論述ガイド

試験直前(9月27日)の方へ:法令と各分野の最優先テーマと、30分の使い方を1ページにまとめました。 直前1週間プランの論述対策へ ▶

論述試験は 1問でも0点を取ると不合格
過去問の出題テーマは限られているので、「型」を覚えて何度もアウトプットするのが最短ルートです。

1. 論述試験の概要

出題科目法令(必須) + ガス技術(製造・供給・消費機器から1つ選択) の2科目
配点合計 70点満点(法令35点 / ガス技術35点)
合格に必要な点数論述合計が 20点以上、かつ 法令・ガス技術のどちらも0点でないこと(片方0点だと不合格)
試験時間1時間(13:00〜14:00)
解答形式A4用紙に 自由記述(28行目安)
持ち込み電卓・電子機器の使用は 禁止

まず読む:出題傾向の分析

📊 論述の出題傾向分析(過去9年・全36問)
公式問題を独自集計
9年間、出題テーマは1つも増えていません。法令9・製造3・供給4・消費2の全18テーマと、準備の優先順位をまとめました。
公開中

2. 論述4分野の対策ページ

3. 解答時の重要な注意点

① 設問の意図を正確に把握

聞かれたこと以外を書いても得点になりません。
(例: 周知について聞かれているのに調査の内容を書く等)
書き始める前に一呼吸おいて確認

② 箇条書きで簡潔に書く

見出しと内容を分け、採点者がキーワードを見つけやすいように工夫。長文ではなく構造化された解答を。

③ 最後まで諦めない

予想外の問題でも、知っているキーワードを羅列すれば部分点をもらえる可能性あり。
白紙で出さないことが最重要。

4. 採点者に伝わる「書き方」の型

📝 推奨される構成
長文でダラダラ書くのではなく、以下の3要素で組み立てる:
  1. 見出しを立てる:「目的」「義務の内容」「届出の時期」など、一目で何について書いているか分かるように
  2. 内容を箇条書きにする: 見出しに対する詳細を簡潔に書く
  3. キーワードを意識する: 採点は加点方式(キーワードがあれば点が入る)と推測されるため、正確な用語を盛り込む

5. 戦略的な時間配分(25分ルール)

1時間で2問を解くため、以下のスケジュールが推奨されます。

時間帯やること
0〜25分1つ目の科目(例: 法令)を書く。途中でも一旦止める
25分〜50分2つ目の科目(例: ガス技術)を書く
50分〜60分両科目の不足部分を追記、誤字脱字修正、見直し
⚠️ なぜ25分で切るのか?
どちらか一方が0点だと不合格になるため、両方の解答欄をバランスよく埋めることが最優先。1問に時間をかけすぎて2問目が白紙だと致命的です。

6. 「分からない問題」への対処法

全く予想していなかった問題が出た場合でも、以下の行動で「0点を回避」します。

① 断片知識を並べる

全体像が分からなくても、関連するキーワードを箇条書きで書き殴る。何かしら埋めることが0点回避に。

② 多角的に推測する

ガス事業法の目的(公共の安全・使用者利益保護・公害防止等)から逆算して、それらしい内容を論理的に構成する。

③ 構造を借りる

「平時/緊急時/事後」「事業者対策/需要家協力」のような定型構造に当てはめて書くと、空白が埋まる。

7. おすすめの勉強方法

開始時期試験の1ヶ月前〜2週間前を目安に開始(早すぎると忘れてしまうため)
学習の比率読む3割 / 暗唱6割 / 書き写す1割。アウトプット(暗唱)を繰り返して脳に刷り込む
暗記のコツ「設問 → 見出し → 内容」の順に芋づる式に思い出せるよう訓練
暗記範囲法令: 過去出題範囲はすべて網羅(マーク対策にもなる)
ガス技術: 3〜5テーマに絞る + 予備1テーマ

8. 効率的な暗記の実践法

📱 隙間時間で暗唱を回す
「書く」勉強は時間がかかるため、移動中などの隙間時間に「暗唱」するのが効率的。
  1. ステップ1: 問題文を見て、まず「見出し(骨組み)」が全部言えるか確認
  2. ステップ2: 見出しに対して、具体的な「内容(中身)」を口に出して説明
比率: 手を動かして書くのは1割程度に抑え、脳内での出し入れ(アウトプット)の回数を増やすことに集中。

9. 選択科目の絞り込み戦略

ガス技術はメイン3 + 予備1の計4テーマで対応:

メイン(3テーマ)

自分の得意な分野(例: 供給)から頻出問題を3つ完璧にする。

サブ(1テーマ)

時間に余裕がある場合だけ、別分野(例: 製造)の基本問題を1つ、「問われ方の型」だけ押さえる。当日に難問が出たときの逃げ道になる。
時間がなければ、選んだ1分野を仕上げるほうを優先してください(下の分析でも「選んだ1科目だけを仕上げる」ことを勧めています)。

狙い

学習時間を節約しつつ、足切りリスクを最小限に。深く狭く + 浅く広くのハイブリッド。

出題傾向(直近9年・乙種)

年度法令ガス技術(製造 / 供給 / 消費)
R7(2025)保安責務 + 主任技術者制度製造:品質管理+バイオガス★ / 供給:自社工事 / 消費:家庭用機器+ガス栓接続
R6(2024)保安規程 + 消費機器調査製造:地震+津波 / 供給:他工事 / 消費:業務用厨房
R5(2023)主任技術者制度 + 熱量測定義務★製造:防災+停電 / 供給:地震対策 / 消費:家庭用機器+ガス栓接続
R4(2022)保安規程 + 保安業務規程製造:品質管理 / 供給:経年管+緊急時保安 / 消費:業務用厨房
R3(2021)保安責務製造:保全+経年劣化 / 供給:自社工事 / 消費:家庭用機器+ガス栓接続
R2(2020)大臣命令 + 供給条件説明製造:地震対策 / 供給:他工事 / 消費:業務用厨房
R1(2019)ガス工作物維持運用 + 保安業務規程製造:防災+津波 / 供給:地震対策 / 消費:家庭用開放式
H30(2018)保安規程 + 消費機器調査製造:保全+経年劣化 / 供給:緊急時保安+地震 / 消費:屋内ふろがま
H29(2017)主任技術者制度 + 保安責務製造:品質管理 / 供給:自社工事 / 消費:業務用厨房
💡 R7(2025)の出題分析
法令はB+D(保安責務+ガス主任技術者制度)で予測通り3本柱の核心が出題。
製造「バイオガス導管注入時の不純物」が新論点 として加わり、カーボンニュートラル/脱炭素トレンドの反映。
供給は自社工事事故防止(R3とほぼ同じ)、消費は家庭用屋内機器のガス漏えい着火・爆発(R5の発展形)。
R8試験以降の新規論点候補: 令和6年8月改正「サイバー攻撃の事故報告義務」、令和7年5月成立「サイバー対処能力強化法」、e-メタン/バイオガスの本格導入関連。

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結局、いくつ覚えればいいのか

先に誤解を解きます。ガス技術は1科目だけでいいです。
論述は法令1問(必須)+ガス技術1問の2問構成で、ガス技術は 製造・供給・消費の3問から1問を選ぶ形式です。 つまり「メインが消費、サブで供給と製造も」という備え方は不要です。 選んだ1科目だけを仕上げてください。

9年分(全36問)を分類すると、テーマ数はこうなっています。 9年間、新しいテーマは1つも増えていません。

科目テーマ数あなたが覚える数
法令(必須)9 9(ただし上位5テーマで76%)
消費機器22
製造33
供給44

消費を選ぶなら 法令9+消費2=11テーマ。これが最少です。 時間が足りなければ、法令を上位5テーマに絞って7テーマまで削れます (法令の17小問中13=76%をカバー)。

なぜ消費が有利か
消費は「業務用」と「家庭用」が交互に出ていて、令和2年度以降 6年連続で崩れていません。2テーマしかないうえ、 対策側(周知・調査・改善)の書く中身は両方でほぼ共通です。
供給は4テーマありますが、4年周期で一巡しており、 どのテーマも時間軸で3つに割る(着手前/施工中/事後 など)と骨格が作れます。
製造は3テーマで、防災の3本柱はどの災害設問でも冒頭に置ける万能骨格です。

見出しと箇条書きの書き方

採点はキーワードを拾えているかで決まります。 文章力ではありません。次の型で書いてください。

  1. 最初の3分で設問を分解し、見出しを先に書く
    「(1)」「(2)」や「目的/義務の内容/届出の時期」を、答案用紙に先に書いてしまう。 これだけで白紙=0点を防げます。0点はそれ自体が不合格条件です
  2. 見出しの下は箇条書き。1行1規定
    長文にしない。条文の主語(誰が)語尾(〜しなければならない/〜できる)を落とさない
  3. 設問が観点を示していたら、それをそのまま見出しにする
    供給なら「着手前/土木/配管」、消費なら「周知/調査/改善」。 設問の割り方に従うだけで骨格が完成します
  4. 数字は確実なものだけ
    曖昧な数字は書かない方が減点されません
  5. 時間が余ったら例外規定(ただし書き)を足す
配点と時間
法令35点+ガス技術35点=70点/60分(1問30分)。 考える時間はほとんどありません。思い出す作業を30分に収めると考えてください。
足切りは「全体20点以上」だけでなく、法令面・ガス技術面のどちらかが0点だと不合格です。

テーマごとの模範答案は 論述パック(全18テーマ・無料)、 出題の分析は 出題傾向の分析 にあります。

論述パック(無料)

過去9年・全36問を18テーマに分類し、テーマごとの模範答案を自作しました。条文は原文と逐語照合しています。登録不要で全文読めます。

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