあるか。
- (イ) 最高使用圧力が高圧のガス発生設備であって、過圧が生ずるおそれのあるものには、その圧力を逃がすために適切なインターロック機構を設けなければならない。
- (ロ) 製造所、供給所又は移動式ガス発生設備に設置する遮断装置には、誤操作を防止し、かつ、確実に操作することができる措置を講じなければならない。
- (ハ) 移動式ガス発生設備には、ガス又は液化ガスを通ずる設備の損傷に至るおそれのある状態を検知し警報する適切な装置を設けなければならない。
- (ニ) ガスホルダーのガスを送り出し、又は受け入れるために用いられる配管には、ガスが漏えいした場合の災害の発生を防止するため、ガスの流出及び流入を速やかに遮断することができる適切な装置を適切な箇所に設けなければならない。
- (ホ) 最高使用圧力が高圧のガスホルダーは、受けるおそれのある熱に対し十分に耐えるものとし、又は適切な圧力上昇防止装置を設置しなければならない。
📖 解答・解説を見る
🎯 正解: (3)
📝 解答・解説
正解は (3)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(3)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。
🔍 各選択肢の判定
(イ) ⚠ 誤っている
最高使用圧力が高圧のガス発生設備であって、過圧が生ずるおそれのあるものには、その圧力を逃がすために適切なインターロック機構を設けなければならない。
→ 正しくは: 安全弁
💡 最高使用圧力が高圧又は中圧の容器等で過圧が生ずるおそれのあるものには、圧力を逃がすため適切な安全弁(技省令17条)。
(ロ) ✓ 正しい
製造所、供給所又は移動式ガス発生設備に設置する遮断装置には、誤操作を防止し、かつ、確実に操作することができる措置を講じなければならない。
💡 製造所・供給所・移動式ガス発生設備の遮断装置には誤操作防止・確実操作の措置(技省令20条1項)。
(ハ) ⚠ 誤っている
移動式ガス発生設備には、ガス又は液化ガスを通ずる設備の損傷に至るおそれのある状態を検知し警報する適切な装置を設けなければならない。
→ 正しくは: ガス発生設備(移動式ガス発生設備を除く。)、ガス精製設備、ガスホルダー、排送機、圧送機及び附帯設備であって製造設備に属するものには
💡 損傷に至るおそれのある状態を検知し警報する装置の対象は、ガス発生設備(移動式ガス発生設備を除く)・ガス精製設備・ガスホルダー等の製造設備(技省令19条)。
(ニ) ✓ 正しい
ガスホルダーのガスを送り出し、又は受け入れるために用いられる配管には、ガスが漏えいした場合の災害の発生を防止するため、ガスの流出及び流入を速やかに遮断することができる適切な装置を適切な箇所に設けなければならない。
💡 ガスホルダーの送出・受入配管には、ガスの流出及び流入を速やかに遮断できる装置(技省令33条)。
(ホ) ⚠ 誤っている
最高使用圧力が高圧のガスホルダーは、受けるおそれのある熱に対し十分に耐えるものとし、又は適切な圧力上昇防止装置を設置しなければならない。
→ 正しくは: 適切な冷却装置を設けなければならない
💡 高圧のガスホルダー等は、受けるおそれのある熱に十分に耐えるものとし、又は適切な冷却装置を設ける(技省令37条)。
問10
技術基準で規定されているガス発生設備等に関する次の記述のうち、誤っているものはいくつあるか。
- (イ) ガス(不活性のガスを除く。)を発生させる設備(特定ガス発生設備及び移動式ガス発生設備を除く。)は、使用中に生じた異常による災害の発生を防止するため、その異常が発生した場合に迅速かつ安全にガスの発生を停止し、又は迅速かつ安全にガスを処理することができるものでなければならない。
- (ロ) 温水で加熱する構造の気化装置であって、加熱部の温水が流出するおそれのあるものには、これを防止する措置を講じなければならない。
- (ハ) 移動式ガス発生設備には、容器の腐食及び転倒並びに容器のバルブの損傷を防止する適切な措置を講じなければならない。
- (ニ) 特定ガス発生設備の容器又は容器の設置場所には、容器内の圧力が異常に上昇しないよう適切な温度に維持する適切な措置を講じなければならない。
- (ホ) 最高使用圧力が低圧のガス発生設備(特定ガス発生設備並びに移動式ガス発生設備及び液化ガスを通ずるものを除く。)であって過圧が生ずるおそれのあるものには、その圧力を逃がすために適切な圧力上昇防止装置を設けなければならない。
📖 解答・解説を見る
🎯 正解: (1)
📝 解答・解説
正解は (1)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(1)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。
🔍 各選択肢の判定
(イ) ✓ 正しい
ガス(不活性のガスを除く。)を発生させる設備(特定ガス発生設備及び移動式ガス発生設備を除く。)は、使用中に生じた異常による災害の発生を防止するため、その異常が発生した場合に迅速かつ安全にガスの発生を停止し、又は迅速かつ安全にガスを処理することができるものでなければならない。
💡 ガスを発生させる設備(特定・移動式を除く)は、異常時に迅速かつ安全にガスの発生を停止し又は処理できるもの(技省令27条1項)。
(ロ) ⚠ 誤っている
温水で加熱する構造の気化装置であって、加熱部の温水が流出するおそれのあるものには、これを防止する措置を講じなければならない。
→ 正しくは: 加熱部の温水が凍結するおそれ
💡 温水で加熱する気化装置で、加熱部の温水が凍結するおそれのあるものには防止措置(技省令31条2項)。
(ハ) ✓ 正しい
移動式ガス発生設備には、容器の腐食及び転倒並びに容器のバルブの損傷を防止する適切な措置を講じなければならない。
💡 移動式ガス発生設備には容器の腐食・転倒・バルブの損傷を防止する措置(技省令28条2項)。
(ニ) ✓ 正しい
特定ガス発生設備の容器又は容器の設置場所には、容器内の圧力が異常に上昇しないよう適切な温度に維持する適切な措置を講じなければならない。
💡 特定ガス発生設備の容器又は設置場所には、容器内圧力が異常に上昇しないよう適切な温度に維持する措置(技省令43条2項)。
(ホ) ✓ 正しい
最高使用圧力が低圧のガス発生設備(特定ガス発生設備並びに移動式ガス発生設備及び液化ガスを通ずるものを除く。)であって過圧が生ずるおそれのあるものには、その圧力を逃がすために適切な圧力上昇防止装置を設けなければならない。
💡 最高使用圧力が低圧のガス発生設備の圧力上昇防止装置の規定は正しい(技省令25条)
問11
技術基準で規定されているガス工作物に関する次の記述について、〔 〕の中の(イ)〜(ホ)の語句のうち、誤っているものはいくつあるか。
- (イ) 告示で定める着脱が容易なガス栓は、内部に(イ)過流出安全機構を有するものでなければならない。
- (ロ) ガスの使用場所である超高層建物、高層建物又は特定大規模建物にガスを供給する導管には、危急の場合にガスを速やかに(ロ)遮断することができる適切な装置を適切な場所に設けなければならない。
- (ハ) ガス事業者がガスの使用者との取引のために使用するガスメーター(使用最大流量が毎時(ハ)16m³以下、使用最大圧力が4kPa以下及び口径250mm以下のものに限る。)は、
- (ニ) ガスが流入している状態において、災害の発生のおそれのある大きさの地震動、(ニ)過大なガスの流量又は異常なガス圧力の(ホ)上昇を検知した場合に、ガスを速やかに遮断する機能を有するものでなければならない。
- (ホ) ガスが流入している状態において、災害の発生のおそれのある大きさの地震動、(ニ)過大なガスの流量又は異常なガス圧力の(ホ)上昇を検知した場合に、ガスを速やかに遮断する機能を有するものでなければならない。
📖 解答・解説を見る
🎯 正解: (1)
📝 解答・解説
正解は (1)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(1)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。
🔍 各選択肢の判定
(イ) ✓ 正しい
告示で定める着脱が容易なガス栓は、内部に(イ)過流出安全機構を有するものでなければならない。
💡 告示で定める着脱が容易なガス栓は、内部に過流出安全機構(技省令45条二号)。
(ロ) ✓ 正しい
ガスの使用場所である超高層建物、高層建物又は特定大規模建物にガスを供給する導管には、危急の場合にガスを速やかに(ロ)遮断することができる適切な装置を適切な場所に設けなければならない。
💡 超高層建物・高層建物・特定大規模建物にガスを供給する導管には危急時にガスを速やかに遮断できる装置(技省令49条3項一号)。
(ハ) ✓ 正しい
ガス事業者がガスの使用者との取引のために使用するガスメーター(使用最大流量が毎時(ハ)16m³以下、使用最大圧力が4kPa以下及び口径250mm以下のものに限る。)は、
💡 遮断機能付きガスメーターの対象は使用最大流量16m³/h以下・使用最大圧力4kPa以下・口径250mm以下(技省令50条1項)。
(ニ) ✓ 正しい
ガスが流入している状態において、災害の発生のおそれのある大きさの地震動、(ニ)過大なガスの流量又は異常なガス圧力の(ホ)上昇を検知した場合に、ガスを速やかに遮断する機能を有するものでなければならない。
💡 地震動・過大なガスの流量・異常なガス圧力の低下を検知して遮断(技省令50条1項)。
(ホ) ⚠ 誤っている
ガスが流入している状態において、災害の発生のおそれのある大きさの地震動、(ニ)過大なガスの流量又は異常なガス圧力の(ホ)上昇を検知した場合に、ガスを速やかに遮断する機能を有するものでなければならない。
→ 正しくは: 低下を検知した場合
💡 ガスメーターが検知して遮断するのは異常なガス圧力の低下(技省令50条1項)。
問12
技術基準で規定されている漏えい検査及び導管の設置場所に関する次の記述のうち、誤っているものはいくつあるか。ただし、イ、ロ及びハについては、この導管は特定地下街等又は特定地下室等にガスを供給するものではなく、漏えい検知装置は設置されておらず、検査にあたって導管等が設置されている場所に立ち入ることができるものとする。
- (イ) 道路に埋設されている導管で最高使用圧力が高圧のものは、埋設の日以後1年に1回以上、適切な方法により検査を行い、漏えいが認められなかったものでなければならない。
- (ロ) 道路に埋設されている導管でポリエチレン管を使用している場合は、埋設の日以後4年に1回以上、適切な方法により検査を行い、漏えいが認められなかったものでなければならない。
- (ハ) 道路に埋設されている導管からガス栓までの導管であって、絶縁措置が講じられた部分からガス栓までの間でプラスチックにて被覆された部分については、漏えい検査を要しない。
- (ニ) 最高使用圧力が高圧の導管は、建物の内部又は基礎面下(当該建物がガスの供給に係るものを除く。)に設置してはならない。
- (ホ) 最高使用圧力が中圧の導管であって、建物にガスを供給するものは、当該建物内の接合は溶接接合としなければならない。
📖 解答・解説を見る
🎯 正解: (3)
📝 解答・解説
正解は (3)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(3)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。
🔍 各選択肢の判定
(イ) ✓ 正しい
道路に埋設されている導管で最高使用圧力が高圧のものは、埋設の日以後1年に1回以上、適切な方法により検査を行い、漏えいが認められなかったものでなければならない。
💡 道路に埋設されている最高使用圧力が高圧の導管は埋設の日以後1年に1回以上の漏えい検査(技省令51条1項表(1))。
(ロ) ⚠ 誤っている
道路に埋設されている導管でポリエチレン管を使用している場合は、埋設の日以後4年に1回以上、適切な方法により検査を行い、漏えいが認められなかったものでなければならない。
→ 正しくは: ポリエチレン管は漏えい検査不要(技省令51条1項ただし書き二号)
💡 ポリエチレン管は4年に1回ではなく漏えい検査不要
(ハ) ⚠ 誤っている
道路に埋設されている導管からガス栓までの導管であって、絶縁措置が講じられた部分からガス栓までの間でプラスチックにて被覆された部分については、漏えい検査を要しない。
→ 正しくは: 埋設の日以後6年に1回以上、適切な方法により検査を行い、漏えいが認められなかったものでなければならない
💡 絶縁措置が講じられた部分からガス栓までのプラスチック被覆部分は埋設の日以後6年に1回以上の漏えい検査(技省令51条2項表(1))。
(ニ) ✓ 正しい
最高使用圧力が高圧の導管は、建物の内部又は基礎面下(当該建物がガスの供給に係るものを除く。)に設置してはならない。
💡 高圧の導管の建物内部又は基礎面下への設置禁止は正しい(技省令52条1項)
(ホ) ⚠ 誤っている
最高使用圧力が中圧の導管であって、建物にガスを供給するものは、当該建物内の接合は溶接接合としなければならない。
→ 正しくは: 当該建物内において溶接以外の接合を行う場合にあっては、検知区域において接合するように設置しなければならない
💡 中圧導管で建物に供給するものは、自動ガス遮断装置又はガス漏れ警報器の検知区域で外壁を貫通し、建物内で溶接以外の接合を行う場合は検知区域で接合(技省令52条3項)。溶接以外の接合も可。
問13
技術基準で規定されている導管及び整圧器に関する次の記述のうち、正しいものはいくつあるか。
- (イ) ガス事業者の掘削により周囲が露出することとなった導管の露出している部分の両端は、地くずれのおそれがない地中に支持されていなければならない。
- (ロ) ガス事業者の掘削により周囲が露出することとなったガスの供給の用に供されている導管で、露出している管の接合部がフランジ接合のものには、抜出しを防止する適切な措置を講じなければならない。
- (ハ) 最高使用圧力が高圧の整圧器には、ガスの漏えいによる火災等の発生を防止するための適切な措置を講じなければならない。
- (ニ) 整圧器の入口には、ガス遮断装置を設けなければならない。
- (ホ) 整圧器の制御用配管、補助整圧器その他の附属設備は、地震に対し耐えるよう支持されていなければならない。
📖 解答・解説を見る
🎯 正解: (4)
📝 解答・解説
正解は (4)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(4)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。
🔍 各選択肢の判定
(イ) ✓ 正しい
ガス事業者の掘削により周囲が露出することとなった導管の露出している部分の両端は、地くずれのおそれがない地中に支持されていなければならない。
💡 ガス事業者の掘削で露出した導管の露出部分の両端は、地くずれのおそれがない地中に支持(技省令54条一号)。
(ロ) ⚠ 誤っている
ガス事業者の掘削により周囲が露出することとなったガスの供給の用に供されている導管で、露出している管の接合部がフランジ接合のものには、抜出しを防止する適切な措置を講じなければならない。
→ 正しくは: 溶接、フランジ接合、融着若しくはねじ接合(特定接合)又は告示で定める規格に適合する接合以外の方法によって接合されているもの(直管以外の管の接合部に限る。)には、抜出しを防止する適切な措置
💡 抜出し防止措置の対象は、直管以外の管の接合部で特定接合(溶接・フランジ接合・融着・ねじ接合)等以外の方法によるもの(技省令54条三号ロ)。フランジ接合は対象外。
(ハ) ✓ 正しい
最高使用圧力が高圧の整圧器には、ガスの漏えいによる火災等の発生を防止するための適切な措置を講じなければならない。
💡 最高使用圧力が高圧の整圧器にはガスの漏えいによる火災等の防止措置(技省令56条)。
(ニ) ✓ 正しい
整圧器の入口には、ガス遮断装置を設けなければならない。
💡 整圧器の入口にガス遮断装置を設ける規定は正しい(技省令57条一号)
(ホ) ✓ 正しい
整圧器の制御用配管、補助整圧器その他の附属設備は、地震に対し耐えるよう支持されていなければならない。
💡 整圧器の制御用配管・補助整圧器その他の附属設備は地震に耐えるよう支持(技省令58条3項)。
問14
法令で規定されているガス用品及び「特定ガス消費機器の設置工事の監督に関する法律」に関する次の記述について、〔 〕の中の(イ)〜(ホ)の語句のうち、正しいものはいくつあるか。
- (イ) 「ガス用品」とは、主として一般消費者等がガスを消費する場合に用いられる機械、器具又は(イ)材料であって、政令で定めるものをいう。
- (ロ) ガス用品の製造、輸入又は販売の事業を行う者は、経済産業省令で定める基準適合表示が付されているものでなければ、ガス用品を販売し、又は(ロ)販売の目的で陳列してはならない。
- (ハ) 特定工事事業者は、特定工事を施工するときは、特定工事が消費機器の技術上の基準に適合することを確保するため、(ハ)ガス消費機器設置工事監督者の資格を有する者に(ニ)実地に監督をさせなければならない。
- (ニ) 特定工事事業者は、特定工事を施工するときは、特定工事が消費機器の技術上の基準に適合することを確保するため、(ハ)ガス消費機器設置工事監督者の資格を有する者に(ニ)実地に監督をさせなければならない。
- (ホ) 特定工事事業者は、特定工事を施工したときは、当該特定工事に係る特定ガス消費機器の見やすい場所に、氏名又は名称、(ホ)施工年月日その他の経済産業省令で定める事項を記載した表示を付さなければならない。
📖 解答・解説を見る
🎯 正解: (5)
📝 解答・解説
正解は (5)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(5)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。
🔍 各選択肢の判定
(イ) ✓ 正しい
「ガス用品」とは、主として一般消費者等がガスを消費する場合に用いられる機械、器具又は(イ)材料であって、政令で定めるものをいう。
💡 ガス事業法第137条(ガス用品の定義)。機械、器具又は材料であって政令で定めるもの。
(ロ) ✓ 正しい
ガス用品の製造、輸入又は販売の事業を行う者は、経済産業省令で定める基準適合表示が付されているものでなければ、ガス用品を販売し、又は(ロ)販売の目的で陳列してはならない。
💡 表示が付されていないガス用品は、販売し又は販売の目的で陳列してはならない(法138条1項)。
(ハ) ✓ 正しい
特定工事事業者は、特定工事を施工するときは、特定工事が消費機器の技術上の基準に適合することを確保するため、(ハ)ガス消費機器設置工事監督者の資格を有する者に(ニ)実地に監督をさせなければならない。
💡 特定工事はガス消費機器設置工事監督者の資格を有する者に監督させる(特監法3条)。
(ニ) ✓ 正しい
特定工事事業者は、特定工事を施工するときは、特定工事が消費機器の技術上の基準に適合することを確保するため、(ハ)ガス消費機器設置工事監督者の資格を有する者に(ニ)実地に監督をさせなければならない。
💡 特定工事は有資格者に実地に監督をさせる(特監法3条)。
(ホ) ✓ 正しい
特定工事事業者は、特定工事を施工したときは、当該特定工事に係る特定ガス消費機器の見やすい場所に、氏名又は名称、(ホ)施工年月日その他の経済産業省令で定める事項を記載した表示を付さなければならない。
💡 特定工事の施工後、特定ガス消費機器の見やすい場所に氏名又は名称・施工年月日等を記載した表示(特監法6条)。
問15
法令で規定されている消費機器に関する周知及び調査、保安業務規程に関する次の記述のうち、正しいものはいくつあるか。
- (イ) ガス小売事業者は、消費機器を使用する者に対し、当該ガス小売事業者が供給するガスの使用に伴う危険の発生の防止に関し必要な事項を周知させなければならない。
- (ロ) ガス小売事業者は、その供給するガスに係る消費機器が経済産業省令で定める技術上の基準に適合しているかどうかを調査しなければならない。ただし、その消費機器を設置し、又は使用する場所に立ち入ることにつき、その所有者又は占有者の承諾を得ることができないときは、この限りでない。
- (ハ) 経済産業大臣は、消費機器が経済産業省令で定める技術上の基準に適合していないと認めるときは、その所有者又は占有者に対し、その使用を一時停止すべきことを命ずることができる。
- (ニ) ガス小売事業者は、保安業務規程に保安業務を管理する事業場ごとのガス主任技術者の選任に関することを定めなければならない。
- (ホ) ガス小売事業者は、保安業務規程に保安業務に従事する者に対する保安に係る教育及び訓練に関することを定めなければならない。
📖 解答・解説を見る
🎯 正解: (3)
📝 解答・解説
正解は (3)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(3)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。
🔍 各選択肢の判定
(イ) ✓ 正しい
ガス小売事業者は、消費機器を使用する者に対し、当該ガス小売事業者が供給するガスの使用に伴う危険の発生の防止に関し必要な事項を周知させなければならない。
💡 ガス事業法第159条(周知)。ガス小売事業者は消費機器使用者に危険防止に関し必要な事項を周知させる。
(ロ) ✓ 正しい
ガス小売事業者は、その供給するガスに係る消費機器が経済産業省令で定める技術上の基準に適合しているかどうかを調査しなければならない。ただし、その消費機器を設置し、又は使用する場所に立ち入ることにつき、その所有者又は占有者の承諾を得ることができないときは、この限りでない。
💡 ガス事業法第159条(調査)。消費機器の技術基準適合を調査。所有者等の承諾を得られないときは除く。
(ハ) ⚠ 誤っている
経済産業大臣は、消費機器が経済産業省令で定める技術上の基準に適合していないと認めるときは、その所有者又は占有者に対し、その使用を一時停止すべきことを命ずることができる。
→ 正しくは: その技術上の基準に適合するように消費機器を修理し、改造し、又は移転すべきこと
💡 消費機器が技術基準に不適合のとき、大臣は所有者又は占有者に修理し、改造し、又は移転すべきことを命ずることができる(法161条)。使用の一時停止ではない。
(ニ) ⚠ 誤っている
ガス小売事業者は、保安業務規程に保安業務を管理する事業場ごとのガス主任技術者の選任に関することを定めなければならない。
→ 正しくは: 保安業務監督者
💡 保安業務規程に定めるのは事業場ごとの保安業務監督者の選任に関すること(則207条表 二号)。
(ホ) ✓ 正しい
ガス小売事業者は、保安業務規程に保安業務に従事する者に対する保安に係る教育及び訓練に関することを定めなければならない。
💡 保安業務規程には保安業務に従事する者に対する保安に係る教育及び訓練に関することを定める(則207条表 四号)。
問16
消費機器の技術上の基準で規定されている次の記述のうち、誤っているものはいくつあるか。
- (イ) 屋内に設置するガスの消費量が12kWを超えるガス衣類乾燥機には、排気筒を設けなければならない。ただし、当該燃焼器の構造上その他の理由によりこれによることが困難な場合において、当該燃焼器のための排気フードを設けるときは、この限りでない。
- (ロ) 自然排気式の燃焼器の排気筒の天井裏、床裏等にある部分は、燃焼器出口の排気ガスの温度が100℃を超える場合は、金属材料で覆わなければならない。
- (ハ) 自然排気式の燃焼器であって、技術上の基準により排気筒を設けるものは、当該排気筒の有効断面積以上の有効断面積を有する給気口その他給気上有効な開口部を設けた室に設置しなければならない。
- (ニ) 屋内に設置する密閉燃焼式ガスふろがまの給排気部の先端は、障害物又は外気の流れによって給排気が妨げられない位置になければならない。
- (ホ) 建物区分のうち高層建物(住居の用に供される部分については、調理室に限る。)に設置される燃焼器(屋外に設置するものを除く。)には、自動ガス遮断装置を適切に設け、又は告示で定める規格に適合するガス漏れ警報器を告示で定める方法により設けなければならない。
📖 解答・解説を見る
🎯 正解: (2)
📝 解答・解説
正解は (2)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(2)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。
🔍 各選択肢の判定
(イ) ✓ 正しい
屋内に設置するガスの消費量が12kWを超えるガス衣類乾燥機には、排気筒を設けなければならない。ただし、当該燃焼器の構造上その他の理由によりこれによることが困難な場合において、当該燃焼器のための排気フードを設けるときは、この限りでない。
💡 ガス事業法施行規則第202条(消費機器の技術上の基準)。屋内設置で12kWを超えるガス衣類乾燥機には排気筒(又は排気フード)を設ける。
(ロ) ⚠ 誤っている
自然排気式の燃焼器の排気筒の天井裏、床裏等にある部分は、燃焼器出口の排気ガスの温度が100℃を超える場合は、金属材料で覆わなければならない。
→ 正しくは: 金属以外の不燃性の材料で覆わなければならない
💡 自然排気式の燃焼器の排気筒の天井裏、床裏等にある部分は金属以外の不燃性の材料で覆う。排気ガス温度が100℃以下なら不要(則202条二号イ(8))。
(ハ) ✓ 正しい
自然排気式の燃焼器であって、技術上の基準により排気筒を設けるものは、当該排気筒の有効断面積以上の有効断面積を有する給気口その他給気上有効な開口部を設けた室に設置しなければならない。
💡 排気筒を設ける燃焼器は、排気筒の有効断面積以上の給気口その他給気上有効な開口部を設けた室に設置(則202条四号)。
(ニ) ✓ 正しい
屋内に設置する密閉燃焼式ガスふろがまの給排気部の先端は、障害物又は外気の流れによって給排気が妨げられない位置になければならない。
💡 屋内に設置する密閉燃焼式のガスふろがまの給排気部の先端は、障害物又は外気の流れで給排気が妨げられない位置(則202条六号ホ)。
(ホ) ⚠ 誤っている
建物区分のうち高層建物(住居の用に供される部分については、調理室に限る。)に設置される燃焼器(屋外に設置するものを除く。)には、自動ガス遮断装置を適切に設け、又は告示で定める規格に適合するガス漏れ警報器を告示で定める方法により設けなければならない。
→ 正しくは: 超高層建物(住居の用に供される部分については、調理室に限る。)
💡 自動ガス遮断装置又はガス漏れ警報器の設置対象は超高層建物(住居部分は調理室に限る)・特定大規模建物・中圧以上で供給を受けるもの(則202条十号)。高層建物は対象外。
問1
気体の圧縮係数に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1) 圧縮係数は圧縮比と同じである。
- (2) 圧縮係数は換算温度と換算圧力の関数である。
- (3) 圧縮係数は、理想気体の法則を修正し、実在気体を取り扱うための補正係数である。
- (4) 1 molあたりで比較すると、圧縮係数が1より大きい気体の圧力は、同じ温度、同じ体積の理想気体の圧力より大きくなる。
- (5) 1 molあたりで比較すると、圧縮係数が1より小さい気体の体積は、同じ温度、同じ圧力の理想気体の体積より小さくなる。
📖 解答・解説を見る
🎯 正解: (1)
📝 解答・解説
正解は (1)。下記 各選択肢の判定 を参照。
🔍 各選択肢の判定
(1) ⚠ 誤っている
圧縮係数は圧縮比と同じである。
→ 正しくは: 圧縮比とは別の概念である
💡 圧縮係数z=PV/(nRT)は実在気体の理想気体からのずれを補正する係数。圧縮比はサイクルの最大容積と最小容積の比で、別の概念
(2) ✓ 正しい
圧縮係数は換算温度と換算圧力の関数である。
💡 対応状態原理により、圧縮係数は換算温度Tr=T/Tcと換算圧力Pr=P/Pcの関数として整理できる(一般化圧縮係数線図)
(3) ✓ 正しい
圧縮係数は、理想気体の法則を修正し、実在気体を取り扱うための補正係数である。
💡 z=PV/(nRT)で定義され、理想気体ではz=1。実在気体の理想気体からのずれを補正する係数
(4) ✓ 正しい
1 molあたりで比較すると、圧縮係数が1より大きい気体の圧力は、同じ温度、同じ体積の理想気体の圧力より大きくなる。
💡 PV=znRTより、同じT・V・nではP=znRT/V。z>1なら理想気体(z=1)より圧力が大きくなる
(5) ✓ 正しい
1 molあたりで比較すると、圧縮係数が1より小さい気体の体積は、同じ温度、同じ圧力の理想気体の体積より小さくなる。
💡 同じT・PではV=znRT/P。z<1なら理想気体より体積が小さくなる(分子間引力が支配的な状態)
問2
容積20 m³の容器に、温度27 ℃で、窒素と水素が総量で40 kg入っている。この混合気体において圧力が0.3 MPaであるとき、体積基準での水素の割合(%)として、最も近い値はどれか。ただし、気体は理想気体とし、気体定数は8.3 J/(mol・K)とする。
- (1) 22
- (2) 28
- (3) 33
- (4) 38
- (5) 44
📖 解答・解説を見る
🎯 正解: (5)
📝 解答・解説
正解は (5)。計算結果と最も近い値は選択肢 (5)。計算過程は下記参照。
📐 計算方法
- Step 1全物質量: n = PV/RT = (0.3×10⁶ × 20)/(8.3 × 300) = 6×10⁶/2490 ≒ 2410 mol
- Step 2水素をx mol、窒素を(2410−x) molとおくと、質量条件より 2x + 28(2410−x) = 40000 g
- Step 367480 − 26x = 40000 → x = 27480/26 ≒ 1057 mol
- Step 4理想気体では体積分率=モル分率なので、水素の割合 = 1057/2410 = 0.438 → 約44 %
✓ 正解: (5) 44 %
- 温度27 ℃を300 Kに換算せず27のまま計算する
- MPa→Paの単位換算を忘れ物質量を桁違いに出す
- 体積基準(モル分率)でなく質量基準(2.1 kg/40 kg≒5 %)で答えてしまう
- 窒素の分子量を14(原子量)として連立式を立てる
問3
容積一定の容器に入った空気300 kgを、都市ガスの燃焼により温度300 Kから900 Kに外部から加熱した。このとき、燃焼に使用した都市ガスの体積(m³)として、最も近い値はどれか。ただし、都市ガスは標準状態(0 ℃、101325 Pa)とし、空気の定積比熱容量を0.7 kJ/(kg・K)、都市ガスの発熱量を45 MJ/m³、熱効率を70 %とする。
- (1) 1.5
- (2) 2.0
- (3) 3.2
- (4) 4.0
- (5) 4.5
📖 解答・解説を見る
🎯 正解: (4)
📝 解答・解説
正解は (4)。計算結果と最も近い値は選択肢 (4)。計算過程は下記参照。
📐 計算方法
- Step 1空気が受け取る熱量: Q = m c_v ΔT = 300 × 0.7 × 600 = 126000 kJ = 126 MJ
- Step 2熱効率70 %なので、必要な都市ガスの発熱量: 126/0.7 = 180 MJ
- Step 3都市ガスの体積: V = 180/45 = 4.0 m³
✓ 正解: (4) 4.0 m³
- 熱効率を割らずに掛けてしまう(126×0.7=88.2 MJ→約2.0 m³で誤答(2)を選ぶ)
- ΔTを600 Kでなく900 Kとして計算する
- MJとkJの単位を混在させて桁を誤る
問4
エントロピーに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1) 系がある状態から別の状態に移るときのエントロピー変化量は、途中の経路にはよらない。
- (2) エントロピーの次元は〔エネルギー〕/〔温度〕である。
- (3) 理想気体では、定圧条件において温度を上昇させるとエントロピーは増加する。
- (4) 孤立系の不可逆過程において、エントロピーは常に増大する。
- (5) 等温、定圧で2種の理想気体を混合するとき、エントロピーは減少する。
📖 解答・解説を見る
🎯 正解: (5)
📝 解答・解説
正解は (5)。下記 各選択肢の判定 を参照。
🔍 各選択肢の判定
(1) ✓ 正しい
系がある状態から別の状態に移るときのエントロピー変化量は、途中の経路にはよらない。
💡 エントロピーは状態量であり、変化量は始状態と終状態だけで決まり途中の経路によらない
(2) ✓ 正しい
エントロピーの次元は〔エネルギー〕/〔温度〕である。
💡 dS=δQ/Tで定義されるため単位はJ/K。次元は〔エネルギー〕/〔温度〕で正しい
(3) ✓ 正しい
理想気体では、定圧条件において温度を上昇させるとエントロピーは増加する。
💡 定圧で温度上昇するとdS=C_p dT/T>0となりエントロピーは増加する
(4) ✓ 正しい
孤立系の不可逆過程において、エントロピーは常に増大する。
💡 エントロピー増大の法則(熱力学第二法則)。孤立系の不可逆過程ではエントロピーは必ず増大する
(5) ⚠ 誤っている
等温、定圧で2種の理想気体を混合するとき、エントロピーは減少する。
→ 正しくは: エントロピーは増加する
💡 等温・定圧で2種の理想気体を混合すると、各気体が拡散して乱雑さが増し、混合エントロピーが生じてエントロピーは増加する
問5
気体のメタンとプロパンを体積比1:1で混合したガス1 molを完全燃焼したときに発生する熱(kJ)として、最も近い値はどれか。ただし、燃焼に関わる物質の標準生成熱(kJ/mol)は以下のとおりとし、(g)は気体状態を、(l)は液体状態を示す。
| 物質 | 標準生成熱 (kJ/mol) |
|---|---|
| CH₄(g) | −75 |
| C₃H₈(g) | −104 |
| O₂(g) | 0 |
| CO₂(g) | −394 |
| H₂O(l) | −286 |
- (1) 900
- (2) 1200
- (3) 1600
- (4) 2400
- (5) 3200
📖 解答・解説を見る
🎯 正解: (3)
📝 解答・解説
正解は (3)。計算結果と最も近い値は選択肢 (3)。計算過程は下記参照。
📐 計算方法
- Step 1メタンの燃焼: CH₄ + 2O₂ → CO₂ + 2H₂O(l)、ΔH = (−394) + 2×(−286) − (−75) = −891 kJ/mol
- Step 2プロパンの燃焼: C₃H₈ + 5O₂ → 3CO₂ + 4H₂O(l)、ΔH = 3×(−394) + 4×(−286) − (−104) = −2222 kJ/mol
- Step 3体積比1:1の混合ガス1 mol中にはメタン0.5 mol、プロパン0.5 molが含まれる
- Step 4発生する熱: Q = 0.5×891 + 0.5×2222 = 445.5 + 1111 = 1556.5 kJ → 最も近い値は1600
✓ 正解: (3) 1600 kJ
- 混合ガス1 molでなくメタン・プロパン各1 mol(計2 mol)として891+2222=3113→誤答(5)3200を選ぶ
- (反応物)−(生成物)と符号を逆にして計算する
- プロパン燃焼の係数(3CO₂、4H₂O)を取り違える
問6
メタン及び水素が完全燃焼する反応(気体状態)の標準反応熱を、それぞれ−801 kJ/mol、−242 kJ/molとするとき、以下に示す反応の標準反応熱(kJ/mol)として、最も近い値はどれか。ただし、(g)は気体状態を示す。
CH₄(g) + 2H₂O(g) → CO₂(g) + 4H₂(g)
- (1) −559
- (2) −167
- (3) 167
- (4) 559
- (5) 1043
📖 解答・解説を見る
🎯 正解: (3)
📝 解答・解説
正解は (3)。計算結果と最も近い値は選択肢 (3)。計算過程は下記参照。
📐 計算方法
- Step 1① CH₄(g) + 2O₂ → CO₂(g) + 2H₂O(g)、ΔH₁ = −801 kJ/mol
- Step 2② H₂(g) + ½O₂ → H₂O(g)、ΔH₂ = −242 kJ/mol
- Step 3ヘスの法則より、目的反応(水蒸気改質)は ① − 4×② で得られる
- Step 4ΔH = −801 − 4×(−242) = −801 + 968 = +167 kJ/mol(吸熱反応)
✓ 正解: (3) 167 kJ/mol
- 水素の係数を2として−801+484=−317と計算する
- ①−4×②でなく4×②−①として符号が逆の−167(誤答(2))を選ぶ
- 水素4 molの掛け算を忘れ−801+242=−559(誤答(1))を選ぶ
問7
可燃性ガスの爆発に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1) 爆発反応は、光や音、あるいは衝撃的圧力を伴う。
- (2) 爆発現象は爆燃、爆ごうに分類され、燃焼反応領域の伝播速度が、爆燃は超音速、爆ごうは亜音速である。
- (3) 爆発反応は、可燃性ガスと空気が適当な濃度範囲で混合され、かつ外部から何らかの方法でエネルギーが与えられることにより起こりうる。
- (4) 爆ごうを起こしうる可燃性ガスの濃度範囲を爆ごう範囲といい、爆発範囲の内側にある。
- (5) 爆ごうは衝撃波を伴う現象である。
📖 解答・解説を見る
🎯 正解: (2)
📝 解答・解説
正解は (2)。下記 各選択肢の判定 を参照。
🔍 各選択肢の判定
(1) ✓ 正しい
爆発反応は、光や音、あるいは衝撃的圧力を伴う。
💡 爆発反応は急激な圧力上昇により光・音・衝撃的圧力を伴う
(2) ⚠ 誤っている
爆発現象は爆燃、爆ごうに分類され、燃焼反応領域の伝播速度が、爆燃は超音速、爆ごうは亜音速である。
→ 正しくは: 爆燃は亜音速、爆ごうは超音速
💡 燃焼反応領域の伝播速度が音速未満のものを爆燃(デフラグレーション)、音速を超え衝撃波を伴うものを爆ごう(デトネーション)という。記述は両者が逆
(3) ✓ 正しい
爆発反応は、可燃性ガスと空気が適当な濃度範囲で混合され、かつ外部から何らかの方法でエネルギーが与えられることにより起こりうる。
💡 爆発の成立条件は、可燃性ガスと空気の適当な濃度範囲での混合と着火エネルギーの付与
(4) ✓ 正しい
爆ごうを起こしうる可燃性ガスの濃度範囲を爆ごう範囲といい、爆発範囲の内側にある。
💡 爆ごう範囲は爆発範囲(燃焼範囲)より狭く、その内側にある
(5) ✓ 正しい
爆ごうは衝撃波を伴う現象である。
💡 爆ごうは衝撃波を伴って超音速で伝播する現象である
問8
メタン80 vol%、エタン12 vol%、プロパン8 vol%からなる混合ガスの空気中における燃焼下限界(vol%)として、最も近い値はどれか。ただし、同条件における単体ガスの燃焼下限界は、メタン5 vol%、エタン3 vol%、プロパン2 vol%とする。
- (1) 4.2
- (2) 4.3
- (3) 4.4
- (4) 4.5
- (5) 4.6
📖 解答・解説を見る
🎯 正解: (1)
📝 解答・解説
正解は (1)。計算結果と最も近い値は選択肢 (1)。計算過程は下記参照。
📐 計算方法
- Step 1ル・シャトリエの式に代入: 100/L = 80/5 + 12/3 + 8/2
- Step 2100/L = 16 + 4 + 4 = 24
- Step 3L = 100/24 ≒ 4.17 → 最も近い値は4.2
✓ 正解: (1) 4.2 vol%
- 単純な加重平均(0.80×5+0.12×3+0.08×2=4.52)で計算し誤答(4)4.5を選ぶ
- 分母と分子を逆(L/100=ΣL_i/V_i)にして式を立てる
- 体積割合を小数(0.8等)と%を混在させて代入する
問9
メタンと水素の体積比が4:1の混合ガスを空気比1で完全燃焼させたとき、乾き燃焼ガス中の二酸化炭素の濃度(vol%)として、最も近い値はどれか。ただし、空気中の窒素と酸素の体積比は4:1とする。
- (1) 8.5
- (2) 11
- (3) 25
- (4) 31
- (5) 100
📖 解答・解説を見る
🎯 正解: (2)
📝 解答・解説
正解は (2)。計算結果と最も近い値は選択肢 (2)。計算過程は下記参照。
📐 計算方法
- Step 1メタン4 mol、水素1 molとして考える
- Step 2必要酸素量: CH₄は1 molあたり2 mol、H₂は0.5 molなので 4×2 + 1×0.5 = 8.5 mol
- Step 3空気比1なので随伴する窒素: 8.5×4 = 34 mol(N₂:O₂=4:1)
- Step 4生成物: CO₂ = 4 mol、H₂O = 4×2+1 = 9 mol(乾きガスでは除外)
- Step 5乾き燃焼ガス = CO₂ 4 + N₂ 34 = 38 mol、CO₂濃度 = 4/38×100 ≒ 10.5 % → 最も近い値は11
✓ 正解: (2) 11 vol%
- 水蒸気9 molを含めた湿り燃焼ガス47 molで計算し4/47≒8.5で誤答(1)を選ぶ
- 水素の燃焼に必要な酸素0.5 molを忘れる
- 窒素量を酸素の4倍でなく79/21倍として計算する(本問は4:1と指定)
問10
内径150 mmの直円管の中を平均流速2 m/sでガスが流れているとき、損失ヘッドが0.3 mであった。この直円管の長さ(m)として、最も近い値はどれか。ただし、管摩擦係数は0.03、重力加速度は10 m/s²とし、直円管内の流れは完全に発達した状態とする。
- (1) 4.5
- (2) 7.5
- (3) 15
- (4) 750
- (5) 7500
📖 解答・解説を見る
🎯 正解: (2)
📝 解答・解説
正解は (2)。計算結果と最も近い値は選択肢 (2)。計算過程は下記参照。
📐 計算方法
- Step 1ダルシー・ワイスバッハの式 h = λ(L/d)(v²/2g) をLについて解く
- Step 2速度ヘッド: v²/2g = 2²/(2×10) = 0.2 m
- Step 30.3 = 0.03 × (L/0.15) × 0.2 = 0.04L
- Step 4L = 0.3/0.04 = 7.5 m
✓ 正解: (2) 7.5 m
- 内径150 mmを0.15 mに換算せず計算して7500 m(誤答(5))を選ぶ
- 速度ヘッドをv²/g(=0.4)として計算し3.75 m→4.5(誤答(1))に丸める
- L/dとd/Lを取り違える
問11
ピトー管を用いて気体の流速を測定したところ、ピトー管につないだマノメーターの液面高さの差は13 mmであった。気体の密度は1.04 kg/m³、マノメーター内の液体の密度は800 kg/m³であるとき、気体の流速(m/s)として、最も近い値はどれか。ただし、重力加速度は10 m/s²とする。
- (1) 4
- (2) 10
- (3) 12
- (4) 14
- (5) 20
📖 解答・解説を見る
🎯 正解: (4)
📝 解答・解説
正解は (4)。計算結果と最も近い値は選択肢 (4)。計算過程は下記参照。
📐 計算方法
- Step 1マノメーターが示す差圧(動圧): Δp = ρ’gh = 800 × 10 × 0.013 = 104 Pa
- Step 2ピトー管の原理より動圧 Δp = ρv²/2
- Step 3v = √(2Δp/ρ) = √(2×104/1.04) = √200 ≒ 14.1 m/s → 最も近い値は14
✓ 正解: (4) 14 m/s
- 気体の密度ρとマノメーター液の密度ρ’を取り違えて代入する
- 13 mmを0.013 mに換算しない
- 平方根を取り忘れv²=200のまま選択肢と照合する
問12
厚さ50 mm、熱伝導率1.2 W/(m・K)のコンクリート壁に囲まれた部屋がある。この壁と室内空気との間の熱伝達率が10 W/(m²・K)、壁と外気との間の熱伝達率が25 W/(m²・K)であるとき、コンクリート壁の熱通過率(W/(m²・K))として、最も近い値はどれか。
- (1) 0.02
- (2) 0.04
- (3) 0.23
- (4) 2.50
- (5) 5.50
📖 解答・解説を見る
🎯 正解: (5)
📝 解答・解説
正解は (5)。計算結果と最も近い値は選択肢 (5)。計算過程は下記参照。
📐 計算方法
- Step 1熱通過率は3つの熱抵抗(室内側対流・壁内伝導・外気側対流)の直列和の逆数
- Step 21/K = 1/10 + 0.05/1.2 + 1/25 = 0.1 + 0.0417 + 0.04 = 0.1817 m²・K/W
- Step 3K = 1/0.1817 ≒ 5.50 W/(m²・K)
✓ 正解: (5) 5.50 W/(m²・K)
- 厚さ50 mmを0.05 mに換算せず50/1.2で計算しK≒0.02(誤答(1))を選ぶ
- 熱抵抗でなく熱伝達率・熱伝導率をそのまま加算する
- 壁の熱抵抗をδ/λでなくλ/δとする
問13
凹凸形にプレスされた伝熱板をガスケットではさんで重ね合わせ、伝熱板の間を交互に2つの流体が流れるようにした構造の熱交換器は、次のうちどれか。
- (1) ブロック形熱交換器
- (2) ジャケット形熱交換器
- (3) プレート形熱交換器
- (4) 二重管式熱交換器
- (5) 単管式熱交換器
📖 解答・解説を見る
🎯 正解: (3)
📝 解答・解説
正解は (3)。下記 各選択肢の判定 を参照。
🔍 各選択肢の判定
(1) ⚠ 誤っている
ブロック形熱交換器
→ 正しくは: プレート形熱交換器
💡 ブロック形は黒鉛などのブロックに直交する多数の流路孔をあけ、2流体を流す構造。耐食性が必要な流体に用いられ、伝熱板を重ねる構造ではない
(2) ⚠ 誤っている
ジャケット形熱交換器
→ 正しくは: プレート形熱交換器
💡 ジャケット形は容器の外周に設けたジャケット(二重壁)に熱媒・冷媒を流して内容物を加熱・冷却する構造で、伝熱板を重ねる構造ではない
(3) ✓ 正しい
プレート形熱交換器
💡 プレート形熱交換器は、凹凸(波形)にプレスした伝熱板をガスケットを介して多数重ね合わせ、板間の流路を2流体が交互に流れる構造。伝熱面積が大きくコンパクトで分解洗浄も容易
(4) ⚠ 誤っている
二重管式熱交換器
→ 正しくは: プレート形熱交換器
💡 二重管式は内管と外管からなる二重管で、内管内と環状部にそれぞれ流体を流して熱交換する構造
(5) ⚠ 誤っている
単管式熱交換器
→ 正しくは: プレート形熱交換器
💡 単管式は1本の管(蛇管など)で構成され、管内外の流体で熱交換する簡素な構造
問14
熱硬化性樹脂に関する次の記述について、[ ]の中の(イ)〜(ニ)にあてはまる語句の組合せとして最も適切なものはどれか。
熱硬化性樹脂は、[(イ)]あるいは架橋剤によって分子同士が三次元的に結合した樹脂であり、加熱によってさらに三次元化が進み、不溶、不融となる性質を有する。反応は[(ロ)]であり、一般に成形は[(ハ)]。用途としては、[(ニ)]等が配管等の内面コーティング、ライニングの材料として多用されている。
- (1) (イ)硬化剤 (ロ)不可逆的 (ハ)一回しか行えない (ニ)エポキシ樹脂
- (2) (イ)硬化剤 (ロ)不可逆的 (ハ)一回しか行えない (ニ)ポリエチレン樹脂
- (3) (イ)硬化剤 (ロ)可逆的 (ハ)何回も行える (ニ)エポキシ樹脂
- (4) (イ)可塑剤 (ロ)可逆的 (ハ)何回も行える (ニ)エポキシ樹脂
- (5) (イ)可塑剤 (ロ)可逆的 (ハ)何回も行える (ニ)ポリエチレン樹脂
📖 解答・解説を見る
🎯 正解: (1)
📝 解答・解説
正解は (1)。下記 各選択肢の判定 を参照。
🔍 各選択肢の判定
(1) ✓ 正しい
(イ)硬化剤 (ロ)不可逆的 (ハ)一回しか行えない (ニ)エポキシ樹脂
💡 熱硬化性樹脂は硬化剤あるいは架橋剤により三次元網目構造を形成する。硬化反応は不可逆的で成形は一回しか行えず、代表例のエポキシ樹脂は配管の内面コーティング・ライニングに多用される
(2) ⚠ 誤っている
(イ)硬化剤 (ロ)不可逆的 (ハ)一回しか行えない (ニ)ポリエチレン樹脂
→ 正しくは: エポキシ樹脂
💡 (イ)〜(ハ)は正しいが、ポリエチレンは熱可塑性樹脂であり熱硬化性樹脂ではない。配管内面コーティングに多用されるのはエポキシ樹脂
(3) ⚠ 誤っている
(イ)硬化剤 (ロ)可逆的 (ハ)何回も行える (ニ)エポキシ樹脂
→ 正しくは: 不可逆的
💡 熱硬化性樹脂の硬化反応は不可逆的であり、一度硬化すると再加熱しても軟化しないため成形は一回しか行えない
(4) ⚠ 誤っている
(イ)可塑剤 (ロ)可逆的 (ハ)何回も行える (ニ)エポキシ樹脂
→ 正しくは: 硬化剤
💡 三次元的な結合を形成させるのは硬化剤(架橋剤)。可塑剤は樹脂を柔軟にする添加剤で逆の働き。反応・成形の記述も誤り(不可逆的・一回のみ)
(5) ⚠ 誤っている
(イ)可塑剤 (ロ)可逆的 (ハ)何回も行える (ニ)ポリエチレン樹脂
→ 正しくは: 硬化剤
💡 (イ)〜(ニ)すべて誤り。熱硬化性樹脂は硬化剤により不可逆的に硬化して成形は一回のみ、代表例はエポキシ樹脂(ポリエチレンは熱可塑性)
問15
材料の特性と力学的性質に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1) クリープは、一定応力の下で時間とともにひずみが増加する現象である。
- (2) 引張応力は、力に比例し、原断面積に反比例する。
- (3) 炭素鋼は、一般に450 ℃以上では強度が著しく低下する。
- (4) アルミニウム合金は、低温用材料として用いることができる。
- (5) フェライト鋼のような体心立方晶の金属には、低温ぜい性は認められない。
📖 解答・解説を見る
🎯 正解: (5)
📝 解答・解説
正解は (5)。下記 各選択肢の判定 を参照。
🔍 各選択肢の判定
(1) ✓ 正しい
クリープは、一定応力の下で時間とともにひずみが増加する現象である。
💡 クリープは一定応力(高温下)で時間の経過とともにひずみが増加していく現象。定義として正しい
(2) ✓ 正しい
引張応力は、力に比例し、原断面積に反比例する。
💡 引張応力σ=F/A。荷重Fに比例し、変形前の原断面積Aに反比例する(公称応力)
(3) ✓ 正しい
炭素鋼は、一般に450 ℃以上では強度が著しく低下する。
💡 炭素鋼は高温になると強度が低下し、一般に450 ℃以上では著しく低下するため高温用途には合金鋼が用いられる
(4) ✓ 正しい
アルミニウム合金は、低温用材料として用いることができる。
💡 アルミニウム合金は面心立方晶で低温ぜい性を示さないため、LNG設備などの低温用材料として使用できる
(5) ⚠ 誤っている
フェライト鋼のような体心立方晶の金属には、低温ぜい性は認められない。
→ 正しくは: 低温ぜい性が認められる
💡 フェライト鋼など体心立方晶の金属は温度低下で延性−ぜい性遷移を示し、低温ぜい性がある。低温ぜい性を示さないのはオーステナイト系ステンレス鋼やアルミニウム合金など面心立方晶の金属
問1
都市ガスの原料に関する次の記述のうち、誤っているものはいくつあるか。
- (イ) LNGは急激な圧力低下や温度上昇により、配管中でベーパーロックが起こることがあり、送液が不可能になる等のおそれがある。
- (ロ) キャビテーションが起こると、ポンプ効率や吐出量が急激に上昇し、この状態が継続すると羽根や胴体の一部が損傷することがある。
- (ハ) 液撃は、弁の閉鎖やポンプの急停止等の急激な変化によって、配管内流体の運動エネルギーの一部が圧力エネルギーに変換され、流体の圧力が上昇することにより起こる。
- (ニ) LNGの主成分であるメタンの臨界温度は約 −82℃ と非常に低いため、常温で液化させるには高圧に圧縮する必要がある。
- (ホ) バイオマスは、ライフサイクルの中では大気中の二酸化炭素を増加させないためカーボンニュートラルである。
📖 解答・解説を見る
🎯 正解: (2)
📝 解答・解説
正解は (2)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(2)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。
🔍 各選択肢の判定
(イ) ✓ 正しい
LNGは急激な圧力低下や温度上昇により、配管中でベーパーロックが起こることがあり、送液が不可能になる等のおそれがある。
💡 LNGの急激な圧力低下・温度上昇でベーパーロックが起こり送液不能になる記述は正しい。
(ロ) ⚠ 誤っている
キャビテーションが起こると、ポンプ効率や吐出量が急激に上昇し、この状態が継続すると羽根や胴体の一部が損傷することがある。
→ 正しくは: ポンプ効率や吐出量が急激に低下し
💡 キャビテーションが起こるとポンプ効率や吐出量は低下する。上昇は誤り。
(ハ) ✓ 正しい
液撃は、弁の閉鎖やポンプの急停止等の急激な変化によって、配管内流体の運動エネルギーの一部が圧力エネルギーに変換され、流体の圧力が上昇することにより起こる。
💡 液撃(水撃)の機構の説明として正しい。
(ニ) ⚠ 誤っている
LNGの主成分であるメタンの臨界温度は約 −82℃ と非常に低いため、常温で液化させるには高圧に圧縮する必要がある。
→ 正しくは: 臨界温度が常温より低いため、常温ではいくら加圧しても液化できない
💡 メタンの臨界温度(約−82℃)は常温より低く、常温では加圧しても液化できない。
(ホ) ✓ 正しい
バイオマスは、ライフサイクルの中では大気中の二酸化炭素を増加させないためカーボンニュートラルである。
💡 バイオマスのカーボンニュートラルの説明として正しい。
問2
都市ガスの製造設備に関する次の記述のうち、正しいものはいくつあるか。
- (イ) ガスの製造プロセスの1つであるLNG気化によるプロセスは、原料であるLNGの受入設備の形態により、内航船で受け入れる1次受入基地、外航船で受け入れる2次受入基地、及びLNGローリー等で受け入れるサテライト基地に分類される。
- (ロ) LNG船と陸上側のLNG配管を接続するアンローディングアームは、回転自在のジョイントとパイプを組合せたものである。
- (ハ) LNG配管は、LNG貯槽からLNG気化器までの移送やLNG貯槽間の移送に用いられるため、低温靭性に優れた材料で配管を製作し、原則としてフランジ継手構造とする。
- (ニ) 加圧式LPG貯槽には円筒形と球形があり、円筒形は比較的小容量の貯槽として最も経済的であるので広く使用されている。
- (ホ) 往復式BOG圧縮機の構造は比較的複雑であり、ピストンの往復動により発生したガスの脈動を抑制するため、安全弁を設置する必要がある。
📖 解答・解説を見る
🎯 正解: (2)
📝 解答・解説
正解は (2)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(2)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。
🔍 各選択肢の判定
(イ) ⚠ 誤っている
ガスの製造プロセスの1つであるLNG気化によるプロセスは、原料であるLNGの受入設備の形態により、内航船で受け入れる1次受入基地、外航船で受け入れる2次受入基地、及びLNGローリー等で受け入れるサテライト基地に分類される。
→ 正しくは: 外航船で受け入れる1次受入基地、内航船で受け入れる2次受入基地
💡 1次受入基地は外航船、2次受入基地は内航船で受け入れる。記述は逆。
(ロ) ✓ 正しい
LNG船と陸上側のLNG配管を接続するアンローディングアームは、回転自在のジョイントとパイプを組合せたものである。
💡 アンローディングアームは回転自在のジョイントとパイプの組合せで正しい。
(ハ) ⚠ 誤っている
LNG配管は、LNG貯槽からLNG気化器までの移送やLNG貯槽間の移送に用いられるため、低温靭性に優れた材料で配管を製作し、原則としてフランジ継手構造とする。
→ 正しくは: 原則として溶接継手構造とする
💡 LNG配管は漏れ防止のため原則として溶接継手構造とする。フランジ継手は誤り。
(ニ) ✓ 正しい
加圧式LPG貯槽には円筒形と球形があり、円筒形は比較的小容量の貯槽として最も経済的であるので広く使用されている。
💡 加圧式LPG貯槽の円筒形は小容量で経済的という説明は正しい。
(ホ) ⚠ 誤っている
往復式BOG圧縮機の構造は比較的複雑であり、ピストンの往復動により発生したガスの脈動を抑制するため、安全弁を設置する必要がある。
→ 正しくは: 脈動を抑制するため、スナッバタンクを設置する必要がある
💡 往復式BOG圧縮機はピストンの往復動による脈動を抑えるためスナッバタンクが必要。安全弁は過圧防止用で脈動抑制のためのものではない
問3
ガス製造所における保安電源に関する次の記述のうち、誤っているものはいくつあるか。
- (イ) 非常用発電設備の容量選定にあたっては、起動する電動機の起動電流が大きく影響するため、負荷の積み上げ合計値よりも十分大きい定格容量のものが必要になる。
- (ロ) 非常用発電設備は、停電時に短時間で起動する必要があることから、原動機にディーゼル機関やガスタービンを用いることはできない。
- (ハ) 直流電源装置は、交流を出力する無停電電源装置(UPS)に比べ複雑な回路構成となる。
- (ニ) 停電時、UPSでは、蓄電池の放電により整流部を経由して交流出力される。
- (ホ) 常用発電設備は、電気事業法の「発電所」には該当しない。
📖 解答・解説を見る
🎯 正解: (4)
📝 解答・解説
正解は (4)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(4)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。
🔍 各選択肢の判定
(イ) ✓ 正しい
非常用発電設備の容量選定にあたっては、起動する電動機の起動電流が大きく影響するため、負荷の積み上げ合計値よりも十分大きい定格容量のものが必要になる。
💡 非常用発電設備の容量は起動電流の影響で負荷合計値より大きい容量を選定。正しい。
(ロ) ⚠ 誤っている
非常用発電設備は、停電時に短時間で起動する必要があることから、原動機にディーゼル機関やガスタービンを用いることはできない。
→ 正しくは: ディーゼル機関やガスタービンを用いる
💡 非常用発電設備の原動機にはディーゼル機関・ガスタービンが用いられる。『できない』は誤り。
(ハ) ⚠ 誤っている
直流電源装置は、交流を出力する無停電電源装置(UPS)に比べ複雑な回路構成となる。
→ 正しくは: 無停電電源装置(UPS)に比べ簡単な回路構成となる
💡 直流電源装置(整流器+蓄電池)はインバータを持つUPSより回路構成が簡単。『複雑』は誤り。
(ニ) ⚠ 誤っている
停電時、UPSでは、蓄電池の放電により整流部を経由して交流出力される。
→ 正しくは: インバータを経由して交流出力される
💡 停電時UPSは蓄電池放電によりインバータを経由して交流出力する。整流部経由は誤り。
(ホ) ⚠ 誤っている
常用発電設備は、電気事業法の「発電所」には該当しない。
→ 正しくは: 電気事業法の「発電所」に該当する
💡 常用発電設備は電気事業法の「発電所」に該当し、発電所としての工事・維持・運用が行われる
問4
ガスの熱量・比重の測定に関する次の記述のうち、誤っているものはいくつあるか。
- (イ) ガス事業法では、ガスの熱量はガスクロマトグラフ法によって得られた成分組成から計算によって求める方法と、ブンゼン-シリング法によって測定する方法が規定されている。
- (ロ) ガスクロマトグラフにおいて、試料ガスの各成分の移動速度は、カラム中の固定相に対する溶解性や吸着性が強いほど速くなる。
- (ハ) ガスクロマトグラフの水素炎イオン化検出器(FID)は、無機化合物、有機化合物のいずれも検出できるが、一般に熱伝導度検出器(TCD)より感度が低い。
- (ニ) ガスクロマトグラフでは、クロマトグラムのそれぞれのピークの面積を、同一条件下で得られるキャリアガスのピーク面積と比較し、各成分を定量する。
- (ホ) ガス比重とは、同一温度及び同一圧力における等しい体積のガスと乾燥空気の質量の比と定義される。
📖 解答・解説を見る
🎯 正解: (4)
📝 解答・解説
正解は (4)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(4)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。
🔍 各選択肢の判定
(イ) ⚠ 誤っている
ガス事業法では、ガスの熱量はガスクロマトグラフ法によって得られた成分組成から計算によって求める方法と、ブンゼン-シリング法によって測定する方法が規定されている。
→ 正しくは: ユンカース式流水形熱量計によって測定する方法
💡 ブンゼン-シリング法は比重測定法。熱量測定法ではないので誤り。
(ロ) ⚠ 誤っている
ガスクロマトグラフにおいて、試料ガスの各成分の移動速度は、カラム中の固定相に対する溶解性や吸着性が強いほど速くなる。
→ 正しくは: 溶解性や吸着性が強いほど遅くなる
💡 固定相への溶解性・吸着性が強いほど保持され移動速度は遅くなる。速くなるは誤り。
(ハ) ⚠ 誤っている
ガスクロマトグラフの水素炎イオン化検出器(FID)は、無機化合物、有機化合物のいずれも検出できるが、一般に熱伝導度検出器(TCD)より感度が低い。
→ 正しくは: 有機化合物を検出でき、一般に熱伝導度検出器(TCD)より感度が高い
💡 FIDは有機化合物のみ検出し、TCDより感度が高い。記述は誤り。
(ニ) ⚠ 誤っている
ガスクロマトグラフでは、クロマトグラムのそれぞれのピークの面積を、同一条件下で得られるキャリアガスのピーク面積と比較し、各成分を定量する。
→ 正しくは: 標準ガス(既知濃度)のピーク面積と比較し
💡 定量はキャリアガスではなく標準ガスのピーク面積と比較する。
(ホ) ✓ 正しい
ガス比重とは、同一温度及び同一圧力における等しい体積のガスと乾燥空気の質量の比と定義される。
💡 ガス比重の定義(同一温度・圧力で等体積のガスと乾燥空気の質量比)は正しい。
問5
都市ガスの付臭に関する次の記述のうち、誤っているものはいくつあるか。
- (イ) 付臭剤は、一般に存在するにおい(生活臭)とは明瞭に区別でき、ドキッとさせるインパクトを持った警告臭であり、極めて低い濃度でも特有の臭気が認められる必要がある。
- (ロ) 臭気濃度とは、試料ガスを無臭の不活性ガスで徐々に希釈していった場合に、感知できる最大の希釈倍数をいう。
- (ハ) ジメチルサルファイド(DMS)は、比較的土壌透過性が高く、一般に単独で使用される。
- (ニ) 液体注入方式の1つであるポンプ注入方式は、小容量のダイヤフラムポンプ等により付臭剤を注入する方式で、ガス量の変動に対応してポンプの吐出バルブの開度を変化させ、ガス中の付臭剤濃度を常に一定に保つことができる。
- (ホ) パネル法は、あらかじめ適正に選定された臭気の判定者4名以上により、においの有無を判定し、ガスの臭気濃度を求める方法である。
📖 解答・解説を見る
🎯 正解: (3)
📝 解答・解説
正解は (3)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(3)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。
🔍 各選択肢の判定
(イ) ✓ 正しい
付臭剤は、一般に存在するにおい(生活臭)とは明瞭に区別でき、ドキッとさせるインパクトを持った警告臭であり、極めて低い濃度でも特有の臭気が認められる必要がある。
💡 付臭剤に求められる警告臭・低濃度での識別性の説明は正しい。
(ロ) ⚠ 誤っている
臭気濃度とは、試料ガスを無臭の不活性ガスで徐々に希釈していった場合に、感知できる最大の希釈倍数をいう。
→ 正しくは: 無臭の空気で徐々に希釈していった
💡 臭気濃度の測定は無臭空気で希釈する。不活性ガスは誤り。
(ハ) ⚠ 誤っている
ジメチルサルファイド(DMS)は、比較的土壌透過性が高く、一般に単独で使用される。
→ 正しくは: 一般に他成分(THT・TBM等)と混合して使用される
💡 DMSは単独では使われず他の付臭剤成分と混合して使用される。
(ニ) ⚠ 誤っている
液体注入方式の1つであるポンプ注入方式は、小容量のダイヤフラムポンプ等により付臭剤を注入する方式で、ガス量の変動に対応してポンプの吐出バルブの開度を変化させ、ガス中の付臭剤濃度を常に一定に保つことができる。
→ 正しくは: ポンプのストローク、回転数などを変化させ
💡 ポンプ注入方式はガス量の変動に応じてポンプのストローク・回転数などを変化させ、付臭剤濃度を一定に保つ。吐出バルブの開度調整ではない
(ホ) ✓ 正しい
パネル法は、あらかじめ適正に選定された臭気の判定者4名以上により、においの有無を判定し、ガスの臭気濃度を求める方法である。
💡 パネル法は判定者4名以上による判定で正しい。
問6
製造設備の地震対策に関する次の記述について、 の中の(イ)〜(ニ)にあてはまる語句の組合せとして最も適切なものはどれか。
地震対策は、①設備対策、②緊急対策、③復旧対策で構成される。
① 設備対策は、地震による (イ) を防ぐため、設備の (ロ) に応じた耐震設計を行い、耐震性能の維持を図るため定期的な維持管理を行うことが基本である。
② 緊急対策は、地震発生時の (ハ) を防止し、(ニ) ことが基本である。
③ 復旧対策は、緊急措置を講じた後、速やかに被災設備の復旧を図ることを目的とする。
- (1) (イ)被害 (ロ)重要度 (ハ)二次災害 (ニ)保安を確保する
- (2) (イ)被害 (ロ)形状 (ハ)設備の緊急停止 (ニ)ガス送出を継続する
- (3) (イ)設備の変形 (ロ)重要度 (ハ)設備の緊急停止 (ニ)ガス送出を継続する
- (4) (イ)設備の変形 (ロ)形状 (ハ)設備の緊急停止 (ニ)保安を確保する
- (5) (イ)被害 (ロ)重要度 (ハ)二次災害 (ニ)ガス送出を継続する
📖 解答・解説を見る
🎯 正解: (1)
📝 解答・解説
正解は (1)。下記 各選択肢の判定 を参照。
🔍 各選択肢の判定
問7
製造設備の建設及び操業に関する次の記述のうち、誤っているものはいくつあるか。
- (イ) 都市ガスの需要は、時間的な使用量の変動や、季節的な需要の変動があり、「ベースロード」と呼ばれる需要に対応する設備には、ガスの発生・停止が容易な設備を選ぶ。
- (ロ) 事業場のレイアウトを設計する際に留意する必要があるガス事業法で定める「離隔距離」とは、可燃性のガス又は液化ガスを通ずるガス工作物と、ボイラー等の火気を取り扱う設備との距離のことである。
- (ハ) レベル1地震動とは、供用期間中に発生する確率の高い地震動であり、それに対する耐震性能評価は、弾性設計法により、耐震上重要な部位に生ずる応答塑性率が許容塑性率を超えないことを確認する。
- (ニ) LNG船の入港は、売主や買主等の調整が必要であり、事前に綿密な受入計画を作成するため、船舶トラブルや気象海象の影響との在庫確保は必要ない。
- (ホ) 設備の巡視、点検の結果、技術基準に適合しない事項を発見した場合は、速やかに改善を実施すれば記録に残す必要はない。
📖 解答・解説を見る
🎯 正解: (5)
📝 解答・解説
正解は (5)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(5)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。
🔍 各選択肢の判定
(イ) ⚠ 誤っている
都市ガスの需要は、時間的な使用量の変動や、季節的な需要の変動があり、「ベースロード」と呼ばれる需要に対応する設備には、ガスの発生・停止が容易な設備を選ぶ。
→ 正しくは: 連続して安定運転できる設備を選ぶ
💡 ベースロード需要には連続安定運転できる設備を選ぶ。発生・停止が容易な設備はピーク対応用であり誤り。
(ロ) ⚠ 誤っている
事業場のレイアウトを設計する際に留意する必要があるガス事業法で定める「離隔距離」とは、可燃性のガス又は液化ガスを通ずるガス工作物と、ボイラー等の火気を取り扱う設備との距離のことである。
→ 正しくは: ガス工作物の外面から事業場の境界線や保安物件(学校・病院等)までの距離
💡 技省令でいう離隔距離はガス工作物から事業場の境界線・保安物件までの距離(技省令6条)。火気を取り扱う設備との距離は別の規定(技省令11条)
(ハ) ⚠ 誤っている
レベル1地震動とは、供用期間中に発生する確率の高い地震動であり、それに対する耐震性能評価は、弾性設計法により、耐震上重要な部位に生ずる応答塑性率が許容塑性率を超えないことを確認する。
→ 正しくは: 発生応力が許容応力を超えないこと(弾性域)を確認する
💡 レベル1地震動の弾性設計法では塑性率ではなく応力で評価する。塑性率の確認はレベル2の話で誤り。
(ニ) ⚠ 誤っている
LNG船の入港は、売主や買主等の調整が必要であり、事前に綿密な受入計画を作成するため、船舶トラブルや気象海象の影響との在庫確保は必要ない。
→ 正しくは: 在庫確保が必要である
💡 船舶トラブルや気象海象の影響に備え在庫(余裕)確保が必要。必要ないは誤り。
(ホ) ⚠ 誤っている
設備の巡視、点検の結果、技術基準に適合しない事項を発見した場合は、速やかに改善を実施すれば記録に残す必要はない。
→ 正しくは: 速やかに改善を実施し、その結果を記録に残す必要がある
💡 不適合事項の発見・改善は記録に残す必要がある。記録不要は誤り。
問8
製造設備の保全に関する次の記述のうち、誤っているものはいくつあるか。
- (イ) エロージョンコロージョンとは、腐食性流体が高流速である場合等、流体の衝突や摩擦等により金属表面から腐食生成物が除去され続け、腐食速度が大きくなる現象をいう。
- (ロ) ステンレス鋼のすきま腐食の原因として、すきま内に塩化物イオンが蓄積するとともに、pHが上昇して不動態が破壊され、すきまの外の部分との間に腐食電池を形成することがあげられる。
- (ハ) 粒界腐食とは、金属や合金の粒界又は粒界に沿った狭い部分が優先的に腐食する現象であり、ステンレス鋼がある種の熱影響を受けた後であれば、腐食環境にさらされていなくとも生ずる。
- (ニ) 放射線透過試験(RT)は、欠陥の形状をフィルム上に投影された像として見ることができるので、わかりやすくて直観性がある。
- (ホ) 超音波探傷試験は、割れのような平面欠陥の検出に適しており、検査できる厚さは他の方法よりも薄い。
📖 解答・解説を見る
🎯 正解: (3)
📝 解答・解説
正解は (3)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(3)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。
🔍 各選択肢の判定
(イ) ✓ 正しい
エロージョンコロージョンとは、腐食性流体が高流速である場合等、流体の衝突や摩擦等により金属表面から腐食生成物が除去され続け、腐食速度が大きくなる現象をいう。
💡 エロージョンコロージョンの定義として正しい。
(ロ) ⚠ 誤っている
ステンレス鋼のすきま腐食の原因として、すきま内に塩化物イオンが蓄積するとともに、pHが上昇して不動態が破壊され、すきまの外の部分との間に腐食電池を形成することがあげられる。
→ 正しくは: pHが低下して不動態が破壊され
💡 すきま腐食ではすきま内のpHが低下して不動態が破壊される。上昇は誤り。
(ハ) ⚠ 誤っている
粒界腐食とは、金属や合金の粒界又は粒界に沿った狭い部分が優先的に腐食する現象であり、ステンレス鋼がある種の熱影響を受けた後であれば、腐食環境にさらされていなくとも生ずる。
→ 正しくは: 腐食環境にさらされて初めて生ずる
💡 粒界腐食は鋭敏化したうえで腐食環境にさらされて生じる。さらされなくとも生ずるは誤り。
(ニ) ✓ 正しい
放射線透過試験(RT)は、欠陥の形状をフィルム上に投影された像として見ることができるので、わかりやすくて直観性がある。
💡 RTは欠陥形状をフィルム上に投影像で見られ直観性があるという記述は正しい。
(ホ) ⚠ 誤っている
超音波探傷試験は、割れのような平面欠陥の検出に適しており、検査できる厚さは他の方法よりも薄い。
→ 正しくは: 検査できる厚さは他の方法よりも厚い
💡 超音波探傷試験は厚いものまで検査でき、検査可能厚さは他法より厚い。薄いは誤り。
問9
環境対策及び省エネルギーに関する次の記述のうち、誤っているものはいくつあるか。
- (イ) サーマルノックス(Thermal NOx)を抑制する方法として、燃焼炉内に水又は蒸気を直接吹き込み燃焼温度を下げる方法がある。
- (ロ) LNG基地におけるエネルギー使用の合理化に有効な施策として、LNG冷熱利用設備、圧力回収設備、工場温排水利用設備の導入による未利用エネルギーの活用が挙げられる。
- (ハ) モーターのようなコイル要素を持った負荷を運転する場合は、電圧に比べ電流が遅れた波形になるので、進相コンデンサを用いて力率を1に近づけることが省エネルギー上有効である。
- (ニ) 液-ガス熱量調整方式は高温熱源を活用するため、プラントの高効率化に資するものである。
- (ホ) 空気液化分離において寒冷発生サイクルにLNGの冷熱を直接利用することで、冷凍機等の建設コストの低減が図れる。
📖 解答・解説を見る
🎯 正解: (1)
📝 解答・解説
正解は (1)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(1)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。
🔍 各選択肢の判定
(イ) ✓ 正しい
サーマルノックス(Thermal NOx)を抑制する方法として、燃焼炉内に水又は蒸気を直接吹き込み燃焼温度を下げる方法がある。
💡 サーマルNOx抑制に水・蒸気吹込みで燃焼温度を下げる方法は正しい。
(ロ) ✓ 正しい
LNG基地におけるエネルギー使用の合理化に有効な施策として、LNG冷熱利用設備、圧力回収設備、工場温排水利用設備の導入による未利用エネルギーの活用が挙げられる。
💡 LNG冷熱・圧力回収・温排水利用による未利用エネルギー活用は正しい。
(ハ) ✓ 正しい
モーターのようなコイル要素を持った負荷を運転する場合は、電圧に比べ電流が遅れた波形になるので、進相コンデンサを用いて力率を1に近づけることが省エネルギー上有効である。
💡 誘導性負荷で進相コンデンサにより力率改善する省エネ手法は正しい。
(ニ) ⚠ 誤っている
液-ガス熱量調整方式は高温熱源を活用するため、プラントの高効率化に資するものである。
→ 正しくは: 高温熱源を必要とせず、気化されたNGの顕熱を利用するため
💡 液-ガス方式はLPGの気化に気化されたNGの顕熱を利用し、高温熱源を必要としない。高温熱源(スチーム等)が要るのはガス-ガス方式
(ホ) ✓ 正しい
空気液化分離において寒冷発生サイクルにLNGの冷熱を直接利用することで、冷凍機等の建設コストの低減が図れる。
💡 空気液化分離でLNG冷熱を直接利用し冷凍機建設コストを低減する記述は正しい。
問10
A点からB点にガスを200 m³/h供給している低圧導管AB(口径20 cm、延長200 m)がある。このとき、A点の圧力P_Aは2.3 kPa、B点の圧力P_Bは2.1 kPaであった。今、図2のようにAB間の中間点(A点から100 m)のC点にもガスを200 m³/h供給することになった。A点の圧力P_Aが2.3 kPaのとき、B点の圧力P_B(kPa)として最も近い値はどれか。ただし、高低差は考慮しないものとする。(図あり: 図1=A-B間延長200 m、B点で200 m³/h払い出し、P_A=2.3 kPa/P_B=2.1 kPa。図2=A-C間100 m・C-B間100 m、C点とB点でそれぞれ200 m³/h払い出し)
- (1) 1.5
- (2) 1.6
- (3) 1.7
- (4) 1.8
- (5) 1.9
📖 解答・解説を見る
🎯 正解: (4)
📝 解答・解説
正解は (4)。計算結果と最も近い値は選択肢 (4)。計算過程は下記参照。
📐 計算方法
- Step 1図1: ΔP = 2.3 − 2.1 = 0.2 kPa, Q=200, L=200 より k = ΔP/(Q²L) = 0.2/(200²×200) = 0.2/8,000,000 = 2.5×10⁻⁸
- Step 2図2のA→C区間: 流量はC点とB点の合計 = 200+200 = 400 m³/h, L=100 → ΔP_AC = k×400²×100 = 2.5×10⁻⁸×160,000×100 = 0.4 kPa
- Step 3図2のC→B区間: 流量 = 200 m³/h, L=100 → ΔP_CB = k×200²×100 = 2.5×10⁻⁸×40,000×100 = 0.1 kPa
- Step 4全圧損 = 0.4 + 0.1 = 0.5 kPa → P_B = 2.3 − 0.5 = 1.8 kPa
✓ 正解: (4) 1.8
- A→C区間の流量を200 m³/hのまま計算すると圧損を過小評価し誤答(1.9等)となる。中間供給点より上流は下流全需要の合計流量(400 m³/h)が流れる点に注意。
問11
整圧器に関する次の記述のうち、誤っているものはいくつあるか。
- (イ) 直動式整圧器は、二次圧力を駆動圧力としているため、作動最小差圧を考慮する必要がある。
- (ロ) 分解点検完了後は、ピーク時間帯の作動状況を調べ、異常の無いことを確認することが望ましい。
- (ハ) 負荷変動が急激、かつ、大きい一の使用者にガスを供給する整圧器には、静特性に優れた整圧器を選定する。
- (ニ) 整圧器の特性として、オフセット及びロックアップは静特性であり、安定性及びシフトは動特性である。
- (ホ) 高圧整圧器の付属設備であるラインヒーターは、熱効率のよさ、設置面積の小ささ等の点から一般に整圧器の二次側に設置される。
📖 解答・解説を見る
🎯 正解: (4)
📝 解答・解説
正解は (4)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(4)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。
🔍 各選択肢の判定
(イ) ⚠ 誤っている
直動式整圧器は、二次圧力を駆動圧力としているため、作動最小差圧を考慮する必要がある。
→ 正しくは: 作動最小差圧を考慮する必要がない
💡 直動式整圧器は二次圧力を駆動圧力としているため作動最小差圧の考慮は不要。作動最小差圧の考慮が必要なのは一次・二次圧力の差圧を駆動圧力とするパイロット式整圧器である。
(ロ) ✓ 正しい
分解点検完了後は、ピーク時間帯の作動状況を調べ、異常の無いことを確認することが望ましい。
💡 分解点検完了後にピーク時間帯の作動状況を確認するのは望ましく正しい
(ハ) ⚠ 誤っている
負荷変動が急激、かつ、大きい一の使用者にガスを供給する整圧器には、静特性に優れた整圧器を選定する。
→ 正しくは: 動特性に優れた整圧器を選定する
💡 負荷変動が急激かつ大きい使用者向けには、応答の敏速性・安定性を表す動特性に優れた整圧器を選定する。静特性ではない。
(ニ) ⚠ 誤っている
整圧器の特性として、オフセット及びロックアップは静特性であり、安定性及びシフトは動特性である。
→ 正しくは: シフトも静特性であり、動特性は安定性及び応答速度である
💡 オフセット・ロックアップ・シフトはいずれも静特性。動特性は応答速度と安定性
(ホ) ⚠ 誤っている
高圧整圧器の付属設備であるラインヒーターは、熱効率のよさ、設置面積の小ささ等の点から一般に整圧器の二次側に設置される。
→ 正しくは: 整圧器の一次側に設置される
💡 ラインヒーターは断熱膨張による温度低下(凍結・ハイドレート生成)を防ぐため、減圧前の整圧器一次側に設置する。
問12
以下は主なガスメーターの種類ごとの一般的な特徴(使用圧力/メーター前後の直管要否/メーターフィルター要否)である。3つの特徴をすべて正しく表しているガスメーターの種類はいくつあるか。
| 記号 | 種類 | 使用圧力 | メーター前後の直管 | メーターフィルター |
|---|---|---|---|---|
| (イ) | 膜式 | 低圧 | 不要 | 不要 |
| (ロ) | 回転子式 | 低圧・中圧 | 不要 | 不要 |
| (ハ) | タービン式 | 中圧・高圧 | 不要 | 必要 |
| (ニ) | 渦流式 | 中圧・高圧 | 必要 | 必要 |
| (ホ) | サーマルフロー式 | 中圧 | 必要 | 不要 |
📖 解答・解説を見る
🎯 正解: (2)
📝 解答・解説
正解は (2)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(2)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。
🔍 各選択肢の判定
(イ) ✓ 正しい
膜式:使用圧力=低圧/メーター前後の直管=不要/メーターフィルター=不要
💡 膜式は低圧用で前後直管・フィルターとも不要。3特徴すべて正しい。
(ロ) ⚠ 誤っている
回転子式:使用圧力=低圧・中圧/メーター前後の直管=不要/メーターフィルター=不要
→ 正しくは: メーターフィルターは必要
💡 回転子式(ルーツ式)は精密回転子保護のためフィルターが必要。フィルター=不要は誤り。
(ハ) ⚠ 誤っている
タービン式:使用圧力=中圧・高圧/メーター前後の直管=不要/メーターフィルター=必要
→ 正しくは: メーター前後の直管が必要
💡 タービン式は整流のため前後の直管部が必要。直管=不要は誤り。
(ニ) ✓ 正しい
渦流式:使用圧力=中圧・高圧/メーター前後の直管=必要/メーターフィルター=必要
💡 渦流式は前後直管・フィルターとも必要。3特徴すべて正しい。
(ホ) ⚠ 誤っている
サーマルフロー式:使用圧力=中圧/メーター前後の直管=必要/メーターフィルター=不要
→ 正しくは: メーター前後の直管=不要/メーターフィルター=必要
💡 サーマルフロー式は中圧用で、前後の直管は不要、ダスト・ミスト対策の専用フィルターが必要。直管とフィルターの要否が逆
問13
外径200 mm、管厚5 mmの導管が内圧1 MPaを受けるときに生じる軸方向の応力(N/mm²)として最も近い値はどれか。
- (1) 5.0
- (2) 9.5
- (3) 10.0
- (4) 19.0
- (5) 20.0
📖 解答・解説を見る
🎯 正解: (2)
📝 解答・解説
正解は (2)。計算結果と最も近い値は選択肢 (2)。計算過程は下記参照。
📐 計算方法
- Step 1内径 d = 200 − 2×5 = 190 mm
- Step 2P = 1 MPa = 1 N/mm², t = 5 mm
- Step 3σ_z = P·d/(4t) = 1×190/(4×5) = 190/20 = 9.5 N/mm²
✓ 正解: (2) 9.5
- 外径200 mmをそのまま代入すると 200/20 = 10.0 N/mm²(選択肢3)となり誤答。軸方向応力では内径を用いる。なお円周方向応力は σ_θ = P·d/(2t) で軸方向の2倍になる点と混同しないこと。
問14
腐食と防食に関する次の記述のうち、正しいものはいくつあるか。
- (イ) 電解質の中にある2つの金属を接続すると電流が流れ、アノードとなる金属が腐食する。
- (ロ) ミクロセル腐食とは、金属表面においてアノードとカソードの部位が刻々と変化するタイプの腐食で、全面腐食となる。
- (ハ) 導管における設計上の防食電位は、安全を考慮して、管対地電位を−1000 mV(飽和硫酸銅電極基準)程度とすることが望ましい。
- (ニ) 導管の路線上の2点間で、管対地電位に大きな差があれば、マクロセルが形成されており、電位の低い方で腐食の可能性がある。
- (ホ) 建物に引き込まれた配管は、マクロセル腐食の原因となるコンクリートに接触する機会が多いため、一般に埋設配管近くの架空配管部に絶縁継手を設置する。
📖 解答・解説を見る
🎯 正解: (5)
📝 解答・解説
正解は (5)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(5)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。
🔍 各選択肢の判定
(イ) ✓ 正しい
電解質の中にある2つの金属を接続すると電流が流れ、アノードとなる金属が腐食する。
💡 電解質中で2つの異なる金属を接続すると電流が流れ、アノードとなる金属が腐食する
(ロ) ✓ 正しい
ミクロセル腐食とは、金属表面においてアノードとカソードの部位が刻々と変化するタイプの腐食で、全面腐食となる。
💡 ミクロセル腐食はアノードとカソードの部位が刻々と変化し、位置を特定できず全面腐食となる
(ハ) ✓ 正しい
導管における設計上の防食電位は、安全を考慮して、管対地電位を−1000 mV(飽和硫酸銅電極基準)程度とすることが望ましい。
💡 鉄の防食電位は通常-850mV(飽和硫酸銅電極基準)だが、設計上は安全を見て-1,000mV程度とすることが望ましい
(ニ) ✓ 正しい
導管の路線上の2点間で、管対地電位に大きな差があれば、マクロセルが形成されており、電位の低い方で腐食の可能性がある。
💡 路線上の2点間で大きな電位差があればマクロセルが形成されており、電位の低い方で腐食の可能性がある
(ホ) ✓ 正しい
建物に引き込まれた配管は、マクロセル腐食の原因となるコンクリートに接触する機会が多いため、一般に埋設配管近くの架空配管部に絶縁継手を設置する。
💡 屋内配管に流入した電流が埋設部に流れないよう、一般に埋設配管部近くの架空配管部に絶縁継手を設置する
問15
導管の工事に関する次の記述のうち、誤っているものはいくつあるか。
- (イ) ポリエチレン管の接合方法の1つであるヒートフュージョン接合において、接合面のインジケーターの高さ、幅等により接合後の融着状態を確認した。
- (ロ) 架管の施工において、橋台等の壁貫通部にスリーブを設け、スリーブとガス管の隙間には弾力性のあるシール材を隙間なく充てんした。
- (ハ) 中圧導管の連絡工事にあたり、整圧器を操作して減圧作業を行った。
- (ニ) エアパージ作業として、気密試験完了後に管内の空気又は不活性ガスを供給ガスに置換した。
- (ホ) 道路舗装の復旧範囲について、道路交通法に基づき、所轄の警察署と協議した。
📖 解答・解説を見る
🎯 正解: (2)
📝 解答・解説
正解は (2)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(2)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。
🔍 各選択肢の判定
(イ) ⚠ 誤っている
ポリエチレン管の接合方法の1つであるヒートフュージョン接合において、接合面のインジケーターの高さ、幅等により接合後の融着状態を確認した。
→ 正しくは: 接合部のビードの高さ
💡 HF接合は接合部のビードの高さ・幅等で融着状態を確認する。インジケーターで確認するのはEF接合
(ロ) ✓ 正しい
架管の施工において、橋台等の壁貫通部にスリーブを設け、スリーブとガス管の隙間には弾力性のあるシール材を隙間なく充てんした。
💡 架管の橋台等の壁貫通部にはスリーブを設け、スリーブとガス管の隙間に弾力性のあるシール材を隙間なく充てんする
(ハ) ✓ 正しい
中圧導管の連絡工事にあたり、整圧器を操作して減圧作業を行った。
💡 中圧導管の工事は減圧して行うか活管工法による。減圧は原則としてホルダーや整圧器を利用して行う
(ニ) ✓ 正しい
エアパージ作業として、気密試験完了後に管内の空気又は不活性ガスを供給ガスに置換した。
💡 気密試験完了後のエアパージで管内の空気・不活性ガスを供給ガスに置換するのは正しい
(ホ) ⚠ 誤っている
道路舗装の復旧範囲について、道路交通法に基づき、所轄の警察署と協議した。
→ 正しくは: 道路法施行規則に基づき、道路管理者と協議した
💡 道路舗装の復旧範囲は道路法施行規則に基づき道路管理者と協議する。所轄警察署は道路使用許可の取得先
問16
溶接と非破壊試験に関する次の記述のうち、正しいものはいくつあるか。
- (イ) 被覆アーク溶接は、溶接設備が安価であるが、溶接姿勢に制限を受ける。
- (ロ) ティグ溶接は、溶加材を電極とし、不活性ガスでアーク及び溶融池を完全にシールドしているため、不純物が混入せず、高品質な溶接が得られる。
- (ハ) 溶接部の構造上の欠陥として、溶込み不良、融合不良、ブローホール、アンダーカット等のきずがある。
- (ニ) 放射線透過試験の二重壁片面撮影法は、主に大口径管の場合に用いられる。
- (ホ) 超音波探傷試験は、超音波が物質の端面や違う物質に当たると吸収される性質を利用し、内部のきずの存在や位置・大きさを検知する方法である。
📖 解答・解説を見る
🎯 正解: (1)
📝 解答・解説
正解は (1)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(1)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。
🔍 各選択肢の判定
(イ) ⚠ 誤っている
被覆アーク溶接は、溶接設備が安価であるが、溶接姿勢に制限を受ける。
→ 正しくは: 溶接姿勢の制限を受けない
💡 被覆アーク溶接は溶接設備が安価で、溶接姿勢の制限を受けずに施工できる
(ロ) ⚠ 誤っている
ティグ溶接は、溶加材を電極とし、不活性ガスでアーク及び溶融池を完全にシールドしているため、不純物が混入せず、高品質な溶接が得られる。
→ 正しくは: タングステンを電極(非消耗電極)とし、溶加材は別途供給する
💡 ティグ溶接は非消耗のタングステン電極を用い、溶加材は電極とは別に供給する。『溶加材を電極とし』は誤り。
(ハ) ✓ 正しい
溶接部の構造上の欠陥として、溶込み不良、融合不良、ブローホール、アンダーカット等のきずがある。
💡 溶接部の構造上の欠陥には、溶込み不良、融合不良、ブローホール、パイプ、スラグ巻込み、割れ、アンダーカット等がある
(ニ) ⚠ 誤っている
放射線透過試験の二重壁片面撮影法は、主に大口径管の場合に用いられる。
→ 正しくは: 主に小口径管の場合に用いられる
💡 二重壁片面撮影法は線源・フィルムを管の片側に置く方式で、主に小口径管に用いる。大口径管ではない。
(ホ) ⚠ 誤っている
超音波探傷試験は、超音波が物質の端面や違う物質に当たると吸収される性質を利用し、内部のきずの存在や位置・大きさを検知する方法である。
→ 正しくは: 違う物質に当たると反射される性質
💡 超音波探傷試験は超音波が端面やきず(異なる物質界面)で反射する性質を利用する。『吸収される』は誤り。
問17
導管の維持管理に関する次の記述のうち、正しいものはいくつあるか。
- (イ) 接触燃焼式ガス検知器(識別型ガス検知器)は、ガス中の可燃性ガス濃度を検知することができ、メタンの識別も可能である。
- (ロ) 他工事の巡回及び立会業務に従事する者に対しては、防護基準類、各種要領、保安規程等についての教育及び訓練等を実施し、事故防止に努める。
- (ハ) 敷地内の他工事対策の1つとして、ガス設備の資産区分、解体、改装時の注意事項等を記載したチラシ等を配付し需要家への注意喚起を図る。
- (ニ) 溶接スリーブ工法とは、高圧導管が損傷又は貫通に至った場合に、恒久的な修理を行う前の応急処置である。
- (ホ) サンドブラストによる供給支障は、低圧導管のみに発生する。
📖 解答・解説を見る
🎯 正解: (3)
📝 解答・解説
正解は (3)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(3)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。
🔍 各選択肢の判定
(イ) ✓ 正しい
接触燃焼式ガス検知器(識別型ガス検知器)は、ガス中の可燃性ガス濃度を検知することができ、メタンの識別も可能である。
💡 接触燃焼式(識別型)ガス検知器はメタンの識別も可能で正しい
(ロ) ✓ 正しい
他工事の巡回及び立会業務に従事する者に対しては、防護基準類、各種要領、保安規程等についての教育及び訓練等を実施し、事故防止に努める。
💡 巡回・立会業務に従事する者には、防護基準類・各種要領・保安規程等の教育及び訓練を実施し事故防止に努める
(ハ) ✓ 正しい
敷地内の他工事対策の1つとして、ガス設備の資産区分、解体、改装時の注意事項等を記載したチラシ等を配付し需要家への注意喚起を図る。
💡 敷地内の他工事対策として、ガス設備の資産区分、解体・改装時の注意事項等を記載したチラシ等を配布し需要家の啓蒙を図る
(ニ) ⚠ 誤っている
溶接スリーブ工法とは、高圧導管が損傷又は貫通に至った場合に、恒久的な修理を行う前の応急処置である。
→ 正しくは: 応急修理用スリーブ
💡 高圧導管が損傷し貫通に至った場合の応急処置は応急修理用スリーブ。溶接スリーブ工法は貫通に至らない損傷の修理に用いる
(ホ) ⚠ 誤っている
サンドブラストによる供給支障は、低圧導管のみに発生する。
→ 正しくは: 低圧導管に限らず、水圧が内圧より高ければ中圧導管にも発生する
💡 サンドブラストは水道管の漏水が土砂を巻き込んでガス管に噴射し管壁を貫通する現象。中圧導管でも内圧以上に水圧が高い場合は発生する
問18
地震対策に関する次の記述のうち、正しいものはいくつあるか。
- (イ) 高圧導管のレベル2地震動(ガス導管の供用期間中に発生する確率は低いが、非常に強い地震動)に対する許容ひずみは、3.0%である。
- (ロ) マイコンメーターには、ガスメーターの設置場所において200ガルの地震動を瞬間的に検知した場合に遮断する機能がある。
- (ハ) SI値は、地震による一般的な建物の揺れの大きさを評価する指標であり、速度の単位カイン(cm/s)で表わされる。
- (ニ) 第1次緊急停止判断の供給停止判断基準値は、供給継続地区の想定被害数が緊急時対応能力の範囲内に収まるように、あらかじめ設定する。
- (ホ) 移動式ガス発生設備のうち、空気吸入式(PA式)は、ボンベに圧縮・充てんされた熱量調整・付臭済みの天然ガスを供給するものである。
📖 解答・解説を見る
🎯 正解: (3)
📝 解答・解説
正解は (3)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(3)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。
🔍 各選択肢の判定
(イ) ✓ 正しい
高圧導管のレベル2地震動(ガス導管の供用期間中に発生する確率は低いが、非常に強い地震動)に対する許容ひずみは、3.0%である。
💡 高圧導管のレベル2地震動に対する直管部の許容ひずみは3.0%(応答変位法で算出したひずみと比較)
(ロ) ⚠ 誤っている
マイコンメーターには、ガスメーターの設置場所において200ガルの地震動を瞬間的に検知した場合に遮断する機能がある。
→ 正しくは: 250ガルを超える地震動を継続的に検知した場合
💡 マイコンメーターの感震遮断は250ガルを超える地震動を検知した場合に作動する
(ハ) ✓ 正しい
SI値は、地震による一般的な建物の揺れの大きさを評価する指標であり、速度の単位カイン(cm/s)で表わされる。
💡 SI値は一般的な建物の揺れに影響する周期0.1〜2.5秒の揺れの強さの平均値で、速度の単位カイン(cm/s)で表す
(ニ) ✓ 正しい
第1次緊急停止判断の供給停止判断基準値は、供給継続地区の想定被害数が緊急時対応能力の範囲内に収まるように、あらかじめ設定する。
💡 供給停止判断基準値は60〜90カインの4段階のSI値で、供給継続地区の想定被害数が緊急時対応能力の範囲内に収まるよう設定する
(ホ) ⚠ 誤っている
移動式ガス発生設備のうち、空気吸入式(PA式)は、ボンベに圧縮・充てんされた熱量調整・付臭済みの天然ガスを供給するものである。
→ 正しくは: LPGボンベの発生ガス圧力でエジェクターにより空気を吸入し、LPGと混合したプロパンエアーガスを供給する
💡 空気吸入式(PA式)はLPGと空気を混合したPAガスを発生させる方式。ボンベに圧縮充てんした天然ガスを供給するのは圧縮ガス式(CNG式)
問19
ガスの性質及び燃焼に関する次の記述のうち、正しいものはいくつあるか。
- (イ) 燃焼過程において発生した熱は、放射や伝導等により周壁や受熱面に伝わって失われるため、理論火炎温度は実際の火炎温度より低い。
- (ロ) メタンと空気との混合ガスの燃焼範囲は、大気圧、室温の環境においてメタン濃度5〜15%である。
- (ハ) 不活性ガスを可燃性ガスに混入していくと、燃焼範囲は狭くなる。
- (ニ) ガスが燃焼して発生した熱量のうち、目的以外の物質の加熱に使われたり、排気とともに大気中に逃げてしまった熱量を損失熱量という。
- (ホ) 乾き燃焼排ガス量とは、湿り燃焼排ガス量から、燃焼により生成された水(水蒸気)及び燃焼に使われた空気中の湿分を除いたものである。
📖 解答・解説を見る
🎯 正解: (4)
📝 解答・解説
正解は (4)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(4)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。
🔍 各選択肢の判定
(イ) ⚠ 誤っている
燃焼過程において発生した熱は、放射や伝導等により周壁や受熱面に伝わって失われるため、理論火炎温度は実際の火炎温度より低い。
→ 正しくは: 理論火炎温度は実際の火炎温度より高い
💡 理論火炎温度は放射・伝導等による熱損失や解離が無いと仮定した理想最高温度。実際は損失があるため実際の火炎温度の方が低い。記述の高低が逆。
(ロ) ✓ 正しい
メタンと空気との混合ガスの燃焼範囲は、大気圧、室温の環境においてメタン濃度5〜15%である。
💡 メタンの燃焼範囲(爆発範囲)は大気圧・室温で約5〜15vol%。標準値。
(ハ) ✓ 正しい
不活性ガスを可燃性ガスに混入していくと、燃焼範囲は狭くなる。
💡 不活性ガス(N₂・CO₂等)を可燃性ガスに混入すると消炎作用で上限・下限が接近し燃焼範囲は狭くなる。
(ニ) ✓ 正しい
ガスが燃焼して発生した熱量のうち、目的以外の物質の加熱に使われたり、排気とともに大気中に逃げてしまった熱量を損失熱量という。
💡 目的以外の加熱や排気とともに大気中へ逃げた熱量を損失熱量という。標準的な定義。
(ホ) ✓ 正しい
乾き燃焼排ガス量とは、湿り燃焼排ガス量から、燃焼により生成された水(水蒸気)及び燃焼に使われた空気中の湿分を除いたものである。
💡 乾き燃焼排ガス量は湿り燃焼排ガス量から生成水分(水蒸気)及び燃焼用空気中の湿分を除いたもの。標準的な定義。
問20
ガスの燃焼及び熱量調整に関する次の記述のうち、正しいものはいくつあるか。
- (イ) バーナーの炎口負荷は、インプットに比例し、バーナーの炎口面積に反比例する。
- (ロ) ユニバーサルバーナーは、燃焼速度の異なるガスに対応するために、炎口負荷の適正範囲が広く設計されている。
- (ハ) 熱量調整前後においてインプットを一定にするためには、ウォッベ指数やガス圧力に応じてガス機器のノズル口径を変更する必要がある。
- (ニ) ブンゼンバーナーでは、ウォッベ指数が低下した場合、フラッシュバックしやすくなる。
- (ホ) 現在は、国内すべての都市ガス事業者において、一酸化炭素を含まないガスへの燃料転換が完了している。
📖 解答・解説を見る
🎯 正解: (5)
📝 解答・解説
正解は (5)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(5)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。
🔍 各選択肢の判定
(イ) ✓ 正しい
バーナーの炎口負荷は、インプットに比例し、バーナーの炎口面積に反比例する。
💡 炎口負荷=インプット/炎口面積。インプットに比例し炎口面積に反比例する。定義どおり。
(ロ) ✓ 正しい
ユニバーサルバーナーは、燃焼速度の異なるガスに対応するために、炎口負荷の適正範囲が広く設計されている。
💡 ユニバーサルバーナーは燃焼速度の異なる多種ガスに対応するため炎口負荷の適正範囲が広く設計されている。
(ハ) ✓ 正しい
熱量調整前後においてインプットを一定にするためには、ウォッベ指数やガス圧力に応じてガス機器のノズル口径を変更する必要がある。
💡 熱量調整前後でインプットを一定に保つには、ウォッベ指数やガス圧力の変化に応じノズル口径(ガス通過断面積)を変更する必要がある。
(ニ) ✓ 正しい
ブンゼンバーナーでは、ウォッベ指数が低下した場合、フラッシュバックしやすくなる。
💡 ウォッベ指数低下→ノズルからのガス流出量が減少し混合気噴出速度が低下、相対的に燃焼速度が勝ってフラッシュバック(逆火)しやすくなる。
(ホ) ✓ 正しい
現在は、国内すべての都市ガス事業者において、一酸化炭素を含まないガスへの燃料転換が完了している。
💡 国内の都市ガスは2010年代までに天然ガス系等の一酸化炭素を含まないガスへの燃料転換が全事業者で完了している。
問21
家庭用ガス温水機器及びそれに使われる技術に関する次の記述のうち、正しいものはいくつあるか。
- (イ) 潜熱回収型温水機器の排気温度は、従来型温水機器の排気温度に比べて低い。
- (ロ) 現在販売されている開放式小型湯沸器には、10万回を超える使用を知らせるタイムスタンプ機能が搭載されている。
- (ハ) バーナーの低NOx化技術は、ブンゼンバーナーの空気過剰率を低くすると火炎温度が高くなり、NOx濃度が低下する現象を利用している。
- (ニ) 給湯器の「Q機能」は、再出湯時の冷水サンドイッチ現象を防止する機能である。
- (ホ) 2缶3水の給湯暖房用熱源機には、燃焼により加熱される2つの熱交換器のほかに、温水により加熱される熱交換器が備わっている。
📖 解答・解説を見る
🎯 正解: (4)
📝 解答・解説
正解は (4)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(4)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。
🔍 各選択肢の判定
(イ) ✓ 正しい
潜熱回収型温水機器の排気温度は、従来型温水機器の排気温度に比べて低い。
💡 潜熱回収型は排ガス中の水蒸気の潜熱まで回収するため、排気温度は従来型の約200℃から40〜50℃に下がる
(ロ) ✓ 正しい
現在販売されている開放式小型湯沸器には、10万回を超える使用を知らせるタイムスタンプ機能が搭載されている。
💡 開放式小型湯沸器には経年劣化対策として10万回を超える使用を知らせるタイムスタンプ(積算)機能が搭載されている。
(ハ) ⚠ 誤っている
バーナーの低NOx化技術は、ブンゼンバーナーの空気過剰率を低くすると火炎温度が高くなり、NOx濃度が低下する現象を利用している。
→ 正しくは: 空気過剰率を高くする(希薄予混合)と火炎温度が低くなり、NOx濃度が低下する
💡 サーマルNOxは火炎温度が高いほど多く生成する。低NOx化は火炎温度を下げることで実現する。火炎温度が高くなればNOxは増加するので記述は因果が逆。
(ニ) ✓ 正しい
給湯器の「Q機能」は、再出湯時の冷水サンドイッチ現象を防止する機能である。
💡 Q機能(クイック機能)は再出湯時に配管内の冷水が一時的に出る冷水サンドイッチ現象を低減・防止する機能。
(ホ) ✓ 正しい
2缶3水の給湯暖房用熱源機には、燃焼により加熱される2つの熱交換器のほかに、温水により加熱される熱交換器が備わっている。
💡 2缶3水方式の給湯暖房熱源機は給湯用・暖房用の2つの燃焼熱交換器に加え、温水(暖房循環水)で加熱される熱交換器を備える。
問22
家庭用ガス機器に関する次の記述のうち、正しいものはいくつあるか。
- (イ) オーブンでは、主に放射伝熱により調理が行われる。
- (ロ) 「Siセンサーコンロ」の標準搭載機能は、調理油過熱防止装置、立ち消え安全装置、消し忘れ消火機能、早切れ防止機能である。
- (ハ) ファンヒーターのメインバーナーには、主に全一次空気燃焼式が用いられている。
- (ニ) 気密性が高い部屋でFF暖房機を長時間使用しても、酸欠による事故は起きにくい。
- (ホ) 回転ドラム式衣類乾燥機は、空気で希釈された燃焼排ガスにより、ドラムの中の洗濯物を直接乾燥させるものである。
📖 解答・解説を見る
🎯 正解: (3)
📝 解答・解説
正解は (3)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(3)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。
🔍 各選択肢の判定
(イ) ⚠ 誤っている
オーブンでは、主に放射伝熱により調理が行われる。
→ 正しくは: 主に対流伝熱により調理が行われる
💡 オーブンは庫内ファンで強制循環させた熱風による対流伝熱で調理する
(ロ) ✓ 正しい
「Siセンサーコンロ」の標準搭載機能は、調理油過熱防止装置、立ち消え安全装置、消し忘れ消火機能、早切れ防止機能である。
💡 Siセンサーコンロの標準搭載機能(調理油過熱防止・立ち消え安全・消し忘れ消火・早切れ防止)の記述は正しい
(ハ) ⚠ 誤っている
ファンヒーターのメインバーナーには、主に全一次空気燃焼式が用いられている。
→ 正しくは: ブンゼン式(部分一次空気燃焼式)
💡 ファンヒーターのメインバーナーは送風と組み合わせたブンゼン式(部分一次空気燃焼)が主流。全一次空気燃焼式が主に用いられるという記述は誤り。
(ニ) ✓ 正しい
気密性が高い部屋でFF暖房機を長時間使用しても、酸欠による事故は起きにくい。
💡 FF式(強制給排気)は燃焼用空気を屋外から取り入れ排ガスを屋外へ排出する密閉式で、室内空気を消費しないため気密性の高い部屋でも酸欠事故は起きにくい。
(ホ) ✓ 正しい
回転ドラム式衣類乾燥機は、空気で希釈された燃焼排ガスにより、ドラムの中の洗濯物を直接乾燥させるものである。
💡 ガス回転ドラム式衣類乾燥機は空気で希釈した燃焼排ガス(温風)をドラム内に送り込み洗濯物を直接乾燥させる。
問23
コージェネレーションシステム及びガス冷暖房機器に関する次の記述のうち、正しいものはいくつあるか。
- (イ) ガスタービン式のコージェネレーションシステムは、電気出力に比べて熱出力の割合が大きく、蒸気を多量に必要とする産業用や地域冷暖房への導入が多い。
- (ロ) コージェネレーション設備では、電気主任技術者の選任や保安規程の届け出が必要であり、点検を委託することはできない。
- (ハ) 固体酸化物形燃料電池(SOFC)は、電解質に高分子(陽イオン交換膜)を使用し、作動温度が約600〜1000℃と高いため触媒が不要である。
- (ニ) 吸収冷凍機の再生器では、冷媒を吸収して濃度が薄くなった吸収溶液を加熱して冷媒を蒸発させている。
- (ホ) 吸収冷温水機には、加熱源としてガスの燃焼熱に加え、コージェネレーションシステムからの廃熱を利用したものがある。
📖 解答・解説を見る
🎯 正解: (3)
📝 解答・解説
正解は (3)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(3)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。
🔍 各選択肢の判定
(イ) ✓ 正しい
ガスタービン式のコージェネレーションシステムは、電気出力に比べて熱出力の割合が大きく、蒸気を多量に必要とする産業用や地域冷暖房への導入が多い。
💡 ガスタービン式コージェネは排熱(蒸気)回収量が多く熱電比が高いため、蒸気需要の大きい産業用・地域冷暖房に多く導入される。
(ロ) ⚠ 誤っている
コージェネレーション設備では、電気主任技術者の選任や保安規程の届け出が必要であり、点検を委託することはできない。
→ 正しくは: 一定の出力以下などの要件を満たせば、点検(保安管理業務)を外部に委託できる
💡 自家用の発電設備は原則として電気主任技術者の選任と保安規程の届出が必要。ただし一定の出力以下で要件を満たせば、主任技術者を選任しない承認を受けて電気保安法人等に保安管理業務を委託でき、小出力発電設備はそもそも選任・届出が不要。
(ハ) ⚠ 誤っている
固体酸化物形燃料電池(SOFC)は、電解質に高分子(陽イオン交換膜)を使用し、作動温度が約600〜1000℃と高いため触媒が不要である。
→ 正しくは: 電解質に固体酸化物(セラミックス)を使用し
💡 SOFCの電解質は安定化ジルコニア等のセラミックス。高分子膜(陽イオン交換膜)を使うのはPEFC。高温作動で触媒不要の部分は正しい
(ニ) ✓ 正しい
吸収冷凍機の再生器では、冷媒を吸収して濃度が薄くなった吸収溶液を加熱して冷媒を蒸発させている。
💡 再生器では冷媒(水)を吸収して薄くなった吸収溶液(臭化リチウム水溶液)を加熱し冷媒水蒸気を蒸発・分離して溶液を濃縮する。
(ホ) ✓ 正しい
吸収冷温水機には、加熱源としてガスの燃焼熱に加え、コージェネレーションシステムからの廃熱を利用したものがある。
💡 吸収冷温水機にはガス直焚きに加え、コージェネ等の廃熱(温水・蒸気)を加熱源として利用する廃熱投入型がある。
問24
排気フードⅠ型の下で燃料消費量が5kWのガスこんろを使用するとき、部屋の必要換気量(m³/h)として最も近い値はどれか。ただし、燃料の単位発熱量あたりの理論排ガス量は0.93m³/kWhとする。
- (1) 5
- (2) 45
- (3) 90
- (4) 140
- (5) 190
📖 解答・解説を見る
🎯 正解: (4)
📝 解答・解説
正解は (4)。計算結果と最も近い値は選択肢 (4)。計算過程は下記参照。
📐 計算方法
- Step 1必要換気量の式: V = N × K × Q
- Step 2N(排気フードⅠ型の係数)= 30
- Step 3K(理論排ガス量)= 0.93 m³/kWh
- Step 4Q(燃料消費量)= 5 kW
- Step 5V = 30 × 0.93 × 5 = 139.5 m³/h
- Step 6最も近い値は140 → (4)
✓ 正解: (4) 140
- フードⅡ型の係数20を用いると約90((3))、換気扇のみの係数40を用いると186((5))となる。係数の取り違えに注意。
問25
ガス機器の給排気方式に関する次の記述のうち、正しいものはいくつあるか。
- (イ) 自然排気式機器及び自然給排気式機器では、高温度で膨張している燃焼排ガスに働く浮力を利用して排気が行われる。
- (ロ) 自然排気式機器のバフラーには、排気に必要なドラフトを生じさせる役割がある。
- (ハ) 自然排気式機器及び強制排気式機器の排気筒トップは、風圧帯内に設置することができる。
- (ニ) 共用給排気ダクトに機器を設置する場合には、低酸素濃度下での燃焼検査に合格した半密閉式機器を用いる。
- (ホ) 強制給排気式機器は、給排気筒を延長できるため、機器本体は外壁に面して設置する必要がない。
📖 解答・解説を見る
🎯 正解: (2)
📝 解答・解説
正解は (2)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(2)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。
🔍 各選択肢の判定
(イ) ✓ 正しい
自然排気式機器及び自然給排気式機器では、高温度で膨張している燃焼排ガスに働く浮力を利用して排気が行われる。
💡 自然排気式(CF)・自然給排気式(BF)は高温で膨張し密度が小さくなった燃焼排ガスの浮力(煙突効果)を利用して排気する。
(ロ) ⚠ 誤っている
自然排気式機器のバフラーには、排気に必要なドラフトを生じさせる役割がある。
→ 正しくは: 一次排気筒
💡 排気に必要なドラフトを生じさせるのは一次排気筒。逆風止め(バフラー)は逆風で炎が吹き消されるのを防ぎ、過度のドラフトを抑える
(ハ) ⚠ 誤っている
自然排気式機器及び強制排気式機器の排気筒トップは、風圧帯内に設置することができる。
→ 正しくは: 強制排気式機器
💡 排気筒トップを風圧帯内に設置できるのはFE式。CF式は風圧で排気が逆流するおそれがあるため風圧帯を避ける
(ニ) ⚠ 誤っている
共用給排気ダクトに機器を設置する場合には、低酸素濃度下での燃焼検査に合格した半密閉式機器を用いる。
→ 正しくは: 密閉式機器
💡 共用給排気ダクトに取り付けるのは、低酸素濃度下での燃焼となるため検査に合格した密閉式機器(共用給排気ダクト用ガス機器)
(ホ) ✓ 正しい
強制給排気式機器は、給排気筒を延長できるため、機器本体は外壁に面して設置する必要がない。
💡 強制給排気式(FF)は給排気筒を延長できるため、機器本体を必ずしも外壁に面して設置する必要がない。
問26
ガス機器の安全装置及び制御装置に関する次の記述のうち、正しいものはいくつあるか。
- (イ) 給湯器の空だき防止装置は、水量センサーで給湯器の最高作動水量を検知して、ガス電磁弁を開閉するものである。
- (ロ) 開放式小型湯沸器の不完全燃焼防止装置は、酸欠状態になるとバーナーの炎が短くなる現象を利用している。
- (ハ) 消し忘れ防止装置は、長時間使用による事故を未然に防止する効果があり、開放式小型湯沸器やこんろに搭載されているが、ファンヒーターには搭載されていない。
- (ニ) 温度制御に用いられるサーミスターは、温度変化に対して抵抗値が正の特性を持つ。
- (ホ) 水量制御装置には、機械的に水量を制御するものと、電気的に水量を制御するものとがある。
📖 解答・解説を見る
🎯 正解: (1)
📝 解答・解説
正解は (1)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(1)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。
🔍 各選択肢の判定
(イ) ⚠ 誤っている
給湯器の空だき防止装置は、水量センサーで給湯器の最高作動水量を検知して、ガス電磁弁を開閉するものである。
→ 正しくは: 最低作動水量
💡 空だき防止装置は通水量が最低作動水量を下回ったときにガス電磁弁を閉じて空だき(無水点火)を防ぐ。「最高作動水量」は誤り。
(ロ) ⚠ 誤っている
開放式小型湯沸器の不完全燃焼防止装置は、酸欠状態になるとバーナーの炎が短くなる現象を利用している。
→ 正しくは: バーナーの炎が長く伸びる現象
💡 酸欠になるとバーナーの炎が長く伸びて炎温度が下がり、熱電対の起電力が低下して電磁弁が閉じる
(ハ) ⚠ 誤っている
消し忘れ防止装置は、長時間使用による事故を未然に防止する効果があり、開放式小型湯沸器やこんろに搭載されているが、ファンヒーターには搭載されていない。
→ 正しくは: ファンヒーターにも(連続燃焼防止の)消し忘れ防止・自動消火機能が搭載されている
💡 消し忘れ(長時間使用)防止装置はこんろ・小型湯沸器のみならずファンヒーターにも搭載されている。ファンヒーターには搭載されていないとの記述は誤り。
(ニ) ⚠ 誤っている
温度制御に用いられるサーミスターは、温度変化に対して抵抗値が正の特性を持つ。
→ 正しくは: 抵抗値が負の特性(温度上昇で抵抗値が減少するNTC特性)
💡 温度制御に用いる一般的なサーミスタはNTC型で、温度上昇とともに抵抗値が減少する負の温度特性を持つ。「正の特性」は誤り。
(ホ) ✓ 正しい
水量制御装置には、機械的に水量を制御するものと、電気的に水量を制御するものとがある。
💡 水量制御装置には機械式(水ガバナ等で機械的に流量を制御)と電気式(電動弁・電気信号で制御)がある。
問27
接続具及び警報器に関する次の記述のうち、正しいものはいくつあるか。
- (イ) ガスコードでは、一般にガス機器側のソケットが自在になっている。
- (ロ) ガスソフトコードは、ガスコンセントに接続して用いられる。
- (ハ) 金属可とう管には、屋内用のものと、屋内及び屋外兼用のものとがある。
- (ニ) ガス警報器は、メタン濃度が爆発下限界の2分の1に相当する2.5%程度で鳴り始めるよう調整されている。
- (ホ) 業務用換気警報器は、血中一酸化炭素ヘモグロビン濃度の推定演算を行い、その値が設定値に達したときに警報を発する。
📖 解答・解説を見る
🎯 正解: (2)
📝 解答・解説
正解は (2)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(2)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。
🔍 各選択肢の判定
(イ) ⚠ 誤っている
ガスコードでは、一般にガス機器側のソケットが自在になっている。
→ 正しくは: ガスコードはガス栓側のソケットが自在になっている
💡 ガスコードで自在になるのはガス栓側のソケット。ガス機器側は誤り
(ロ) ⚠ 誤っている
ガスソフトコードは、ガスコンセントに接続して用いられる。
→ 正しくは: ホースエンド口のガス栓に接続して用いられる
💡 ガスソフトコードはホースエンド口のガス栓・機器に用いる接続具。ガスコンセントに直接差し込んでもガスは流れず、ゴム管用ソケットを介して接続する
(ハ) ✓ 正しい
金属可とう管には、屋内用のものと、屋内及び屋外兼用のものとがある。
💡 金属可とう管(フレキ管)には屋内専用のものと屋内・屋外兼用のものがある。
(ニ) ⚠ 誤っている
ガス警報器は、メタン濃度が爆発下限界の2分の1に相当する2.5%程度で鳴り始めるよう調整されている。
→ 正しくは: 爆発下限界の1/25〜1/10に相当する0.2〜0.5%程度
💡 警報器は爆発下限界の1/4以下で鳴り始めるよう定められ、実際はメタン0.2〜0.5%程度(爆発下限界約5%の1/25〜1/10)で鳴り始めるよう調整されたものが多い
(ホ) ✓ 正しい
業務用換気警報器は、血中一酸化炭素ヘモグロビン濃度の推定演算を行い、その値が設定値に達したときに警報を発する。
💡 業務用換気警報器の血中CO-Hb濃度の推定演算による警報は正しい
この過去問について
出典 ガス主任技術者試験(実施 一般財団法人日本ガス機器検査協会)の過去問題。問題文・選択肢は原文どおりの掲載を期しています。
各肢の正誤判定・解説・補足は当サイトが独自に作成したもので、同協会の公式見解ではありません。当サイトは同協会とは関係がありません。
法改正等により、出題当時と現在とで正答の扱いが異なる場合があります。誤りにお気づきの際はお問い合わせよりご連絡ください。
