2019年(令和元年)丙種 過去問題・解答解説

令和元年度(2019年9月29日実施)丙種の問題と解答・解説です。
問題文・正答は一般財団法人日本ガス機器検査協会(JIA)が公表した試験問題・正答によります。各選択肢の正誤判定と解説は当サイトが作成したものです。

問1

法令では、ガス小売事業者が小売供給を受けようとする者と小売供給契約の締結をしようとするときは、経済産業省令で定めるところにより、当該小売供給に係る供給条件について、その者に説明しなければならないと規定されている。

経済産業省令で定められている供給条件の説明事項に関する次の記述について、[ ]の中の(イ)〜(ホ)にあてはまる語句の組合せとして最も適切なものはどれか。

① 供給するガスの熱量の[(イ)]及び標準値その他のガスの成分に関する事項

② [(ロ)]の出口におけるガスの圧力の最高値及び最低値

③ 供給するガスの[(ハ)]並びに当該小売供給を受けようとする者からの求めがある場合にあっては、燃焼速度及びウォッベ指数

④ 導管、[(ニ)]、機械その他の設備に関する一般ガス導管事業者、特定ガス導管事業者、当該ガス小売事業者及び当該小売供給の相手方の[(ホ)]に関する事項

(イ)(ロ)(ハ)(ニ)(ホ)
(1)最高値ガスメーター属するガスグループ整圧器所有区分
(2)最高値ガスメーター使用に伴う危険性器具所有区分
(3)最低値ガス栓属するガスグループ器具保安上の責任
(4)最低値ガス栓使用に伴う危険性整圧器所有区分
(5)最低値ガスメーター属するガスグループ器具保安上の責任
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🎯 正解: (3)

📝 解答・解説

正解は (3)。空欄に当てはまる語句は次のとおり。

  • (イ) 最低値 … 施行規則13条十三号:供給するガスの熱量の最低値及び標準値その他のガスの成分に関する事項
  • (ロ) ガス栓 … 同十四号:ガス栓の出口におけるガスの圧力の最高値及び最低値
  • (ハ) 属するガスグループ … 同十五号:供給するガスの属するガスグループ並びに(求めがあれば)燃焼速度及びウォッベ指数
  • (ニ) 器具 … 導管、器具、機械その他の設備に関する
  • (ホ) 保安上の責任 … …及び当該小売供給の相手方の保安上の責任に関する事項(乙種R1法1と同じ問)

問2

ガス小売事業者が、その事業の用に供するガス工作物及びその供給するガスに係る消費機器の事故のうち、事故が発生した時から又は事故の発生を知った時から24時間以内可能な限り速やかに報告すること(以下「速報」という。)が法令により規定されているものがある。

次のイ〜ホの事故のうち、当該事故に係るガス工作物又は消費機器の設置の場所を管轄する産業保安監督部長のみが、速報の報告先として規定されているものはいくつあるか。

  • (イ) 工事中のガス工作物(ガス栓を除く。)の操作により人が死亡した事故
  • (ロ) 台風、高潮、洪水、津波、地震その他の自然災害又は火災による広範囲の地域にわたるガス工作物の損壊事故、製造支障事故又は供給支障事故であって、経済産業大臣が指定するもの
  • (ハ) ガス栓の欠陥、損壊又は破壊により人が死亡した事故
  • (ニ) 消費機器の使用に伴い人が死亡した事故
  • (ホ) 消費機器から漏えいしたガスに引火することにより、発生した消費機器が損傷した物損事故であって、人が死亡せず、又は負傷しないもの
選択肢
(1) 1
(2) 2
(3) 3
(4) 4
(5) 5
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🎯 正解: (2)

📝 解答・解説

正解は (2)。正しいものは2つ。下記 各設問の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(イ) - あてはまらない

工事中のガス工作物(ガス栓を除く。)の操作により人が死亡した事故

→ 補足: 経済産業大臣及び所轄産業保安監督部長(監督部長のみではない)

💡 工事中のガス工作物の操作により人が死亡した事故は表の**二号**で、**経済産業大臣**及び所轄産業保安監督部長への速報・詳報(報告規則4条1項表二号)。監督部長のみではない。(乙種R1と同じ問)

(ロ) - あてはまらない

台風、高潮、洪水、津波、地震その他の自然災害又は火災による広範囲の地域にわたるガス工作物の損壊事故、製造支障事故又は供給支障事故であって、経済産業大臣が指定するもの

→ 補足: 経済産業大臣及び所轄産業保安監督部長(監督部長のみではない)

💡 自然災害又は火災による広範囲のガス工作物の損壊・製造支障・供給支障事故で大臣が指定するものは表の**十二号**。報告先は**経済産業大臣**及び所轄産業保安監督部長、期限は大臣が指定(報告規則4条1項表十二号)。(乙種R1と同じ問)

(ハ) ✓ 問いにあてはまる

ガス栓の欠陥、損壊又は破壊により人が死亡した事故

💡 ガス栓の欠陥・損壊・破壊により人が死亡した事故は表の**十四号**で、報告先はガス栓の設置場所を管轄する**産業保安監督部長のみ**(報告規則4条1項表十四号)。(乙種R1と同じ問)

(ニ) ✓ 問いにあてはまる

消費機器の使用に伴い人が死亡した事故

💡 消費機器の使用に伴い人が死亡した事故は表の**十六号**で、報告先は消費機器の設置場所を管轄する**産業保安監督部長のみ**(報告規則4条1項表十六号)。(乙種R1と同じ問)

(ホ) - あてはまらない

消費機器から漏えいしたガスに引火することにより、発生した消費機器が損傷した物損事故であって、人が死亡せず、又は負傷しないもの

→ 補足: 詳報のみ(速報は不要)

💡 消費機器から漏えいしたガスへの引火による物損事故(人の死傷なし)は表の**十七号**で**詳報のみ**。速報の報告先にはならない(報告規則4条1項表十七号)。(乙種R1と同じ問)


問3

⚖️ 法改正の注意:出題後に関係する法令が改正されています。正答は出題時の公式発表どおりです。今の規定との違いは「解答・解説」の中に書いています。

法令で規定されている保安規程及びガス主任技術者に関する次の記述のうち、いずれも正しいものの組合せはどれか。

  • (イ) ガス小売事業者は、ガス小売事業の用に供するガス工作物の工事、維持及び運用に関する保安を確保するため、経済産業省令で定めるところにより、保安規程を定め、事業の開始前に、経済産業大臣に届け出なければならない。
  • (ロ) ガス小売事業者は、保安規程を変更したときは、遅滞なく、変更した事項を経済産業大臣に届け出なければならない。ただし、経済産業省令で定める軽微な変更については、この限りでない。
  • (ハ) 経済産業大臣は、公共の利益の増進を図るため特に必要であると認めるときは、ガス小売事業者に対し、その保安規程を変更すべきことを命ずることができる。
  • (ニ) ガス小売事業者は、経済産業省令で定めるところにより、ガス主任技術者免状の交付を受けている者又は経済産業省令で定める実務の経験を有するもののいずれかのうちから、ガス主任技術者を選任し、ガス小売事業の用に供するガス工作物の工事、維持及び運用に関する保安の監督をさせなければならない。
  • (ホ) 経済産業大臣は、ガス主任技術者にその職務を行わせることがガス小売事業の用に供するガス工作物の工事、維持及び運用に関する保安に支障を及ぼすと認めるときは、ガス小売事業者に対し、ガス主任技術者の解任を命ずることができる。
選択肢
(1) イ、ハ
(2) イ、ホ
(3) ロ、ハ
(4) ロ、ニ
(5) ニ、ホ
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🎯 正解: (2)

⚖️ 法改正の注意(2026年10月時点)

  • (イ・ロ) 出題時(令和元年)は、保安規程を定め・変更したときはすべての事業者に届出が必要だった。2023年12月21日施行の改正で『認定高度保安実施者』の制度ができ、認定を受けた事業者は届出が要らない(保安規程を保存し、求められたら提出する。ガス事業法34条の9ほか)。一般の事業者については今も記述のとおりで、この記述の正誤は変わらない。正答は出題時の公式発表どおり。
    改正:高圧ガス保安法等の一部を改正する法律(令和4年法律第74号)、2023年12月21日施行
  • (ニ) 出題時(令和元年)は、ガス主任技術者を選任・解任したときはすべての事業者に届出が必要だった。2023年12月21日施行の改正で『認定高度保安実施者』の制度ができ、認定を受けた事業者は届出が要らない(記録を作成・保存する。ガス事業法34条の10ほか)。一般の事業者については今も記述のとおりで、この記述の正誤は変わらない。正答は出題時の公式発表どおり。
    改正:高圧ガス保安法等の一部を改正する法律(令和4年法律第74号)、2023年12月21日施行

📝 解答・解説

正解は (2)(イ、ホ)。組合せの根拠は下記 各設問の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(イ) ✓ 正しい

ガス小売事業者は、ガス小売事業の用に供するガス工作物の工事、維持及び運用に関する保安を確保するため、経済産業省令で定めるところにより、保安規程を定め、事業の開始前に、経済産業大臣に届け出なければならない。

💡 保安規程の届出義務 (法24条1項). 開始前に大臣届出.(乙種R1と同じ問)

(ロ) ⚠ 誤っている

ガス小売事業者は、保安規程を変更したときは、遅滞なく、変更した事項を経済産業大臣に届け出なければならない。ただし、経済産業省令で定める軽微な変更については、この限りでない。

→ 正しくは: (このただし書は無い)

💡 保安規程を変更したときは、**遅滞なく**、変更した事項を大臣に届出(法24条2項)。軽微な変更を除くただし書は無い。(乙種R1と同じ問)

(ハ) ⚠ 誤っている

経済産業大臣は、公共の利益の増進を図るため特に必要であると認めるときは、ガス小売事業者に対し、その保安規程を変更すべきことを命ずることができる。

→ 正しくは: 保安を確保するため必要がある

💡 ガス事業法24条3項:保安規程の変更命令は「ガス工作物の工事、維持及び運用に関する保安を確保するため必要があると認めるとき」(公共の利益の増進ではない)。(乙種R1と同じ問)

(ニ) ⚠ 誤っている

ガス小売事業者は、経済産業省令で定めるところにより、ガス主任技術者免状の交付を受けている者又は経済産業省令で定める実務の経験を有するもののいずれかのうちから、ガス主任技術者を選任し、ガス小売事業の用に供するガス工作物の工事、維持及び運用に関する保安の監督をさせなければならない。

→ 正しくは: であって、経済産業省令で定める実務の経験を有するもの

💡 ガス主任技術者は「免状の交付を受けている者**であって**、省令で定める**実務の経験を有するもの**」のうちから選任(法25条1項)。免状と実務経験の**両方**が必要。(乙種R1と同じ問)

(ホ) ✓ 正しい

経済産業大臣は、ガス主任技術者にその職務を行わせることがガス小売事業の用に供するガス工作物の工事、維持及び運用に関する保安に支障を及ぼすと認めるときは、ガス小売事業者に対し、ガス主任技術者の解任を命ずることができる。

💡 ガス主任技術者が法令に違反したとき、又は職務を行わせることが保安に支障を及ぼすと認めるとき、大臣は**解任を命ずることができる**(法31条)。(乙種R1と同じ問)


問4

⚖️ 法改正の注意:出題後に関係する法令が改正されています。正答は出題時の公式発表どおりです。今の規定との違いは「解答・解説」の中に書いています。

法令で規定されているガス工作物の設置及び廃止に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

選択肢
  • (1) ガス小売事業者は、正当な理由がある場合を除き、その小売供給の相手方の当該小売供給に係るガスの需要に応ずるために必要な供給能力を確保しなければならない。
  • (2) ガス事業者は、そのガス事業の用に供するため、道路、橋、溝、河川、堤防その他公共の用に供せられる土地の地上又は地中に導管を設置する必要があるときは、その効用を妨げない限度において、その管理者の許可を受けて、これを使用することができる。
  • (3) 工事計画の届出をした者は、その届出が受理された日から30日を経過し、経済産業大臣の技術基準適合の通知を受け取った後でなければ、その届出に係る工事を開始してはならない。
  • (4) 経済産業省令で定める使用前自主検査の記録に記載すべき事項に、使用前自主検査を実施した者の氏名は含まれる。
  • (5) 特定ガス発生設備の設置場の屋根又は障壁を廃止する工事は、工事計画届出対象である。
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🎯 正解: (3)

⚖️ 法改正の注意(2026年10月時点)

  • (3) 出題時(令和元年)は、工事計画はすべての事業者が工事の前に届け出るものだった。2023年12月21日施行の改正で『認定高度保安実施者』の制度ができ、認定を受けた事業者は事前の届出が要らず、工事の完成後30日以内に届け出ればよい(ガス事業法34条の11ほか)。一般の事業者については今も記述のとおりで、この記述の正誤は変わらない。正答は出題時の公式発表どおり。
    改正:高圧ガス保安法等の一部を改正する法律(令和4年法律第74号)、2023年12月21日施行

📝 解答・解説

正解は (3)。下記 各選択肢の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(1) ✓ 正しい

ガス小売事業者は、正当な理由がある場合を除き、その小売供給の相手方の当該小売供給に係るガスの需要に応ずるために必要な供給能力を確保しなければならない。

💡 ガス事業法13条1項(供給能力の確保)どおり。乙種の同問ではこの記述が一般ガス導管事業者の託送供給義務だった。

(2) ✓ 正しい

ガス事業者は、そのガス事業の用に供するため、道路、橋、溝、河川、堤防その他公共の用に供せられる土地の地上又は地中に導管を設置する必要があるときは、その効用を妨げない限度において、その管理者の許可を受けて、これを使用することができる。

💡 ガス事業法166条1項(公共の用に供せられる土地の使用)どおり。(乙種R1と同じ問)

(3) ⚠ 誤っている

工事計画の届出をした者は、その届出が受理された日から30日を経過し、経済産業大臣の技術基準適合の通知を受け取った後でなければ、その届出に係る工事を開始してはならない。

→ 正しくは: 30日を経過した後

💡 ガス事業法32条3項:届出が受理された日から30日を経過した後でなければ工事を開始してはならない。大臣の「適合の通知」を待つ規定はない(4項で期間短縮はありうる)。(乙種R1と同じ問)

(4) ✓ 正しい

経済産業省令で定める使用前自主検査の記録に記載すべき事項に、使用前自主検査を実施した者の氏名は含まれる。

💡 施行規則46条1項五号:使用前自主検査の記録には「自主検査を実施した者の氏名」を記載する。(乙種R1と同じ問)

(5) ✓ 正しい

特定ガス発生設備の設置場の屋根又は障壁を廃止する工事は、工事計画届出対象である。

💡 施行規則(工事計画の届出を要する工事の表):特定ガス発生設備の設置場の屋根又は障壁は、設置・構造の変更を伴う改造・位置の変更・廃止が届出対象。


問5

技術基準で規定されているガス工作物に関する次の記述について、[ ]の中の(イ)〜(ホ)にあてはまる語句の組合せとして最も適切なものはどれか。ただし、ガス工作物は、不活性のガス(空気を含む。)又は不活性の液化ガスのみを通ずるものではない。

特定製造所に設置するガス若しくは液化ガスを通ずるガス工作物には、その[(イ)]に応じて、適切な防消火設備を適切な箇所に設けなければならない。

特定製造所には、ガス又は液化ガスを通ずるガス工作物から漏えいしたガスが[(ロ)]するおそれのある製造所内の適当な場所に、当該ガスの漏えいを適切に検知し、かつ、[(ハ)]する設備を設けなければならない。

特定製造所に設置するガス若しくは液化ガスを通ずるガス工作物の付近に設置する電気設備は、その設置場所の状況及び当該ガス又は液化ガスの[(ニ)]に応じた[(ホ)]性能を有するものでなければならない。

(イ)(ロ)(ハ)(ニ)(ホ)
(1)ガス若しくは液化ガスの種類滞留放出成分防爆
(2)ガス若しくは液化ガスの種類滞留警報種類耐食
(3)規模拡散警報成分防爆
(4)規模滞留警報種類防爆
(5)規模拡散放出成分耐食
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🎯 正解: (4)

📝 解答・解説

正解は (4)。空欄に当てはまる語句は次のとおり。

  • (イ) 規模 … 技術基準8条:その規模に応じて、適切な防消火設備を適切な箇所に
  • (ロ) 滞留 … 9条2項:漏えいしたガスが滞留するおそれのある製造所内の適当な場所に
  • (ハ) 警報 … 9条2項:ガスの漏えいを適切に検知し、かつ、警報する設備
  • (ニ) 種類 … 10条:当該ガス又は液化ガスの種類に応じた
  • (ホ) 防爆 … 10条:防爆性能を有するもの

問6

技術基準で規定されている特定ガス発生設備の構造等に関する次の記述について、[ ]の中の(イ)〜(ホ)にあてはまる語句の組合せとして最も適切なものはどれか。

[(イ)]及び連結配管のうち、液化ガスを通ずるものであって内面に[(ロ)]を超える圧力を受ける部分又はガスを通ずるものであって内面に[(ハ)]以上の圧力を受ける部分の構造は、供用中の荷重並びに[(ニ)]における最高使用圧力に対し、設備の種類、規模に応じて適切な構造でなければならない。

特定ガス発生設備に属する[(ホ)]であって、耐圧部分及び液化ガスを通ずる部分は、耐圧試験を要しない。

(イ)(ロ)(ハ)(ニ)(ホ)
(1)調整装置0.2MPa0.3MPa最高使用温度調整装置
(2)調整装置零Pa0.3MPa最高使用温度及び最低使用温度集合装置
(3)集合装置0.2MPa0.3MPa最高使用温度及び最低使用温度調整装置
(4)集合装置零Pa0.2MPa最高使用温度及び最低使用温度調整装置
(5)集合装置零Pa0.2MPa最高使用温度集合装置
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🎯 正解: (4)

📝 解答・解説

正解は (4)。空欄に当てはまる語句は次のとおり。

  • (イ) 集合装置 … 技術基準15条1項五号:集合装置及び連結配管のうち
  • (ロ) 零Pa … 同:液化ガスを通ずるものであって内面に零パスカルを超える圧力を受ける部分
  • (ハ) 0.2MPa … 同:ガスを通ずるものであって内面に0.2MPa以上の圧力を受ける部分
  • (ニ) 最高使用温度及び最低使用温度 … 15条1項:供用中の荷重並びに最高使用温度及び最低使用温度における最高使用圧力に対し
  • (ホ) 調整装置 … 15条2項四号:整圧器及び特定ガス発生設備に属する調整装置は耐圧試験の対象外

問7

技術基準で規定されているガス工作物及び付臭措置に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

選択肢
  • (1) 特定ガス発生設備であって、液化ガスを通ずるもののうち、過圧が生ずるおそれのあるものには、その圧力を逃がすために適切な安全弁を設けなければならない。この場合において、当該安全弁は、作動時に安全弁から吹き出されるガスによる障害が生じないよう施設しなければならない。
  • (2) ガス発生設備(特定ガス発生設備を除く。)には、設備の損傷を防止するため使用の状態を計測又は確認できる適切な装置を設けなければならない。
  • (3) 移動式ガス発生設備には、ガス又は液化ガスを通ずる設備の損傷に至るおそれのある状態を検知し警報する適切な装置を設けなければならない。
  • (4) 製造設備を安全に停止させるのに必要な装置その他の製造所の保安上重要な設備には、停電等により当該設備の機能が失われることのないよう適切な措置を講じなければならない。ただし、特定製造所にあっては、この限りでない。
  • (5) ガスの空気中の混合容積比率が1/100である場合に臭気の有無が感知できるものは、付臭を要しない。
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🎯 正解: (1)

📝 解答・解説

正解は (1)。下記 各選択肢の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(1) ✓ 正しい

特定ガス発生設備であって、液化ガスを通ずるもののうち、過圧が生ずるおそれのあるものには、その圧力を逃がすために適切な安全弁を設けなければならない。この場合において、当該安全弁は、作動時に安全弁から吹き出されるガスによる障害が生じないよう施設しなければならない。

💡 技術基準17条:製造設備に属する容器で液化ガスを通ずるもののうち過圧が生ずるおそれのあるものには安全弁。特定ガス発生設備の容器も該当し、吹き出しガスによる障害が生じないよう施設する。乙種の同問ではこの記述が中圧ガスホルダーだった。

(2) ⚠ 誤っている

ガス発生設備(特定ガス発生設備を除く。)には、設備の損傷を防止するため使用の状態を計測又は確認できる適切な装置を設けなければならない。

→ 正しくは: ガス発生設備(移動式ガス発生設備を除く。)

💡 技術基準18条1項:計測装置の対象から除かれるのは移動式ガス発生設備(移動式は2項で「適切な措置」)。特定ガス発生設備は除かれない。(乙種R1と同じ問)

(3) ⚠ 誤っている

移動式ガス発生設備には、ガス又は液化ガスを通ずる設備の損傷に至るおそれのある状態を検知し警報する適切な装置を設けなければならない。

→ 正しくは: ガス発生設備(移動式ガス発生設備を除く。)等には

💡 技術基準19条:警報装置を設けるのはガス発生設備(移動式ガス発生設備を除く。)等。移動式ガス発生設備は対象外。(乙種R1と同じ問)

(4) ⚠ 誤っている

製造設備を安全に停止させるのに必要な装置その他の製造所の保安上重要な設備には、停電等により当該設備の機能が失われることのないよう適切な措置を講じなければならない。ただし、特定製造所にあっては、この限りでない。

→ 正しくは: (ただし書きはない)

💡 技術基準21条:保安上重要な設備の停電対策に、特定製造所を除外するただし書きはない。(乙種R1と同じ問)

(5) ⚠ 誤っている

ガスの空気中の混合容積比率が1/100である場合に臭気の有無が感知できるものは、付臭を要しない。

→ 正しくは: 1/1000

💡 技術基準22条ただし書:付臭を要しないのは、ガスの空気中の混合容積比率が1/1000である場合に臭気の有無が感知できるもの。


問8

技術基準で規定されているガス工作物に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。なお、気化装置とは、液化ガス(不活性のものを除く。)を気化する装置をいう。

選択肢
  • (1) 液化ガス用貯槽(不活性の液化ガス用のものを除く。)又はこの付近には、その外部から見やすいように液化ガス用貯槽である旨の表示をしなければならない。
  • (2) 液化ガス用貯槽(埋設された液化ガス用貯槽にあっては、その埋設された部分を除く。)及びこの支持物は、当該設備が受けるおそれのある熱に対し十分に耐えるものとし、又は適切な冷却装置を設置しなければならない。ただし不活性の液化ガス用貯槽であって、可燃性の液化ガス用貯槽の周辺にないものは、この限りでない。
  • (3) 液化ガス用貯槽(不活性の液化ガス用のものを除く。)の液化ガスを送り出し、又は受け入れるために用いられる配管(当該貯槽からの液化ガスの流出のおそれのない構造のものを除く。)には、液化ガスが漏えいした場合の災害の発生を防止するため、液化ガスの流出及び流入を速やかに遮断することができる適切な装置を適切な箇所に設けなければならない。
  • (4) 気化装置又はそれに接続される配管等には、気化装置から液化ガスの流出を防止する措置を講じなければならない。ただし、気化装置からの液化ガスの流出を考慮した設計である場合は、この限りでない。
  • (5) 気化装置は、温水で加熱する構造のものであってはならない。
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🎯 正解: (5)

📝 解答・解説

正解は (5)。下記 各選択肢の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(1) ✓ 正しい

液化ガス用貯槽(不活性の液化ガス用のものを除く。)又はこの付近には、その外部から見やすいように液化ガス用貯槽である旨の表示をしなければならない。

💡 技術基準34条:液化ガス用貯槽である旨の表示。

(2) ✓ 正しい

液化ガス用貯槽(埋設された液化ガス用貯槽にあっては、その埋設された部分を除く。)及びこの支持物は、当該設備が受けるおそれのある熱に対し十分に耐えるものとし、又は適切な冷却装置を設置しなければならない。ただし不活性の液化ガス用貯槽であって、可燃性の液化ガス用貯槽の周辺にないものは、この限りでない。

💡 技術基準37条(耐熱措置)どおり。

(3) ✓ 正しい

液化ガス用貯槽(不活性の液化ガス用のものを除く。)の液化ガスを送り出し、又は受け入れるために用いられる配管(当該貯槽からの液化ガスの流出のおそれのない構造のものを除く。)には、液化ガスが漏えいした場合の災害の発生を防止するため、液化ガスの流出及び流入を速やかに遮断することができる適切な装置を適切な箇所に設けなければならない。

💡 技術基準36条:液化ガスの流出及び流入を速やかに遮断できる装置。

(4) ✓ 正しい

気化装置又はそれに接続される配管等には、気化装置から液化ガスの流出を防止する措置を講じなければならない。ただし、気化装置からの液化ガスの流出を考慮した設計である場合は、この限りでない。

💡 技術基準31条3項:気化装置からの液化ガスの流出防止措置(流出を考慮した設計なら不要)。

(5) ⚠ 誤っている

気化装置は、温水で加熱する構造のものであってはならない。

→ 正しくは: 直火で加熱する構造のものであってはならない(温水加熱のものは温水の凍結防止措置)

💡 技術基準31条:禁止されるのは直火で加熱する構造(1項)。温水で加熱する構造は認められ、加熱部の温水が凍結するおそれがあれば防止措置を講じる(2項)。


問9

技術基準で規定されている特定ガス発生設備に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

選択肢
  • (1) 特定ガス発生設備には、使用中に生じた異常による災害の発生を防止するため、その異常が発生した場合に迅速かつ安全にガスの発生を停止することができる装置を設けなければならない。
  • (2) 特定ガス発生設備には、容器の腐食及び転倒並びに容器のバルブの損傷を防止する適切な措置を講じなければならない。
  • (3) 特定ガス発生設備の容器又は容器の設置場所には、容器内の圧力が異常に上昇しないよう適切な温度に維持できる適切な措置を講じなければならない。
  • (4) 特定ガス発生設備(容器に附属する気化装置内においてガスを発生させるものを除く。)の容器の部分は、集合装置により連結される同一のガス発生能力を有する二系統の容器で構成される構造のものでなければならない。ただし、特定製造所において容器に充てんすることができる特定ガス発生設備であって、当該容器の液化ガス量を確認できる装置を設けたものは、この限りでない。
  • (5) 容器に附属する気化装置内においてガスを発生させる特定ガス発生設備の容器の部分には、当該容器内の液化ガスの量を確認することができる装置を設けなければならない。ただし、一の系統の容器内の液化ガスの量が供給に支障のある量以下に低下した場合、自動的に他の系統の容器から液化ガスが流出する装置を設けているものは、この限りでない。
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🎯 正解: (1)

📝 解答・解説

正解は (1)。下記 各選択肢の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(1) ⚠ 誤っている

特定ガス発生設備には、使用中に生じた異常による災害の発生を防止するため、その異常が発生した場合に迅速かつ安全にガスの発生を停止することができる装置を設けなければならない。

→ 正しくは: 移動式ガス発生設備には、使用中に生じた異常による災害の発生を防止するため

💡 技術基準27条:異常時に迅速かつ安全にガスの発生を停止する装置の規定は、移動式ガス発生設備(2項)とガス発生設備一般(1項)が対象で、1項は特定ガス発生設備を除いている。特定ガス発生設備にこの義務はない。

(2) ✓ 正しい

特定ガス発生設備には、容器の腐食及び転倒並びに容器のバルブの損傷を防止する適切な措置を講じなければならない。

💡 技術基準43条1項どおり。

(3) ✓ 正しい

特定ガス発生設備の容器又は容器の設置場所には、容器内の圧力が異常に上昇しないよう適切な温度に維持できる適切な措置を講じなければならない。

💡 技術基準43条2項:容器内の圧力が異常に上昇しないよう適切な温度に維持。

(4) ✓ 正しい

特定ガス発生設備(容器に附属する気化装置内においてガスを発生させるものを除く。)の容器の部分は、集合装置により連結される同一のガス発生能力を有する二系統の容器で構成される構造のものでなければならない。ただし、特定製造所において容器に充てんすることができる特定ガス発生設備であって、当該容器の液化ガス量を確認できる装置を設けたものは、この限りでない。

💡 技術基準41条1項一号・ただし書きどおり(二系統の容器で構成。特定製造所で容器に充てんでき、液化ガス量を確認できる装置を設けたものは除く)。

(5) ✓ 正しい

容器に附属する気化装置内においてガスを発生させる特定ガス発生設備の容器の部分には、当該容器内の液化ガスの量を確認することができる装置を設けなければならない。ただし、一の系統の容器内の液化ガスの量が供給に支障のある量以下に低下した場合、自動的に他の系統の容器から液化ガスが流出する装置を設けているものは、この限りでない。

💡 技術基準41条2項どおり(ただし書きも条文どおり)。


問10

技術基準で規定されているガス工作物に関する次の記述のうち、いずれも誤っているものの組合せはどれか。

  • (イ) ガス栓であって、ガス出口側の形状が、ゴム管口又は迅速継手のものは、その形状がJISのガス栓の規格に適合するものであること。
  • (ロ) 水のたまるおそれのある導管には、適切な水取り器を設けなければならない。
  • (ハ) 道路以外の地盤面下に埋設される最高使用圧力が中圧以上の本支管には、掘削等による損傷を防止するための適切な措置を講じなければならない。ただし、他工事による損傷のおそれがないものにあっては、この限りでない。
  • (ニ) 高層建物にガスを供給する最高使用圧力が低圧の導管には、その導管が当該建物の外壁を貫通する箇所の付近に、危急の場合に当該建物へのガスの供給を、当該建物内におけるガス漏れ等の情報を把握できる適切な場所から直ちに遮断することができる適切な装置を設けなければならない。
  • (ホ) ガスの使用者との取引のために使用するガスメーター(使用最大流量が16m³/h以下、使用最大圧力が4kPa以下及び口径250mm以下のものに限る。)は、ガスが流入している状態において、災害の発生のおそれのある大きさの地震動、過大なガスの流量又は異常なガス圧力の上昇を検知した場合に、ガスを速やかに遮断する機能を有するものでなければならない。
選択肢
(1) イ、ロ
(2) イ、ハ
(3) ロ、ホ
(4) ハ、ニ
(5) ニ、ホ
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (5)

📝 解答・解説

正解は (5)(ニ、ホ)。組合せの根拠は下記 各設問の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(イ) ✓ 正しい

ガス栓であって、ガス出口側の形状が、ゴム管口又は迅速継手のものは、その形状がJISのガス栓の規格に適合するものであること。

💡 技術基準45条一号(現行):ガス出口側の形状が告示で定めるもの(ゴム管口・迅速継手など)は告示で定める規格に適合すること。R1の公式正答ではイは正しい扱い(誤りの組合せ(5)ニ・ホに入らない)。(乙種R1と同じ問)

(ロ) ✓ 正しい

水のたまるおそれのある導管には、適切な水取り器を設けなければならない。

💡 水のたまるおそれのある導管には**水取り器**(技省令46条)。(乙種R1と同じ問)

(ハ) ✓ 正しい

道路以外の地盤面下に埋設される最高使用圧力が中圧以上の本支管には、掘削等による損傷を防止するための適切な措置を講じなければならない。ただし、他工事による損傷のおそれがないものにあっては、この限りでない。

💡 技術基準48条3項:道路以外の地盤面下の本支管は、低圧のもの及び他工事による損傷のおそれがないものを除き、損傷防止措置。中圧以上で他工事の恐れがないものは除外=記述どおり。(乙種R1と同じ問)

(ニ) ⚠ 誤っている

高層建物にガスを供給する最高使用圧力が低圧の導管には、その導管が当該建物の外壁を貫通する箇所の付近に、危急の場合に当該建物へのガスの供給を、当該建物内におけるガス漏れ等の情報を把握できる適切な場所から直ちに遮断することができる適切な装置を設けなければならない。

→ 正しくは: 特定地下街等、特定地下室等、超高層建物及び特定大規模建物にガスを供給する導管

💡 技術基準49条5項:外壁貫通部付近に、ガス漏れ等の情報を把握できる場所から直ちに遮断できる装置を設けるのは、特定地下街等・特定地下室等・超高層建物・特定大規模建物に供給する導管。「高層建物の低圧導管」一般ではない。(乙種R1と同じ問)

(ホ) ⚠ 誤っている

ガスの使用者との取引のために使用するガスメーター(使用最大流量が16m³/h以下、使用最大圧力が4kPa以下及び口径250mm以下のものに限る。)は、ガスが流入している状態において、災害の発生のおそれのある大きさの地震動、過大なガスの流量又は異常なガス圧力の上昇を検知した場合に、ガスを速やかに遮断する機能を有するものでなければならない。

→ 正しくは: 異常なガス圧力の低下

💡 技術基準50条:マイコンメーターが遮断するのは、地震動・過大なガスの流量・異常なガス圧力の低下(パイプ抜け等)を検知したとき。(乙種R1と同じ問)


問11

技術基準で規定されているガス工作物に関する次の記述のうち、いずれも誤っているものの組合せはどれか。

  • (イ) 道路に埋設されている導管からガス栓までに設置されている導管は、屋外において、埋設されていない部分にあっては、設置の日以後4年に1回以上、適切な方法により検査を行い、漏えいが認められなかったものでなければならない。
  • (ロ) 特定地下室等にガスを供給する導管は、ポリエチレン管を使用している部分にあっては、漏えい検査を要しない。
  • (ハ) 導管の漏えい検査を、基準日前3月以内若しくは後1月以内の期間に行った場合にあっては、基準日において当該検査を行ったものとすることができる。
  • (ニ) 特定地下室等にガスを供給する導管は、適切な方法により設置された適切なガス漏れ警報設備の検知区域において、当該特定地下室等の外壁を貫通するように設置しなければならない。
  • (ホ) 特定ガス発生設備により発生させたガスを供給するための導管を地盤面上に設置する場合においてその周辺に危害を及ぼすおそれのあるときは、その見やすい箇所に当該導管により供給するガスの種類、当該導管に異常を認めたときの連絡先その他必要な事項を明瞭に記載した危険標識を設けなければならない。
選択肢
(1) イ、ロ
(2) イ、ハ
(3) ロ、ホ
(4) ハ、ニ
(5) ニ、ホ
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (2)

📝 解答・解説

正解は (2)(イ、ハ)。組合せの根拠は下記 各設問の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(イ) ⚠ 誤っている

道路に埋設されている導管からガス栓までに設置されている導管は、屋外において、埋設されていない部分にあっては、設置の日以後4年に1回以上、適切な方法により検査を行い、漏えいが認められなかったものでなければならない。

→ 正しくは: 漏えい検査を要しない

💡 技術基準51条2項四号:屋外で埋設されていない部分は、漏えい検査の対象外(ただし書き)。乙種R1法11イと同じ記述。

(ロ) ✓ 正しい

特定地下室等にガスを供給する導管は、ポリエチレン管を使用している部分にあっては、漏えい検査を要しない。

💡 技術基準51条3項三号:特定地下街等・特定地下室等に供給する導管も、ポリエチレン管を使用している部分は検査を要しない。

(ハ) ⚠ 誤っている

導管の漏えい検査を、基準日前3月以内若しくは後1月以内の期間に行った場合にあっては、基準日において当該検査を行ったものとすることができる。

→ 正しくは: 基準日前4月以内

💡 技術基準51条4項:基準日前4月以内に行った検査は基準日に行ったものとみなす。基準日後の猶予はない。

(ニ) ✓ 正しい

特定地下室等にガスを供給する導管は、適切な方法により設置された適切なガス漏れ警報設備の検知区域において、当該特定地下室等の外壁を貫通するように設置しなければならない。

💡 技術基準52条2項どおり(ガス漏れ警報設備の検知区域で外壁を貫通)。

(ホ) ✓ 正しい

特定ガス発生設備により発生させたガスを供給するための導管を地盤面上に設置する場合においてその周辺に危害を及ぼすおそれのあるときは、その見やすい箇所に当該導管により供給するガスの種類、当該導管に異常を認めたときの連絡先その他必要な事項を明瞭に記載した危険標識を設けなければならない。

💡 技術基準52条の2(危険標識)どおり。


問12

技術基準で規定されている整圧器及び防護の基準に関する次の記述のうち、いずれも正しいものの組合せはどれか。

  • (イ) 整圧器の入口には、ガス遮断装置を設けなければならない。
  • (ロ) 一の使用者にガスを供給するための整圧器の入口には、不純物を除去する装置を設けなければならない。
  • (ハ) 一の使用者にガスを供給するための整圧器には、ガスの圧力が異常に上昇することを防止する装置を設けなければならない。ただし、その使用者の承諾を得ることができない場合は、この限りでない。
  • (ニ) ガス事業者の掘削により周囲が露出することとなった導管で、露出している部分の長さが50mを超える場合にあっては、当該部分について、温度の変化による導管の伸縮を吸収し、又は分散する措置を講じなければならない。ただし、すべての接合部が特定接合によって接合されている場合は、この限りでない。
  • (ホ) ガス事業者の掘削により周囲が露出することとなった導管で、露出している部分の長さが100m以上のものにあっては、危急の場合に流入するガスを速やかに遮断できる措置を講じなければならない。ただし、最高使用圧力が低圧の導管であって、内径が200mm未満のものは、この限りでない。
選択肢
(1) イ、ハ
(2) イ、ニ
(3) ロ、ハ
(4) ロ、ホ
(5) ニ、ホ
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🎯 正解: (2)

📝 解答・解説

正解は (2)(イ、ニ)。組合せの根拠は下記 各設問の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(イ) ✓ 正しい

整圧器の入口には、ガス遮断装置を設けなければならない。

💡 技術基準57条一号:整圧器の入口にはガス遮断装置。

(ロ) ⚠ 誤っている

一の使用者にガスを供給するための整圧器の入口には、不純物を除去する装置を設けなければならない。

→ 正しくは: 一の使用者にガスを供給するための整圧器は、不純物除去装置を要しない

💡 技術基準57条二号ただし書:不純物除去装置は、一の使用者にガスを供給するための整圧器(単独整圧器)には不要。乙種R1法12ロと同じ記述。

(ハ) ⚠ 誤っている

一の使用者にガスを供給するための整圧器には、ガスの圧力が異常に上昇することを防止する装置を設けなければならない。ただし、その使用者の承諾を得ることができない場合は、この限りでない。

→ 正しくは: (ただし書きはない)

💡 技術基準57条三号:一の使用者用の整圧器には昇圧防止装置を設ける。使用者の承諾による免除の規定はない。乙種R1法12ハと同じ記述。

(ニ) ✓ 正しい

ガス事業者の掘削により周囲が露出することとなった導管で、露出している部分の長さが50mを超える場合にあっては、当該部分について、温度の変化による導管の伸縮を吸収し、又は分散する措置を講じなければならない。ただし、すべての接合部が特定接合によって接合されている場合は、この限りでない。

💡 技術基準54条四号どおり(50m超で伸縮吸収・分散措置。すべて特定接合なら不要)。

(ホ) ⚠ 誤っている

ガス事業者の掘削により周囲が露出することとなった導管で、露出している部分の長さが100m以上のものにあっては、危急の場合に流入するガスを速やかに遮断できる措置を講じなければならない。ただし、最高使用圧力が低圧の導管であって、内径が200mm未満のものは、この限りでない。

→ 正しくは: 内径が100mm未満

💡 技術基準54条五号:露出部100m以上で遮断措置が要らないのは、低圧で内径100mm未満の導管。


問13

法令で規定されているガス用品(特定ガス用品を除く。)に関する次の記述について、[ ]の中の(イ)〜(ホ)の語句のうち、いずれも正しいものの組合せはどれか。

[(イ)届出事業者は]、届出に係る型式のガス用品を製造又は輸入する場合においては、当該ガス用品を経済産業省令で定める技術上の基準に適合させ、経済産業省令で定めるところにより検査を行い、[(ロ)その検査記録を作成し]、これを保存しなければならない。それらの義務を履行したときは、当該ガス用品に[(ハ)登録ガス用品検査機関が]定めるところにより、表示を付すことができる。

ガス用品の製造、輸入又は販売の事業を行う者は、上記の表示が付されているものでなければ、ガス用品を販売し、又は販売の目的で陳列してはならない。

ただし、ガス用品の製造、輸入又は販売の事業を行う者が次に掲げる場合に該当するときは、適用しない。

一 輸出用のガス用品を販売し、又は販売の目的で陳列する場合において、[(ニ)経済産業大臣の承認を受けた]とき。

二 輸出用以外の特定の用途に供するガス用品を販売し、又は販売の目的で陳列する場合において、[(ホ)その旨を経済産業大臣に届け出た]とき。

  • (イ) 届出事業者は
  • (ロ) その検査記録を作成し
  • (ハ) 登録ガス用品検査機関が
  • (ニ) 経済産業大臣の承認を受けた
  • (ホ) その旨を経済産業大臣に届け出た
選択肢
(1) イ、ロ
(2) イ、ホ
(3) ロ、ハ
(4) ハ、ニ
(5) ニ、ホ
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🎯 正解: (1)

📝 解答・解説

正解は (1)(イ、ロ)。組合せの根拠は下記 各設問の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(イ) ✓ 正しい

届出事業者は

💡 ガス事業法145条:届出事業者は、届出型式のガス用品を技術上の基準に適合させ、検査を行う。

(ロ) ✓ 正しい

その検査記録を作成し

💡 145条2項:検査を行い、その検査記録を作成し、保存する。

(ハ) ⚠ 誤っている

登録ガス用品検査機関が

→ 正しくは: 経済産業省令で

💡 147条1項:義務を履行したときは、経済産業省令で定める方式による表示を付すことができる。表示の方式を定めるのは登録検査機関ではない。

(ニ) ⚠ 誤っている

経済産業大臣の承認を受けた

→ 正しくは: その旨を経済産業大臣に届け出た

💡 138条2項一号:輸出用のガス用品は「その旨を経済産業大臣に届け出たとき」(届出)。

(ホ) ⚠ 誤っている

その旨を経済産業大臣に届け出た

→ 正しくは: 経済産業大臣の承認を受けた

💡 138条2項二号:輸出用以外の特定の用途に供するガス用品は「経済産業大臣の承認を受けたとき」(承認)。一号と二号が入れ替わっている。乙種R1法13と同じ論点(乙種では「経済産業大臣に届け出た」)。


問14

⚖️ 法改正の注意:出題後に関係する法令が改正されています。正答は出題時の公式発表どおりです。今の規定との違いは「解答・解説」の中に書いています。

法令で規定されている消費機器に関する周知及び調査に関する次の記述について、[ ]の中の(イ)〜(ホ)にあてはまる語句の組合せとして最も適切なものはどれか。

ガス小売事業者は、当該ガス小売事業者が供給するガスの使用に伴う危険の発生を防止するため、その供給するガスの使用者に対し、ガスの使用の申込みを受付けたとき及び[(イ)](建物区分のうち特定地下街等、特定地下室等、超高層建物又は[(ロ)]にあっては[(ハ)])以上、法令で定める事項を記載した書面を配布しなければならない。

経済産業大臣は、消費機器が経済産業省令で定める技術上の基準に適合していないと認めるときは、その[(ニ)]に対し、その技術上の基準に適合するように消費機器を修理し、改造し、又は[(ホ)]すべきことを命ずることができる。

(イ)(ロ)(ハ)(ニ)(ホ)
(1)3年度ごとに1回特定大規模建物毎年度1回使用者一時使用停止
(2)2年に1回特定公共建物1年に1回使用者移転
(3)4年度ごとに1回特定大規模建物毎年度1回使用者移転
(4)2年に1回特定大規模建物1年に1回所有者又は占有者移転
(5)4年度ごとに1回特定公共建物毎年度1回所有者又は占有者一時使用停止
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (4)

⚖️ 法改正の注意(2026年10月時点)

  • 出題時の施行規則197条では、特定地下街等・特定地下室等・超高層建物・特定大規模建物の使用者への周知は一律「1年に1回以上」であった。2024年3月12日施行の改正で、自動ガス遮断装置かガス漏れ警報器があり、基準に適合するガス栓が付いている建物は「2年に1回」でよくなった。また大臣等の承認による例外も設けられている。正答は出題時の公式発表どおり。
    改正:ガス事業法施行規則の一部を改正する省令(令和6年経済産業省令第13号)、2024年3月12日施行

📝 解答・解説

正解は (4)。空欄に当てはまる語句は次のとおり。

  • (イ) 2年に1回 … 施行規則197条:ガスの使用の申込みを受け付けたとき及び2年に1回以上、書面を配布して周知
  • (ロ) 特定大規模建物 … 同:特定地下街等、特定地下室等、超高層建物又は特定大規模建物にあっては
  • (ハ) 1年に1回 … 同:これらの建物では1年に1回以上
  • (ニ) 所有者又は占有者 … ガス事業法161条:消費機器の所有者又は占有者に対し
  • (ホ) 移転 … 161条:修理し、改造し、又は移転すべきことを命ずることができる(使用の一時停止ではない)

問15

消費機器の技術上の基準で規定されている次の記述のうち、誤っているものはどれか。

選択肢
  • (1) ガスの消費量が12kW以下のガス瞬間湯沸器は、換気扇又は有効な給排気のための開口部が設けられている室に設置されている場合は、当該機器に接続して排気筒を設けなくてもよい。
  • (2) 屋内に設置する自然排気式の燃焼器の排気筒の材料は、告示で定める規格に適合するもの又はこれと同等以上のものであること。
  • (3) 屋内に設置する排気扇を接続していない自然排気式の燃焼器の排気筒の有効断面積は、当該燃焼器の排気部との接続部の有効断面積より小さくないこと。
  • (4) 屋内に設置する密閉燃焼式のガスふろがまの給排気部の形状は、当該燃焼器の燃焼が妨げられないよう風量が十分に確保されるものであること。
  • (5) 建物区分のうち特定地下室等に設置される低圧のガス供給を受ける燃焼器(屋外に設置するものを除く。)には、自動ガス遮断装置を適切に設け、又は告示で定める規格に適合するガス漏れ警報器を告示で定める方法により設けること。
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (5)

📝 解答・解説

正解は (5)。下記 各選択肢の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(1) ✓ 正しい

ガスの消費量が12kW以下のガス瞬間湯沸器は、換気扇又は有効な給排気のための開口部が設けられている室に設置されている場合は、当該機器に接続して排気筒を設けなくてもよい。

💡 施行規則202条五号ロ:12kW以下のガス瞬間湯沸器は、換気扇又は有効な給排気の開口部を設けた室に設置すればよい(排気筒は一号の12kW超が対象)。

(2) ✓ 正しい

屋内に設置する自然排気式の燃焼器の排気筒の材料は、告示で定める規格に適合するもの又はこれと同等以上のものであること。

💡 202条二号イ(1)どおり。

(3) ✓ 正しい

屋内に設置する排気扇を接続していない自然排気式の燃焼器の排気筒の有効断面積は、当該燃焼器の排気部との接続部の有効断面積より小さくないこと。

💡 202条二号イ(3)どおり。

(4) ✓ 正しい

屋内に設置する密閉燃焼式のガスふろがまの給排気部の形状は、当該燃焼器の燃焼が妨げられないよう風量が十分に確保されるものであること。

💡 202条六号ヌどおり。

(5) ⚠ 誤っている

建物区分のうち特定地下室等に設置される低圧のガス供給を受ける燃焼器(屋外に設置するものを除く。)には、自動ガス遮断装置を適切に設け、又は告示で定める規格に適合するガス漏れ警報器を告示で定める方法により設けること。

→ 正しくは: 告示で定める規格に適合するガス漏れ警報設備を告示で定める方法により設けること

💡 202条八号:特定地下街等・特定地下室等に設置する燃焼器にはガス漏れ警報設備を設ける。「自動ガス遮断装置又はガス漏れ警報器」(十号)は超高層建物・特定大規模建物・中圧供給の燃焼器が対象。乙種R1法15ホ(特定地下街等)と同じ論点。


問16

⚖️ 法改正の注意:出題後に関係する法令が改正されています。正答は出題時の公式発表どおりです。今の規定との違いは「解答・解説」の中に書いています。

「特定ガス消費機器の設置工事の監督に関する法律」等に関する次の記述について、[ ]の中の(イ)〜(ホ)にあてはまる語句の組合せとして最も適切なものはどれか。

特定工事事業者は、特定工事を施工するときは、特定工事がガス事業法又は[(イ)]の規定に適合することを確保するため、ガス消費機器設置工事監督者の資格を有する者に[(ロ)]させ、又はその資格を有する特定工事事業者が自ら[(ロ)]しなければならない。ただし、これらの者が自ら特定工事を行う場合は、この限りでない。

経済産業大臣は、特定工事に係る[(ハ)]による災害の発生の防止のため必要があると認めるときは、[(ニ)]に対し、特定工事の[(ホ)]をさせることができる。

(イ)(ロ)(ハ)(ニ)(ホ)
(1)高圧ガス保安法事前に調整ガス特定工事事業者施工に関し、報告
(2)高圧ガス保安法実地に監督ガスガス消費機器設置工事監督者計画に関し、変更
(3)液化石油ガス法実地に監督ガス特定工事事業者施工に関し、報告
(4)液化石油ガス法実地に監督作業ガス消費機器設置工事監督者施工に関し、報告
(5)液化石油ガス法事前に調整作業ガス消費機器設置工事監督者計画に関し、変更
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (3)

⚖️ 法改正の注意(2026年10月時点)

  • 出題時の特監法施行規則では、ガス消費機器設置工事監督者の監督は特定工事の施工場所で行うものとされていた。2024年4月1日施行の改正で、情報通信技術を使えば事務所など施工場所以外からの監督(遠隔監督)も認められた。法律本体の条文(実地監督・資格証携帯・表示・報告徴収)は変わらず、各記述の正誤は変わらない。正答は出題時の公式発表どおり。
    改正:特定ガス消費機器の設置工事の監督に関する法律施行規則の一部を改正する省令(令和6年経済産業省令第30号)、2024年4月1日施行

📝 解答・解説

正解は (3)。空欄に当てはまる語句は次のとおり。

  • (イ) 液化石油ガス法 … 特監法3条:特定工事がガス事業法162条又は液化石油ガス法38条の2の規定に適合することを確保するため
  • (ロ) 実地に監督 … 特監法3条:ガス消費機器設置工事監督者の資格を有する者に実地に監督させ、又はその資格を有する特定工事事業者が自ら実地に監督
  • (ハ) ガス … 特監法7条(報告の徴収):特定工事に係るガスによる災害の発生の防止のため必要があると認めるとき
  • (ニ) 特定工事事業者 … 特監法7条:特定工事事業者に対し
  • (ホ) 施工に関し、報告 … 特監法7条:特定工事の施工に関し、報告をさせることができる

問1

気体の諸性質に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

選択肢
  • (1) 1種類の原子の結合によって1個の分子が構成されているものを単体といい、2種類以上の原子の結合によって分子が構成されているものを混合物という。
  • (2) 物質を構成する原子や分子には質量がある。
  • (3) アボガドロ定数は、約6×10²³である。
  • (4) 気体分子1モルの質量は、分子量にgの単位をつけたものとなる。
  • (5) アボガドロの法則によれば、すべての気体1モルは、標準状態で物質によらず同体積となる。
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (1)

📝 解答・解説

正解は (1)。下記 各選択肢の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(1) ⚠ 誤っている

1種類の原子の結合によって1個の分子が構成されているものを単体といい、2種類以上の原子の結合によって分子が構成されているものを混合物という。

→ 正しくは: 2種類以上の原子の結合によって分子が構成されているものを化合物という

💡 2種類以上の元素の原子が結合してできた物質は化合物。混合物は2種類以上の物質が混ざったもの。

(2) ✓ 正しい

物質を構成する原子や分子には質量がある。

💡 原子・分子には質量がある。

(3) ✓ 正しい

アボガドロ定数は、約6×10²³である。

💡 アボガドロ定数は約6.02×10²³ /mol。

(4) ✓ 正しい

気体分子1モルの質量は、分子量にgの単位をつけたものとなる。

💡 1モルの質量=分子量にgをつけたもの。

(5) ✓ 正しい

アボガドロの法則によれば、すべての気体1モルは、標準状態で物質によらず同体積となる。

💡 アボガドロの法則:同温・同圧で気体1モルの体積は物質によらず同じ。


問2

物質名―分子式―分子量の組合せとして、誤っているものはどれか。

選択肢
  • (1) 一酸化炭素 ― CO ― 28
  • (2) エタン ― C₂H₆ ― 30
  • (3) ブタン ― C₄H₁₂ ― 60
  • (4) 水 ― H₂O ― 18
  • (5) エチレン ― C₂H₄ ― 28
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (3)

📝 解答・解説

正解は (3)。下記 各選択肢の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(1) ✓ 正しい

一酸化炭素 ― CO ― 28

💡 CO=12+16=28。

(2) ✓ 正しい

エタン ― C₂H₆ ― 30

💡 C₂H₆=24+6=30。

(3) ⚠ 誤っている

ブタン ― C₄H₁₂ ― 60

→ 正しくは: C₄H₁₀ ― 58

💡 ブタンは C₄H₁₀(アルカン CₙH₂ₙ₊₂)、分子量 48+10=58。

(4) ✓ 正しい

水 ― H₂O ― 18

💡 H₂O=2+16=18。

(5) ✓ 正しい

エチレン ― C₂H₄ ― 28

💡 C₂H₄=24+4=28。


問3

標準状態(0℃、0.1MPa)で22.4m³のメタンの質量(kg)として、最も近い値はどれか。

選択肢
(1) 12
(2) 16
(3) 22
(4) 44
(5) 66
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (2)

📝 解答・解説

正解は (2)。計算過程は下記参照。

📐 計算方法

📘 使用する公式: 質量 = 物質量 × 分子量
📖 考え方: 標準状態の気体 1 kmol ≒ 22.4 m³、メタン CH₄ の分子量=16
🔢 計算ステップ:
  1. Step 122.4 m³ ÷ 22.4 m³/kmol = 1 kmol
  2. Step 21 kmol × 16 kg/kmol = 16 kg

✓ 正解: (2) 16 kg

⚠ よくある誤り:
  • 分子量を取り違える(CO₂の44、プロパンの44など)

問4

標準状態(0℃、0.1MPa)におけるプロパン88kgの体積(m³)として、最も近い値はどれか。

選択肢
(1) 2
(2) 45
(3) 88
(4) 1760
(5) 45000
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (2)

📝 解答・解説

正解は (2)。計算過程は下記参照。

📐 計算方法

📘 使用する公式: 体積 = 物質量 × 22.4 m³/kmol
📖 考え方: プロパン C₃H₈ の分子量=44
🔢 計算ステップ:
  1. Step 188 kg ÷ 44 kg/kmol = 2 kmol
  2. Step 22 × 22.4 = 44.8 ≒ 45 m³

✓ 正解: (2) 約45 m³

⚠ よくある誤り:
  • kmol と mol を取り違える(→45000)

問5

次のA〜Dの気体の質量の大小関係として、正しいものはどれか。

A:水素分子2モル

B:酸素分子0.5モル

C:窒素分子1モル

D:二酸化炭素分子2モル

選択肢
(1) A<B<C<D
(2) A<C<B<D
(3) B<D<A<C
(4) C<A<D<B
(5) D<A<C<B
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (1)

📝 解答・解説

正解は (1)。計算過程は下記参照。

📐 計算方法

📘 使用する公式: 質量 = モル数 × 分子量
📖 考え方: H₂=2、O₂=32、N₂=28、CO₂=44
🔢 計算ステップ:
  1. Step 1A:2 × 2 = 4 g
  2. Step 2B:0.5 × 32 = 16 g
  3. Step 3C:1 × 28 = 28 g
  4. Step 4D:2 × 44 = 88 g
  5. Step 5A<B<C<D

✓ 正解: (1) A<B<C<D

⚠ よくある誤り:
  • モル数だけで比べる

問6

圧力に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

選択肢
  • (1) 標準大気圧は、約0.1MPaである。
  • (2) 完全な真空を0点とした測定圧力は、絶対圧力である。
  • (3) 1kPaは、1MPaの1/1000である。
  • (4) 1Paは、面積1m²の平面の上に1Nの力が垂直に、かつ、一様に作用する場合の圧力である。
  • (5) 圧縮ガスも液化ガスも、容積一定の密閉容器に充てんした場合、ほぼ充てん量に比例してガスの圧力は増減する。
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (5)

📝 解答・解説

正解は (5)。下記 各選択肢の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(1) ✓ 正しい

標準大気圧は、約0.1MPaである。

💡 標準大気圧は101.325kPa≒0.1MPa。

(2) ✓ 正しい

完全な真空を0点とした測定圧力は、絶対圧力である。

💡 絶対圧力の定義。

(3) ✓ 正しい

1kPaは、1MPaの1/1000である。

💡 1MPa=1000kPa。

(4) ✓ 正しい

1Paは、面積1m²の平面の上に1Nの力が垂直に、かつ、一様に作用する場合の圧力である。

💡 Pa=N/m²。

(5) ⚠ 誤っている

圧縮ガスも液化ガスも、容積一定の密閉容器に充てんした場合、ほぼ充てん量に比例してガスの圧力は増減する。

→ 正しくは: 圧縮ガスは充てん量にほぼ比例するが、液化ガスは充てん量にかかわらず温度で決まる飽和蒸気圧を示す

💡 液化ガスは気液が共存する限り、圧力は温度と組成で決まる蒸気圧になり、充てん量には比例しない。


問7

水温が10℃で150kgの水が入っている放熱のない浴槽に、消費量(燃料使用量)10kW、熱効率70%のLPガス用ふろがまが取り付けられている。水温を40℃にするために必要な時間(分)として最も近い値はどれか。ただし、水の比熱は4.2kJ/(kg・℃)とする。

選択肢
(1) 35
(2) 40
(3) 45
(4) 50
(5) 55
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (3)

📝 解答・解説

正解は (3)。計算過程は下記参照。

📐 計算方法

📘 使用する公式: 必要熱量 = 質量 × 比熱 × 温度差、時間 = 必要熱量 ÷ 有効出力
📖 考え方: 有効出力 = 10 kW × 0.7 = 7 kW(7 kJ/s)
🔢 計算ステップ:
  1. Step 1必要熱量 = 150 × 4.2 × (40 − 10) = 18,900 kJ
  2. Step 2時間 = 18,900 ÷ 7 = 2,700 s
  3. Step 32,700 ÷ 60 = 45 分

✓ 正解: (3) 45 分

⚠ よくある誤り:
  • 熱効率を掛け忘れる(→約32分)

問8

熱伝導率λで厚さLの平板壁の高温面の表面温度が400℃、低温面の表面温度が100℃のときに、平板壁を通して流れる単位時間あたりの熱量がQであった。条件を変更した場合、平板壁を通して流れる単位時間あたりの熱量が0.5Qとなるのは次のうちどれか。ただし、他の条件は同じとする。

選択肢
  • (1) 平板壁の熱伝導率を2λに変更。
  • (2) 平板壁の厚さを2Lに変更。
  • (3) 平板壁の厚さを0.5Lに変更。
  • (4) 平板壁の高温面の表面温度を200℃に変更。
  • (5) 平板壁の低温面の表面温度を200℃に変更。
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (2)

📝 解答・解説

正解は (2)。計算過程は下記参照。

📐 計算方法

📘 使用する公式: 平板の熱伝導 Q = λ × A × (T₁ − T₂) ÷ L
📖 考え方: Qは熱伝導率と温度差に比例し、厚さに反比例
🔢 計算ステップ:
  1. Step 1(1) 2λ → 2Q
  2. Step 2(2) 2L → 0.5Q
  3. Step 3(3) 0.5L → 2Q
  4. Step 4(4) 温度差 200−100=100 → Q/3
  5. Step 5(5) 温度差 400−200=200 → 2Q/3

✓ 正解: (2) (2) 厚さを2Lにする

⚠ よくある誤り:
  • 厚さに比例すると考える

問9

内径50mmの円管をなめらかに拡げて下流側を内径75mmとした円管に水が流れている。下流側の平均流速が10m/sであるとき、上流側の平均流速(m/s)として最も近い値はどれか。

[図の内容] 内径50mmの円管がなめらかに拡がって内径75mmの円管につながり、水が左から右へ流れる。下流側(内径75mm)の流速は10m/s。
選択肢
(1) 4.5
(2) 10
(3) 15
(4) 22.5
(5) 30
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (4)

📝 解答・解説

正解は (4)。計算過程は下記参照。

📐 計算方法

📘 使用する公式: 連続の式 u₁A₁ = u₂A₂(A は直径の2乗に比例)
🔢 計算ステップ:
  1. Step 1u₁ = u₂ × (D₂ / D₁)² = 10 × (75 / 50)²
  2. Step 2= 10 × 2.25 = 22.5 m/s

✓ 正解: (4) 22.5 m/s

⚠ よくある誤り:
  • 直径の比のまま計算する(→15)

問10

内容積1m³の密閉容器に窒素ガスを充てんしたところ、容器内の温度は7℃、圧力は1.0MPaであった。その後、この容器内の圧力が1.1MPaになった。そのときの容器内の温度(℃)として最も近い値はどれか。ただし、容器の内容積は変わらないものとする。

選択肢
(1) 8
(2) 10
(3) 24
(4) 35
(5) 38
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (4)

📝 解答・解説

正解は (4)。計算過程は下記参照。

📐 計算方法

📘 使用する公式: 定容変化 P₁/T₁ = P₂/T₂(絶対温度・絶対圧力)
🔢 計算ステップ:
  1. Step 1T₁ = 7 + 273 = 280 K
  2. Step 2T₂ = 280 × 1.1 ÷ 1.0 = 308 K
  3. Step 3308 − 273 = 35 ℃

✓ 正解: (4) 35 ℃

⚠ よくある誤り:
  • 摂氏のまま比例させる(7×1.1≒8)

問11

ガスの性状に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

選択肢
  • (1) 気体は一定温度以下にならないと、どんな高い圧力を加えても液化しない。その一定温度を臨界温度という。
  • (2) ガスの質量をそのガスと同温度、同圧力及び同容積の空気の質量と比較した値を、ガスの比重という。
  • (3) 液化ガスの蒸気圧は、温度が上昇すれば高くなり、温度が降下すれば低くなる。
  • (4) 炭化水素が完全燃焼すると、二酸化炭素と水のみが生成する。
  • (5) 可燃性ガスの燃焼のためには、酸素又は空気と接触すると同時に、一定温度以上になることが必要であり、ある温度以上になると付近に火がなくても自然に燃焼をはじめる。その最低温度を引火点という。
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (5)

📝 解答・解説

正解は (5)。下記 各選択肢の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(1) ✓ 正しい

気体は一定温度以下にならないと、どんな高い圧力を加えても液化しない。その一定温度を臨界温度という。

💡 臨界温度の定義。

(2) ✓ 正しい

ガスの質量をそのガスと同温度、同圧力及び同容積の空気の質量と比較した値を、ガスの比重という。

💡 ガス比重の定義。

(3) ✓ 正しい

液化ガスの蒸気圧は、温度が上昇すれば高くなり、温度が降下すれば低くなる。

💡 蒸気圧は温度とともに上がる。

(4) ✓ 正しい

炭化水素が完全燃焼すると、二酸化炭素と水のみが生成する。

💡 炭化水素の完全燃焼生成物はCO₂とH₂Oのみ。

(5) ⚠ 誤っている

可燃性ガスの燃焼のためには、酸素又は空気と接触すると同時に、一定温度以上になることが必要であり、ある温度以上になると付近に火がなくても自然に燃焼をはじめる。その最低温度を引火点という。

→ 正しくは: その最低温度を発火点(着火温度)という

💡 火源がなくても自然に燃え始める最低温度は発火点。引火点は火源を近づけたときに燃え出す最低温度。


問12

次に示すイ〜ホのガスのうち、同容積で比較した場合、空気より軽いガスはいくつあるか。ただし、ガスはすべて標準状態とする。

  • (イ) メタン
  • (ロ) プロパン
  • (ハ) ブタン
  • (ニ) 水素
  • (ホ) 酸素
選択肢
(1) 1
(2) 2
(3) 3
(4) 4
(5) 5
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (2)

📝 解答・解説

正解は (2)。正しいものは2つ。下記 各設問の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(イ) ✓ 問いにあてはまる

メタン

💡 メタン(分子量16)は空気(約29)より軽い。

(ロ) - あてはまらない

プロパン

→ 補足: 空気より重い

💡 プロパン(44)は空気より重い。

(ハ) - あてはまらない

ブタン

→ 補足: 空気より重い

💡 ブタン(58)は空気より重い。

(ニ) ✓ 問いにあてはまる

水素

💡 水素(2)は空気より軽い。

(ホ) - あてはまらない

酸素

→ 補足: 空気より重い

💡 酸素(32)は空気(約29)より重い。


問13

プロパン50vol%、ブタン50vol%の混合ガス1m³を完全燃焼させるのに必要な理論空気量(m³)として最も近い値はどれか。ただし、空気中の窒素と酸素の体積比は4:1とし、気体はいずれも標準状態とする。

選択肢
(1) 25
(2) 27
(3) 29
(4) 31
(5) 33
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (3)

📝 解答・解説

正解は (3)。計算過程は下記参照。

📐 計算方法

📘 使用する公式: 理論空気量 = 理論酸素量 × 5(N₂:O₂=4:1 なので空気は酸素の5倍)
📖 考え方: C₃H₈ + 5O₂、C₄H₁₀ + 6.5O₂
🔢 計算ステップ:
  1. Step 1理論酸素量 = 0.5 × 5 + 0.5 × 6.5 = 5.75 m³
  2. Step 2理論空気量 = 5.75 × 5 = 28.75 ≒ 29 m³

✓ 正解: (3) 約29 m³

⚠ よくある誤り:
  • 空気を酸素の4倍で計算する(→23)

問14

空気95vol%、プロパン5vol%の混合ガス1m³がある。これを空気で希釈して、燃焼範囲に入らない混合ガスとするのに最小限必要な空気の体積(m³)として最も近い値はどれか。ただし、プロパンの燃焼下限界は2.1vol%とする。

選択肢
(1) 0.5
(2) 0.8
(3) 1.1
(4) 1.4
(5) 1.7
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (4)

📝 解答・解説

正解は (4)。計算過程は下記参照。

📐 計算方法

📘 使用する公式: 希釈後のプロパン濃度 = プロパン量 ÷ 全体積 ≦ 燃焼下限界
🔢 計算ステップ:
  1. Step 1プロパン量 = 1 × 0.05 = 0.05 m³
  2. Step 2全体積 ≧ 0.05 ÷ 0.021 ≒ 2.38 m³
  3. Step 3追加する空気 = 2.38 − 1 ≒ 1.4 m³

✓ 正解: (4) 約1.4 m³

⚠ よくある誤り:
  • 全体積(2.4)を答える/元の1m³を引き忘れる

問15

ガスの付臭剤として要求される性質に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

選択肢
  • (1) 毒性のないこと。
  • (2) 一般に存在するにおいとは、明確に識別されること。
  • (3) 極めて低い濃度でも、臭気が認められること。
  • (4) 燃焼しにくく、臭気を有する物質を残すこと。
  • (5) 土壌に対する透過性が大きいこと。
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (4)

📝 解答・解説

正解は (4)。下記 各選択肢の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(1) ✓ 正しい

毒性のないこと。

💡 毒性がないこと。

(2) ✓ 正しい

一般に存在するにおいとは、明確に識別されること。

💡 日常のにおいと明確に区別できること。

(3) ✓ 正しい

極めて低い濃度でも、臭気が認められること。

💡 極めて低い濃度でも臭気が認められること。

(4) ⚠ 誤っている

燃焼しにくく、臭気を有する物質を残すこと。

→ 正しくは: 完全に燃焼し、燃焼後に有害な、あるいは臭気を有する物質を残さないこと

💡 付臭剤は燃焼後に臭気や有害物を残さないことが求められる。

(5) ✓ 正しい

土壌に対する透過性が大きいこと。

💡 土壌透過性が大きいと埋設管の漏えいに気づきやすい。


問1

一般的に使用されるLPガスに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

選択肢
  • (1) 60℃のときの液状のLPガスの体積は、15℃のときの体積より約2%増加する。
  • (2) 液状のLPガスが気化すると、その体積は約250倍となる。
  • (3) 液状のLPガスが皮膚に触れると、気化熱により凍傷のおそれがある。
  • (4) LPガスは、金属に対する腐食性はないが、グリース、鉱物油、ワニス等の物質を溶解する。
  • (5) LPガスが調整器を通過する際の内部凍結現象は、冬季、春先など気温変化の大きい季節に起こりやすい。
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (1)

📝 解答・解説

正解は (1)。下記 各選択肢の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(1) ⚠ 誤っている

60℃のときの液状のLPガスの体積は、15℃のときの体積より約2%増加する。

→ 正しくは: (約2%よりずっと大きく増加する)

💡 約2%は、水が15℃から60℃になったときの体積増加(約1.6%)と同じ程度の値。液状のプロパンの体積増加量は同条件の水の約20倍とされる(H29ガ1(2)に正しい記述として出題)ので、約2%では小さすぎる。容器に気相部を残して充てんするのはこのため(R5ガ1(1))。

(2) ✓ 正しい

液状のLPガスが気化すると、その体積は約250倍となる。

💡 液→気で体積は約250倍。

(3) ✓ 正しい

液状のLPガスが皮膚に触れると、気化熱により凍傷のおそれがある。

💡 液が皮膚に触れると気化熱で凍傷のおそれ。

(4) ✓ 正しい

LPガスは、金属に対する腐食性はないが、グリース、鉱物油、ワニス等の物質を溶解する。

💡 金属は腐食しないが、グリース・油・ワニス等を溶かす(パッキン類に注意)。

(5) ✓ 正しい

LPガスが調整器を通過する際の内部凍結現象は、冬季、春先など気温変化の大きい季節に起こりやすい。

💡 調整器の内部凍結は気温変化の大きい季節に起こりやすい。


問2

自然気化方式によるガス発生設備の製造能力算定に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

選択肢
  • (1) 一般の地点群において、ガス需要量を計算するときに用いるピーク率は、ピーク日率が1.20、ピーク時率が0.16、最高ピーク時率が0.25である。
  • (2) 50kg容器によるガス発生設備は、同じ容器本数の2つの系統を自動切替調整装置により連結し、1系統を使用側、他の系統を予備側として、ガスを供給する。
  • (3) バルク貯槽でのガス発生能力は、最高ピーク時の外気温度、貯槽内の残液量及びピーク時の連続消費時間により異なる。
  • (4) 一般の地点群において、ガス発生設備として設置する50kg容器の必要設置本数は、最高ピーク時ガス需要量(kg/時)÷50kg容器1本のガス発生能力(kg/本・時)として算定する。
  • (5) 容器設置本数が確保されている場合でも、供給圧力がピーク時間帯において予測した最低圧力を下回っている場合は、調整装置の能力不足のおそれがある。
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (4)

📝 解答・解説

正解は (4)。下記 各選択肢の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(1) ✓ 正しい

一般の地点群において、ガス需要量を計算するときに用いるピーク率は、ピーク日率が1.20、ピーク時率が0.16、最高ピーク時率が0.25である。

💡 一般の地点群:ピーク日率1.20、ピーク時率0.16、最高ピーク時率0.25(R4ガ2(5)でピーク時率と最高ピーク時率を入れ替えた記述が誤り。R6ガ2の計算式も最高ピーク時率0.25)。

(2) ✓ 正しい

50kg容器によるガス発生設備は、同じ容器本数の2つの系統を自動切替調整装置により連結し、1系統を使用側、他の系統を予備側として、ガスを供給する。

💡 同じ本数の2系統を自動切替調整装置で連結し、使用側と予備側にする。

(3) ✓ 正しい

バルク貯槽でのガス発生能力は、最高ピーク時の外気温度、貯槽内の残液量及びピーク時の連続消費時間により異なる。

💡 バルク貯槽の発生能力は外気温・残液量・連続消費時間で変わる。

(4) ⚠ 誤っている

一般の地点群において、ガス発生設備として設置する50kg容器の必要設置本数は、最高ピーク時ガス需要量(kg/時)÷50kg容器1本のガス発生能力(kg/本・時)として算定する。

→ 正しくは: ピーク時平均ガス需要量(kg/時)(それで求まるのは使用側1系統分で、予備側を含め2系統分を設置する)

💡 自然気化方式の容器設置本数はピーク時平均ガス需要量で決める(R4ガ2(1)に正しい記述として出題。H30ガ2・R5ガ2の計算もピーク時平均÷1本の発生能力)。さらに、そこで求まるのは使用側1系統分で、(2)のとおり予備側を含めた2系統分を設置する(R5ガ2の問題文も「使用側と予備側を含めた使用本数」)。

(5) ✓ 正しい

容器設置本数が確保されている場合でも、供給圧力がピーク時間帯において予測した最低圧力を下回っている場合は、調整装置の能力不足のおそれがある。

💡 本数が足りていても供給圧力が予測最低圧力を下回るなら、調整装置の能力不足が疑われる。


問3

特定製造所に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

選択肢
  • (1) 特定製造所を急傾斜地に設置する場合は、「なだれ防止工」及び「落石防止工」の施工等、急傾斜地の崩壊を防止する措置を講ずる。
  • (2) 障壁が設けられている貯蔵能力2.9tのバルク貯槽と第二種保安物件までの離隔距離は、0m以上とする。
  • (3) バルク貯槽と火気設備の離隔距離が確保できないときは、ガスが流動することを防止するため、高さ2m以上の防火壁を設けて、火気設備との水平迂回距離を離隔距離以上とする。
  • (4) ガス又は液化ガスを通ずる特定ガス工作物(配管を除く。)から火気設備までの距離は、2m以上とする。
  • (5) 貯蔵能力2.9tのバルク貯槽の周囲の安全な場所に、能力単位B−10以上の消火器を3個以上設置する。
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (4)

📝 解答・解説

正解は (4)。下記 各選択肢の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(1) ✓ 正しい

特定製造所を急傾斜地に設置する場合は、「なだれ防止工」及び「落石防止工」の施工等、急傾斜地の崩壊を防止する措置を講ずる。

💡 急傾斜地では崩壊防止措置(なだれ防止工・落石防止工)を講ずる。

(2) ✓ 正しい

障壁が設けられている貯蔵能力2.9tのバルク貯槽と第二種保安物件までの離隔距離は、0m以上とする。

💡 障壁を設けたバルク貯槽(3t未満)と第二種保安物件の距離は0m以上でよい。

(3) ✓ 正しい

バルク貯槽と火気設備の離隔距離が確保できないときは、ガスが流動することを防止するため、高さ2m以上の防火壁を設けて、火気設備との水平迂回距離を離隔距離以上とする。

💡 火気設備との距離が取れないときは高さ2m以上の防火壁で迂回距離を確保する(R6ガ3と同じ論点)。

(4) ⚠ 誤っている

ガス又は液化ガスを通ずる特定ガス工作物(配管を除く。)から火気設備までの距離は、2m以上とする。

→ 正しくは: 8m以上とする

💡 特定ガス工作物(配管を除く)と火気設備との距離は8m以上(H29ガ3(3)に正しい記述として出題)。2m以上はバルクローリーと火気設備の距離(H29ガ3(5)・R4ガ3(4))。

(5) ✓ 正しい

貯蔵能力2.9tのバルク貯槽の周囲の安全な場所に、能力単位B−10以上の消火器を3個以上設置する。

💡 貯蔵能力2.9tのバルク貯槽の周囲には能力単位B−10以上の消火器を3個以上(公式正答で正しい記述。H29ガ3(1)の「2個」は誤り、R5ガ3(1)でも3t以上で2個が誤り)。


問4

バルク貯槽に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

選択肢
  • (1) 地上設置式バルク貯槽の安全弁に放出管を設け、その開口部の位置は、貯槽頂部の高さとした。
  • (2) バルク貯槽が貯槽自重、積載荷重、風圧力その他外力によって動かないようにアンカーボルトで堅固に固定した。
  • (3) バルク貯槽を運搬中に防食塗装が損傷したので、損傷部を補修した。
  • (4) 液面計と過充てん防止装置にフロート式のものを用いた。
  • (5) 液取出弁からLPガスを送り出すための液配管に緊急遮断装置を取り付けた。
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (1)

📝 解答・解説

正解は (1)。下記 各選択肢の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(1) ⚠ 誤っている

地上設置式バルク貯槽の安全弁に放出管を設け、その開口部の位置は、貯槽頂部の高さとした。

→ 正しくは: 地盤面から5m以上又は貯槽頂部から2m以上のいずれか高い位置とした

💡 安全弁の放出管の開口部は、地盤面から5m以上又は貯槽頂部から2m以上のいずれか高い位置(R5ガ5(2)「地上5m以上又は貯槽の上面より2m以上のいずれか高い方」に正しい記述として出題)。頂部と同じ高さでは足りない。

(2) ✓ 正しい

バルク貯槽が貯槽自重、積載荷重、風圧力その他外力によって動かないようにアンカーボルトで堅固に固定した。

💡 アンカーボルトで堅固に固定する。

(3) ✓ 正しい

バルク貯槽を運搬中に防食塗装が損傷したので、損傷部を補修した。

💡 防食塗装の損傷部は補修する。

(4) ✓ 正しい

液面計と過充てん防止装置にフロート式のものを用いた。

💡 液面計・過充てん防止装置にフロート式が使われる。

(5) ✓ 正しい

液取出弁からLPガスを送り出すための液配管に緊急遮断装置を取り付けた。

💡 液配管には緊急遮断装置を設ける(R6ガ4と同じ)。


問5

強制気化装置に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

選択肢
  • (1) 大気温利用方式は、使用条件(原料LPガス組成、外気温度、湿度等)により、性能に大きな影響を受ける。
  • (2) 間接加熱方式は、大気温利用方式に比べ、小型でも比較的大きな気化能力を得ることができる。
  • (3) 大気温利用方式は、加温−減圧方式である。
  • (4) 温水を加熱媒体とする加温−減圧方式には、液状LPガスの流出防止装置が必要である。
  • (5) 気化装置の熱媒体温度制御装置には、過熱防止装置と温度調整装置がある。
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (3)

📝 解答・解説

正解は (3)。下記 各選択肢の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(1) ✓ 正しい

大気温利用方式は、使用条件(原料LPガス組成、外気温度、湿度等)により、性能に大きな影響を受ける。

💡 大気温利用方式は使用条件の影響が大きい。

(2) ✓ 正しい

間接加熱方式は、大気温利用方式に比べ、小型でも比較的大きな気化能力を得ることができる。

💡 間接加熱方式は小型でも気化能力が大きい。

(3) ⚠ 誤っている

大気温利用方式は、加温−減圧方式である。

→ 正しくは: 減圧−加温方式である

💡 大気温利用方式は、液を減圧して液温を下げ、大気温で加温して気化する減圧−加温方式。

(4) ✓ 正しい

温水を加熱媒体とする加温−減圧方式には、液状LPガスの流出防止装置が必要である。

💡 温水加熱の加温−減圧方式には液状LPガスの流出防止装置が要る(技術基準31条3項)。

(5) ✓ 正しい

気化装置の熱媒体温度制御装置には、過熱防止装置と温度調整装置がある。

💡 熱媒体温度制御装置は過熱防止装置と温度調整装置。


問6

自動切替式調整器に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

選択肢
  • (1) 自動切替式調整器を使用すると、残ガスが極めて少ないことから容器設置本数も少なくてすむ利点がある。
  • (2) 自動切替式一体型調整器の出口圧力の下限値は、2.55kPaに設定されている。
  • (3) 二段式二次用調整器は、安全装置(安全弁)を設けている。
  • (4) 自動切替式調整器は、ガス圧力の調整機能のほか、使用側容器群のガスの発生量が不足してきた場合に、使用側容器内圧力が低下すると自動的に予備側容器群よりガスの補給が行われる機能を有する。
  • (5) 二段式二次用調整器は、単段式調整器の代わりに使用することができる。
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (5)

📝 解答・解説

正解は (5)。下記 各選択肢の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(1) ✓ 正しい

自動切替式調整器を使用すると、残ガスが極めて少ないことから容器設置本数も少なくてすむ利点がある。

💡 残ガスが少なく、容器設置本数も少なくて済む。

(2) ✓ 正しい

自動切替式一体型調整器の出口圧力の下限値は、2.55kPaに設定されている。

💡 自動切替式一体型調整器の出口圧力の下限値は2.55kPa(上限3.30kPa)。

(3) ✓ 正しい

二段式二次用調整器は、安全装置(安全弁)を設けている。

💡 二段式二次用調整器には安全装置(安全弁)がある。

(4) ✓ 正しい

自動切替式調整器は、ガス圧力の調整機能のほか、使用側容器群のガスの発生量が不足してきた場合に、使用側容器内圧力が低下すると自動的に予備側容器群よりガスの補給が行われる機能を有する。

💡 自動切替の機能の説明どおり。

(5) ⚠ 誤っている

二段式二次用調整器は、単段式調整器の代わりに使用することができる。

→ 正しくは: 単段式調整器の代わりに使用することはできない

💡 二段式二次用調整器は入口圧力の範囲が違い、単段式の代わりにはならない(R6ガ6と同じ論点)。


問7

特定ガス工作物の操作、運転管理に関する次の記述のうち、いずれも誤っているものの組合せはどれか。

  • (イ) 50kg容器によるガス発生設備の容器交換時には、容器を交換する前に自動切替調整装置のレバー又はねじ等を操作して、使用側と予備側の機能を相互に交換する。
  • (ロ) 内容積2000L以上の地下設置式バルク貯槽には、LPガスを内容積の90%を超えないように充てんする。
  • (ハ) バルク貯槽へのLPガス充てん終了後、液封防止のためバルク貯槽の元弁(液取入弁)を閉止した後、充てんホースを切り離す。
  • (ニ) 50kg容器によるガス発生設備の容器交換時には、容器を交換する側の根元バルブを閉止した後、容器弁を閉止する。
  • (ホ) 50kg容器によるガス発生設備の容器交換時に高圧ホースを連結する際は、先端継手部(POL)のOリングの劣化、破損等がないことを確認する。
選択肢
(1) イ、ロ
(2) イ、ホ
(3) ロ、ハ
(4) ハ、ニ
(5) ニ、ホ
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (4)

📝 解答・解説

正解は (4)(ハ、ニ)。組合せの根拠は下記 各設問の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(イ) ✓ 正しい

50kg容器によるガス発生設備の容器交換時には、容器を交換する前に自動切替調整装置のレバー又はねじ等を操作して、使用側と予備側の機能を相互に交換する。

💡 容器交換の前に切替レバー等で使用側と予備側を入れ替える。

(ロ) ✓ 正しい

内容積2000L以上の地下設置式バルク貯槽には、LPガスを内容積の90%を超えないように充てんする。

💡 内容積2000L以上の地下設置式バルク貯槽は、内容積の90%を超えないように充てんする(公式正答で正しい記述)。それ以外のバルク貯槽は貯蔵能力を0.85を掛けて算定する区分(R7ガ4(2))で、R4ガ7ロでは内容積1230Lの地下式を90%まで充てんしたのが誤り。

(ハ) ⚠ 誤っている

バルク貯槽へのLPガス充てん終了後、液封防止のためバルク貯槽の元弁(液取入弁)を閉止した後、充てんホースを切り離す。

→ 正しくは: 液取入弁(元弁)は液封防止のため常時開のままにして(閉止せずに)

💡 誤りは「元弁(液取入弁)を閉止する」こと。液取入弁は、閉めると弁とカップリングの間に液が閉じ込められ液封になるおそれがあるため、初回充てん後は常時開にしておく(バルク貯槽メーカーの取扱説明書)。充てん終了時は弁を開けたまま、カップリング用液流出防止装置で漏れを止めて充てんホースを切り離す。(R6ガ7(5)と同じ記述)

(ニ) ⚠ 誤っている

50kg容器によるガス発生設備の容器交換時には、容器を交換する側の根元バルブを閉止した後、容器弁を閉止する。

→ 正しくは: 容器弁を閉止した後、根元バルブを閉止する

💡 容器交換は、切替レバーを予備側へ操作してから、交換する側の容器弁を閉め、次に根元バルブを閉めて高圧ホースを外す(経済産業省・高圧ガス保安協会の容器交換マニュアル、液石法施行規則の例示基準6節も容器弁→根元バルブの順)。順序が逆。

(ホ) ✓ 正しい

50kg容器によるガス発生設備の容器交換時に高圧ホースを連結する際は、先端継手部(POL)のOリングの劣化、破損等がないことを確認する。

💡 高圧ホースの先端継手(POL)のOリングの劣化・破損を確認する。


問8

二次災害防止のための体制に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

選択肢
  • (1) 緊急措置マニュアルを作成し、災害復旧活動のための人員や組織体制を決めておく。
  • (2) 事故発生時、需要家その他第三者からの通報を受けるために、特定製造所の見やすい場所に事業者の電話番号等を表示しておく。
  • (3) 対策本部の設置場所をあらかじめ定めておき、職員ほか関係者に周知するとともに、災害時優先電話、その他通信機器、その他所要の設備等を設置する。
  • (4) 二次災害防止のための体制は、関連工事会社にも周知し、迅速な協力体制を確立しておく。
  • (5) 供給約款にしたがって、災害時の措置について保安に関する教育計画を作成し、教育及び訓練を実施する。
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (5)

📝 解答・解説

正解は (5)。下記 各選択肢の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(1) ✓ 正しい

緊急措置マニュアルを作成し、災害復旧活動のための人員や組織体制を決めておく。

💡 緊急措置マニュアルと復旧の体制を決めておく。

(2) ✓ 正しい

事故発生時、需要家その他第三者からの通報を受けるために、特定製造所の見やすい場所に事業者の電話番号等を表示しておく。

💡 見やすい場所に事業者の電話番号等を表示(R6ガ8と同じ)。

(3) ✓ 正しい

対策本部の設置場所をあらかじめ定めておき、職員ほか関係者に周知するとともに、災害時優先電話、その他通信機器、その他所要の設備等を設置する。

💡 対策本部の設置場所・通信機器をあらかじめ用意する。

(4) ✓ 正しい

二次災害防止のための体制は、関連工事会社にも周知し、迅速な協力体制を確立しておく。

💡 関連工事会社との協力体制を確立する。

(5) ⚠ 誤っている

供給約款にしたがって、災害時の措置について保安に関する教育計画を作成し、教育及び訓練を実施する。

→ 正しくは: 保安規程にしたがって

💡 災害時の措置に関する教育計画は保安規程に従って作成し、教育・訓練を行う(R7ガ8(1)に正しい記述として出題)。供給約款は料金その他の供給条件を定めるもの。


問9

特定ガス工作物等の維持管理に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

選択肢
  • (1) 20年以上経過した溶接容器の再検査期間は、5年である。
  • (2) 遠隔監視システムを設置していない特定製造所の容器及び集合装置の点検は、容器交換の都度行う。(ただし、7日を超えないこと。)
  • (3) 集合装置の検査は、1年に1回以上行う。
  • (4) 事故の記録は、10年間保存する。
  • (5) 定期自主検査の記録は、5年間保存する。
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (1)

📝 解答・解説

正解は (1)。下記 各選択肢の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(1) ⚠ 誤っている

20年以上経過した溶接容器の再検査期間は、5年である。

→ 正しくは: 再検査期間は、2年である

💡 製造後20年以上経過した溶接容器の再検査期間は2年(R3ガ9(イ)の正答で確定)。

(2) ✓ 正しい

遠隔監視システムを設置していない特定製造所の容器及び集合装置の点検は、容器交換の都度行う。(ただし、7日を超えないこと。)

💡 遠隔監視システムのない特定製造所の容器・集合装置の点検は容器交換の都度(7日を超えない)。公式正答で正しい記述(遠隔監視ありなら1か月に1回以上:R7ガ9イ)。

(3) ✓ 正しい

集合装置の検査は、1年に1回以上行う。

💡 集合装置の検査は1年に1回以上(R5ガ9イ・R7ガ9ロにも正しい記述として出題)。

(4) ✓ 正しい

事故の記録は、10年間保存する。

💡 事故の記録は10年間保存(R2ガ9(2)にも正しい記述として出題)。

(5) ✓ 正しい

定期自主検査の記録は、5年間保存する。

💡 定期自主検査の記録は5年間保存(公式正答で正しい記述。気密試験の記録・使用前自主検査の記録も5年間:H29ガ9(ホ)・R6ガ9(5))。


問10

低圧導管の口径計算に関する次の記述について、[ ]の中の(イ)〜(ホ)にあてはまる語句の組合せとして最も適切なものはどれか。

導管口径の計算には次式を用いる。ただし、重力加速度は9.80665m/s²とする。

[(イ)]=[(ロ)]√([(ハ)]×D⁵/(9.80665×S×L))

ここで、Q:ガス流量(m³/h)、D:導管の内径(cm)、H:圧力損失(Pa)、S:ガス比重(空気を1とする)、L:導管延長(m)、K:係数 ポール氏によれば0.707、米花氏によれば0.837/√(1+4.35/D)

なお、Kの値は、口径が比較的小さく延長も長くないときは[(ニ)]の係数値を、口径が大きく延長の長い場合は[(ホ)]の係数値を用いるのがよい。

図1 AB (PA=2.4kPa)(PB=2.3kPa) 口径15cm延長200m 180m³/h 図2 ABC (PA=2.4kPa) 口径15cm延長200m 口径15cm延長100m 180m³/h 180m³/h
(イ)(ロ)(ハ)(ニ)(ホ)
(1)QKH米花氏ポール氏
(2)HQK米花氏ポール氏
(3)QKHポール氏米花氏
(4)HQKポール氏米花氏
(5)QHK米花氏ポール氏
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (1)

📝 解答・解説

正解は (1)。空欄に当てはまる語句は次のとおり。

  • (イ) Q … 低圧導管の流量式 Q = K√(H D⁵ ÷ (9.80665 S L)) の左辺はガス流量Q
  • (ロ) K … 係数K
  • (ハ) H … 根号の中は 圧力損失H × D⁵
  • (ニ) 米花氏 … 口径が比較的小さく延長も長くないときは米花氏の係数(公式正答(1)で確定)
  • (ホ) ポール氏 … 口径が大きく延長の長い場合はポール氏の係数(0.707)(公式正答(1)で確定。低圧導管の口径計算にポール氏又は米花氏の式を使うことはR7ガ10(ハ))

問11

ガス供給の計画に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

選択肢
  • (1) 導管口径は、最大ガス需要量が流れても圧力損失が許容範囲内になるように決める。
  • (2) 許容圧力損失から導管口径を求めるには、一般に計算式による方法と早見表による方法がある。
  • (3) 比重が空気より重いガスを供給する高低差のある導管内の圧力は、ガスの流れがない場合、高い位置より低い位置の方が低くなる。
  • (4) 最大ガス需要量は、個別需要家の需要量を算出した後、需要家群による同時使用率を乗じて算出する。
  • (5) ガス事故防止対策上、各建物の建物区分に応じた保安対策を立てる。
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (3)

📝 解答・解説

正解は (3)。下記 各選択肢の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(1) ✓ 正しい

導管口径は、最大ガス需要量が流れても圧力損失が許容範囲内になるように決める。

💡 最大需要量でも圧力損失が許容範囲内になる口径にする。

(2) ✓ 正しい

許容圧力損失から導管口径を求めるには、一般に計算式による方法と早見表による方法がある。

💡 計算式による方法と早見表による方法がある。

(3) ⚠ 誤っている

比重が空気より重いガスを供給する高低差のある導管内の圧力は、ガスの流れがない場合、高い位置より低い位置の方が低くなる。

→ 正しくは: 高い位置より低い位置の方が高くなる

💡 空気より重いガスは、流れがなければ低い位置ほど圧力(ゲージ圧)が高くなる(立ち上がり管で圧力が下がる)。空気より軽いガスはその逆。

(4) ✓ 正しい

最大ガス需要量は、個別需要家の需要量を算出した後、需要家群による同時使用率を乗じて算出する。

💡 個別需要量の合計に同時使用率を掛ける。

(5) ✓ 正しい

ガス事故防止対策上、各建物の建物区分に応じた保安対策を立てる。

💡 建物区分に応じた保安対策を立てる。


問12

LPガス用整圧器に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

選択肢
  • (1) 整圧器の能力は、最大ガス需要量の1.3倍以上のものを選定する。
  • (2) 外部からの衝撃に対する防護のため、整圧器を専用収納庫に設置した。
  • (3) 分解点検等に備え、個別に作動できる整圧器を2基並列に設置した。
  • (4) 整圧器は性能曲線から性能を確認し選定する。
  • (5) 整圧器の入口圧力を記録できる自記圧力計を取り付けなければならない。
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (5)

📝 解答・解説

正解は (5)。下記 各選択肢の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(1) ✓ 正しい

整圧器の能力は、最大ガス需要量の1.3倍以上のものを選定する。

💡 整圧器の能力は最大ガス需要量の1.3倍以上。

(2) ✓ 正しい

外部からの衝撃に対する防護のため、整圧器を専用収納庫に設置した。

💡 外部衝撃から守るため専用収納庫に設置する。

(3) ✓ 正しい

分解点検等に備え、個別に作動できる整圧器を2基並列に設置した。

💡 分解点検に備えて2基並列。

(4) ✓ 正しい

整圧器は性能曲線から性能を確認し選定する。

💡 性能曲線で性能を確認して選定する。

(5) ⚠ 誤っている

整圧器の入口圧力を記録できる自記圧力計を取り付けなければならない。

→ 正しくは: 出口圧力を記録できる自記圧力計

💡 ガスの圧力は、整圧器の出口(特定ガス発生設備では調整装置の出口)で、圧力値を自動的に記録する圧力計で常時測定する(ガス事業法施行規則17条)。記録するのは入口ではなく出口(供給)圧力(R6ガ12(4)と同じ記述)。


問13

超音波式ガスメーターに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

[図の内容] 計測原理図:流路を挟んで上流超音波センサー(送受信)と下流超音波センサー(送受信)が斜めに対向し、両者の間を超音波が往復する。ガスの流れは左から右。
選択肢
  • (1) 二つの超音波センサーがガス流路を挟んで対向して取り付けられている。
  • (2) 上流のセンサーから送信した超音波は、ガスの流れに乗ってガスの流れがない場合よりも早く下流のセンサーに到達する。
  • (3) 超音波が上流のセンサーから下流のセンサーに到達する時間と、下流のセンサーから上流のセンサーに到達する時間を用いてガスの流量を算出する。
  • (4) ガスの流れを数秒に1回能動的に監視する方式である。
  • (5) 膜式ガスメーターとほぼ同等の大きさ、重さである。
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (5)

📝 解答・解説

正解は (5)。下記 各選択肢の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(1) ✓ 正しい

二つの超音波センサーがガス流路を挟んで対向して取り付けられている。

💡 2つのセンサーが流路を挟んで対向。

(2) ✓ 正しい

上流のセンサーから送信した超音波は、ガスの流れに乗ってガスの流れがない場合よりも早く下流のセンサーに到達する。

💡 流れに乗る超音波は早く届く。

(3) ✓ 正しい

超音波が上流のセンサーから下流のセンサーに到達する時間と、下流のセンサーから上流のセンサーに到達する時間を用いてガスの流量を算出する。

💡 往復の伝搬時間差から流量を求める。

(4) ✓ 正しい

ガスの流れを数秒に1回能動的に監視する方式である。

💡 数秒に1回、能動的に計測する。

(5) ⚠ 誤っている

膜式ガスメーターとほぼ同等の大きさ、重さである。

→ 正しくは: 膜式ガスメーターより小型・軽量である

💡 超音波式は膜式に比べて小型・軽量(R6ガ13(2))。


問14

導管材料に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

選択肢
  • (1) 鋼管は、強靭、品質が均一等の理由でガス管として古くから使用されている。
  • (2) ダクタイル鋳鉄管(球状黒鉛鋳鉄管)は、ねずみ鋳鉄管(片状黒鉛鋳鉄管)に比べて伸びと強度を有する。
  • (3) ポリエチレン管は、耐腐食性に優れている。
  • (4) ポリエチレン管は、融着すると接合部の強度が低下する。
  • (5) フレキ管の材質はステンレスであり、耐食耐久性に優れている。
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (4)

📝 解答・解説

正解は (4)。下記 各選択肢の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(1) ✓ 正しい

鋼管は、強靭、品質が均一等の理由でガス管として古くから使用されている。

💡 鋼管は強靭で品質が均一。

(2) ✓ 正しい

ダクタイル鋳鉄管(球状黒鉛鋳鉄管)は、ねずみ鋳鉄管(片状黒鉛鋳鉄管)に比べて伸びと強度を有する。

💡 ダクタイル鋳鉄管は伸びと強度がある。

(3) ✓ 正しい

ポリエチレン管は、耐腐食性に優れている。

💡 ポリエチレン管は腐食しない。

(4) ⚠ 誤っている

ポリエチレン管は、融着すると接合部の強度が低下する。

→ 正しくは: 融着接合部は管本体と同等以上の強度を持つ

💡 ポリエチレン管は融着で一体化し、接合部も管本体と同等以上の強度になる。

(5) ✓ 正しい

フレキ管の材質はステンレスであり、耐食耐久性に優れている。

💡 フレキ管はステンレス製で耐食性がよい。


問15

低圧導管の気密試験に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

選択肢
  • (1) 試験圧力を最高使用圧力で行った。
  • (2) ガス濃度が2.0〜100%で作動するガス検知器を使用して、その検知器が作動しないことを確認した。
  • (3) 試験部分の容積が1m³未満であったので、水柱ゲージを用いて気密保持時間を1分間とした。
  • (4) 既設導管との連絡箇所で、規定の圧力による気密試験ができなかったため、通ずるガスの圧力で発泡液により検査した。
  • (5) 隠ぺい部に配管するにあたって、部分的に気密試験を行いつつ工事を進め、工事終了後さらに配管系統全体の気密試験を行った。
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (2)

📝 解答・解説

正解は (2)。下記 各選択肢の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(1) ✓ 正しい

試験圧力を最高使用圧力で行った。

💡 低圧導管の気密試験は最高使用圧力以上で行う。

(2) ⚠ 誤っている

ガス濃度が2.0〜100%で作動するガス検知器を使用して、その検知器が作動しないことを確認した。

→ 正しくは: ガス濃度が0.2%以下で作動するガス検知器

💡 ガス検知器による気密試験は、ガスを封入し、ガス濃度0.2%以下で作動する検知器が作動しないことで判定する(埋設導管は封入後12時間経ってから)。2.0%からでは感度が足りない(R6ガ15(3)と同じ論点)。

(3) ✓ 正しい

試験部分の容積が1m³未満であったので、水柱ゲージを用いて気密保持時間を1分間とした。

💡 容積1m³未満で水柱ゲージなら気密保持時間1分(公式正答で正しい記述)。電気式ダイヤフラム型圧力計なら2分(R6ガ15(4)・R7ガ15(5))で、圧力計の種類で時間が違う。

(4) ✓ 正しい

既設導管との連絡箇所で、規定の圧力による気密試験ができなかったため、通ずるガスの圧力で発泡液により検査した。

💡 既設管との連絡部は、通ずるガスの圧力で発泡液により検査する。

(5) ✓ 正しい

隠ぺい部に配管するにあたって、部分的に気密試験を行いつつ工事を進め、工事終了後さらに配管系統全体の気密試験を行った。

💡 隠ぺい部は部分的に気密試験をしながら進め、最後に全体を試験する。


問16

ガス管の自然腐食に関する次の記述について、[ ]の中の(イ)〜(ホ)にあてはまる語句の組合せとして最も適切なものはどれか。

土中の埋設配管は、鉄の表面の金属結晶単位の微細な部分に発生する電位差による電池作用([(イ)])や、埋設配管の埋設環境の差異や材質の違いから発生する電池作用([(ロ)])等により、[(ハ)]から[(ニ)]に向かって土中の水分等を伝わり電流が流出する際に、[(ホ)]となる鉄の表面から鉄がイオン化して土中に溶け出すことにより腐食が発生する。

(イ)(ロ)(ハ)(ニ)(ホ)
(1)ミクロセルマクロセル陽極部陰極部陰極部
(2)ミクロセルマクロセル陽極部陰極部陽極部
(3)マクロセルミクロセル陽極部陰極部陰極部
(4)マクロセルミクロセル陰極部陽極部陽極部
(5)マクロセルミクロセル陰極部陽極部陰極部
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (2)

📝 解答・解説

正解は (2)。空欄に当てはまる語句は次のとおり。

  • (イ) ミクロセル … 金属表面の微細な部分の電位差による電池作用=ミクロセル腐食
  • (ロ) マクロセル … 埋設環境の差異や異種金属による電池作用=マクロセル腐食
  • (ハ) 陽極部 … 電流は陽極部から土中へ流出し
  • (ニ) 陰極部 … 陰極部へ向かって流れる
  • (ホ) 陽極部 … 電流が流出する陽極部の鉄がイオン化して溶け出す(腐食する)

問17

導管等の維持管理に関する次の記述のうち、誤っているものはいくつあるか。

  • (イ) 整圧器の圧力の記録は、整圧器が正常に作動しているか否かの判断、不調の早期発見及び修理における重要な手がかりとなる。
  • (ロ) 内管の露出継手部分の漏えい検査を、発泡液により行った。
  • (ハ) 他工事に際し、導管の位置を記録した導管図の調査のみでなく、パイプロケーターによる調査を行った。
  • (ニ) 他工事に対して必要な保安措置、立会い・巡回を行った。
  • (ホ) ガス漏えい箇所付近では火気の使用を禁止し、関係者以外が立ち入らないような措置をとる。
選択肢
(1) 1
(2) 2
(3) 3
(4) 4
(5) すべて正しい
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (5)

📝 解答・解説

正解は (5)。誤っているものは0つ。下記 各設問の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(イ) ✓ 正しい

整圧器の圧力の記録は、整圧器が正常に作動しているか否かの判断、不調の早期発見及び修理における重要な手がかりとなる。

💡 整圧器の圧力記録は作動の良否判断・不調の早期発見・修理の手がかり。

(ロ) ✓ 正しい

内管の露出継手部分の漏えい検査を、発泡液により行った。

💡 露出継手部の漏えい検査は発泡液で行える。

(ハ) ✓ 正しい

他工事に際し、導管の位置を記録した導管図の調査のみでなく、パイプロケーターによる調査を行った。

💡 導管図だけでなくパイプロケーターでも位置を確認する。

(ニ) ✓ 正しい

他工事に対して必要な保安措置、立会い・巡回を行った。

💡 他工事には保安措置・立会い・巡回を行う。

(ホ) ✓ 正しい

ガス漏えい箇所付近では火気の使用を禁止し、関係者以外が立ち入らないような措置をとる。

💡 漏えい箇所付近は火気禁止・立入禁止の措置。


問18

需要家設備の地震対策に関する次の記述について、[ ]の中の(イ)〜(ハ)にあてはまる語句の組合せとして最も適切なものはどれか。

[(イ)]を有する配管材料を使用し、堅固な配管支持方法を採用するとともに、ガスを遮断できるマイコンメーター、[(ロ)]、引込管ガス遮断装置及び[(ハ)]等を設置する。

(イ)(ロ)(ハ)
(1)耐震性メーターガス栓緊急ガス遮断装置
(2)耐食性メーターガス栓水取り器
(3)耐震性ガス警報器水取り器
(4)耐食性ガス警報器緊急ガス遮断装置
(5)耐震性メーターガス栓水取り器
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (1)

📝 解答・解説

正解は (1)。空欄に当てはまる語句は次のとおり。

  • (イ) 耐震性 … 耐震性のある配管材料と堅固な支持
  • (ロ) メーターガス栓 … マイコンメーター・メーターガス栓・引込管ガス遮断装置
  • (ハ) 緊急ガス遮断装置 … 及び緊急ガス遮断装置等を設置(水取り器は地震対策の機器ではない)

問19

ガスの性質に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

選択肢
  • (1) 常圧下で液体になる温度は、プロパン(C₃H₈)よりもブタン(C₄H₁₀)の方が低い。
  • (2) プロパン(C₃H₈)は、常温常圧下では臭気のある無色の気体である。
  • (3) プロパン(C₃H₈)1m³Nを完全燃焼させるために理論上必要な酸素(O₂)量は、5m³Nである。
  • (4) 最大燃焼速度は、水素(H₂)よりプロパン(C₃H₈)の方が大きい。
  • (5) LPガスの比重は0.65で、空気より小さい。
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (3)

📝 解答・解説

正解は (3)。下記 各選択肢の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(1) ⚠ 誤っている

常圧下で液体になる温度は、プロパン(C₃H₈)よりもブタン(C₄H₁₀)の方が低い。

→ 正しくは: ブタンの方が高い

💡 沸点はプロパン約−42℃、ブタン約−0.5℃。液体になる温度はブタンの方が高い。

(2) ⚠ 誤っている

プロパン(C₃H₈)は、常温常圧下では臭気のある無色の気体である。

→ 正しくは: 無臭・無色の気体

💡 プロパンそのものは無色・無臭。付臭剤で臭いをつけている。

(3) ✓ 正しい

プロパン(C₃H₈)1m³Nを完全燃焼させるために理論上必要な酸素(O₂)量は、5m³Nである。

💡 C₃H₈ + 5O₂ → 3CO₂ + 4H₂O。

(4) ⚠ 誤っている

最大燃焼速度は、水素(H₂)よりプロパン(C₃H₈)の方が大きい。

→ 正しくは: プロパンより水素の方が大きい

💡 最大燃焼速度は水素が約2.9m/s、プロパンは約0.4m/s。

(5) ⚠ 誤っている

LPガスの比重は0.65で、空気より小さい。

→ 正しくは: LPガスの比重は約1.5〜2で、空気より大きい

💡 LPガス(プロパン約1.5、ブタン約2.0)は空気より重い。0.65は都市ガス13A程度。


問20

ガスの燃焼に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

MCPWI ① ② ③ ④ ⑤ 互換域(良好燃焼範囲)
選択肢
  • (1) 空気過剰率は、過剰空気量を理論空気量で除して算出する。
  • (2) 真発熱量は、総発熱量から潜熱を差し引いたものである。
  • (3) 一般に、可燃性ガスは圧力が一定であれば、温度が上昇すると燃焼範囲は広くなる。
  • (4) 円形ノズルからのガス噴出量は、供給圧の2乗に比例し、ノズル口径の平方根に比例する。
  • (5) ブンゼンバーナーのノズルが詰まってガス量が極端に少なくなると、フラッシュバックが発生することがある。
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (4)

📝 解答・解説

正解は (4)。下記 各選択肢の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(1) ✓ 正しい

空気過剰率は、過剰空気量を理論空気量で除して算出する。

💡 空気過剰率=過剰空気量÷理論空気量。

(2) ✓ 正しい

真発熱量は、総発熱量から潜熱を差し引いたものである。

💡 真発熱量=総発熱量−水蒸気の潜熱。

(3) ✓ 正しい

一般に、可燃性ガスは圧力が一定であれば、温度が上昇すると燃焼範囲は広くなる。

💡 温度が上がると燃焼範囲は広がる。

(4) ⚠ 誤っている

円形ノズルからのガス噴出量は、供給圧の2乗に比例し、ノズル口径の平方根に比例する。

→ 正しくは: 供給圧の平方根に比例し、ノズル口径の2乗に比例する

💡 噴出量は圧力の平方根と口径の2乗に比例(R6ガ19(2))。

(5) ✓ 正しい

ブンゼンバーナーのノズルが詰まってガス量が極端に少なくなると、フラッシュバックが発生することがある。

💡 ガス量が極端に減ると噴出速度が燃焼速度を下回り、逆火(フラッシュバック)が起こりうる。


問21

家庭用ガス機器に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

選択肢
  • (1) 元止め式の瞬間湯沸器には、給湯配管を接続したり、湯栓を設けたりすることができる。
  • (2) 潜熱回収型給湯器の熱交換器で発生するドレンは酸性であり、機器内に組込まれている中和器で中和され機器外に排出される。
  • (3) Siセンサーこんろには、調理油過熱防止装置、消し忘れ消火機能、立ち消え安全装置等の安全機能が装備されている。
  • (4) FF式暖房機は、燃焼に必要な空気を屋外から取り入れ、燃焼排気を屋外に排出する暖房機器である。
  • (5) エネファームでは、LPガスから水素を取り出し、空気中の酸素と化学反応させて電気を作り、その過程で発生する熱も利用することができる。
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (1)

📝 解答・解説

正解は (1)。下記 各選択肢の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(1) ⚠ 誤っている

元止め式の瞬間湯沸器には、給湯配管を接続したり、湯栓を設けたりすることができる。

→ 正しくは: 給湯配管の接続や湯栓の設置はできない(それができるのは先止め式)

💡 元止め式は器具の入口側で水を出し止めする方式で、出湯側に配管や湯栓をつけられない。

(2) ✓ 正しい

潜熱回収型給湯器の熱交換器で発生するドレンは酸性であり、機器内に組込まれている中和器で中和され機器外に排出される。

💡 潜熱回収型のドレンは酸性で、中和器で中和して排出。

(3) ✓ 正しい

Siセンサーこんろには、調理油過熱防止装置、消し忘れ消火機能、立ち消え安全装置等の安全機能が装備されている。

💡 Siセンサーこんろの安全機能。

(4) ✓ 正しい

FF式暖房機は、燃焼に必要な空気を屋外から取り入れ、燃焼排気を屋外に排出する暖房機器である。

💡 FF式=強制給排気式(屋外から給気し屋外へ排気)。

(5) ✓ 正しい

エネファームでは、LPガスから水素を取り出し、空気中の酸素と化学反応させて電気を作り、その過程で発生する熱も利用することができる。

💡 エネファームは燃料電池コージェネレーション。


問22

水温10℃、出湯温度40℃のとき、給湯能力24号のガス瞬間湯沸器では毎分最大何Lのお湯を供給することができるか。次の値のうち、最も近いものはどれか。

選択肢
(1) 12
(2) 16
(3) 20
(4) 24
(5) 30
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (3)

📝 解答・解説

正解は (3)。計算過程は下記参照。

📐 計算方法

📘 使用する公式: 給湯能力1号=水温を25℃上昇させた湯を毎分1L
📖 考え方: 24号 = 25℃上昇で毎分24L
🔢 計算ステップ:
  1. Step 1温度上昇 = 40 − 10 = 30℃
  2. Step 2湯量 = 24 × 25 ÷ 30 = 20 L/分

✓ 正解: (3) 20 L/分

⚠ よくある誤り:
  • 号数をそのままL/分と答える(→24)

問23

業務用ガス機器に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

選択肢
  • (1) ガス貯蔵湯沸器の貯湯部は、大気に開放されている。
  • (2) 貯湯式温水ボイラーには法的区分として、簡易ボイラー、小型ボイラー、小規模ボイラー及び一般ボイラーがある。
  • (3) グリドルは、下側から加熱された鉄板上面で、肉や魚、野菜を焼いたり、炒めたりする機器である。
  • (4) ウォーマーは、湯を介した間接加熱によって調理した料理を一定時間保温しておく機器である。
  • (5) 鍋底加熱式フライヤーは、浸管式フライヤーに比べて熱交換器の伝熱面積が大きくとれるので熱効率が高い。
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (5)

📝 解答・解説

正解は (5)。下記 各選択肢の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(1) ✓ 正しい

ガス貯蔵湯沸器の貯湯部は、大気に開放されている。

💡 ガス貯蔵湯沸器の貯湯部は大気開放。

(2) ✓ 正しい

貯湯式温水ボイラーには法的区分として、簡易ボイラー、小型ボイラー、小規模ボイラー及び一般ボイラーがある。

💡 法的区分は簡易・小型・小規模・一般ボイラー。

(3) ✓ 正しい

グリドルは、下側から加熱された鉄板上面で、肉や魚、野菜を焼いたり、炒めたりする機器である。

💡 グリドルは鉄板焼き機器。

(4) ✓ 正しい

ウォーマーは、湯を介した間接加熱によって調理した料理を一定時間保温しておく機器である。

💡 ウォーマーは湯を介した間接加熱で保温。

(5) ⚠ 誤っている

鍋底加熱式フライヤーは、浸管式フライヤーに比べて熱交換器の伝熱面積が大きくとれるので熱効率が高い。

→ 正しくは: 浸管式フライヤーは、鍋底加熱式フライヤーに比べて

💡 伝熱面積が大きくとれて熱効率が高いのは浸管式(R6ガ23(2))。


問24

換気と給排気に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

選択肢
  • (1) 自然換気回数は、1時間に室内の空気が自然に何回入れ替わるかを示している。
  • (2) 機械換気方式のうち、ほとんどの住宅では第2種換気が採用されている。
  • (3) 調理室に開放式ガス機器を設置する場合、換気扇を設ける。
  • (4) 浴室内に半密閉式ガス湯沸器を設置してはいけない。
  • (5) RF式ガス機器は、波板等で囲われ自然換気が十分に行われない場所には設置することができない。
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (2)

📝 解答・解説

正解は (2)。下記 各選択肢の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(1) ✓ 正しい

自然換気回数は、1時間に室内の空気が自然に何回入れ替わるかを示している。

💡 換気回数=1時間に室内空気が何回入れ替わるか。

(2) ⚠ 誤っている

機械換気方式のうち、ほとんどの住宅では第2種換気が採用されている。

→ 正しくは: 第3種換気

💡 住宅の多くは機械排気+自然給気の第3種換気。第2種(機械給気+自然排気)はクリーンルーム等。

(3) ✓ 正しい

調理室に開放式ガス機器を設置する場合、換気扇を設ける。

💡 調理室の開放式機器には換気扇。

(4) ✓ 正しい

浴室内に半密閉式ガス湯沸器を設置してはいけない。

💡 浴室内に半密閉式の湯沸器は設置しない。

(5) ✓ 正しい

RF式ガス機器は、波板等で囲われ自然換気が十分に行われない場所には設置することができない。

💡 RF式は自然換気が十分でない囲まれた場所に設置できない。


問25

ガス機器の安全装置に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

選択肢
  • (1) 「フェイルセーフ」とは、故障等により機器が不安全側の条件になった場合でも、機器が停止しないように設計する考え方である。
  • (2) 開放式瞬間湯沸器の不完全燃焼防止装置は、室内が酸欠状態になると炎が長く伸びる現象を検出してバーナーへのガス通路を閉ざす。
  • (3) 開放式瞬間湯沸器の消し忘れ防止装置には、燃焼状態の悪化を検知し事故を未然に防止する効果がある。
  • (4) RF式瞬間湯沸器の熱電対式立ち消え安全装置は、炎の導電性と整流性を利用して炎の有無を検知する。
  • (5) 電気制御回路を持たないストーブの転倒時安全装置には、鋼球式傾斜スイッチ方式が採用されている。
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (2)

📝 解答・解説

正解は (2)。下記 各選択肢の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(1) ⚠ 誤っている

「フェイルセーフ」とは、故障等により機器が不安全側の条件になった場合でも、機器が停止しないように設計する考え方である。

→ 正しくは: 機器が安全側に作動(停止)するように設計する

💡 フェイルセーフは故障時に安全側(停止)に向かう考え方。

(2) ✓ 正しい

開放式瞬間湯沸器の不完全燃焼防止装置は、室内が酸欠状態になると炎が長く伸びる現象を検出してバーナーへのガス通路を閉ざす。

💡 酸欠などで炎が伸びる火炎形状の変化を、炎の中の熱電対の熱起電力の変化でとらえ、バーナーへのガス通路を閉ざす(H30ガ26(5):開放式瞬間湯沸器の不完全燃焼防止装置には熱電対)。

(3) ⚠ 誤っている

開放式瞬間湯沸器の消し忘れ防止装置には、燃焼状態の悪化を検知し事故を未然に防止する効果がある。

→ 正しくは: 一定時間で自動的に消火し、消し忘れによる事故を防止する効果

💡 消し忘れ防止装置はタイマーで消火する(R6ガ26(2)と同じ記述)。

(4) ⚠ 誤っている

RF式瞬間湯沸器の熱電対式立ち消え安全装置は、炎の導電性と整流性を利用して炎の有無を検知する。

→ 正しくは: 炎で熱電対を加熱して生じる熱起電力を利用して

💡 導電性・整流性を使うのはフレームロッド式。熱電対式は熱起電力。

(5) ⚠ 誤っている

電気制御回路を持たないストーブの転倒時安全装置には、鋼球式傾斜スイッチ方式が採用されている。

→ 正しくは: 転倒バルブ方式

💡 転倒時安全装置には鋼球式傾斜スイッチと転倒バルブがある。鋼球式傾斜スイッチは傾きを鋼球の移動で検出して電気回路を切る方式で、ファンヒーターなど電気制御のある機器用。電気制御を持たないストーブには主に転倒バルブ(転倒で鋼球が移動してバルブの軸を押し、ガス回路を閉じる)が使われる(R7ガ26(3)と同じ記述)。


問26

警報器に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

選択肢
  • (1) CO警報器は、警報器の設置位置より最も離れているバーナー中心から水平距離4m以内、天井から30cm以内に設置する。
  • (2) 業務用換気警報器は、一過性のCOでは警報しないように設計されている。
  • (3) 浴室用CO警報器は、検知部が防滴構造となっている。
  • (4) ガス警報器は、ガス漏れが発生した場合、周囲のガス濃度が爆発下限界に達した段階で警報を発する。
  • (5) ガス警報器が作動した場合、すべての火を消し、ガス栓を閉め、扉や窓を開けて換気を手早く行う。ただし、換気扇や扇風機を使ってはならない。
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (4)

📝 解答・解説

正解は (4)。下記 各選択肢の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(1) ✓ 正しい

CO警報器は、警報器の設置位置より最も離れているバーナー中心から水平距離4m以内、天井から30cm以内に設置する。

💡 CO警報器:最も遠いバーナーから水平4m以内、天井から30cm以内。

(2) ✓ 正しい

業務用換気警報器は、一過性のCOでは警報しないように設計されている。

💡 業務用換気警報器は一過性のCOでは鳴らない。

(3) ✓ 正しい

浴室用CO警報器は、検知部が防滴構造となっている。

💡 浴室用CO警報器は検知部が防滴構造。

(4) ⚠ 誤っている

ガス警報器は、ガス漏れが発生した場合、周囲のガス濃度が爆発下限界に達した段階で警報を発する。

→ 正しくは: 爆発下限界の1/4以下の濃度で

💡 ガス警報器は爆発下限界に達する前(1/4以下)に警報する。

(5) ✓ 正しい

ガス警報器が作動した場合、すべての火を消し、ガス栓を閉め、扉や窓を開けて換気を手早く行う。ただし、換気扇や扇風機を使ってはならない。

💡 警報時は火を消しガス栓を閉め窓を開ける。換気扇・扇風機は使わない(火花のおそれ)。


問27

ガス栓及び接続具に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

選択肢
  • (1) ガスコンセントは、ゴム管用ソケットが外れたときにガスを止める機能を有している。
  • (2) 機器接続ガス栓は、常設形ガス機器のガス接続口に直接接続される。
  • (3) 金属フレキシブルホース(金属可とう管)は、機器の設置場所に応じて長さを加工できる。
  • (4) ガスヒートポンプ(GHP)は、一般に燃焼器用ホース(強化ガスホース)を用いてガス栓と接続される。
  • (5) ファンヒーターは、一般にガスコードを用いてガス栓と接続される。
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (3)

📝 解答・解説

正解は (3)。下記 各選択肢の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(1) ✓ 正しい

ガスコンセントは、ゴム管用ソケットが外れたときにガスを止める機能を有している。

💡 ガスコンセントはソケットが外れるとガスが止まる。

(2) ✓ 正しい

機器接続ガス栓は、常設形ガス機器のガス接続口に直接接続される。

💡 機器接続ガス栓は常設形機器の接続口に直接接続。

(3) ⚠ 誤っている

金属フレキシブルホース(金属可とう管)は、機器の設置場所に応じて長さを加工できる。

→ 正しくは: (金属フレキシブルホースはすべて定尺品で、現場で長さを加工しない)

💡 金属フレキシブルホースはすべて定尺品で、両端の接続部はねじ接続(R5ガ26(3)に正しい記述として出題。H29ガ26(3)も両端ねじ接続)。設置場所に応じて長さを加工するものではない。

(4) ✓ 正しい

ガスヒートポンプ(GHP)は、一般に燃焼器用ホース(強化ガスホース)を用いてガス栓と接続される。

💡 GHPは強化ガスホースでガス栓と接続するのが一般的。

(5) ✓ 正しい

ファンヒーターは、一般にガスコードを用いてガス栓と接続される。

💡 ファンヒーターはガスコードで接続。


この過去問について

出典 令和元年度ガス主任技術者試験 丙種(実施 一般財団法人日本ガス機器検査協会)。問題文・選択肢は同協会が公表した試験問題を書き起こしたもので、正答は同協会公表の正答です。

各肢の正誤判定・解説・補足は当サイトが独自に作成したもので、同協会の公式見解ではありません。当サイトは同協会とは関係がありません。

誤りにお気づきの際はお問い合わせよりご連絡ください。