1. 気体の基本的性質|計算問題特集

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1. 気体の基本的性質 過去9年の計算問題 28問を、使う公式ごとに並べました。各公式の先頭に「いつ使うか・式の意味・落とし穴」を置いています。問題名をクリックすると解答例が開きます。

ボイル・シャルルの法則9年で2回

🔎 いつ使うか(見分け方)気体の量(モル数・質量)が変わらないまま、圧力・体積・温度のうち2つが変化して、残り1つを聞かれたとき。「〜の状態から〜にしたときの圧力」という書き方が目印です。
💡 式の意味PV/T が一定、という式です。状態方程式 PV=nRT で n と R は変わらないので、PV/T=nR=一定。つまりボイル・シャルルの法則は状態方程式の言い換えにすぎません。同じ気体を別の状態に移すだけなら、こちらのほうが速く解けます。

  1. 温度をすべて絶対温度K(=℃+273)に直す
  2. 変化前を左辺、変化後を右辺に置く
  3. 求めたい1つだけを残して他を代入する
✏️ 式の変形(1行ずつ) 目標:変化後の温度 T2 を求める形にする

  1. 出発点。左が変化前、右が変化後です
    P1 V1T1 = P2 V2T2
  2. 分数どうしが等しいので、たすき掛けして分数をなくします
    P1 V1 T2 = P2 V2 T1
  3. T2 に掛かっている P1 V1 を、両辺を割って外します
    T2 = P2 V2 T1P1 V1
求めたいものが P2 なら、同じ手順で P2 = P1 V1 T2V2 T1 になります。たすき掛けまでは共通で、最後に外す文字が変わるだけです。
この変形が追えないときは → 計算の前に:算数・数学のおさらい
⚠ 落とし穴(★は過去問で実際に多い誤り)

  • 摂氏のまま代入する。この式で最も多い失点です。273を足すのは温度だけで、圧力には足しません
  • 圧力と体積を取り違える(どちらが分子か迷ったら PV=nRT に戻れば必ず分かります)
  • 圧力の単位をそろえ忘れる。両辺で同じ単位なら kPa のままでも構いません
乙種で定番。左右で単位さえそろえば換算は不要なので、単位換算を減らせるのがこの式の利点です。

この公式の過去問(2問)

乙H29理想気体を圧力300kPa、温度300K、体積10m³の状態から、温度400K、体積20+ 解答例
理想気体を圧力300kPa、温度300K、体積10m³の状態から、温度400K、体積20m³にしたときの圧力 (kPa) として、最も近い値はどれか。

使う式

P1 V1T1 = P2 V2T2
記号:P:圧力 / V:体積 / T:絶対温度

解き方

  1. 初期: P₁=300kPa, V₁=10m³, T₁=300K → P₁V₁/T₁ = 300×10/300 = 10
  2. 変化後: V₂=20m³, T₂=400K → P₂×20/400 = 10
  3. P₂ = 10×400/20 = 200 kPa
  4. 最も近い値は (1) 200 kPa
答え:200 kPa(正解の選択肢 (1))
この問題で多い誤り

  • 絶対温度に換算し忘れ
  • 圧力と体積を取り違える
乙H30温度27℃、体積3.0L、圧力100kPaの理想気体を、温度-23℃、体積2.5Lにした+ 解答例
温度27℃、体積3.0L、圧力100kPaの理想気体を、温度-23℃、体積2.5Lにしたときの圧力(kPa)として、最も近い値はどれか。

使う式

P1 V1T1 = P2 V2T2
記号:P:圧力 / V:体積 / T:絶対温度

解き方

  1. 変化前: P₁=100kPa, V₁=3.0L, T₁=27℃=300K → P₁V₁/T₁ = 100×3.0/300 = 1.0
  2. 変化後: V₂=2.5L, T₂=-23℃=250K → P₂V₂/T₂ = P₂×2.5/250
  3. P₂×2.5/250 = 1.0 → P₂×2.5 = 250 → P₂ = 100 kPa
  4. 最も近い値は (3) 100 kPa
答え:100 kPa(正解の選択肢 (3))
この問題で多い誤り

  • 絶対温度に換算し忘れる (摂氏のまま計算)
  • 圧力の単位ミス

分圧(ドルトンの法則)★★☆ 9年で5回

🔎 いつ使うか(見分け方)混合ガスの中の1成分の圧力(分圧)を求めるとき。「全圧が〜のとき、メタンの分圧は」という形。
💡 式の意味分圧=全圧×モル分率。ここが最大の急所で、比例するのは体積比・モル比であって、質量比ではありません。同じ1kgでもメタンとプロパンでは分子の数がまるで違うからです。

  1. 各成分の質量を分子量で割ってモル数にする
  2. モル分率=その成分のモル数÷全モル数
  3. 分圧=全圧×モル分率
⚠ 落とし穴(★は過去問で実際に多い誤り)

  • 質量比をそのまま分圧比に使う。この誤りが選択肢に必ず用意されています
  • 分子量の取り違え(メタン16/エタン30/プロパン44/窒素28/酸素32/空気29)
  • 体積%で与えられた場合は、それがそのままモル分率。割り算は不要です
「質量で与えられたらモルに直す」の一手間を省いた答えが、ほぼ必ず選択肢にあります。

この公式の過去問(5問)

甲H29メタン16kgとプロパン11kgの混合ガスの全圧が100kPaのとき、メタンの分圧(kP+ 解答例
メタン16kgとプロパン11kgの混合ガスの全圧が100kPaのとき、メタンの分圧(kPa)として、最も近い値はどれか。ただし、この混合気体は理想気体とする。

使う式

pi=P,xi
記号:pi:分圧 / P:全圧 / xi:モル分率。メタンM=16, プロパンM=44で質量→モル換算

解き方

  1. メタンの分圧=全圧×メタンのモル分率。
  2. メタン(CH₄)分子量16 → 16kg=16000/16=1000mol。プロパン(C₃H₈)分子量44 → 11kg=11000/44=250mol。
  3. 全モル数=1000+250=1250mol。メタンのモル分率=1000/1250=0.8。
  4. メタンの分圧=100×0.8=80kPa。
答え:80 kPa(正解の選択肢 (4))
この問題で多い誤り

  • 質量比をそのままモル分率に使う誤り
乙R2真空にした容器にプロパン44g、窒素28gを入れたところ、全圧が300kPaの混合気体と+ 解答例
真空にした容器にプロパン44g、窒素28gを入れたところ、全圧が300kPaの混合気体となった。プロパンの分圧(kPa)として最も近い値はどれか。

使う式

Pi = P × nin (ドルトンの分圧の法則)
記号:P:全圧[kPa] / Pi:成分iの分圧 / ni:成分iのモル数 / n:全モル数(分圧はモル分率に比例)

解き方

  1. 各成分のモル数を求める。プロパン 44g ÷ 44 = 1 mol、窒素 28g ÷ 28 = 1 mol。
  2. プロパンのモル分率 = 1 ÷ (1 + 1) = 0.5。
  3. 分圧 = 全圧 300 × 0.5 = 150 kPa。
答え:150 kPa(正解の選択肢 (3))
この問題で多い誤り

  • 質量比をそのまま分圧比にしてしまう(モル比で計算する)
  • プロパン(44)・窒素(28)の分子量取り違え
甲R4メタン20 kgとエタン15 kgの混合ガスの容器内における全圧が200 kPaのとき、+ 解答例
メタン20 kgとエタン15 kgの混合ガスの容器内における全圧が200 kPaのとき、メタンの分圧(kPa)として、最も近い値はどれか。ただし、この混合ガスは理想気体とする。

使う式

pCH4 = P × nCH4nCH4 + nC2H6
記号:pCH₄: メタンの分圧 [kPa]、P: 全圧 = 200 kPa、n: 物質量 [kmol]、分子量 CH₄=16、C₂H₆=30

解き方

  1. メタンの物質量: nCH₄ = 20 kg ÷ 16 kg/kmol = 1.25 kmol
  2. エタンの物質量: nC₂H₆ = 15 kg ÷ 30 kg/kmol = 0.5 kmol
  3. 全物質量: n = 1.25 + 0.5 = 1.75 kmol
  4. メタンのモル分率: x = 1.25 / 1.75 = 0.714
  5. ドルトンの分圧の法則より: pCH₄ = 200 × 0.714 ≒ 143 kPa → 最も近い値は140
答え:140 kPa(正解の選択肢 (3))
この問題で多い誤り

  • 質量比20/35でそのまま分圧を出す(200×0.571≒114)→分圧はモル分率に比例、質量を分子量で割ってモル数に直す
  • エタンの分子量を28(エチレン)や44(プロパン)と取り違える
  • メタンの分子量16と取り違えて12(炭素のみ)で割る
乙R5混合ガスのメタン分圧(kPa)として、最も近い値はどれか+ 解答例
質量基準でメタン50%と水素50%の混合ガスの全圧が200kPaであるときのメタンの分圧(kPa)として、最も近い値はどれか。

使う式

Pi = P ・ xi (ドルトンの分圧法則・xiはモル分率)
記号:Pi:成分iの分圧 / P:全圧 / xi:モル分率

解き方

  1. 質量基準でメタン50%・水素50%。メタン(CH₄)のモル質量=16, 水素(H₂)=2
  2. 同質量m gで考えると: メタン nCH₄ = m/16 mol, 水素 nH₂ = m/2 mol
  3. 全モル数 n = m/16 + m/2 = m/16 + 8m/16 = 9m/16
  4. メタンのモル分率 xCH₄ = (m/16)/(9m/16) = 1/9
  5. メタンの分圧 PCH₄ = 200 × 1/9 ≒ 22.2 kPa → 最も近い 20
答え:20 kPa(正解の選択肢 (1))
この問題で多い誤り

  • 質量分率とモル分率の混同
  • 単位換算ミス
甲R6容積一定の容器にメタンだけが充てんされており、圧力は400kPaであった。この状態の容器+ 解答例
容積一定の容器にメタンだけが充てんされており、圧力は400kPaであった。この状態の容器に、更にメタン16kg、プロパン11kgを混合したガスを充てんしたところ、温度はもとの温度と変わらず、圧力は800kPaになった。このときの容器内のメタンの分圧(kPa)として、最も近い値はどれか。ただし、いずれのガスも理想気体とする。

使う式

Pi ∝ ni (ドルトンの法則・分圧はモル数に比例)
記号:追加分の圧力増加をモル比で配分し、メタンの元の分圧に加算する

解き方

  1. 追加分: メタン16kg=1,000mol、プロパン11kg=250mol、計1,250mol → モル比4:1。
  2. 圧力増加400kPaのうちメタン分 = 400×(4/5) = 320 kPa。
  3. メタン分圧 = 元の400 + 320 = 720 kPa。
答え:720 kPa(正解の選択肢 (3))
この問題で多い誤り

  • 質量比(16:11)のまま配分する
  • 全圧と分圧の混同

蒸気圧・溶解(ラウール/ヘンリー)★☆☆ 9年で3回

🔎 いつ使うか(見分け方)液化ガスの気相の圧力(ラウール)、または気体が液体に溶ける量(ヘンリー)を求めるとき。
💡 式の意味ラウールの法則は、混合液の上の蒸気圧=Σ(各成分の純粋な蒸気圧×液のモル分率)。ヘンリーの法則は、溶ける量が圧力に比例する(P=H·x)。どちらも『モル分率に比例する』という同じ形をしています。

  1. 与えられた比が質量なら分子量で割ってモル分率にする
  2. ラウール:Σ(P°ᵢ×xᵢ) を計算する/ヘンリー:x=P/H で解く
⚠ 落とし穴(★は過去問で実際に多い誤り)

  • 式の左右を逆にする(x=H/P としてしまう)
  • 質量比1:1をそのままモル分率に使う。プロパン44とブタン58では、同じ質量でもモル数は違う
甲種寄り。混同しやすい2法則ですが「気相側を聞かれたらラウール、溶解量を聞かれたらヘンリー」で切り分きます。

この公式の過去問(3問)

乙H30圧力40MPaにおいて、ある気体が水に溶解している。ヘンリーの法則が成り立つ場合における+ 解答例
圧力40MPaにおいて、ある気体が水に溶解している。ヘンリーの法則が成り立つ場合における気体(溶質)のモル分率として、最も近い値はどれか。ただし、ヘンリー定数H=4000MPaとする。

使う式

P = H ・ x
記号:P:気体の圧力 / H:ヘンリー定数 / x:溶解した気体のモル分率

解き方

  1. ヘンリーの法則: P = H × x → x = P / H
  2. x = 40 MPa / 4000 MPa = 0.01
  3. 最も近い値は (1) 0.01
答え:0.01(正解の選択肢 (1))
この問題で多い誤り

  • 式の左右逆 (x = H/P と間違える)
甲R1プロパンとブタンが質量比1:1で混合している液化ガスがある。この液化ガスの27℃における+ 解答例
プロパンとブタンが質量比1:1で混合している液化ガスがある。この液化ガスの27℃における蒸気圧(MPa)として最も近い値はどれか。ただし、ラウールの法則が成立するものとし、27℃におけるプロパン及びブタンの蒸気圧は、それぞれ1.0MPa及び0.3MPaとする。

使う式

P=xA PA°+xB PB°
記号:x:液相のモル分率 / P°:純成分の蒸気圧(ラウールの法則)。質量比1:1→モル分率は分子量で換算

解き方

  1. プロパン1mol=44g、ブタン1mol=58g。質量比1:1で各44×58gと仮定。
  2. 液中モル数=プロパン58mol、ブタン44mol。モル分率=58/102、44/102。
  3. 気相蒸気圧=1.0×58/102 + 0.3×44/102 = (58+13.2)/102 = 0.70MPa。
答え:0.70 MPa(正解の選択肢 (3))
この問題で多い誤り

  • 質量比1:1をそのままモル分率に使う誤り。分子量(プロパン44/ブタン58)でモル数に直す
乙R7プロパンとブタンがモル比2:1で混合している液化ガスの20℃における蒸気圧(MPa)とし+ 解答例
プロパンとブタンがモル比2:1で混合している液化ガスの20℃における蒸気圧(MPa)として最も近い値はどれか。ただし、ラウールの法則が成立するものとし、20℃におけるプロパン及びブタンの蒸気圧は、それぞれ0.83MPa及び0.24MPaとする。

使う式

P=Σ (Pi0・ xi)
記号:ラウールの法則:分圧=単独の蒸気圧×モル分率、全圧=各分圧の和。プロパンのモル分率=2/3、ブタンのモル分率=1/3、プロパン蒸気圧0.83MPa、ブタン蒸気圧0.24MPa

解き方

  1. モル分率: プロパン=2/(2+1)=2/3、ブタン=1/(2+1)=1/3
  2. プロパンの分圧=0.83×2/3≒0.55MPa
  3. ブタンの分圧=0.24×1/3=0.08MPa
  4. 全圧=0.55+0.08=0.63MPa
答え:0.63 MPa(正解の選択肢 (4))
この問題で多い誤り

  • モル分率を質量比で計算する
  • ラウールの法則(分圧=蒸気圧×モル分率)を取り違える
  • プロパンとブタンのモル分率を逆にする

容器の接続・混合気体の組成9年で2回

🔎 いつ使うか(見分け方)2つの容器をつないだ後の圧力や、混合ガスの質量比を求めるとき。
💡 式の意味温度が同じなら PV は物質量に比例します。つないでも分子は消えないので、PᴀVᴀ+PʙVʙ=P₃(Vᴀ+Vʙ)。全体の分子の数が保存される、というだけの式です。

  1. 接続前の PV を各容器で計算して足す
  2. 合計体積で割る=接続後の圧力
⚠ 落とし穴(★は過去問で実際に多い誤り)

  • モル比をそのまま質量比と取り違える(質量比にするには分子量を掛ける)
  • 温度が変わる設定なら、この式は使えません。状態方程式に戻ります
分子の総数は変わらない」と一言で言える人は、この形が初見でも解けます。

この公式の過去問(2問)

甲R1容器に酸素とメタンの混合気体が入っている。それぞれの分圧は、酸素2.0MPa、メタン0.+ 解答例
容器に酸素とメタンの混合気体が入っている。それぞれの分圧は、酸素2.0MPa、メタン0.5MPaであった。この混合気体に含まれる酸素とメタンの質量比として、最も近い値はどれか。

使う式

wA:wB=(xA MA):(xB MB)
記号:xi:モル分率(分圧比に等しい) / Mi:分子量 / wi:質量。酸素M=32, メタンM=16

解き方

  1. 全圧=2.0+0.5=2.5MPa。酸素のモル分率=2.0/2.5=0.8、メタンのモル分率=0.5/2.5=0.2。
  2. モル比=0.8:0.2=4:1。酸素1mol=32g、メタン1mol=16g。
  3. 質量比=(4×32):(1×16)=128:16=8:1。
答え:8 : 1(正解の選択肢 (1))
この問題で多い誤り

  • モル比(4:1)をそのまま質量比と取り違える誤り。分子量を掛けて質量比に直す必要がある
乙R6混合気体の圧力(kPa)として、最も近い値はどれか+ 解答例
温度27℃、圧力50kPaのメタンが入っている容積400m³の容器Aと温度27℃、圧力20kPaのプロパンが入っている容積200m³の容器Bを接続した場合の混合気体全体の圧力(kPa)として、最も近い値はどれか。ただし、いずれの気体も理想気体とし、容器AとBの接続後の混合気体の温度は27℃と一定で、接続管の容積は無視できるものとする。

使う式

PA VA + PB VB = P3 (VA + VB)
記号:PA:容器A圧力 / VA:容器A体積 / PB:容器B圧力 / VB:容器B体積 / P3:混合後の圧力

解き方

  1. 容器A・容器Bは同温度(27℃=300K)で接続後も温度一定なので PV は物質量に比例。
  2. 容器A: PA VA = 50 × 400 = 20000 kPa·m³
  3. 容器B: PB VB = 20 × 200 = 4000 kPa·m³
  4. 接続後体積 VA + VB = 400 + 200 = 600 m³
  5. P3 = 20000 + 4000600 = 40 kPa
答え:40 kPa(正解の選択肢 (3))
この問題で多い誤り

  • 単位換算ミス(K↔℃, kg↔g, m³↔L, kPa↔Pa)
  • 公式の代入順序や符号の取り違え
  • 絶対温度Kへの変換忘れ(℃のまま代入)

平均分子量・密度・比重★★☆ 9年で6回

🔎 いつ使うか(見分け方)混合ガスの平均分子量、密度、空気に対する比重を求めるとき。
💡 式の意味平均分子量=Σ(モル分率×分子量)。同じ温度・圧力なら気体の密度は分子量に比例するので、比重=平均分子量÷29(空気の平均分子量)で出ます。体積が同じなら分子の数も同じ、というアボガドロの法則が根拠です。

  1. 体積%(=モル%)に分子量を掛けて足す=平均分子量
  2. 比重が要るなら29で割る
  3. 密度が要るなら 平均分子量÷22.4(標準状態、kg/m³)
⚠ 落とし穴(★は過去問で実際に多い誤り)

  • 空気の平均分子量を29以外の値で覚えている
  • 質量比とモル比の混同(比率が質量で与えられたら、まず分子量で割る)
  • 平均分子量を出さずに片方の成分だけで計算する
空気29、メタン16、プロパン44は暗記必須。都市ガス13Aが空気より軽い理由もこの数字で説明できます。

この公式の過去問(6問)

甲H29ボンベから気体を1.12m³/hで1時間使用すると、ボンベの質量が1.6kg減少した。ボ+ 解答例
ボンベから気体を1.12m³/hで1時間使用すると、ボンベの質量が1.6kg減少した。ボンベに入っていた気体はどれか。ただし、気体は理想気体とし、標準状態(温度0℃、圧力101325Pa)とする。

使う式

M=mV/22.4
記号:M:分子量 / m:質量[g] / V:体積[L]。標準状態1mol=22.4L。M=32→酸素

解き方

  1. 標準状態では1mol=22.4L。使用量1.12m³/h×1h=1120L。モル数n=1120/22.4=50mol。
  2. 質量減少1.6kg=1600g。1molの質量=1600/50=32g。
  3. 分子量32 → 酸素(O₂)。
答え:酸素(分子量32)(正解の選択肢 (3))
この問題で多い誤り

  • 体積をm³のままLに直さずモル数を誤る
乙H29メタンとプロパンの体積比が1:1の混合ガスの密度を、同じ温度、圧力の空気の密度の倍率で表+ 解答例
メタンとプロパンの体積比が1:1の混合ガスの密度を、同じ温度、圧力の空気の密度の倍率で表した場合に、最も近い値はどれか。ただし、空気中の窒素と酸素の体積比は4:1とし、混合ガス及び空気は理想気体とする。

使う式

ρmixair = Mmix/Mair
記号:混合ガスと空気の密度比 = 平均分子量比 (同温同圧の理想気体)

解き方

  1. メタン (M=16), プロパン (M=44) の体積比 1:1 → 平均分子量 = (16+44)/2 = 30
  2. 空気の平均分子量 ≒ 28.8 (N₂:O₂ = 4:1, 28×0.8+32×0.2 = 28.8)
  3. 密度比 = 30 / 28.8 ≒ 1.04
  4. 最も近い値は (2) 1.0
答え:約 1.0 倍(正解の選択肢 (2))
この問題で多い誤り

  • 空気の平均分子量を間違える (29 が標準)
甲R2水素と窒素を体積比1:4で混合したガスを、内容積1.0m³の空の圧力容器に充てんした。充+ 解答例
水素と窒素を体積比1:4で混合したガスを、内容積1.0m³の空の圧力容器に充てんした。充てん後の圧力容器の質量は46kg増加した。充てん後の圧力容器内の圧力(MPa)として最も近い値はどれか。ただし、容器内の混合ガスの温度は27℃で、混合ガスは理想気体とし、気体定数R=8.3J/(mol・K)とする。

使う式

P = nRTV, n = Δ mMmix, Mmix = MH2×0.2 + MN2×0.8
記号:混合比 水素:窒素=1:4 → 水素のモル分率0.2・窒素のモル分率0.8, MH₂=2g/mol, MN₂=28g/mol, Δm:充てん質量=46kg, V:容器内容積=1.0m³, R:気体定数=8.3J/(mol・K)=8.3kJ/(kmol・K), T:温度=27+273=300K

解き方

  1. Step1 混合ガス1molの質量(平均分子量) M=2×0.2+28×0.8=0.4+22.4=22.8g/mol、すなわち22.8kg/kmol
  2. Step2 充てんされた混合ガス46kgの物質量 n=46/22.8≈2.0kmol
  3. Step3 気体の状態方程式 PV=nRTより P=nRT/V=2.0×8.3×300/1.0=4980kPa=4.98MPa
  4. Step4 P≒4.98MPa≒5.0MPa
答え:5.0 MPa(正解の選択肢 (5))
この問題で多い誤り

  • 水素と窒素の比率を1:4のまま質量比と勘違いする
  • 平均分子量を求めずどちらか一方のモル質量だけで計算する
  • 気体定数の単位(kJ/(kmol・K))を揃え忘れる
乙R3メタンとプロパンをある体積比で混合したところ、同一温度、同一圧力の空気と密度が等しくなっ+ 解答例
メタンとプロパンをある体積比で混合したところ、同一温度、同一圧力の空気と密度が等しくなった。メタンとプロパンの体積比として、最も近い値はどれか。ただし、空気は窒素と酸素が体積比4:1で混合したものとし、物質はいずれも理想気体とする。

使う式

M = Σ yi Mi (混合気体の平均分子量)
記号:M:平均分子量 / yi:成分iの体積(モル)分率 / Mi:成分iの分子量。空気の平均分子量28.8に一致する比を探す

解き方

  1. 空気の平均分子量を求めます。窒素(分子量28)が8割、酸素(分子量32)が2割なので、(28×0.8)+(32×0.2) = 22.4+6.4 = 28.8。
  2. メタン(16)とプロパン(44)をどんな割合で混ぜれば 28.8 になるかを探します。 / 選択肢(2)の 54:46 の場合、16×0.54 + 44×0.46 = 8.64 + 20.24 = 28.88 となり、これが最も近い値になります。
答え:54:46(正解の選択肢 (2))
甲R5メタンとプロパンを体積比1:3で混合したガスを容積20m³の容器に充てんした。充てん後の+ 解答例
メタンとプロパンを体積比1:3で混合したガスを容積20m³の容器に充てんした。充てん後の容器内の温度が27℃、圧力が250kPaであるとき、充てんされた混合ガスの質量(kg)として、最も近い値はどれか。ただし、この混合ガスは理想気体とし、気体定数R=8.3J/(mol·K)とする。

使う式

m = PVRT × M (状態方程式+平均分子量)
記号:P:圧力[Pa] / V:体積[m³] / T:絶対温度[K] / M = Σ yi Mi:平均分子量

解き方

  1. n = PV/(RT) = 250,000×20 ÷ (8.3×300) ≒ 2,008 mol。
  2. 平均分子量 = 16×0.25 + 44×0.75 = 37。
  3. 質量 = 2,008 × 37 × 10⁻³ ≒ 74 kg。
答え:74 kg(正解の選択肢 (3))
この問題で多い誤り

  • 体積比1:3をモル比でなく質量比として扱う
  • kPa→Pa換算忘れ
甲R7メタンとプロパンを体積比9:1で混合したガス94kgを温度27℃、圧力100kPaとした+ 解答例
メタンとプロパンを体積比9:1で混合したガス94kgを温度27℃、圧力100kPaとしたときの体積(m³)として最も近い値はどれか。ただし、ガスは全て理想気体とし、気体定数Rは8.3J/(mol·K)とする。

使う式

V = nRTP (n = m / M)
記号:M = Σ yi Mi:平均分子量 / m:質量[g] / T:絶対温度[K] / P:圧力[Pa]

解き方

  1. 平均分子量 = 16×0.9 + 44×0.1 = 18.8。
  2. モル数 n = 94,000 g ÷ 18.8 = 5,000 mol。
  3. V = nRT/P = 5,000 × 8.3 × 300 ÷ 100,000 = 124.5 ≒ 125 m³。
答え:125 m³(正解の選択肢 (4))
この問題で多い誤り

  • 体積比9:1を質量比として平均分子量を計算
  • kg→g換算忘れ

液柱の圧力(ρgH)9年で1回

🔎 いつ使うか(見分け方)マノメーター(液柱計)の高さからゲージ圧を求めるとき。
💡 式の意味P=ρgH。液柱が押し返している圧力=その液の重さ、という釣り合いです。ゲージ圧なので大気圧は含みません。

  1. 高さをmに、密度をkg/m³にそろえる
  2. P=ρ×9.8×H を計算する(単位はPa)
⚠ 落とし穴(★は過去問で実際に多い誤り)

  • mm を m に直し忘れる(1000倍ずれます)
  • 密度の単位ミス(水は1000 kg/m³)
単位さえ通れば確実に取れる問題。落とすとすればmm→mの1点です。

この公式の過去問(1問)

乙R6気体容器内のゲージ圧力(Pa)+ 解答例
気体容器内の圧力を測定するため、水を注入したマノメーターの一端を気体容器に接続し、別の一端を大気開放した。水位の差Hは50mmであった。気体容器内のゲージ圧力(Pa)として、最も近い値はどれか。ただし、水の密度は1000kg/m³、重力加速度は9.8m/s²とする。

使う式

Pgauge = ρ g H
記号:Pgauge:ゲージ圧[Pa] / ρ=1000 kg/m³ / g=9.8 m/s² / H=50 mm =0.05 m

解き方

  1. 液柱マノメーターのゲージ圧 Pgauge = ρ g H
  2. 水の密度 ρ = 1000 kg/m³、g = 9.8 m/s²
  3. 水位差 H = 50 mm = 0.05 m
  4. Pgauge = 1000 × 9.8 × 0.05 = 490 Pa
答え:490 Pa(正解の選択肢 (3))
この問題で多い誤り

  • mm を m へ変換忘れ
  • 密度の単位ミス

理想気体の状態方程式(PV=nRT)★★★ 9年で9回

🔎 いつ使うか(見分け方)気体の質量・体積・モル数のいずれかを、圧力と温度から求めるとき。状態が1つしか出てこない(変化前後がない)のが、ボイル・シャルルとの見分け方です。
💡 式の意味PV=nRT の n を「質量÷分子量」に置き換えると m = PVM/(RT) となり、質量が直接出ます。標準状態(0℃101.3kPa)なら 1mol=22.4L という関係も同じ式から出ています。

  1. 温度をKに直す
  2. n=PV/(RT) でモル数を出す
  3. 質量が要るなら n×分子量、体積が要るなら n×22.4(標準状態)
✏️ 式の変形(1行ずつ) 目標:質量 m を求める形にする

  1. 状態方程式から出発します
    PV = nRT
  2. モル数 n は「質量 ÷ 分子量」なので置き換えます
    PV = mM RT
  3. 分数をなくすため、両辺に M を掛けます
    PVM = mRT
  4. m に掛かっている RT を、両辺を割って外します
    m = PVMRT
体積 V を求めたいなら V = nRTP。どれを求める場合も、まず PV = nRT を書いてから、いらない文字を割って外すだけです。
この変形が追えないときは → 計算の前に:算数・数学のおさらい
⚠ 落とし穴(★は過去問で実際に多い誤り)

  • 気体定数の単位と圧力の単位が合っていない。R=8.31 J/(mol·K) を使うなら圧力はPa、体積はm³。kPaで使うなら R=8.31 kJ/(kmol·K) と読み替える
  • 混合ガスなのに片方の分子量だけで計算する。混合なら先に平均分子量を出す
  • 摂氏のまま代入する
9年間で毎年のように出る最頻出パターン。単位系を1つに決めて計算する癖をつけると、それだけで正答率が上がります。

この公式の過去問(9問)

甲H30温度27℃、圧力0.1MPa、体積600m³のプロパンの質量(kg)として、最も近い値は+ 解答例
温度27℃、圧力0.1MPa、体積600m³のプロパンの質量(kg)として、最も近い値はどれか。ただし、プロパンは理想気体とし、気体定数R=8.3J/(mol・K)とする。

使う式

m=PVRT,M
記号:m:質量 / P:圧力 / V:体積 / R:気体定数 / T:絶対温度 / M:分子量。プロパンM=44

解き方

  1. 理想気体の状態方程式 PV=nRT → n=PV/(RT)。
  2. P=0.1MPa=100kPa、V=600m³、R=8.3J/(mol・K)=8.3kJ/(kmol・K)、T=27+273=300K。
  3. n=(100×600)/(8.3×300)=200/8.3 kmol。
  4. プロパン1kmol=12×3+1×8=44kg。質量=(200/8.3)×44=1060kg。
答え:1060 kg(正解の選択肢 (1))
この問題で多い誤り

  • 単位系(kPa・kmol・K)の不整合。摂氏のままTに入れる
乙R1物質量(モル数)基準でプロパン95%、ブタン5%の混合液化ガス4470gを気化させて、温+ 解答例
物質量(モル数)基準でプロパン95%、ブタン5%の混合液化ガス4470gを気化させて、温度300K、圧力100kPaとした場合の体積 (m³) として最も近い値はどれか。ただし、気体は理想気体とし、気体定数は8.3 J/(mol・K)とする。

使う式

PV = nRT
記号:P:圧力[Pa] / V:体積[m³] / n:モル数[mol] / R:気体定数[J/(mol·K)] / T:温度[K]

解き方

  1. 混合気の平均分子量 M̄ を求める: プロパン(C₃H₈)=44 g/mol, ブタン(C₄H₁₀)=58 g/mol. モル基準で 95% : 5% → M̄ = 0.95×44 + 0.05×58 = 41.8 + 2.9 = 44.7 g/mol
  2. モル数 n = 質量/M̄ = 4470 g ÷ 44.7 g/mol = 100 mol
  3. PV=nRT より V = nRT/P = (100 × 8.3 × 300) / 100,000 = 249,000 / 100,000 = 2.49 m³
  4. 最も近い値は (1) 2.5 m³
答え:約 2.5 m³(正解の選択肢 (1))
この問題で多い誤り

  • 平均分子量の計算ミス (95%・5%の取り違え)
  • 気体定数の単位ミス (J→kJ)
  • 圧力単位 100kPa = 100,000Pa の換算ミス
甲R2液化メタン1m³を気化させて、温度27℃、圧力100kPaの状態にしたときの体積(m³)+ 解答例
液化メタン1m³を気化させて、温度27℃、圧力100kPaの状態にしたときの体積(m³)として最も近い値はどれか。ただし、液化メタンの液密度は416kg/m³、気体定数R=8.3J/(mol・K)とする。

使う式

V = nRTP = (ρ VL/M)RTP
記号:ρ:液密度=416kg/m³, VL:液体積=1m³, M:メタン(CH₄)モル質量=16×10⁻³kg/mol, R:気体定数=8.3J/(mol・K), T:温度=27+273=300K, P:圧力=100×10³Pa

解き方

  1. Step1 液化メタン1m³の質量 m=ρ×VL=416×1=416kg
  2. Step2 物質量 n=m/M=416/(16×10⁻³)=26000mol
  3. Step3 理想気体状態方程式 V=nRT/P=26000×8.3×300/(100×10³)
  4. Step4 V=64,740,000/100,000≈647m³≒650m³
答え:650 m³(正解の選択肢 (3))
この問題で多い誤り

  • モル質量を16(g/mol)のままkg換算し忘れて体積が1000倍ずれる
  • 温度を27Kのまま計算する(273を加え忘れる)
  • 圧力をkPaのまま代入し単位を揃えない
乙R2温度27℃、圧力100kPa、体積25m³のメタンの質量(kg)として最も近い値はどれか+ 解答例
温度27℃、圧力100kPa、体積25m³のメタンの質量(kg)として最も近い値はどれか。ただし、メタンは理想気体とし、気体定数R = 8.3J/(mol·K)とする。

使う式

m = PVRT × M (理想気体の状態方程式)
記号:P:圧力[Pa] / V:体積[m³] / R:気体定数[J/(mol·K)] / T:絶対温度[K] / M:分子量[g/mol]

解き方

  1. 絶対温度 T = 27 + 273 = 300 K、圧力 P = 100 kPa = 100,000 Pa に換算する。
  2. モル数 n = PV/(RT) = 100,000 × 25 ÷ (8.3 × 300) ≒ 1,004 mol。
  3. メタンの分子量は 16 g/mol なので、質量 = 1,004 × 16 ≒ 16,064 g ≒ 16 kg。
答え:16 kg(正解の選択肢 (3))
この問題で多い誤り

  • 圧力の Pa 換算(kPa→Pa)忘れ
  • 質量の kg 換算(g→kg)忘れ
  • メタンの分子量(16)の取り違え
甲R3容積20 m³の容器に、温度27 ℃で、窒素と水素が総量で40 kg入っている。この混合+ 解答例
容積20 m³の容器に、温度27 ℃で、窒素と水素が総量で40 kg入っている。この混合気体において圧力が0.3 MPaであるとき、体積基準での水素の割合(%)として、最も近い値はどれか。ただし、気体は理想気体とし、気体定数は8.3 J/(mol・K)とする。

使う式

n = PVRT
記号:n: 全物質量 [mol]、P: 圧力 = 0.3×10⁶ Pa、V: 容積 = 20 m³、R: 気体定数 = 8.3 J/(mol・K)、T: 温度 = 27+273 = 300 K、分子量 H₂=2、N₂=28

解き方

  1. 全物質量: n = PV/RT = (0.3×10⁶ × 20)/(8.3 × 300) = 6×10⁶/2490 ≒ 2410 mol
  2. 水素をx mol、窒素を(2410−x) molとおくと、質量条件より 2x + 28(2410−x) = 40000 g
  3. 67480 − 26x = 40000 → x = 27480/26 ≒ 1057 mol
  4. 理想気体では体積分率=モル分率なので、水素の割合 = 1057/2410 = 0.438 → 約44 %
答え:44 %(正解の選択肢 (5))
この問題で多い誤り

  • 温度27 ℃を300 Kに換算せず27のまま計算する
  • MPa→Paの単位換算を忘れ物質量を桁違いに出す
  • 体積基準(モル分率)でなく質量基準(2.1 kg/40 kg≒5 %)で答えてしまう
  • 窒素の分子量を14(原子量)として連立式を立てる
乙R3プロパン22kgを27℃、100kPaで完全に気化させた場合の体積 (m³) として、最+ 解答例
プロパン22kgを27℃、100kPaで完全に気化させた場合の体積 (m³) として、最も近い値はどれか。ただし、プロパンは理想気体とし、気体定数は8.3J/ (mol・K)とする。

使う式

V = nRTP (理想気体の状態方程式)
記号:n:モル数[mol] (=質量÷分子量) / R:気体定数[J/(mol·K)] / T:絶対温度[K] / P:圧力[Pa]

解き方

  1. プロパン(分子量44)が22kgあるので、モル数は 22,000g ÷ 44 = 500mol。
  2. PV = nRT の式を作ります。(圧力100kPa=100,000Pa、温度27℃=300K) / 100,000 × V = 500 × 8.3 × 300 / 100,000 × V = 1,245,000 / したがって V = 12.45 m³ となります。
答え:12 m³(計算値12.45)(正解の選択肢 (2))
乙R4温度27℃、圧力240kPaのメタンの体積が415Lであるとき、このメタンの質量(kg)+ 解答例
温度27℃、圧力240kPaのメタンの体積が415Lであるとき、このメタンの質量(kg)として、最も近い値はどれか。ただし、メタンは理想気体とし、気体定数R=8.3 J/(mol・K)とする。

使う式

m = PVRT × M (理想気体の状態方程式)
記号:P:圧力[Pa] / V:体積[m³] (415L = 0.415m³) / R:気体定数 / T:絶対温度[K] / M:分子量(メタン16)

解き方

  1. P=240,000 Pa, V=0.415 m³, T=300 K, R=8.3 J/(mol·K)
  2. n = PV/(RT) = 40 mol
  3. メタン分子量 16 → 質量 = 40 × 16 = **640 g = 0.64 kg**
答え:0.64 kg(正解の選択肢 (3))
乙R5プロパンの質量(kg)として、最も近い値はどれか+ 解答例
温度27℃、圧力100kPa、体積33m³のプロパンの質量(kg)として、最も近い値はどれか。ただし、プロパンは理想気体とし、気体定数R = 8.3 J/(mol·K)とする。

使う式

PV = nRT ⇒ n = PVRT, m = n × M
記号:P:圧力[kPa] / V:体積[m³] / n:物質量[kmol] / R=8.3 J/(mol·K) / T:絶対温度[K] / M:モル質量[g/mol]

解き方

  1. P = 100 kPa, V = 33 m³, T = 27+273 = 300 K, R = 8.3 kJ/(kmol·K)
  2. PV = nRT より n = PVRT = 100 × 338.3 × 300 = 33002490118.3 kmol
  3. プロパン(C₃H₈) のモル質量 M = 44 g/mol = 44 kg/kmol
  4. 質量 = n × M = 118.3 × 44 ≒ 58.3 kg → 最も近いのは 58
答え:58 kg(正解の選択肢 (4))
この問題で多い誤り

  • 絶対温度K変換忘れ
  • モル質量の取り違え
乙R7メタン8kgとプロパン4.4kgを混合して、容積3m³の容器に充てんした。充てん後の容器+ 解答例
メタン8kgとプロパン4.4kgを混合して、容積3m³の容器に充てんした。充てん後の容器内の温度が27℃のとき、容器内の混合ガスの圧力(kPa)として、最も近い値はどれか。ただし、この混合ガスは理想気体とし、気体定数R=8.3J/(mol・K)とする。

使う式

PV=nRT
記号:メタン1kmol=16kg→8kg=0.5kmol、プロパン1kmol=44kg→4.4kg=0.1kmol、N=0.6kmol、V=3m³、R=8.3kJ/(kmol・K)、T=27+273=300K

解き方

  1. メタン8kg=0.5kmol、プロパン4.4kg=0.1kmol、混合ガスのモル数 N=0.5+0.1=0.6kmol
  2. 気体の状態方程式 PV=NRT(V=3m³、R=8.3kJ/(kmol・K)、T=300K)
  3. P×3=0.6×8.3×300
  4. P=0.6×8.3×100=498kPa ≒ 500kPa
答え:500 kPa(≒498)(正解の選択肢 (5))
この問題で多い誤り

  • 温度27℃を300Kに換算しない
  • 分子量(メタン16/プロパン44)を取り違える
  • kmol⇔molの単位換算ミスで桁を誤る

次にやること