2025年(令和7年)甲種 過去問題

問1

法令で規定されている用語の定義等に関する次の記述のうち、正しいものはいくつあるか。

  • (イ) 「小売供給」とは、一般の需要に応じ導管によりガスを供給すること(特定ガス発生設備においてガスを発生させ、導管によりこれを供給するものにあっては、一の団地内におけるガスの供給地点の数が70未満のものに限る。)をいう。
  • (ロ) 「ガス工作物」とは、ガスの供給のために施設するガス発生設備、ガスホルダー、ガス精製設備、排送機、圧送機、整圧器、導管、受電設備その他の工作物及びこれらの附属設備であって、ガス事業の用に供するものをいう。
  • (ハ) 「熱量」とは、標準状態の乾燥したガス22.4L中で測定される総熱量をいう。
  • (ニ) 「液化ガス」とは、常用の温度において、圧力が0.2MPa以上となる液化ガスであって、現にその圧力が0.2MPa以上であるもの又は圧力が0.2MPaとなる場合の温度が40℃以下である液化ガスをいう。
  • (ホ) 高圧ガス保安法中高圧ガスの製造又は販売の事業及び高圧ガスの製造又は販売のための施設に関する規定は、ガス事業及びガス工作物についても、適用しなければならない。
選択肢
(1) 1個
(2) 2個
(3) 3個
(4) 4個
(5) 5個
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🎯 正解: (1)

📌 ポイント
  • 法令 第1章「用語の定義②「ガス工作物」」が本問の関連論点。 一言で:「ガス工作物=ガス供給のために施設する設備一式。最末端はガス栓。ガスホース等は含まない(消費機器)。」
  • 試験ポイント:「「ガスホースはガス工作物に含まれる」は誤り→消費機器。」
  • 誤りパターン:「「昇圧供給装置は消費機器」は誤り。正しくはガス工作物に分類される。」
  • 法令 第3章「定期自主検査の対象・時期・方法(法71条・告示)」が本問の関連論点。 一言で:「高圧のガス工作物(ガス発生設備・ガスホルダー・導管・整圧器)について、告示で定める時期ごとに定期自主検査を実施する。」
  • 試験ポイント:「検査時期の数値(37ヶ月と25ヶ月)をセットで暗記。液化ガス用ガス発生設備は運転時間で分岐(2千時間が境界)。整圧器と液化ガス用ガス発生設備(2千時間以内)が37ヶ月で他は25ヶ月。」
  • 誤りパターン:「定期自主検査は「高圧」のガス工作物のみが対象。「中圧」や「低圧」のガスホルダーや導管は定期自主検査不要。乙種試験で「中圧のガスホルダーも対象」という誤り選択肢が出る。」
  • 法令 第8章「技省令の概要・法体系・性能規定の特徴・ガス工作物の定義」が本問の関連論点。 一言で:「技省令(ガス工作物の技術上の基準を定める省令)は性能規定を採用。法体系:ガス事業法→技省令→技術上の基準を定める告示(技告示)→解釈例(技解釈例)。ガス工作物とはガス事業の用に供するガスの製造・供給・消費設備の総称。」
  • 試験ポイント:「「技省令は性能規定」という特徴が出題される。法体系の順番(法→省令→告示→解釈例)と、ガス工作物の10種類は暗記対象。「高圧・中圧・低圧」の数値(1MPa/0.1MPa)も頻出。」
  • 誤りパターン:「「技省令は仕様規定ではなく性能規定」が出題のポイント。性能規定では達成すべき性能・結果を要求するが、具体的な寸法・材料は事業者が決める。ガス工作物に「配管」という単語はなく「導管」が正しい。」

📝 解答・解説

正解は (1)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(1)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(イ) ⚠ 誤っている

「小売供給」とは、一般の需要に応じ導管によりガスを供給すること(特定ガス発生設備においてガスを発生させ、導管によりこれを供給するものにあっては、一の団地内におけるガスの供給地点の数が70未満のものに限る。)をいう。

→ 正しくは: 70以上

💡 「小売供給」とは、一般の需要に応じ導管によりガスを供給すること(特定ガス発生設備…の場合は、一の団地内における供給地点の数が70以上のものに限る)(法第2条の1)

(ロ) ✓ 正しい

「ガス工作物」とは、ガスの供給のために施設するガス発生設備、ガスホルダー、ガス精製設備、排送機、圧送機、整圧器、導管、受電設備その他の工作物及びこれらの附属設備であって、ガス事業の用に供するものをいう。

(ハ) ⚠ 誤っている

「熱量」とは、標準状態の乾燥したガス22.4L中で測定される総熱量をいう。

→ 正しくは: 1m³

💡 「熱量」とは、標準状態の乾燥したガス1m³中で測定される総熱量(施行規則第1条の2の四)。22.4Lは気体1molのモル体積で別概念

(ニ) ⚠ 誤っている

「液化ガス」とは、常用の温度において、圧力が0.2MPa以上となる液化ガスであって、現にその圧力が0.2MPa以上であるもの又は圧力が0.2MPaとなる場合の温度が40℃以下である液化ガスをいう。

→ 正しくは: 35℃以下

💡 「液化ガス」とは…圧力が0.2MPaとなる場合の温度が35℃以下である液化ガス(施行規則第1条の2の五)

(ホ) ⚠ 誤っている

高圧ガス保安法中高圧ガスの製造又は販売の事業及び高圧ガスの製造又は販売のための施設に関する規定は、ガス事業及びガス工作物についても、適用しなければならない。

→ 正しくは: 適用しない

💡 高圧ガス保安法中の高圧ガス製造・販売事業及び施設に関する規定は、ガス事業及びガス工作物については適用しない(法第175条)


問2

法令で規定されている一般ガス導管事業者、特定ガス導管事業者の業務に関する次の記述のうち、誤っているものはいくつあるか。

  • (イ) 一般ガス導管事業者は、その供給区域における託送供給に係る料金その他の供給条件について、経済産業省令で定めるところにより、託送供給約款を定め、経済産業大臣に届け出なければならない。
  • (ロ) 一般ガス導管事業者は、共同して、経済産業省令で定めるところにより、災害その他の事由による事故によりガスの安定供給の確保に支障が生ずる場合に備えるための災害時連携計画を作成し、経済産業大臣に届け出なければならない。
  • (ハ) 一般ガス導管事業者は、経済産業省令で定めるところにより、その最終保障供給に係るガスの成分のうち、人体に危害を及ぼし、又は物件に損傷を与えるおそれがあるものの量が経済産業省令で定める数量を超えていないかどうかを検査し、その結果を経済産業大臣に報告しなければならない。
  • (ニ) 特定ガス導管事業者は、正当な理由がなければ、その供給地点における最終保障供給を拒んではならない。
  • (ホ) 特定ガス導管事業者は、経済産業省令で定めるところにより、その供給するガスの熱量、圧力及び燃焼性を測定し、その結果を経済産業大臣に報告しなければならない。
選択肢
(1) 1個
(2) 2個
(3) 3個
(4) 4個
(5) 5個
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🎯 正解: (4)

📌 ポイント
  • 法令 第2章「託送供給義務と最終保障供給(法47条)」が本問の関連論点。 一言で:「一般ガス導管事業者は正当な理由がなければ、供給区域内の託送供給と最終保障供給を拒んではならない。」
  • 試験ポイント:「一般ガス導管事業者の2つの義務(託送供給+最終保障供給)はセット問題で頻出。「正当な理由がなければ…拒んではならない」という否定形の義務表現に注意。」
  • 誤りパターン:「託送供給義務は「供給区域」内が対象(一般)。特定ガス導管は「供給地点」が対象。最終保障供給義務は一般ガス導管事業者のみで、特定ガス導管事業者には適用されない。」
  • 法令 第1章「一般ガス導管事業(許可制)と最終保障供給」が本問の関連論点。 一言で:「一般ガス導管事業は許可制。供給区域内の託送供給と最終保障供給が義務。」
  • 試験ポイント:「最終保障供給は「ガス小売事業者ではなく一般ガス導管事業者の義務」という点が引っ掛けで出る。」
  • 誤りパターン:「「最終保障供給の義務はガス小売事業者が負う」は誤り。一般ガス導管事業者が負う。」
  • 法令 第2章「災害時連携計画(法56条の2)」が本問の関連論点。 一言で:「一般ガス導管事業者は共同して災害時連携計画を作成・届出する義務がある。計画内容と経済産業大臣の関与を把握する。」
  • 試験ポイント:「「共同して」作成する点(複数の一般ガス導管事業者が協力して1つの計画を作る)が特徴。手続きは「届出」。省令で定める5項目の内容(復旧・情報共有・移動式設備・地方公共団体連携・共同訓練)も出題される。」
  • 誤りパターン:「災害時連携計画は「一般ガス導管事業者」のみの義務。ガス小売事業者・特定ガス導管・ガス製造には同義務なし。「共同して」作成する点もユニークな特徴。」

📝 解答・解説

正解は (4)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(4)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(イ) ⚠ 誤っている

一般ガス導管事業者は、その供給区域における託送供給に係る料金その他の供給条件について、経済産業省令で定めるところにより、託送供給約款を定め、経済産業大臣に届け出なければならない。

→ 正しくは: 認可を受け

💡 託送供給約款は経済産業大臣の認可制(法第48条の1)。届出ではない

(ロ) ✓ 正しい

一般ガス導管事業者は、共同して、経済産業省令で定めるところにより、災害その他の事由による事故によりガスの安定供給の確保に支障が生ずる場合に備えるための災害時連携計画を作成し、経済産業大臣に届け出なければならない。

(ハ) ⚠ 誤っている

一般ガス導管事業者は、経済産業省令で定めるところにより、その最終保障供給に係るガスの成分のうち、人体に危害を及ぼし、又は物件に損傷を与えるおそれがあるものの量が経済産業省令で定める数量を超えていないかどうかを検査し、その結果を経済産業大臣に報告しなければならない。

→ 正しくは: 最終保障供給に係るガスの成分のうち…検査し、その量を記録し、これを保存

💡 最終保障供給に係るガスの成分検査結果は記録保存義務(法第63条)。報告ではない

(ニ) ⚠ 誤っている

特定ガス導管事業者は、正当な理由がなければ、その供給地点における最終保障供給を拒んではならない。

→ 正しくは: 託送供給

💡 特定ガス導管事業者は、正当な理由がなければ託送供給を拒んではならない(法第75条)。最終保障供給ではない

(ホ) ⚠ 誤っている

特定ガス導管事業者は、経済産業省令で定めるところにより、その供給するガスの熱量、圧力及び燃焼性を測定し、その結果を経済産業大臣に報告しなければならない。

→ 正しくは: 記録し、これを保存

💡 特定ガス導管事業者の供給ガスの熱量・圧力・燃焼性測定結果は記録保存義務(法第78条)。報告ではない


問3

法令で規定されているガス工作物及び保安規程に関する次の記述のうち、正しいものはいくつあるか。

  • (イ) 一般ガス導管事業者は、一般ガス導管事業の用に供するガス工作物を経済産業省令で定める技術上の基準に適合するように維持しなければならない。
  • (ロ) 経済産業大臣は、災害の発生の防止のため緊急の必要があると認めるときは、一般ガス導管事業者に対し、そのガス工作物を移転し、若しくはその使用を一時停止すべきことを命じ、若しくはその使用を制限し、又はそのガス工作物内におけるガスを廃棄すべきことを命ずることができる。
  • (ハ) 一般ガス導管事業者は、一般ガス導管事業の用に供するガス工作物の工事、維持及び運用に関する保安を確保するため、経済産業省令で定めるところにより、保安規程を定め、事業の開始前に、経済産業大臣の許可を受けなければならない。
  • (ニ) 保安規程には、ガス主任技術者が旅行、疾病その他事故によってその職務を行うことができない場合に、その職務を代行する者に関することを定めなければならない。
  • (ホ) 保安規程には、導管の工事現場の作業員の条件その他導管の工事現場における保安監督体制に関することを定めなければならない。
選択肢
(1) 1個
(2) 2個
(3) 3個
(4) 4個
(5) 5個
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🎯 正解: (3)

📌 ポイント
  • 法令 第1章「ガス事業の保安体制(保安規程・ガス主任技術者)」が本問の関連論点。 一言で:「ガス事業の保安は国による規制+事業者の自主保安が基本。保安規程とガス主任技術者が2本柱。」
  • 試験ポイント:「「保安規程は経済産業大臣の許可が必要」は誤り。正しくは「届出」。」
  • 誤りパターン:「「保安業務規程と保安規程は同じもの」は誤り。保安規程はガス工作物の保安、保安業務規程は消費機器等の保安業務のルール。」
  • 法令 第3章「保安規程に定めるべき事項13項目(規則24条)」が本問の関連論点。 一言で:「規則24条が定める保安規程の記載必須事項13項目。特に「業務を管理する者の職務及び組織」「ガス主任技術者の代行者」「サイバーセキュリティ」は頻出。」
  • 試験ポイント:「①〜⑬の中で特に頻出:①業務を管理する者の職務・組織、②ガス主任技術者の代行者、③従事者への保安教育、⑥サイバーセキュリティ、⑩非常時の措置。穴埋め問題で「業務を管理する者」「従業者」「その従業者」の区別が問われる。」
  • 誤りパターン:「①の「業務を管理する者の職務及び組織」→ 「ガス主任技術者の職務及び組織」ではない。また③の保安教育の対象は「従事する者」(ガス事業者全体ではなく工事・維持・運用に従事する者)。」
  • 法令 第5章「保安業務規程の作成・届出・変更命令・遵守(法160条)」が本問の関連論点。 一言で:「ガス小売事業者(一般・特定ガス導管事業者も準用)は保安業務規程を定め事業開始前に届け出る。変更時は遅滞なく届出。経済産業大臣が変更命令を出すことも可能。」
  • 試験ポイント:「届出タイミングは「事業の開始前」。変更時は「遅滞なく」。遵守義務者は「ガス小売事業者及びその従業者」。ガス工作物の保安規程(法24条)と比較して覚える(根拠・内容は異なるが届出時期は同じ「事業開始前」)。」
  • 誤りパターン:「保安業務規程(法160条)はガス工作物の保安規程(法24条)とは別物。前者は消費機器保安に関するもの、後者はガス工作物保安に関するもの。試験では条文番号や目的を正確に区別する問題が出る。」

📝 解答・解説

正解は (3)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(3)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(イ) ✓ 正しい

一般ガス導管事業者は、一般ガス導管事業の用に供するガス工作物を経済産業省令で定める技術上の基準に適合するように維持しなければならない。

(ロ) ✓ 正しい

経済産業大臣は、災害の発生の防止のため緊急の必要があると認めるときは、一般ガス導管事業者に対し、そのガス工作物を移転し、若しくはその使用を一時停止すべきことを命じ、若しくはその使用を制限し、又はそのガス工作物内におけるガスを廃棄すべきことを命ずることができる。

(ハ) ⚠ 誤っている

一般ガス導管事業者は、一般ガス導管事業の用に供するガス工作物の工事、維持及び運用に関する保安を確保するため、経済産業省令で定めるところにより、保安規程を定め、事業の開始前に、経済産業大臣の許可を受けなければならない。

→ 正しくは: 届け出

💡 保安規程は事業開始前に経産大臣に届け出(法第64条の1)。許可制ではない

(ニ) ✓ 正しい

保安規程には、ガス主任技術者が旅行、疾病その他事故によってその職務を行うことができない場合に、その職務を代行する者に関することを定めなければならない。

(ホ) ⚠ 誤っている

保安規程には、導管の工事現場の作業員の条件その他導管の工事現場における保安監督体制に関することを定めなければならない。

→ 正しくは: 責任者

💡 保安規程記載事項: 導管工事現場の責任者の条件(施行規則第24条の1の八・第92条の1の八・第148条の1の八)。作業員ではない


問4

法令で規定されているガス事故の報告について、誤っているものはいくつあるか。ただし、ロからホのガス事故は、台風、高潮、洪水、津波、地震その他の自然災害又は火災による広範囲の地域にわたるガス工作物の損壊事故、製造支障事故又は供給支障事故であって、経済産業大臣が指定するものではない。

  • (イ) 毎年のガス事故の報告書は、当該年の翌年3月末日までに提出しなければならない。
  • (ロ) ガス事故速報は、事故が発生した時から48時間以内可能な限り速やかに報告しなければならない。
  • (ハ) 供給支障事故であって、供給支障戸数が20のものは、ガス事故速報及びガス事故詳報の両方を報告しなければならない。
  • (ニ) 製造支障事故であって、製造支障時間が5時間のものは、ガス事故速報及びガス事故詳報の両方を報告しなければならない。
  • (ホ) 消費機器から漏えいしたガスに引火することにより、発生した物損事故(消費機器が損傷した事故であって、人が死亡せず、又は負傷しないものに限る。)は、ガス事故速報及びガス事故詳報の両方を報告しなければならない。
選択肢
(1) 1個
(2) 2個
(3) 3個
(4) 4個
(5) 5個
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🎯 正解: (5)

📌 ポイント
  • 法令 第7章「自然災害等・経済産業大臣が指定する期限(⑬号)」が本問の関連論点。 一言で:「台風・洪水・地震等の自然災害又は火災による広範囲のガス工作物の損壊・製造支障・供給支障事故で経済産業大臣が指定するもの(⑬号)は、報告期限が「経済産業大臣が指定する期限」となる特例。」
  • 試験ポイント:「⑬号の「経済産業大臣が指定する期限」は他の号の固定期限と異なる唯一の特例。「速報・詳報ともに大臣が指定する期限」という点が穴埋め問題に出る。報告先は「経済産業大臣及び所轄産業保安監督部長」(大臣も含む)。」
  • 誤りパターン:「⑬号の報告先は「経済産業大臣及び所轄産業保安監督部長」(産業保安監督部長だけでなく大臣にも報告が必要)。他の号で「⑬に該当するものを除く」という記載は⑬号の特例優先のため。」
  • 法令 第1章「用語の定義②「ガス工作物」」が本問の関連論点。 一言で:「ガス工作物=ガス供給のために施設する設備一式。最末端はガス栓。ガスホース等は含まない(消費機器)。」
  • 試験ポイント:「「ガスホースはガス工作物に含まれる」は誤り→消費機器。」
  • 誤りパターン:「「昇圧供給装置は消費機器」は誤り。正しくはガス工作物に分類される。」
  • 法令 第1章「用語の定義⑤「ガス用品・消費機器・特定ガス用品」」が本問の関連論点。 一言で:「ガス用品=政令で定める家庭用機器・材料。特定ガス用品は屋内・半密閉式の湯沸器等。消費機器はより広い概念。」
  • 試験ポイント:「「特定ガス用品」は「屋内・半密閉式」が重要キーワード。開放式や屋外設置は通常ガス用品。」
  • 誤りパターン:「「昇圧供給装置は消費機器」は誤り。ガス工作物に分類される。」

📝 解答・解説

正解は (5)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(5)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(イ) ⚠ 誤っている

毎年のガス事故の報告書は、当該年の翌年3月末日までに提出しなければならない。

→ 正しくは: 当該年の翌年2月末日まで

💡 ガス事故の年次報告書は翌年2月末日までに提出(報告規則第3条の一〜四)

(ロ) ⚠ 誤っている

ガス事故速報は、事故が発生した時から48時間以内可能な限り速やかに報告しなければならない。

→ 正しくは: 24時間以内

💡 ガス事故速報は、事故発生時から24時間以内可能な限り速やかに報告(報告規則第4条の1の一〜九・十二)

(ハ) ⚠ 誤っている

供給支障事故であって、供給支障戸数が20のものは、ガス事故速報及びガス事故詳報の両方を報告しなければならない。

→ 正しくは: 供給支障戸数が100以上

💡 供給支障事故で速報+詳報両方報告対象は供給支障戸数100以上(報告規則第4条の1の三・七)

(ニ) ⚠ 誤っている

製造支障事故であって、製造支障時間が5時間のものは、ガス事故速報及びガス事故詳報の両方を報告しなければならない。

→ 正しくは: 製造支障時間が10時間以上

💡 製造支障事故で速報+詳報両方報告対象は製造支障時間10時間以上(報告規則第4条の1の四・八)

(ホ) ⚠ 誤っている

消費機器から漏えいしたガスに引火することにより、発生した物損事故(消費機器が損傷した事故であって、人が死亡せず、又は負傷しないものに限る。)は、ガス事故速報及びガス事故詳報の両方を報告しなければならない。

→ 正しくは: ガス事故速報は不要であるが、ガス事故詳報を報告

💡 消費機器引火による物損事故(死傷なし)は速報不要・詳報のみ(報告規則第4条の1の十八)


問5

法令で規定されているガス主任技術者と立入検査に関する次の記述のうち、正しいものはいくつあるか。

  • (イ) 一般ガス導管事業者は、ガスホルダーを有する供給所及び導管を管理する事業場におけるガス主任技術者の選任については、選任に係る事業場に駐在しない者をガス主任技術者に選任し、又はガス主任技術者に2以上の事業場のガス主任技術者を兼ねさせてはならない。ただし、経済産業大臣又は産業保安監督部長の承認を受けた場合には、この限りでない。
  • (ロ) ガス主任技術者免状は、ガス主任技術者試験に合格した者又はその者と同等以上の知識及び技能を有していると経済産業大臣が認定した者でなければ、その交付を受けることができない。
  • (ハ) ガス主任技術者試験は、毎年1回ガス主任技術者免状の種類ごとに、経済産業大臣が行う。
  • (ニ) 経済産業大臣は、ガス主任技術者にその職務を行わせることが一般ガス導管事業の用に供するガス工作物の工事、維持及び運用に関する保安に支障を及ぼすと認めるときは、一般ガス導管事業者に対し、ガス主任技術者の解任を命ずることができる。
  • (ホ) 経済産業大臣は、ガス事業法の施行に必要な限度において、登録ガス工作物検査機関に、ガス事業者の営業所、事務所その他の事業場に立ち入り、帳簿、書類その他の物件を検査させることができる。
選択肢
(1) 1個
(2) 2個
(3) 3個
(4) 4個
(5) 5個
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🎯 正解: (4)

📌 ポイント
  • 法令 第2章「一般ガス導管事業の許可(法35〜36条)」が本問の関連論点。 一言で:「一般ガス導管事業は経済産業大臣の「許可」が必要。4事業中、唯一の許可制。」
  • 試験ポイント:「4事業の中で「許可制」は一般ガス導管事業だけ。条文35条(許可)・36条(申請)をセット暗記。最終保障供給義務も一般ガス導管事業者の義務として頻出。」
  • 誤りパターン:「一般ガス導管事業の「許可」と、特定ガス導管事業の「届出」を混同しない。両方とも「ガス導管事業」という名称だが参入方式が異なる。」
  • 法令 第3章「ガス主任技術者の選任・届出・保安監督(法25条・規則26条)」が本問の関連論点。 一言で:「全4事業者はガス主任技術者免状を持つ者を選任し遅滞なく届け出る義務がある。選任基準(事業場の種類と必要免状の種類)を正確に覚える。」
  • 試験ポイント:「選任の届出タイミングは「遅滞なく」(事前届出ではない)。②の選任条件「甲種+1年以上実務経験」は頻出。①の「中低圧のみ」の場合は乙種でも選任可能な点も重要。」
  • 誤りパターン:「実務経験が必要なのは②の事業場(高圧設備あり)で甲種免状を使う場合のみ。乙種・丙種免状の保有者に実務経験の要件はない。また③の特定製造所は丙種でも選任可能。」
  • 法令 第3章「ガス主任技術者免状の種類と監督範囲(法26条・規則30条)」が本問の関連論点。 一言で:「免状は甲・乙・丙種の3種類。甲種は全工作物対応、乙種は中低圧・特定高圧設備・特定ガス工作物、丙種は特定ガス工作物のみ。」
  • 試験ポイント:「乙種の監督範囲は中低圧+特定の高圧設備(LPG用貯槽・移動式ガス発生設備・冷凍設備)。丙種は特定ガス工作物のみ。免状交付拒否の年数:返納後1年・違反後2年(1と2の使い分けに注意)。」
  • 誤りパターン:「乙種は「高圧の一般導管」などは監督できない(ロとハに限定列挙された高圧設備のみ)。乙種の監督範囲に「一般的な高圧導管」は含まれていないことを確認する。」

📝 解答・解説

正解は (4)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(4)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(イ) ✓ 正しい

一般ガス導管事業者は、ガスホルダーを有する供給所及び導管を管理する事業場におけるガス主任技術者の選任については、選任に係る事業場に駐在しない者をガス主任技術者に選任し、又はガス主任技術者に2以上の事業場のガス主任技術者を兼ねさせてはならない。ただし、経済産業大臣又は産業保安監督部長の承認を受けた場合には、この限りでない。

(ロ) ✓ 正しい

ガス主任技術者免状は、ガス主任技術者試験に合格した者又はその者と同等以上の知識及び技能を有していると経済産業大臣が認定した者でなければ、その交付を受けることができない。

(ハ) ✓ 正しい

ガス主任技術者試験は、毎年1回ガス主任技術者免状の種類ごとに、経済産業大臣が行う。

(ニ) ✓ 正しい

経済産業大臣は、ガス主任技術者にその職務を行わせることが一般ガス導管事業の用に供するガス工作物の工事、維持及び運用に関する保安に支障を及ぼすと認めるときは、一般ガス導管事業者に対し、ガス主任技術者の解任を命ずることができる。

(ホ) ⚠ 誤っている

経済産業大臣は、ガス事業法の施行に必要な限度において、登録ガス工作物検査機関に、ガス事業者の営業所、事務所その他の事業場に立ち入り、帳簿、書類その他の物件を検査させることができる。

→ 正しくは: その職員

💡 立入検査の主体は経産大臣の職員(法第172条の1)。登録ガス工作物検査機関は使用前検査等の主体であり、行政の立入検査主体ではない


問6

法令で規定されている認定高度保安実施一般ガス導管事業者に関する次の記述のうち、正しいものはいくつあるか。

  • (イ) 認定高度保安実施一般ガス導管事業者の認定は、7年ごとに更新を受けなければ、その期間の経過によって、その効力を失う。
  • (ロ) 認定高度保安実施一般ガス導管事業者は、保安の確保のための組織又は保安の確保の方法に変更があったときは、遅滞なく、その旨を経済産業大臣に届け出なければならない。
  • (ハ) 認定高度保安実施一般ガス導管事業者は、ガス主任技術者の選任又はその解任については、経済産業大臣への届出を要しない。この場合においては、経済産業省令で定めるところにより、当該選任又は解任に係る記録を作成し、これを保存しなければならない。
  • (ニ) 認定高度保安実施一般ガス導管事業者は、一般ガス導管事業の用に供するガス工作物の設置又は変更の工事(公害の防止上重要なものとして経済産業省令で定めるものを除く。)をしようとするときは、経済産業大臣への工事計画の届出を要しない。この場合においては、当該工事の完成後14日以内に、その旨を経済産業大臣に届け出なければならない。
  • (ホ) 認定高度保安実施一般ガス導管事業者は、工事計画の対象となるガス工作物について、経済産業省令で定めるところによる自主検査を行わずに当該ガス工作物を使用することができる。
選択肢
(1) 1個
(2) 2個
(3) 3個
(4) 4個
(5) 5個
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (3)

📌 ポイント
  • 法令 第3章「ガス主任技術者の義務・免状返納・解任命令・認定高度保安実施事業者」が本問の関連論点。 一言で:「ガス主任技術者・ガス事業者・従事者の各義務。免状返納命令・解任命令の条件。認定高度保安実施ガス事業者制度の概要。」
  • 試験ポイント:「「保安の監督」「遅滞なく届出」「誠実に職務」「指示に従う」の4ワードは頻出穴埋め。解任命令の4条件(法違反・命令違反・処分違反・保安支障)も整理して覚える。認定高度保安実施事業者は令和5年度〜の新制度として出題増加中。」
  • 誤りパターン:「免状返納命令は「違反した」場合(法27条)。解任命令の条件④「職務を行わせることが保安に支障」は違反ではないが解任できる特別な条件。この④の条件が他と異なる点に注意。」
  • 法令 第2章「一般ガス導管事業の許可(法35〜36条)」が本問の関連論点。 一言で:「一般ガス導管事業は経済産業大臣の「許可」が必要。4事業中、唯一の許可制。」
  • 試験ポイント:「4事業の中で「許可制」は一般ガス導管事業だけ。条文35条(許可)・36条(申請)をセット暗記。最終保障供給義務も一般ガス導管事業者の義務として頻出。」
  • 誤りパターン:「一般ガス導管事業の「許可」と、特定ガス導管事業の「届出」を混同しない。両方とも「ガス導管事業」という名称だが参入方式が異なる。」
  • 法令 第1章「ガス事業の保安体制(保安規程・ガス主任技術者)」が本問の関連論点。 一言で:「ガス事業の保安は国による規制+事業者の自主保安が基本。保安規程とガス主任技術者が2本柱。」
  • 試験ポイント:「「保安規程は経済産業大臣の許可が必要」は誤り。正しくは「届出」。」
  • 誤りパターン:「「保安業務規程と保安規程は同じもの」は誤り。保安規程はガス工作物の保安、保安業務規程は消費機器等の保安業務のルール。」

📝 解答・解説

正解は (3)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(3)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(イ) ✓ 正しい

認定高度保安実施一般ガス導管事業者の認定は、7年ごとに更新を受けなければ、その期間の経過によって、その効力を失う。

(ロ) ✓ 正しい

認定高度保安実施一般ガス導管事業者は、保安の確保のための組織又は保安の確保の方法に変更があったときは、遅滞なく、その旨を経済産業大臣に届け出なければならない。

(ハ) ✓ 正しい

認定高度保安実施一般ガス導管事業者は、ガス主任技術者の選任又はその解任については、経済産業大臣への届出を要しない。この場合においては、経済産業省令で定めるところにより、当該選任又は解任に係る記録を作成し、これを保存しなければならない。

(ニ) ⚠ 誤っている

認定高度保安実施一般ガス導管事業者は、一般ガス導管事業の用に供するガス工作物の設置又は変更の工事(公害の防止上重要なものとして経済産業省令で定めるものを除く。)をしようとするときは、経済産業大臣への工事計画の届出を要しない。この場合においては、当該工事の完成後14日以内に、その旨を経済産業大臣に届け出なければならない。

→ 正しくは: 当該工事の完成後30日以内

💡 工事計画事前届出免除時の事後届出は完成後30日以内(法第71条の3=法第34条の11)

(ホ) ⚠ 誤っている

認定高度保安実施一般ガス導管事業者は、工事計画の対象となるガス工作物について、経済産業省令で定めるところによる自主検査を行わずに当該ガス工作物を使用することができる

→ 正しくは: 自主検査を行った後でなければ、当該ガス工作物を使用してはならない

💡 認定事業者でも自主検査義務は維持(法第71条の3=法第34条の12)。緩和されない


問7

技術基準で規定されているガス工作物に関する次の記述のうち、正しいものはいくつあるか。

  • (イ) 製造所には、構内に公衆がみだりに立ち入らないよう、適切な措置を講じなければならない。ただし、周囲の状況により公衆が立ち入るおそれがない場合は、この限りでない。
  • (ロ) 製造所(特定製造所を除く。)、供給所及び導管を管理する事業場には、緊急時に迅速な通信を確保するため、適切な通信設備を設けなければならない。
  • (ハ) 製造所には、ガス又は液化ガスを通ずるガス工作物から漏えいしたガスが滞留するおそれのある製造所内の適当な場所に、当該ガスの漏えいを適切に検知し、かつ、安全に放出する設備を設けなければならない。
  • (ニ) 製造所に設置するガス若しくは液化ガスを通ずるガス工作物の付近に設置する電気設備は、その設置場所の状況及び当該ガス又は液化ガスの種類に応じた防爆性能を有するものでなければならない。
  • (ホ) ガス発生設備及び附帯設備であって製造設備に属するもののガス又は液化ガスを通ずる部分(不活性のガス又は不活性の液化ガスのみを通ずるものを除く。)は、ガス又は液化ガスを安全に置換できる構造でなければならない。
選択肢
(1) 1個
(2) 2個
(3) 3個
(4) 4個
(5) 5個
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (4)

📌 ポイント
  • 法令 第3章「ガス工作物の技術基準適合維持義務(法21条)」が本問の関連論点。 一言で:「全4事業者はガス工作物を技術上の基準に適合するように維持しなければならない。基準不適合・緊急の場合に大臣が改善命令等を発する。」
  • 試験ポイント:「維持義務の対象が「ガス事業の用に供するガス工作物」という限定表現は穴埋め頻出。所有者・占有者の協力は「努めなければならない」(努力義務)であることも重要。」
  • 誤りパターン:「技術基準適合維持義務はガス工作物「全般」ではなく「ガス事業の用に供するガス工作物」に限定される。また所有者・占有者の義務は「しなければならない」ではなく「努めなければならない」(努力義務)。」
  • 法令 第8章「技省令の概要・法体系・性能規定の特徴・ガス工作物の定義」が本問の関連論点。 一言で:「技省令(ガス工作物の技術上の基準を定める省令)は性能規定を採用。法体系:ガス事業法→技省令→技術上の基準を定める告示(技告示)→解釈例(技解釈例)。ガス工作物とはガス事業の用に供するガスの製造・供給・消費設備の総称。」
  • 試験ポイント:「「技省令は性能規定」という特徴が出題される。法体系の順番(法→省令→告示→解釈例)と、ガス工作物の10種類は暗記対象。「高圧・中圧・低圧」の数値(1MPa/0.1MPa)も頻出。」
  • 誤りパターン:「「技省令は仕様規定ではなく性能規定」が出題のポイント。性能規定では達成すべき性能・結果を要求するが、具体的な寸法・材料は事業者が決める。ガス工作物に「配管」という単語はなく「導管」が正しい。」
  • 法令 第1章「用語の定義②「ガス工作物」」が本問の関連論点。 一言で:「ガス工作物=ガス供給のために施設する設備一式。最末端はガス栓。ガスホース等は含まない(消費機器)。」
  • 試験ポイント:「「ガスホースはガス工作物に含まれる」は誤り→消費機器。」
  • 誤りパターン:「「昇圧供給装置は消費機器」は誤り。正しくはガス工作物に分類される。」

📝 解答・解説

正解は (4)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(4)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(イ) ✓ 正しい

製造所には、構内に公衆がみだりに立ち入らないよう、適切な措置を講じなければならない。ただし、周囲の状況により公衆が立ち入るおそれがない場合は、この限りでない。

(ロ) ✓ 正しい

製造所(特定製造所を除く。)、供給所及び導管を管理する事業場には、緊急時に迅速な通信を確保するため、適切な通信設備を設けなければならない。

(ハ) ⚠ 誤っている

製造所には、ガス又は液化ガスを通ずるガス工作物から漏えいしたガスが滞留するおそれのある製造所内の適当な場所に、当該ガスの漏えいを適切に検知し、かつ、安全に放出する設備を設けなければならない。

→ 正しくは: 警報する設備

💡 ガス漏えい検知+警報設備(技省令第9条の2)。漏えいガスは検知して警報を発する(放出ではない)

(ニ) ✓ 正しい

製造所に設置するガス若しくは液化ガスを通ずるガス工作物の付近に設置する電気設備は、その設置場所の状況及び当該ガス又は液化ガスの種類に応じた防爆性能を有するものでなければならない。

(ホ) ✓ 正しい

ガス発生設備及び附帯設備であって製造設備に属するもののガス又は液化ガスを通ずる部分(不活性のガス又は不活性の液化ガスのみを通ずるものを除く。)は、ガス又は液化ガスを安全に置換できる構造でなければならない。

問8

技術基準で規定されているガス工作物に関する次の記述のうち、誤っているものはいくつあるか。

  • (イ) 附帯設備であって製造設備に属する液化ガス用貯槽の主要材料は、最高使用温度及び最低使用温度において材料に及ぼす化学的及び物理的影響に対し、設備の種類、規模に応じて安全な機械的性質を有するものでなければならない。
  • (ロ) 導管の構造は、供用中の最大流量並びに最高使用温度及び最低使用温度における最高使用圧力に対し、設備の種類、規模に応じて適切な構造でなければならない。
  • (ハ) 延長が15mの最高使用圧力が高圧の導管(溶接により接合された導管ではない。)の耐圧部分は、適切な方法により耐圧試験を行ったときにこれに耐えるものでなければならない。
  • (ニ) 整圧器のガスを通ずる部分は、適切な方法により気密試験を行ったとき漏えいがないものでなければならない。ただし、最高使用圧力が0Pa以下のもの及び常時大気に開放されているものは、この限りでない。
  • (ホ) ガス工作物のガス又は液化ガスを通ずる部分であって、内面に0Paを超える圧力を受ける部分の溶接された部分は、溶込みが十分で、溶接による割れ等で有害な欠陥がなく、かつ、設計上要求される強度以上の強度でなければならない。
選択肢
(1) 1個
(2) 2個
(3) 3個
(4) 4個
(5) 5個
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🎯 正解: (1)

📌 ポイント
  • 法令 第8章「総則:15条3項(気密試験)・16条(溶接部分)・17条(安全弁)」が本問の関連論点。 一言で:「15条3項:ガス又は液化ガスを通ずる部分は気密試験で漏えいなし(除外:石炭原料ガス発生器・最高使用圧力0Pa以下・常時大気開放)。16条:溶接部分の仕上がり・事前確認・結果確認の3項目。17条:ガス発生設備等の容器(製造設備)で過圧のおそれあるものに安全弁設置。」
  • 試験ポイント:「「気密試験は液化ガス用ポンプが不要」「整圧器は耐圧試験除外だが気密試験は必要」の2点が最頻出引っ掛け。16条の溶接施工方法確認の閾値(0.2MPa以上・内容積0.04m³以上、内径150mm以上等)は数値暗記が必要。17条の「高圧又は中圧・製造設備の容器限定」を覚える。」
  • 誤りパターン:「気密試験と耐圧試験の違い:耐圧試験は中高圧中心・回転機器除外。気密試験は低圧も含む全般・液化ガス用ポンプのみ除外。安全弁の設置対象は「製造設備に属する容器(液化ガス用貯槽・冷凍設備は除く)」。」
  • 法令 第8章「総則:13条(ガス置換等)・14条(材料)・15条1項(構造)・15条2項(耐圧試験)」が本問の関連論点。 一言で:「13条:使用前・修理時に不活性ガス等で置換しガス爆発を防止。14条:材料はガスの成分・状態・最高使用圧力に適合するもの。15条1項:耐圧部分は「設計圧力に対し十分な強度・適切な構造」。15条2項:耐圧試験は最高使用圧力の1.5倍以上の圧力で水圧試験等。」
  • 試験ポイント:「15条1項の「最高使用圧力の1.5倍以上の圧力で水圧試験」は最頻出。「耐圧試験の適用除外」(排送機・圧送機・圧縮機・送風機・整圧器等)も出題される。13条のガス置換のタイミング(使用前・修理後)も確認。」
  • 誤りパターン:「耐圧試験の圧力は「最高使用圧力の1.5倍以上」。2倍や1.25倍と混同しないよう注意。「排送機・圧送機は耐圧試験が除外」(回転機器は肉厚ではなく性能検査で担保)。」
  • 法令 第8章「各論1:32条(ガスホルダー)・35条(液化ガス用貯槽)・37条(耐熱)・38条(防液堤)・39条(防食)」が本問の関連論点。 一言で:「32条:ガスホルダーに圧力計・液位計・緊急遮断弁等。35条:液化ガス用貯槽に安全弁・緊急遮断装置・液面計・圧力計・温度計等。37条:液化ガス用貯槽等の耐熱措置(断熱材・散水装置等)。38条:液化ガス用貯槽に防液堤(容量の110%以上)。39条:土中等に設置するガス工作物に防食措置。」
  • 試験ポイント:「38条の「防液堤容量は貯槽容量の110%以上」は最頻出の数値。35条の液化ガス用貯槽の設置義務5項目(安全弁・緊急遮断・液面計・圧力計・温度計)はセットで覚える。37条の「断熱材又は散水装置」という2択形式も出題される。」
  • 誤りパターン:「防液堤の容量は「100%以上」ではなく「110%以上」。安全弁の設置:17条(製造設備の容器・高圧中圧)と35条(液化ガス用貯槽)は別途規定されている(17条では液化ガス用貯槽を除外している)。」

📝 解答・解説

正解は (1)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(1)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(イ) ✓ 正しい

附帯設備であって製造設備に属する液化ガス用貯槽の主要材料は、最高使用温度及び最低使用温度において材料に及ぼす化学的及び物理的影響に対し、設備の種類、規模に応じて安全な機械的性質を有するものでなければならない。

(ロ) ⚠ 誤っている

導管の構造は、供用中の最大流量並びに最高使用温度及び最低使用温度における最高使用圧力に対し、設備の種類、規模に応じて適切な構造でなければならない。

→ 正しくは: 供用中の荷重

💡 導管の構造設計根拠は供用中の荷重(自重・土被り・交通荷重等)+最高/最低使用温度+最高使用圧力(技省令第15条の1の六)。最大流量は流体力学の論点で構造設計根拠ではない

(ハ) ✓ 正しい

延長が15mの最高使用圧力が高圧の導管(溶接により接合された導管ではない。)の耐圧部分は、適切な方法により耐圧試験を行ったときにこれに耐えるものでなければならない。

(ニ) ✓ 正しい

整圧器のガスを通ずる部分は、適切な方法により気密試験を行ったとき漏えいがないものでなければならない。ただし、最高使用圧力が0Pa以下のもの及び常時大気に開放されているものは、この限りでない。

(ホ) ✓ 正しい

ガス工作物のガス又は液化ガスを通ずる部分であって、内面に0Paを超える圧力を受ける部分の溶接された部分は、溶込みが十分で、溶接による割れ等で有害な欠陥がなく、かつ、設計上要求される強度以上の強度でなければならない。

問9

技術基準で規定されているガス工作物に関する次の記述のうち、正しいものはいくつあるか。

  • (イ) ガス発生設備(移動式ガス発生設備を除く。)及び附帯設備であって製造設備に属するものには、ガス又は液化ガスを通ずる設備の損傷を防止するため使用の状態を計測又は確認できる適切な装置を設けなければならない。
  • (ロ) 製造所、供給所又は移動式ガス発生設備に設置する遮断装置には、誤操作を防止し、かつ、確実に操作することができる措置を講じなければならない。
  • (ハ) 液化ガス用貯槽であって過圧が生ずるおそれのあるものには、その圧力を逃がすために適切な安全弁を設けなければならない。この場合において、当該安全弁は、その作動時に安全弁から吹き出されるガスによる障害が生じないように施設しなければならない。
  • (ニ) 液化ガス用貯槽(埋設された液化ガス用貯槽にあっては、その埋設された部分を除く。)は、当該設備が受けるおそれのある熱に対し十分に耐えるものとし、又は適切な圧力上昇防止装置を設置しなければならない。ただし不活性の液化ガス用貯槽にあって、可燃性の液化ガス用貯槽の周辺にないものは、この限りではない。
  • (ホ) 液化ガス用貯槽(不活性の液化ガス用のものを除く。)の露出された部分には、設置された状況により腐食を生ずるおそれがある場合には、当該設備の腐食を防止するための適切な措置を講じなければならない。
選択肢
(1) 1個
(2) 2個
(3) 3個
(4) 4個
(5) 5個
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (3)

📌 ポイント
  • 法令 第8章「各論1:25条(圧力上昇防止)・26条(水封器)・27条(緊急停止装置)・28条(ガス精製設備)」が本問の関連論点。 一言で:「25条:ガス発生設備(低圧のもの)に圧力上昇防止装置(爆発戸・水封器等)。26条:石炭ガス発生設備に水封器。27条:移動式ガス発生設備に緊急停止装置(異常時に自動的に原料ガスの供給を停止)。28条:ガス精製設備の適切な構造(硫黄・硫化物・一酸化炭素等の除去)。」
  • 試験ポイント:「「25条の圧力上昇防止装置(爆発戸・水封器)は低圧のガス発生設備」「17条の安全弁は高圧・中圧の製造設備」という対比が頻出。27条の「移動式ガス発生設備には緊急停止装置が必要・警報装置が不要」というセットも出題される。」
  • 誤りパターン:「25条の爆発戸・水封器は「低圧のガス発生設備」が対象。高圧・中圧は17条の安全弁で対応。27条の緊急停止装置は「自動的に」停止する点が重要(手動操作ではない)。」
  • 法令 第8章「総則:18条(計測装置)・19条(警報装置)・20条(誤操作防止・インターロック)・21条(保安電力)・22条(付臭措置)・23条(計器室)」が本問の関連論点。 一言で:「18条:ガス発生設備等(移動式除く)に計測装置。19条:同(移動式除く)に警報装置。20条:遮断装置の誤操作防止・特定事業所のインターロック・潤滑油圧低下対策。21条:製造所・供給所の保安上重要な設備に保安電力。22条:使用者に供給する低圧ガスに付臭。23条:特定事業所の計器室は緊急時も安全に制御できるもの。」
  • 試験ポイント:「22条の「付臭措置は低圧に限る・適用除外5つ」と「空気中混容比率1000分の1」は最頻出。19条の「移動式ガス発生設備を除く」(27条の緊急停止装置があるため)も出る。21条の「停電等により機能が失われることのないよう」という文言を覚える。」
  • 誤りパターン:「18条(計測装置)は「移動式ガス発生設備」を1項の適用除外にして2項で別規定。19条(警報装置)は移動式を「完全除外」。この違いが引っ掛け。22条付臭は「低圧」の供給に限る(中圧以上の大口供給は除外)。」
  • 法令 第8章「各論1:32条(ガスホルダー)・35条(液化ガス用貯槽)・37条(耐熱)・38条(防液堤)・39条(防食)」が本問の関連論点。 一言で:「32条:ガスホルダーに圧力計・液位計・緊急遮断弁等。35条:液化ガス用貯槽に安全弁・緊急遮断装置・液面計・圧力計・温度計等。37条:液化ガス用貯槽等の耐熱措置(断熱材・散水装置等)。38条:液化ガス用貯槽に防液堤(容量の110%以上)。39条:土中等に設置するガス工作物に防食措置。」
  • 試験ポイント:「38条の「防液堤容量は貯槽容量の110%以上」は最頻出の数値。35条の液化ガス用貯槽の設置義務5項目(安全弁・緊急遮断・液面計・圧力計・温度計)はセットで覚える。37条の「断熱材又は散水装置」という2択形式も出題される。」
  • 誤りパターン:「防液堤の容量は「100%以上」ではなく「110%以上」。安全弁の設置:17条(製造設備の容器・高圧中圧)と35条(液化ガス用貯槽)は別途規定されている(17条では液化ガス用貯槽を除外している)。」

📝 解答・解説

正解は (3)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(3)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(イ) ✓ 正しい

ガス発生設備(移動式ガス発生設備を除く。)及び附帯設備であって製造設備に属するものには、ガス又は液化ガスを通ずる設備の損傷を防止するため使用の状態を計測又は確認できる適切な装置を設けなければならない。

(ロ) ✓ 正しい

製造所、供給所又は移動式ガス発生設備に設置する遮断装置には、誤操作を防止し、かつ、確実に操作することができる措置を講じなければならない。

(ハ) ✓ 正しい

液化ガス用貯槽であって過圧が生ずるおそれのあるものには、その圧力を逃がすために適切な安全弁を設けなければならない。この場合において、当該安全弁は、その作動時に安全弁から吹き出されるガスによる障害が生じないように施設しなければならない。

(ニ) ⚠ 誤っている

液化ガス用貯槽(埋設された液化ガス用貯槽にあっては、その埋設された部分を除く。)は、当該設備が受けるおそれのある熱に対し十分に耐えるものとし、又は適切な圧力上昇防止装置を設置しなければならない。ただし不活性の液化ガス用貯槽にあって、可燃性の液化ガス用貯槽の周辺にないものは、この限りではない。

→ 正しくは: 冷却装置

💡 液化ガス用貯槽は熱に対し十分耐えるか、適切な冷却装置を設置(技省令第37条)。圧力対策は別途第35条の安全弁が担当する

(ホ) ⚠ 誤っている

液化ガス用貯槽(不活性の液化ガス用のものを除く。)の露出された部分には、設置された状況により腐食を生ずるおそれがある場合には、当該設備の腐食を防止するための適切な措置を講じなければならない。

→ 正しくは: 埋設された部分

💡 液化ガス用貯槽の腐食防止対象は埋設された部分(土壌腐食が主リスク)(技省令第39条)。露出部ではない


問10

技術基準で規定されているガス工作物に関する次の記述のうち、正しいものはいくつあるか。

  • (イ) 最高使用圧力が低圧のガス発生設備(特定ガス発生設備並びに移動式ガス発生設備及び液化ガスを通ずるものを除く。)であって過圧が生ずるおそれのあるものには、その圧力を逃がすために適切な圧力上昇防止装置を設けなければならない。
  • (ロ) 移動式ガス発生設備には、使用中に生じた異常による災害の発生を防止するため、その異常が発生した場合に迅速かつ安全にガスを処理することができる装置を設けなければならない。
  • (ハ) ガスの通ずる部分に直接液体又は気体を送入する装置を有する製造設備(移動式ガス発生設備を含む。)は、送入部分を通じてガスが逆流することによる設備の損傷又はガスの大気への放出を防止するため逆流が生じない構造のものでなければならない。
  • (ニ) 液化ガス(不活性のものを除く。)を気化する装置は、温水で加熱する構造のものであってはならない。
  • (ホ) 特定ガス発生設備(容器に附属する気化装置内においてガスを発生させるものを除く。)の集合装置の部分には一の系統の容器から発生するガスの圧力が供給に支障のある圧力以下に低下した場合、自動的にガスを遮断する装置を設けること。
選択肢
(1) 1個
(2) 2個
(3) 3個
(4) 4個
(5) 5個
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (2)

📌 ポイント
  • 法令 第8章「各論1:25条(圧力上昇防止)・26条(水封器)・27条(緊急停止装置)・28条(ガス精製設備)」が本問の関連論点。 一言で:「25条:ガス発生設備(低圧のもの)に圧力上昇防止装置(爆発戸・水封器等)。26条:石炭ガス発生設備に水封器。27条:移動式ガス発生設備に緊急停止装置(異常時に自動的に原料ガスの供給を停止)。28条:ガス精製設備の適切な構造(硫黄・硫化物・一酸化炭素等の除去)。」
  • 試験ポイント:「「25条の圧力上昇防止装置(爆発戸・水封器)は低圧のガス発生設備」「17条の安全弁は高圧・中圧の製造設備」という対比が頻出。27条の「移動式ガス発生設備には緊急停止装置が必要・警報装置が不要」というセットも出題される。」
  • 誤りパターン:「25条の爆発戸・水封器は「低圧のガス発生設備」が対象。高圧・中圧は17条の安全弁で対応。27条の緊急停止装置は「自動的に」停止する点が重要(手動操作ではない)。」
  • 法令 第1章「用語の定義④「液化ガス・移動式ガス発生設備」」が本問の関連論点。 一言で:「液化ガスは0.2MPa以上かつ35℃以下の定義。移動式ガス発生設備は貯蔵能力1万kg未満または1万m³未満。」
  • 試験ポイント:「液化ガスの温度要件「35℃以下」を「40℃以下」と書いた誤答が頻出。」
  • 誤りパターン:「「液化ガスの定義の温度基準は40℃」は誤り。正しくは35℃。」
  • 法令 第8章「各論1:41条(特定ガス発生設備の技術基準)・42条(緊急停止)・43条(点検)」が本問の関連論点。 一言で:「特定ガス発生設備(LPG等を原料として都市ガスを製造する小規模な設備)は41条で一般のガス発生設備とは異なる基準が適用される。42条:緊急停止装置(自動停止)。43条:定期点検(1年以内ごとに1回)。」
  • 試験ポイント:「43条の「1年以内ごとに1回」という点検頻度は出題される(63条の昇圧供給装置は14月と異なる)。特定ガス発生設備が41条〜43条の独自基準を適用されることも確認しておく。」
  • 誤りパターン:「特定ガス発生設備の点検は「1年以内ごと」(昇圧供給装置の14月より短い)。特定ガス発生設備の緊急停止装置は「自動的に」停止する仕組みが必要。」

📝 解答・解説

正解は (2)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(2)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(イ) ✓ 正しい

最高使用圧力が低圧のガス発生設備(特定ガス発生設備並びに移動式ガス発生設備及び液化ガスを通ずるものを除く。)であって過圧が生ずるおそれのあるものには、その圧力を逃がすために適切な圧力上昇防止装置を設けなければならない。

(ロ) ⚠ 誤っている

移動式ガス発生設備には、使用中に生じた異常による災害の発生を防止するため、その異常が発生した場合に迅速かつ安全にガスを処理することができる装置を設けなければならない。

→ 正しくは: 迅速かつ安全にガスの発生を停止することができる装置

💡 移動式ガス発生設備の異常時は「ガス発生を停止」する装置(技省令第27条の2)。「処理」ではなく根源遮断が要件

(ハ) ✓ 正しい

ガスの通ずる部分に直接液体又は気体を送入する装置を有する製造設備(移動式ガス発生設備を含む。)は、送入部分を通じてガスが逆流することによる設備の損傷又はガスの大気への放出を防止するため逆流が生じない構造のものでなければならない。

(ニ) ⚠ 誤っている

液化ガス(不活性のものを除く。)を気化する装置は、温水で加熱する構造のものであってはならない

→ 正しくは: 直火で加熱する構造のものであってはならない

💡 液化ガス気化装置の禁止される加熱方法は直火(技省令第31条の1)。温水・蒸気等の間接加熱は許容される

(ホ) ⚠ 誤っている

特定ガス発生設備(容器に附属する気化装置内においてガスを発生させるものを除く。)の集合装置の部分には一の系統の容器から発生するガスの圧力が供給に支障のある圧力以下に低下した場合、自動的にガスを遮断する装置を設けること。

→ 正しくは: 自動的に他の系統の容器からガスが発生する装置

💡 特定ガス発生設備の集合装置は、一系統圧力低下時に他系統からガス発生(自動切替)で供給継続(技省令第41条の1の二)。遮断ではない


問11

技術基準で規定されているガス工作物に関する次の記述のうち、正しいものはいくつあるか。

  • (イ) 告示で定める着脱が容易なガス栓は、内部に過流出安全機構を有するものでなければならない。
  • (ロ) ガスの使用場所である超高層建物、高層建物、特定大規模建物、又は最高使用圧力が中圧の導管でガスを供給する建物にガスを供給する導管には、危急の場合にガスを速やかに遮断することができる適切な装置を適切な場所に設けなければならない。
  • (ハ) ガスの使用場所である地下室、地下街、その他地下であってガスが充満するおそれのある場所(以下「地下室等」という。)にガスを供給する導管には、その地下室等の付近の適切な場所に、危急の場合に当該地下室等へのガスの供給を当該地下室等から速やかに遮断することができる適切な装置を設けなければならない。
  • (ニ) 導管(最高使用圧力が低圧の導管であって、内径が100mm未満のものを除く。)であって、道路の路面に露出しているものは、車両の接触その他の衝撃により損傷を受けた場合に、ガスを速やかに遮断することができる適切な装置を適切な場所に設けなければならない。
  • (ホ) ガス事業者がガスの使用者との取引のために使用するガスメーター(使用最大流量が毎時16m³以下、使用最大圧力が4kPa以下及び口径250mm以下のものに限る。)は、ガスが流入している状態において、災害の発生のおそれのある大きさの地震動、過大なガスの流量、異常なガス圧力の低下又はガス中の水分を検知した場合に、ガスを速やかに遮断する機能を有するものでなければならない。
選択肢
(1) 1個
(2) 2個
(3) 3個
(4) 4個
(5) 5個
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (2)

📌 ポイント
  • 法令 第3章「ガス工作物の技術基準適合維持義務(法21条)」が本問の関連論点。 一言で:「全4事業者はガス工作物を技術上の基準に適合するように維持しなければならない。基準不適合・緊急の場合に大臣が改善命令等を発する。」
  • 試験ポイント:「維持義務の対象が「ガス事業の用に供するガス工作物」という限定表現は穴埋め頻出。所有者・占有者の協力は「努めなければならない」(努力義務)であることも重要。」
  • 誤りパターン:「技術基準適合維持義務はガス工作物「全般」ではなく「ガス事業の用に供するガス工作物」に限定される。また所有者・占有者の義務は「しなければならない」ではなく「努めなければならない」(努力義務)。」
  • 法令 第8章「技省令の概要・法体系・性能規定の特徴・ガス工作物の定義」が本問の関連論点。 一言で:「技省令(ガス工作物の技術上の基準を定める省令)は性能規定を採用。法体系:ガス事業法→技省令→技術上の基準を定める告示(技告示)→解釈例(技解釈例)。ガス工作物とはガス事業の用に供するガスの製造・供給・消費設備の総称。」
  • 試験ポイント:「「技省令は性能規定」という特徴が出題される。法体系の順番(法→省令→告示→解釈例)と、ガス工作物の10種類は暗記対象。「高圧・中圧・低圧」の数値(1MPa/0.1MPa)も頻出。」
  • 誤りパターン:「「技省令は仕様規定ではなく性能規定」が出題のポイント。性能規定では達成すべき性能・結果を要求するが、具体的な寸法・材料は事業者が決める。ガス工作物に「配管」という単語はなく「導管」が正しい。」
  • 法令 第1章「用語の定義②「ガス工作物」」が本問の関連論点。 一言で:「ガス工作物=ガス供給のために施設する設備一式。最末端はガス栓。ガスホース等は含まない(消費機器)。」
  • 試験ポイント:「「ガスホースはガス工作物に含まれる」は誤り→消費機器。」
  • 誤りパターン:「「昇圧供給装置は消費機器」は誤り。正しくはガス工作物に分類される。」

📝 解答・解説

正解は (2)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(2)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(イ) ✓ 正しい

告示で定める着脱が容易なガス栓は、内部に過流出安全機構を有するものでなければならない。

(ロ) ✓ 正しい

ガスの使用場所である超高層建物、高層建物、特定大規模建物、又は最高使用圧力が中圧の導管でガスを供給する建物にガスを供給する導管には、危急の場合にガスを速やかに遮断することができる適切な装置を適切な場所に設けなければならない。

(ハ) ⚠ 誤っている

ガスの使用場所である地下室、地下街、その他地下であってガスが充満するおそれのある場所(以下「地下室等」という。)にガスを供給する導管には、その地下室等の付近の適切な場所に、危急の場合に当該地下室等へのガスの供給を当該地下室等から速やかに遮断することができる適切な装置を設けなければならない。

→ 正しくは: 地上から速やかに遮断

💡 地下室等にガスを供給する導管の緊急遮断は地上から行うことができる装置を地下室等の付近の適切な場所に設置(技省令第49条の4)。地下に立入って操作する必要をなくすため

(ニ) ⚠ 誤っている

導管(最高使用圧力が低圧の導管であって、内径が100mm未満のものを除く。)であって、道路の路面に露出しているものは、車両の接触その他の衝撃により損傷を受けた場合に、ガスを速やかに遮断することができる適切な装置を適切な場所に設けなければならない

→ 正しくは: 損傷のおそれのある部分に衝撃による損傷を防止するための措置を講じなければならない

💡 路面露出導管(低圧100mm未満を除く)は、損傷のおそれのある部分に衝撃による損傷防止措置(防護工事)を講じる(技省令第48条の1)。事後遮断ではなく事前防止

(ホ) ⚠ 誤っている

ガス事業者がガスの使用者との取引のために使用するガスメーター(使用最大流量が毎時16m³以下、使用最大圧力が4kPa以下及び口径250mm以下のものに限る。)は、ガスが流入している状態において、災害の発生のおそれのある大きさの地震動、過大なガスの流量、異常なガス圧力の低下又はガス中の水分を検知した場合に、ガスを速やかに遮断する機能を有するものでなければならない。

→ 正しくは: 異常なガス圧力の低下

💡 ガスメーター(マイコンメーター。16m³/h・4kPa・250mm以下)の遮断トリガーは地震動・過大流量・異常圧力低下の3要素(技省令第50条の1)。水分は対象外


問12

技術基準で規定されている漏えい検査及び導管の設置場所に関する次の記述のうち、正しいものはいくつあるか。ただし、イ、ロ及びハについては、この導管は、特定管理管ではなく、特定地下街等又は特定地下室等にガスを供給するものではなく、漏えい検査を行う区間に漏えい検知装置は設置されておらず、検査にあたって導管等が設置されている場所に立ち入ることができるものとする。

  • (イ) 道路に埋設されている導管(ポリエチレン管を除く。)で最高使用圧力が高圧のものは、埋設の日以後1年に1回以上、適切な方法により検査を行い、漏えいが認められなかったものでなければならない。
  • (ロ) 道路に埋設されている導管からガス栓までに設置されている導管で、ポリエチレン管を使用している場合は、埋設の日以後4年に1回以上、適切な方法により検査を行い、漏えいが認められなかったものでなければならない。
  • (ハ) 導管の漏えい検査を、前回の検査の日から省令で定める期間を経過した日(以下、基準日という。)前6月以内の期間に行った場合にあっては、基準日において当該検査を行ったものとみなす。
  • (ニ) 最高使用圧力が中圧の導管であって、工場、廃棄物処理場、浄水場、下水処理場その他これらに類する場所に設置される建物にガスを供給するものは、適切な自動ガス遮断装置又は適切なガス漏れ警報器の検知区域において、当該建物の外壁を貫通するように設置しなければならない。
  • (ホ) 導管を共同溝に設置する場合は、ガス漏れにより当該共同溝及び当該共同溝に設置された他の物件の構造又は管理に支障を及ぼすことがないよう導管に適切な措置を講じなければならない。ただし、適切な措置が講じられた共同溝内に設置する場合は、この限りでない。
選択肢
(1) 1個
(2) 2個
(3) 3個
(4) 4個
(5) 5個
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (1)

📌 ポイント
  • 法令 第5章「不適合の通知・再通知・再調査・帳簿保存(法159条3〜6項)」が本問の関連論点。 一言で:「技術基準不適合を発見したら遅滞なく所有者・占有者に通知。再通知は毎年度1回以上。再調査は通知後1ヶ月経過後5ヶ月以内。帳簿は調査が次に実施されるまで保存。」
  • 試験ポイント:「再通知は「毎年度1回以上」(年1回)。再調査のタイミング「通知後1ヶ月経過後5ヶ月以内」は穴埋め頻出(2ヶ月目〜6ヶ月目の間)。帳簿保存期間「調査が次に実施されるまでの間」。」
  • 誤りパターン:「再調査は「通知後1ヶ月を経過した日以後5ヶ月以内」(通知直後ではなく1ヶ月後から開始)。「通知後すぐに調査」は誤り。再通知の例外は「所有者が措置をした場合」(占有者が措置をした場合は対象外に注意)。」
  • 法令 第5章「周知の頻度・方法(2年に1回以上・特定建物1年に1回以上)」が本問の関連論点。 一言で:「周知はガスの使用申込み受付時と2年に1回以上。特定地下街等・超高層建物・特定大規模建物は1年に1回以上。特定地下街等の消費機器には4年に1回以上表示を付す。」
  • 試験ポイント:「「2年に1回以上」が基本頻度で、特定建物は「1年に1回以上」。特定地下街等への表示は「4年に1回以上」。この3つの数字(2年・1年・4年)を混同しないこと。周知状況報告は「毎年度経過後30日以内」。」
  • 誤りパターン:「「特定地下街等への表示」は「4年に1回以上」(書面の2年に1回ではない)。また表示の内容はニ・ト・チの3項目(9項目全部ではない)。書面配布と表示は別の義務として区別する。」
  • 法令 第5章「消費機器の調査義務・頻度・例外(法159条2項・規200条)」が本問の関連論点。 一言で:「ガス小売事業者は消費機器が技術基準に適合しているかを調査する義務がある。基本頻度はガスの使用申込み受付時と4年に1回以上。」
  • 試験ポイント:「調査頻度「4年に1回以上」は周知の「2年に1回」と混同しやすい頻出問題。承諾が得られない場合は調査不要(周知も同様)。託送供給事業者から調査結果提供時は申込み受付時の調査不要(例外③)。」
  • 誤りパターン:「調査の基本頻度は「4年に1回以上」(周知は「2年に1回以上」)。調査はより間隔が長い。また「供給するガスに対する適応性」の調査は「使用申込み受付時のみ」で定期調査対象外。」

📝 解答・解説

正解は (1)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(1)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(イ) ✓ 正しい

道路に埋設されている導管(ポリエチレン管を除く。)で最高使用圧力が高圧のものは、埋設の日以後1年に1回以上、適切な方法により検査を行い、漏えいが認められなかったものでなければならない。

(ロ) ⚠ 誤っている

道路に埋設されている導管からガス栓までに設置されている導管で、ポリエチレン管を使用している場合は、埋設の日以後4年に1回以上、適切な方法により検査を行い、漏えいが認められなかったものでなければならない。

→ 正しくは: 4年に1回以上の検査が原則・ただしポリエチレン管使用の場合は、この限りでない

💡 供給管・内管(道路埋設導管からガス栓まで)の検査義務は4年に1回(技省令第51条の2の三)。PE管は腐食しないため検査対象外

(ハ) ⚠ 誤っている

導管の漏えい検査を、前回の検査の日から省令で定める期間を経過した日(以下、基準日という。)前6月以内の期間に行った場合にあっては、基準日において当該検査を行ったものとみなす。

→ 正しくは: 前4月以内

💡 基準日(検査周期経過日)前4月以内に検査済の場合は基準日に検査したものとみなす(技省令第51条の4)

(ニ) ⚠ 誤っている

最高使用圧力が中圧の導管であって、工場、廃棄物処理場、浄水場、下水処理場その他これらに類する場所に設置される建物にガスを供給するものは、適切な自動ガス遮断装置又は適切なガス漏れ警報器の検知区域において、当該建物の外壁を貫通するように設置しなければならない。

→ 正しくは: 工場・廃棄物処理場・浄水場・下水処理場その他これらに類する場所に設置されるものは(規定の対象から)除外

💡 中圧導管の建物外壁貫通設置義務(自動ガス遮断装置・ガス漏れ警報器)の対象から、工場・廃棄物処理場等は除外(技省令第52条の3の一)。常時人がいないため警報無意味

(ホ) ⚠ 誤っている

導管を共同溝に設置する場合は、ガス漏れにより当該共同溝及び当該共同溝に設置された他の物件の構造又は管理に支障を及ぼすことがないよう導管に適切な措置を講じなければならない。ただし、適切な措置が講じられた共同溝内に設置する場合は、この限りでない。

→ 正しくは: かつ、適切な措置が講じられた共同溝内に設置しなければならない(=両方必要)

💡 共同溝設置は導管措置+適切共同溝の両方が必要(技省令第53条)。「ただし」緩和ではなく「かつ」厳格化


問13

技術基準で規定されている導管及び整圧器に関する記述のうち、誤っているものはいくつあるか。

  • (イ) ガス事業者の掘削により周囲が露出することとなった導管の露出している部分が省令で定める長さを超える場合にあっては、告示で定める基準に適合するようつり防護又は受け防護の措置を講じなければならない。
  • (ロ) ガス事業者の掘削により周囲が露出することとなったガスの供給の用に供されている導管で、露出している部分が直管以外の管の接合部であって、溶接、フランジ接合、融着若しくはねじ接合又は告示で定める規格に適合する接合以外の方法によって接合されているものには、抜出しを防止する適切な措置を講じなければならない。
  • (ハ) 一の使用者にガスを供給するための整圧器の入口には、不純物を除去する装置を設けなければならない。
  • (ニ) 整圧器には、ガスの圧力が異常に上昇することを防止する装置を設けなければならない。ただし、一の使用者にガスを供給するためのものにあっては、この限りでない。
  • (ホ) 浸水のおそれのある地下に設置する整圧器には、浸水を検知するための措置を講じなければならない。
選択肢
(1) 1個
(2) 2個
(3) 3個
(4) 4個
(5) 5個
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (3)

📌 ポイント
  • 法令 第8章「各論2:57条(整圧器のガス遮断装置等)・58条(整圧器の浸水防止等)・60〜63条(昇圧供給装置)」が本問の関連論点。 一言で:「57条:整圧器入口にガス遮断装置・不純物除去装置(一使用者用は除外)・一使用者向けは圧力上昇防止装置。58条:地下設置整圧器の浸水防止・凍結防止・耐震支持。60条:昇圧限界は毎時18.5m³未満。61条:過充てん防止・運転異常措置・内部変更防止。62条:屋外設置・屋外充てん・地盤固定。63条:14月に1回以上の点検。」
  • 試験ポイント:「57条の「整圧器の不純物除去装置は一使用者向けは免除」「一使用者向けは圧力上昇防止装置が必要」という対比が最頻出。58条の「浸水防止は地下設置のもの」「耐震支持は附属設備まで含む」も出る。63条の「14月に1回以上」という点検頻度は特殊な数値として覚える。60条の「18.5m³未」
  • 誤りパターン:「不純物除去装置は「一使用者向けは不要」だが「ガス遮断装置はすべての整圧器に必要」(除外なし)。昇圧供給装置の点検は「14月に1回以上」(1年ではなく14月:約1年2か月)。昇圧限界「18.5m³未満」は「以下」ではなく「未満」。」
  • 法令 第3章「ガス主任技術者の義務・免状返納・解任命令・認定高度保安実施事業者」が本問の関連論点。 一言で:「ガス主任技術者・ガス事業者・従事者の各義務。免状返納命令・解任命令の条件。認定高度保安実施ガス事業者制度の概要。」
  • 試験ポイント:「「保安の監督」「遅滞なく届出」「誠実に職務」「指示に従う」の4ワードは頻出穴埋め。解任命令の4条件(法違反・命令違反・処分違反・保安支障)も整理して覚える。認定高度保安実施事業者は令和5年度〜の新制度として出題増加中。」
  • 誤りパターン:「免状返納命令は「違反した」場合(法27条)。解任命令の条件④「職務を行わせることが保安に支障」は違反ではないが解任できる特別な条件。この④の条件が他と異なる点に注意。」
  • 法令 第7章「報告の徴収の概要・根拠条文・義務者4事業者(ガス事業法171条・規則第4条)」が本問の関連論点。 一言で:「ガス事業者(4種類)は事故発生時に規定の方式・期限・報告先に従い報告義務がある。根拠:ガス事業法171条・ガス関連報告規則第4条。義務者・対象号数に違いあり。」
  • 試験ポイント:「4事業者ごとの対象号数の違い(ガス小売:1〜19号、一般導管:1〜16号、特定導管:1〜16号、ガス製造:1〜14号)が穴埋め頻出。「最終保障供給を行っている場合の一般ガス導管事業者は1〜19号」という例外も覚える。」
  • 誤りパターン:「「ガス小売事業者は19号まで、ガス製造事業者は14号まで」と覚える。ガス製造事業者には消費機器・ガス栓関係(15〜19号)の報告義務はない。」

📝 解答・解説

正解は (3)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(3)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(イ) ✓ 正しい

ガス事業者の掘削により周囲が露出することとなった導管の露出している部分が省令で定める長さを超える場合にあっては、告示で定める基準に適合するようつり防護又は受け防護の措置を講じなければならない。

(ロ) ✓ 正しい

ガス事業者の掘削により周囲が露出することとなったガスの供給の用に供されている導管で、露出している部分が直管以外の管の接合部であって、溶接、フランジ接合、融着若しくはねじ接合又は告示で定める規格に適合する接合以外の方法によって接合されているものには、抜出しを防止する適切な措置を講じなければならない。

(ハ) ⚠ 誤っている

一の使用者にガスを供給するための整圧器の入口には、不純物を除去する装置を設けなければならない。

→ 正しくは: 整圧器の入口に不純物除去装置を設ける(ただし、一の使用者向けは除外)

💡 整圧器入口の不純物除去装置は一般整圧器が対象。一の使用者向けは「ただし、この限りでない」で除外(技省令第57条の二)

(ニ) ⚠ 誤っている

整圧器には、ガスの圧力が異常に上昇することを防止する装置を設けなければならない。ただし、一の使用者にガスを供給するためのものにあっては、この限りでない

→ 正しくは: 一の使用者にガスを供給するためのものには、ガスの圧力が異常に上昇することを防止する装置を設ける(主語と要件が反対)

💡 技省令第57条の三。問題文では「整圧器には防止装置設置・ただし一の使用者向けは除外」となっているが、正規定は「一の使用者向けにこそ防止装置を設ける」(規定対象が逆)

(ホ) ⚠ 誤っている

浸水のおそれのある地下に設置する整圧器には、浸水を検知するための措置を講じなければならない。

→ 正しくは: 浸水を防止するための措置

💡 地下整圧器の浸水対策は防止措置(止水板・防水扉等)(技省令第58条の1)。検知ではない


問14

法令で規定されているガス用品及び「特定ガス消費機器の設置工事の監督に関する法律」に関する次の記述のうち、正しいものはいくつあるか。

  • (イ) 「ガス用品」とは、主として一般業務用建物でガスを消費する場合に用いられる機械、器具又は材料(液化石油ガス器具等を除く。)であって、政令で定めるものをいう。
  • (ロ) 「特定ガス用品」とは、構造、使用条件、使用状況等からみて特にガスによる災害の発生のおそれが多いと認められるガス用品であり、開放燃焼式のガス瞬間湯沸器が含まれる。
  • (ハ) 「特定工事」とは、特定ガス消費機器の設置又は撤去の工事(経済産業省令で定める軽微なものを除く。)をいう。
  • (ニ) 特定工事事業者は、特定工事を施工するときは、ガス消費機器設置工事監督者の資格を有する者に実地に監督させ、又はその資格を有する特定工事事業者が自ら実地に監督しなければならない。ただし、これらの者が自ら特定工事を行う場合は、この限りでない。
  • (ホ) 特定工事事業者は、特定工事を施工したときは、経済産業省令で定めるところにより、当該特定工事に係る特定ガス消費機器の見やすい場所に、当該特定ガス消費機器の所有者の氏名又は名称を記載した表示を付さなければならない。
選択肢
(1) 1個
(2) 2個
(3) 3個
(4) 4個
(5) 5個
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (1)

📌 ポイント
  • 法令 第6章「特定工事の監督義務と監督の方法(特監法3条・省令3条)」が本問の関連論点。 一言で:「特定工事事業者は特定工事施工時に、ガス消費機器設置工事監督者に実地の監督をさせるか、自ら実地に監督しなければならない。監督の方法は省令3条の3項目。」
  • 試験ポイント:「監督者でなく「特定工事事業者自身が資格を有する場合」も自ら監督できる。「自ら特定工事を行う場合は監督不要」という例外も重要。監督の3項目(指示・監督・確認)は穴埋め問題に頻出。」
  • 誤りパターン:「「自ら特定工事を行う場合は監督不要」(施工者自身が作業する場合は別途監督者は不要)。資格を有する事業者本人が施工すれば、監督者を別途置く必要はない。監督の方法「一」に「安全装置の機能を喪失させてはならないことを指示」という表現が使われる。」
  • 法令 第6章「監督者の義務等・資格証の携帯(特監法5条)」が本問の関連論点。 一言で:「監督者は誠実に監督職務を行う義務がある。特定工事に従事する者は監督者の指示に従う義務がある。監督者は職務を行うときに資格証を携帯しなければならない。」
  • 試験ポイント:「監督者の3義務(誠実な職務・従事者の指示服従・資格証携帯)は穴埋め頻出。特にガス主任技術者と比べて「資格証携帯義務」が追加される点を区別する。液化石油ガス設備士の場合は「資格証」ではなく「免状」を携帯。」
  • 誤りパターン:「資格証携帯義務は「職務を行うとき」(常時ではなく実際に特定工事の監督を行うとき)。液化石油ガス設備士(②)が監督者となる場合は「資格証」ではなく「液化石油ガス設備士免状」を携帯しなければならない。」
  • 法令 第6章「特定ガス消費機器の定義(3品目:ふろがま・湯沸器・排気筒等)(特監法2条・政令1条)」が本問の関連論点。 一言で:「特定ガス消費機器は政令で定める3品目。①ふろがま②ガス湯沸器(瞬間湯沸器12kW超・その他7kW超)③①②の排気筒・排気扇。消費量基準が重要。」
  • 試験ポイント:「「特定ガス消費機器」の消費量基準(ふろがま全品・瞬間湯沸器12kW超・その他湯沸器7kW超)は穴埋め頻出。ガス用品の「特定ガス用品4品目」との混同に注意。排気筒・排気扇も含まれる点も重要。」
  • 誤りパターン:「瞬間湯沸器は「12kWを超えるもの」(12kW「以下」は特定ガス消費機器ではない)。貯湯湯沸器等「その他のもの」は「7kWを超えるもの」(瞬間湯沸器の12kWと区別すること)。」

📝 解答・解説

正解は (1)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(1)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(イ) ⚠ 誤っている

「ガス用品」とは、主として一般業務用建物でガスを消費する場合に用いられる機械、器具又は材料(液化石油ガス器具等を除く。)であって、政令で定めるものをいう。

→ 正しくは: 主として一般消費者等がガスを消費する場合に用いられる機械、器具又は材料

💡 「ガス用品」は一般消費者等(家庭+小規模業務含む)がガスを消費する場合の機器(法第137条の1)。「業務用建物」では家庭用が抜ける

(ロ) ⚠ 誤っている

「特定ガス用品」とは、構造、使用条件、使用状況等からみて特にガスによる災害の発生のおそれが多いと認められるガス用品であり、開放燃焼式のガス瞬間湯沸器が含まれる

→ 正しくは: 開放燃焼式のガス瞬間湯沸器は除かれる

💡 「特定ガス用品」から開放燃焼式のガス瞬間湯沸器は除外(法第137条の2、施行令第15条の別表第二の一)。古いタイプで主流から外れているため

(ハ) ⚠ 誤っている

「特定工事」とは、特定ガス消費機器の設置又は撤去の工事(経済産業省令で定める軽微なものを除く。)をいう。

→ 正しくは: 特定ガス消費機器の設置又は変更の工事

💡 「特定工事」は設置又は変更の工事(特監法第2条の2)。撤去は対象外

(ニ) ✓ 正しい

特定工事事業者は、特定工事を施工するときは、ガス消費機器設置工事監督者の資格を有する者に実地に監督させ、又はその資格を有する特定工事事業者が自ら実地に監督しなければならない。ただし、これらの者が自ら特定工事を行う場合は、この限りでない。

(ホ) ⚠ 誤っている

特定工事事業者は、特定工事を施工したときは、経済産業省令で定めるところにより、当該特定工事に係る特定ガス消費機器の見やすい場所に、当該特定ガス消費機器の所有者の氏名又は名称を記載した表示を付さなければならない。

→ 正しくは: 特定工事事業者の氏名又は名称

💡 特定工事完了時の表示は特定工事事業者の氏名・名称(特監法第6条、特監法施行規則第15条)。所有者ではなく工事責任者を明示


問15

法令で規定されている消費機器に関する周知及び調査、保安業務規程に関する次の記述のうち、正しいものはいくつあるか。

  • (イ) ガス小売事業者は、経済産業省令で定めるところにより、消費機器の所有者又は占有者に対し、当該ガス小売事業者が供給するガスの使用に伴う危険の発生の防止に関し必要な事項を周知させなければならない。
  • (ロ) ガス小売事業者は、経済産業省令で定めるところにより、その供給するガスに係る消費機器が経済産業省令で定める技術上の基準に適合しているかどうかを調査しなければならない。ただし、その消費機器を設置し、又は使用する場所に立ち入ることにつき、その所有者又は占有者の承諾を得ることができないときは、この限りでない。
  • (ハ) ガス小売事業者は、消費機器に関する調査の結果、消費機器が経済産業省令で定める技術上の基準に適合していないと認めるときは、遅滞なく、その技術上の基準に適合するようにするためにとるべき措置及びその措置をとらなかった場合に生ずべき結果をその所有者又は占有者に通知しなければならない。
  • (ニ) ガス小売事業者は、経済産業省令で定めるところにより、保安業務規程を定め、その事業の開始の後、遅滞なく、経済産業大臣に届け出なければならない。
  • (ホ) 経済産業大臣は、保安業務の適正な実施を確保するため必要があると認めるときは、保安業務監督者に対し、保安業務規程を変更すべきことを命ずることができる。
選択肢
(1) 1個
(2) 2個
(3) 3個
(4) 4個
(5) 5個
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (2)

📌 ポイント
  • 法令 第5章「基準適合命令・施工事業者義務・ガス事業者間連携(法161〜163条)」が本問の関連論点。 一言で:「大臣は技術基準不適合消費機器の所有者・占有者に修理・改造・移転を命令できる。施工事業者は設置・変更工事で技術基準適合義務がある。ガス事業者間は相互連携が義務。」
  • 試験ポイント:「命令の対象が「消費機器の所有者又は占有者」(ガス小売事業者ではない)という点が重要。施工事業者の義務(162条)は設置・変更工事時の適合義務。163条の連携は「相互に連携を図りながら協力」という表現を覚える。」
  • 誤りパターン:「消費機器の基準適合命令(161条)の命令対象は「所有者・占有者」(ガス事業者ではない)。ガス工作物の技術基準不適合命令(法21条)の対象「ガス事業者」とは異なる。この逆転が試験問題の引っ掛けポイント。」
  • 法令 第1章「消費者保護・消費機器の保安義務」が本問の関連論点。 一言で:「ガス小売事業者は周知・調査義務を持つ。内管漏えい検査は一般ガス導管事業者の義務。」
  • 試験ポイント:「「消費機器の調査義務はガス小売事業者だけが持つ」は誤り。最終保障供給をする一般ガス導管事業者も持つ。」
  • 誤りパターン:「「内管漏えい検査義務はガス小売事業者が負う」は誤り。一般ガス導管事業者が負う。」
  • 法令 第5章「消費機器の調査義務・頻度・例外(法159条2項・規200条)」が本問の関連論点。 一言で:「ガス小売事業者は消費機器が技術基準に適合しているかを調査する義務がある。基本頻度はガスの使用申込み受付時と4年に1回以上。」
  • 試験ポイント:「調査頻度「4年に1回以上」は周知の「2年に1回」と混同しやすい頻出問題。承諾が得られない場合は調査不要(周知も同様)。託送供給事業者から調査結果提供時は申込み受付時の調査不要(例外③)。」
  • 誤りパターン:「調査の基本頻度は「4年に1回以上」(周知は「2年に1回以上」)。調査はより間隔が長い。また「供給するガスに対する適応性」の調査は「使用申込み受付時のみ」で定期調査対象外。」

📝 解答・解説

正解は (2)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(2)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(イ) ⚠ 誤っている

ガス小売事業者は、経済産業省令で定めるところにより、消費機器の所有者又は占有者に対し、当該ガス小売事業者が供給するガスの使用に伴う危険の発生の防止に関し必要な事項を周知させなければならない。

→ 正しくは: ガスを消費する場合に用いられる機械又は器具を使用する者に対し

💡 周知の対象は機器を使用する者(借家人・宿泊客等を含む)(法第159条の1)。所有者・占有者ではない

(ロ) ✓ 正しい

ガス小売事業者は、経済産業省令で定めるところにより、その供給するガスに係る消費機器が経済産業省令で定める技術上の基準に適合しているかどうかを調査しなければならない。ただし、その消費機器を設置し、又は使用する場所に立ち入ることにつき、その所有者又は占有者の承諾を得ることができないときは、この限りでない。

(ハ) ✓ 正しい

ガス小売事業者は、消費機器に関する調査の結果、消費機器が経済産業省令で定める技術上の基準に適合していないと認めるときは、遅滞なく、その技術上の基準に適合するようにするためにとるべき措置及びその措置をとらなかった場合に生ずべき結果をその所有者又は占有者に通知しなければならない。

(ニ) ⚠ 誤っている

ガス小売事業者は、経済産業省令で定めるところにより、保安業務規程を定め、その事業の開始の後、遅滞なく、経済産業大臣に届け出なければならない。

→ 正しくは: 事業の開始前に

💡 保安業務規程は事業開始前に経産大臣に届出(法第160条の1)。保安規程と同タイミング

(ホ) ⚠ 誤っている

経済産業大臣は、保安業務の適正な実施を確保するため必要があると認めるときは、保安業務監督者に対し、保安業務規程を変更すべきことを命ずることができる。

→ 正しくは: ガス小売事業者

💡 経産大臣の保安業務規程変更命令の対象はガス小売事業者(法人)(法第160条の3)。個人(監督者)ではない


問16

消費機器の技術上の基準で規定されている次の記述のうち、誤っているものはいくつあるか。

  • (イ) ガスの消費量が12kWを超える屋内に設置するガス調理機器であって、密閉燃焼式以外のものには、当該燃焼器に接続して排気筒を設けること。ただし、当該燃焼器の構造上その他の理由によりこれによることが困難な場合において、当該燃焼器のための排気フードを設けるときは、この限りでない。
  • (ロ) 屋内に設置する自然排気式の燃焼器の排気筒(排気扇を接続するものを除く。)の有効断面積は、当該燃焼器の排気部との接続部の有効断面積より小さいこと。
  • (ハ) 燃焼器の排気筒に接続する排気扇には、これが停止した場合に当該燃焼器へのガスの供給を自動的に遮断する装置を設けること。
  • (ニ) ガス湯沸器(暖房兼用のものを含む。)であって、密閉燃焼式のもの(屋内に設置するものに限る。)の給排気部が外壁を貫通する箇所には、当該給排気部と外壁との間に点検のための隙間を設けること。
  • (ホ) ガス湯沸器(暖房兼用のものを含む。)であって、密閉燃焼式のもの(屋内に設置するものに限る。)の給排気部の先端は、鳥の侵入により給排気が妨げられるおそれのない構造であること。
選択肢
(1) 1個
(2) 2個
(3) 3個
(4) 4個
(5) 5個
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (2)

📝 解答・解説

正解は (2)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(2)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(イ) ✓ 正しい

ガスの消費量が12kWを超える屋内に設置するガス調理機器であって、密閉燃焼式以外のものには、当該燃焼器に接続して排気筒を設けること。ただし、当該燃焼器の構造上その他の理由によりこれによることが困難な場合において、当該燃焼器のための排気フードを設けるときは、この限りでない。

(ロ) ⚠ 誤っている

屋内に設置する自然排気式の燃焼器の排気筒(排気扇を接続するものを除く。)の有効断面積は、当該燃焼器の排気部との接続部の有効断面積より小さいこと。

→ 正しくは: 排気筒の有効断面積は、燃焼器の排気部との接続部の有効断面積より小さくないこと

💡 自然排気式排気筒の断面積は接続部以上(=小さくない)が要件(施行規則第202条の二のイ(3))。ボトルネック禁止で排気詰まりを防ぐ

(ハ) ✓ 正しい

燃焼器の排気筒に接続する排気扇には、これが停止した場合に当該燃焼器へのガスの供給を自動的に遮断する装置を設けること。

(ニ) ⚠ 誤っている

ガス湯沸器(暖房兼用のものを含む。)であって、密閉燃焼式のもの(屋内に設置するものに限る。)の給排気部が外壁を貫通する箇所には、当該給排気部と外壁との間に点検のための隙間を設けること

→ 正しくは: 当該給排気部と外壁との間に排気ガスが屋内に流れ込む隙間がないこと

💡 密閉燃焼式の給排気部貫通箇所は気密(隙間なし)が必須(施行規則第202条の六のハ)。点検隙間を設けると排気ガス屋内流入によるCO中毒リスク

(ホ) ✓ 正しい

ガス湯沸器(暖房兼用のものを含む。)であって、密閉燃焼式のもの(屋内に設置するものに限る。)の給排気部の先端は、鳥の侵入により給排気が妨げられるおそれのない構造であること。

問1

メタンとプロパンを体積比9:1で混合したガス94kgを温度27℃、圧力100kPaとしたときの体積(m³)として最も近い値はどれか。ただし、ガスは全て理想気体とし、気体定数Rは8.3J/(mol·K)とする。

  1. (1) 57
  2. (2) 82
  3. (3) 110
  4. (4) 125
  5. (5) 137
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (4)

📌 ポイント
  • 基礎理論 第2章「理想気体の定圧変化・熱量計算(エンタルピー差Q=nCpΔT)」が本問の関連論点。 一言で:「理想気体の定圧過程で体積をN倍にしたときの熱量Qを、Q = n·Cp·ΔT で求める計算。シャルル則と組み合わせる。」
  • 試験ポイント:「定圧変化はQ=nCpΔT、定積変化はQ=nCvΔTを区別。」
  • 誤りパターン:「Cv(定積比熱)で計算してしまう誤り。」
  • 基礎理論 第1章「気体の諸性質と液化体積変換(ボイル・ファン・デル・ワールス・気化計算)」が本問の関連論点。 一言で:「ボイル則・ファン・デル・ワールス・凝縮性等の理想気体からのずれと、液化メタンを気化したときの体積計算(液密度・PV=nRT 連動)を扱う。」
  • 試験ポイント:「液化ガスの気化体積計算は気体定数R=8.314 J/(mol·K)を使う。R=0.082 atm·L/(mol·K)と混同しない。」
  • 誤りパターン:「「液化体積→気体体積」の比は約1/600(LNG)と覚えがちだが、温度・圧力条件次第で変わる。」
  • 基礎理論 第1章「理想気体と実在気体の違い」が本問の関連論点。 一言で:「理想気体は分子間力ゼロ・体積ゼロの仮想気体。実在気体は高圧・低温でずれる」
  • 試験ポイント:「「理想気体の仮定:分子間力なし・分子体積なし」の2点を確実に覚える。」
  • 誤りパターン:「「理想気体は実在しない仮想モデル」。試験で「理想気体に最も近い条件は?」と問われたら、高温・低圧を選ぶ。」

📝 解答・解説

正解は (4)。計算結果と最も近い値は選択肢(4)。計算過程は下記参照。

📐 計算方法

📘 使用する公式: $V = \dfrac{nRT}{P}$ ($n = m / \bar{M}$)
📖 凡例: $\bar{M} = \sum y_i M_i$:平均分子量 / $m$:質量[g] / $T$:絶対温度[K] / $P$:圧力[Pa]
🔢 計算ステップ:
  1. Step 1平均分子量 = 16×0.9 + 44×0.1 = 18.8。
  2. Step 2モル数 n = 94,000 g ÷ 18.8 = 5,000 mol。
  3. Step 3V = nRT/P = 5,000 × 8.3 × 300 ÷ 100,000 = 124.5 ≒ 125 m³。

✓ 正解: (4) 125 m³

⚠ よくある誤り:
  • 体積比9:1を質量比として平均分子量を計算
  • kg→g換算忘れ

問2

気体の性質に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

選択肢
  • (1) 気体の液化など実在気体に特有の性質は、分子間の万有引力が主たる原因である。
  • (2) 窒素、水素のような多原子気体は、並進運動に加えて、分子内で振動運動と回転運動を行っている。
  • (3) 水素は常温で圧力を加えても液化しないが、アンモニアは常温で圧力を加えると液化する。
  • (4) 気体の拡散係数は、圧力の増加により減少し温度の上昇に伴い増加する。
  • (5) 常圧において気体の熱伝導率は温度の上昇とともに増加するが、固体の熱伝導率は必ずしもそうではない。
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (1)

📌 ポイント
  • 基礎理論 第1章「理想気体と実在気体の違い」が本問の関連論点。 一言で:「理想気体は分子間力ゼロ・体積ゼロの仮想気体。実在気体は高圧・低温でずれる」
  • 試験ポイント:「「理想気体の仮定:分子間力なし・分子体積なし」の2点を確実に覚える。」
  • 誤りパターン:「「理想気体は実在しない仮想モデル」。試験で「理想気体に最も近い条件は?」と問われたら、高温・低圧を選ぶ。」
  • 基礎理論 第1章「熱伝導率と粘度」が本問の関連論点。 一言で:「気体の熱伝導率・粘度は温度とともに増加し、圧力にほぼ依存しない(低・中圧域)」
  • 試験ポイント:「「気体の粘度は温度が上がると増加する(液体と逆)」は非常に頻出の引っ掛けポイント。」
  • 誤りパターン:「液体の粘度は温度↑で減少(ハチミツが温まるとサラサラ)。気体は逆に温度↑で増加。試験でよく逆を引っ掛けてくる。」
  • 基礎理論 第6章「主な物質の熱伝導率(金属・非金属の大小傾向)」が本問の関連論点。 一言で:「熱伝導率:金属>非金属>気体。Cu>Al>Fe。金属は温度上昇で低下、繊維質は温度上昇で増大。」
  • 試験ポイント:「具体的な数値を暗記する必要はない。大小関係と傾向(金属>非金属、金属は温度↑でλ↓)を押さえれば対応できる。」
  • 誤りパターン:「「金属は温度が上がると熱伝導率も上がる」は誤り(金属は逆)。繊維質と混同しないこと。」

📝 解答・解説

正解は (1)。次の(1)〜(5)の記述のうち、誤っているのは選択肢(1)。他の4つは規定どおり。

🔍 各選択肢の判定

(1) ⚠ 誤っている

気体の液化など実在気体に特有の性質は、分子間の万有引力が主たる原因である。

→ 正しくは: 分子間引力(ファン・デル・ワールス力)

💡 気体の液化を引き起こすのはファン・デル・ワールス力(分子の電気的相互作用)。万有引力は重力で気体分子間ではほぼ無視できる

(2) ✓ 正しい

窒素、水素のような多原子気体は、並進運動に加えて、分子内で振動運動と回転運動を行っている。

(3) ✓ 正しい

水素は常温で圧力を加えても液化しないが、アンモニアは常温で圧力を加えると液化する。

(4) ✓ 正しい

気体の拡散係数は、圧力の増加により減少し温度の上昇に伴い増加する。

(5) ✓ 正しい

常圧において気体の熱伝導率は温度の上昇とともに増加するが、固体の熱伝導率は必ずしもそうではない。

問3

圧力100kPaで1m³の空気を可逆的に断熱圧縮して0.95m³としたときの圧力(kPa)として最も近い値はどれか。ただし、空気の比熱比は1.40とする。また、xの絶対値が1より十分小さいとき、(1+x)^n≅1+nxで近似できるものとする。

  1. (1) 95
  2. (2) 100
  3. (3) 105
  4. (4) 107
  5. (5) 110
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (4)

📌 ポイント
  • 基礎理論 第2章「熱容量(Cp・Cv・比熱比γ)」が本問の関連論点。 一言で:「Cp > Cv(常に成立)、Cp = Cv + R(理想気体)、γ = Cp/Cv(比熱比・断熱指数)。乙・甲 最重要」
  • 試験ポイント:「「定圧モル熱容量は定積モル熱容量より常に大きい」は毎年出る正誤問題。」
  • 誤りパターン:「Cp と Cv の使い分けを誤らないこと:定圧加熱 → Cp、定積加熱 → Cv。問題文の「定圧」「断熱容器(定積)」の語句を必ず確認する。」
  • 基礎理論 第2章「断熱変化」が本問の関連論点。 一言で:「熱の出入りゼロ(Q=0)。PVγ=一定。膨張で温度低下、圧縮で温度上昇。断熱指数γが鍵」
  • 試験ポイント:「「断熱膨張 → 温度低下」「断熱圧縮 → 温度上昇」は毎年出る正誤問題。」
  • 誤りパターン:「断熱変化を「熱力学的に孤立している」と混同しないこと。断熱 = 熱の出入りゼロだが、仕事のやりとりはある。また、断熱膨張での圧力低下は等温膨張より大きい(グラフの傾きがきつい)。」
  • 基礎理論 第2章「理想気体の定圧変化・熱量計算(エンタルピー差Q=nCpΔT)」が本問の関連論点。 一言で:「理想気体の定圧過程で体積をN倍にしたときの熱量Qを、Q = n·Cp·ΔT で求める計算。シャルル則と組み合わせる。」
  • 試験ポイント:「定圧変化はQ=nCpΔT、定積変化はQ=nCvΔTを区別。」
  • 誤りパターン:「Cv(定積比熱)で計算してしまう誤り。」

📝 解答・解説

正解は (4)。計算結果と最も近い値は選択肢(4)。計算過程は下記参照。

📐 計算方法

📘 使用する公式: $P_1 V_1^{\gamma} = P_2 V_2^{\gamma}$ (ポアソンの法則・可逆断熱変化)
📖 凡例: $\gamma$:比熱比(空気1.40)
🔢 計算ステップ:
  1. Step 1P₂ = P₁ × (V₁/V₂)^γ = 100 × (1/0.95)^1.4。
  2. Step 2(1/0.95)^1.4 ≒ 1 + 1.4×0.0526 ≒ 1.074 → P₂ ≒ 107 kPa。

✓ 正解: (4) 107 kPa

⚠ よくある誤り:
  • 等温(PV=一定)で計算して105kPaとする
  • γを掛ける位置の誤り

問4

カルノーサイクルに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

選択肢
  • (1) カルノーサイクルの熱効率は、高温熱源の温度と低温熱源の温度だけで決まる。
  • (2) カルノーサイクルは、ヒートポンプで利用される。
  • (3) カルノーサイクルは、最小の仕事を取り出すことのできる理想的な熱機関である。
  • (4) カルノーサイクルは、不可逆なサイクルである。
  • (5) カルノーサイクルは、2つの等圧過程と2つの断熱過程からなる。
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (1)

📌 ポイント
  • 基礎理論 第2章「カルノーサイクルと熱効率」が本問の関連論点。 一言で:「η = (T₁−T₂)/T₁。高温・低温熱源の温度だけで決まる最大熱効率。これを超える熱機関は存在しない」
  • 試験ポイント:「η = (T₁−T₂)/T₁ の計算は甲種・乙種どちらでも最頻出。T は必ずケルビン!」
  • 誤りパターン:「熱効率 = 1 − T₂/T₁ なので T₂ を下げるか T₁ を上げるほど効率が上がる。「低温側を高くするほど効率が上がる」という誤選択肢に注意。T の単位は℃ではなく K で代入すること。」
  • 基礎理論 第2章「逆カルノーサイクル・ヒートポンプ/冷凍機COP計算演習」が本問の関連論点。 一言で:「高温熱源と低温熱源間で作動する逆カルノーサイクル(ヒートポンプ・冷凍機)の仕事量・放熱量・COP計算を一手に扱う。」
  • 試験ポイント:「温度は必ず絶対温度K(℃+273)に換算。」
  • 誤りパターン:「T_H-T_L の差を分母にする位置を逆にしがち。」
  • 基礎理論 第2章「可逆・不可逆過程」が本問の関連論点。 一言で:「可逆過程:エントロピー変化ゼロ(dS=0)。不可逆過程:エントロピーは必ず増加(dS>0)」
  • 試験ポイント:「「可逆過程ではエントロピー変化ゼロ、不可逆ではエントロピー増加」の対比を押さえる。」
  • 誤りパターン:「「可逆変化 = ゆっくりした変化」というイメージは正しいが、「ゆっくり = 可逆」とは限らない。厳密には常に熱力学的平衡を保ちながら変化することが条件。」

📝 解答・解説

正解は (1)。適切な選択肢は(1)

🔍 各選択肢の判定

(1) ✓ 正しい

カルノーサイクルの熱効率は、高温熱源の温度と低温熱源の温度だけで決まる。

(2) ⚠ 誤っている

カルノーサイクルは、ヒートポンプで利用される

→ 正しくは: 逆カルノーサイクルは

💡 ヒートポンプで利用されるのは逆カルノーサイクル(順カルノーは熱機関)

(3) ⚠ 誤っている

カルノーサイクルは、最小の仕事を取り出すことのできる理想的な熱機関である。

→ 正しくは: 最大

💡 カルノーサイクルは最大の仕事を取り出せる理想的な熱機関

(4) ⚠ 誤っている

カルノーサイクルは、不可逆なサイクルである。

→ 正しくは: 可逆

💡 カルノーサイクルは可逆サイクル(熱効率の理論上限)

(5) ⚠ 誤っている

カルノーサイクルは、2つの等圧過程と2つの断熱過程からなる。

→ 正しくは: 等温

💡 カルノーサイクルは2つの等温過程と2つの断熱過程からなる


問5

混合気体(CO: 1.4mol、H₂O: 1.4mol)を用いて、圧力280kPaにおいて、次のCOシフト反応を進行させた。

CO(g)+H₂O(g)→CO₂(g)+H₂(g)

平衡定数が36である場合、平衡状態におけるCO₂の分圧(kPa)として、最も近い値はどれか。

  1. (1) 20
  2. (2) 70
  3. (3) 120
  4. (4) 140
  5. (5) 280
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (3)

📌 ポイント
  • 基礎理論 第1章「混合気体とドルトンの分圧法則」が本問の関連論点。 一言で:「混合気体の全圧=各成分の分圧の和。分圧=全圧×モル分率」
  • 試験ポイント:「「全圧 = 各成分の分圧の合計」「分圧 = 全圧 × モル分率」の2つの式を確実に覚える。」
  • 誤りパターン:「質量分率とモル分率は異なる。問題が「質量で〇〇g ずつ」と言っているなら、まず mol に変換してからモル分率を計算する。」
  • 基礎理論 第3章「化学平衡とギブス自由エネルギー」が本問の関連論点。 一言で:「平衡状態では ΔG = 0。自発変化は ΔG < 0。ΔG = ΔH − TΔS で温度と平衡の関係がわかる」
  • 試験ポイント:「「平衡状態では ΔG = 0」は甲種の正誤問題で頻出。」
  • 誤りパターン:「「自発的に進む ≠ 速く進む」。ΔG < 0 でも反応速度が極めて遅い反応は多い(例:ダイヤモンド → グラファイト)。熱力学的安定性と反応速度は別の話。」
  • 基礎理論 第3章「平衡定数 Kp」が本問の関連論点。 一言で:「Kp は分圧の積の比(生成物/反応物)。温度のみの関数。Kp > 1 なら生成物側に有利」
  • 試験ポイント:「「Kp は温度のみの関数(圧力・濃度を変えても Kp は変わらない)」は頻出正誤問題。」
  • 誤りパターン:「「圧力を変えると平衡が移動する」が真でも「Kp が変わる」は偽。Kp は温度でしか変わらない。平衡移動(ル・シャトリエの原理)と Kp の変化を混同しない。」

📝 解答・解説

正解は (3)。計算結果と最も近い値は選択肢(3)。計算過程は下記参照。

📐 計算方法

📘 使用する公式: $K = \dfrac{x^2}{(1.4-x)^2} = 36$, $P_i = P \times y_i$ (平衡定数と分圧)
📖 凡例: $x$:反応量[mol] / 分子数不変の反応なので全モル数2.8は一定 / $y_i$:モル分率
🔢 計算ステップ:
  1. Step 1CO+H₂O→CO₂+H₂は分子数不変(全2.8mol一定)。平衡時 CO=H₂O=1.4−x、CO₂=H₂=x。
  2. Step 2K = x²/(1.4−x)² = 36 → x/(1.4−x) = 6 → x = 1.2 mol。
  3. Step 3CO₂のモル分率 = 1.2/2.8 = 3/7。分圧 = 280 × 3/7 = 120 kPa。

✓ 正解: (3) 120 kPa

⚠ よくある誤り:
  • 平方根を取らず x/(1.4−x)=36 として解く
  • 全モル数を1.4molとして分率を誤る

問6

電気化学反応に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

選択肢
  • (1) 水の電気分解反応は、水素燃焼の逆の反応である。
  • (2) 金属が何らかの要因で電池を形成した場合、腐食が生じる。
  • (3) 燃料電池は、二次電池に該当する。
  • (4) 燃料電池は、電気化学反応により継続的に電力を取り出すことができる。
  • (5) 燃料電池の理論起電力は、熱力学的に求めることができる。
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (3)

📌 ポイント
  • 基礎理論 第3章「電解質と電池(一次電池・二次電池・燃料電池)」が本問の関連論点。 一言で:「電解質はイオンを運ぶ媒体。一次電池は使い捨て、二次電池は充電可能、燃料電池は連続供給型」
  • 試験ポイント:「「燃料電池は燃料を外部から供給し続ける限り発電できる」は正誤問題の定番。」
  • 誤りパターン:「「燃料電池は二次電池の一種」→ × 。燃料電池は充放電ではなく連続的に燃料を供給して発電するため、二次電池とは別カテゴリ。ガス主任試験では燃料電池は独立した出題単元として扱われる。」
  • 基礎理論 第3章「燃料電池の特性とファラデーの法則」が本問の関連論点。 一言で:「理論起電力 1.23 V(H₂/O₂)。実際電圧は過電圧で低下。ファラデー則:m = MQ/(nF) で発電量↔消費燃料を計算」
  • 試験ポイント:「「H₂-O₂ 燃料電池の理論起電力は 1.23 V」は数値として問われる。」
  • 誤りパターン:「ファラデー定数は F = 96485 C/mol だが計算問題では F ≈ 96500 C/mol を使えばよい。H₂ の場合 n=2、O₂ の場合 n=4 なので、問題が H₂ 消費量を求めているのか O₂ 消費量を求めているのかを確認してから n の値を決める。」
  • 基礎理論 第3章「燃料電池の種類と発電原理」が本問の関連論点。 一言で:「燃料電池5種類の電解質・動作温度・燃料を表で覚える。H₂がアノードで酸化、O₂がカソードで還元」
  • 試験ポイント:「「PEFC(固体高分子形)は動作温度が低く(60〜80℃)家庭用に向いている」は頻出。」
  • 誤りパターン:「「燃料電池は発電効率が高い理由」として「カルノー効率の制約を受けない(燃焼プロセスを経ないため)」という説明が正しい。「エネルギーを全て電気に変えられる」は言い過ぎ——実際には内部損失あり。」

📝 解答・解説

正解は (3)。次の(1)〜(5)の記述のうち、誤っているのは選択肢(3)。他の4つは規定どおり。

🔍 各選択肢の判定

(1) ✓ 正しい

水の電気分解反応は、水素燃焼の逆の反応である。

(2) ✓ 正しい

金属が何らかの要因で電池を形成した場合、腐食が生じる。

(3) ⚠ 誤っている

燃料電池は、二次電池に該当する

→ 正しくは: 二次電池に該当しない、異なる種類の電池である

💡 燃料電池は外部から燃料(H₂等)を供給し電気化学反応で発電。一次電池・二次電池とは異なる独立カテゴリ

(4) ✓ 正しい

燃料電池は、電気化学反応により継続的に電力を取り出すことができる。

(5) ✓ 正しい

燃料電池の理論起電力は、熱力学的に求めることができる。

問7

メタン32kgを空気580m³で完全燃焼させた。このときの空気比として、最も近い値はどれか。ただし、空気は標準状態(温度0℃、圧力101325Pa)とし、空気中の窒素と酸素の体積比は4:1とする。

  1. (1) 1.1
  2. (2) 1.2
  3. (3) 1.3
  4. (4) 1.4
  5. (5) 1.5
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (3)

📌 ポイント
  • 基礎理論 第4章「空気比(λ)と過剰空気量」が本問の関連論点。 一言で:「空気比λ = 供給空気量/理論空気量。一般に λ > 1。過剰空気量 = (λ−1)×A₀。乾き燃焼ガス中のO₂・CO₂濃度から逆算も可」
  • 試験ポイント:「「空気比は一般に1以上である」→ ○(頻出正誤問題)」
  • 誤りパターン:「「空気比 1 = 完全燃焼」は理論上の話。実際の装置では空気の混合が不均一なため、λ = 1 でも不完全燃焼が起きる可能性がある。試験では理論値で計算すれば OK。」
  • 基礎理論 第1章「単位系・標準状態」が本問の関連論点。 一言で:「SI単位(Pa, m³, K, J)と標準状態(0℃・101.325 kPa)での換算を確実に」
  • 試験ポイント:「「1 atm = 101.325 kPa」「標準状態で1molは22.4 L」は丸暗記。」
  • 誤りパターン:「R=8.314 を kPa・L/(mol·K) として使うと10^3 の誤差が出る。Pa・m³ か J/(mol·K) で統一するのが安全。」
  • 基礎理論 第4章「理論空気量(A₀)の計算」が本問の関連論点。 一言で:「A₀ = 理論O₂量 / 0.21 [m³N/m³N]。空気中O₂ = 21%。混合ガスの公式 A₀ = 1/0.21 × (2cCH₄ + 5cC₃H₈ + 6.5cC₄H₁₀ + …)」
  • 試験ポイント:「A₀ の係数の式の空欄補充問題は甲種の頻出計算。係数(2, 3.5, 5, 6.5…)は各炭化水素のO₂係数と同じ。」
  • 誤りパターン:「空気のO₂割合は体積基準で21%(= 0.21)。質量基準(≈23%)と混同しない。燃焼計算では必ず体積基準(mol または m³N)で計算する。」

📝 解答・解説

正解は (3)。計算結果と最も近い値は選択肢(3)。計算過程は下記参照。

📐 計算方法

📘 使用する公式: $m = \dfrac{\text{実際の空気量}}{\text{理論空気量}}$ (空気比)
📖 凡例: CH₄+2O₂→CO₂+2H₂O / 空気中の酸素は1/5
🔢 計算ステップ:
  1. Step 1メタン32kg = 2,000mol → 標準状態で44.8 m³。
  2. Step 2必要O₂ = 44.8×2 = 89.6 m³ → 理論空気量 = 89.6×5 = 448 m³。
  3. Step 3空気比 = 580 ÷ 448 ≒ 1.29 ≒ 1.3。

✓ 正解: (3) 1.3

⚠ よくある誤り:
  • メタンのモル数(32kg=2,000mol)の換算ミス
  • 理論空気量を×5し忘れ(O₂量のまま)

問8

メタン50vol%、プロパン50vol%からなる混合ガスの空気中における燃焼下限界(vol%)として、最も近い値はどれか。ただし、同条件における単体ガスの燃焼下限界は、メタン5vol%、プロパン2vol%とする。

  1. (1) 2.6
  2. (2) 2.9
  3. (3) 3.2
  4. (4) 3.5
  5. (5) 3.8
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (2)

📌 ポイント
  • 基礎理論 第4章「混合ガスの燃焼範囲(ル・シャトリエの式)」が本問の関連論点。 一言で:「L = 100 / (n₁/N₁ + n₂/N₂ + …)。混合ガスの燃焼下限界を各成分の燃焼下限界から計算。炭化水素によく適合」
  • 試験ポイント:「「2種類以上の可燃性ガスが混合した燃料の燃焼下限界はル・シャトリエの式で計算できる」→ 頻出正誤問題。」
  • 誤りパターン:「「ル・シャトリエの式で燃焼上限界も計算できる」→ × 。ル・シャトリエの式は燃焼下限界の計算式。上限界には単純には適用できない。問題文が「下限界」を求めているか確認すること。」
  • 基礎理論 第4章「単体ガスの燃焼範囲(燃焼上下限界)」が本問の関連論点。 一言で:「H₂:4〜75%、CH₄:5〜15%、C₃H₈:2.1〜9.5%、C₄H₁₀:1.6〜8.4%。H₂が最も広い。炭素数↑で下限界↓」
  • 試験ポイント:「「水素の燃焼範囲はおよそ4〜75%」「メタンの燃焼範囲はおよそ5〜15%」は数値として問われる。」
  • 誤りパターン:「「燃焼範囲が広い = 危険」という方向性は正しいが、「燃焼下限界が低い = 危険性が高い」という観点もある。LPGのプロパン・ブタンは燃焼下限界がメタンより低い(少量漏洩でも着火する)ため、低い場所への滞留に要注意。」
  • 基礎理論 第4章「混合ガスの燃焼下限界計算(ル・シャトリエ式の数値演習)」が本問の関連論点。 一言で:「メタン・エタン・プロパン等の混合ガスの空気中における燃焼下限界をル・シャトリエの式で求める計算演習。」
  • 試験ポイント:「「成分比の和は100%」を最初にチェック。」
  • 誤りパターン:「L = Σ(yi×Li)/100 と書いてしまう誤り(×ではなく÷)。」

📝 解答・解説

正解は (2)。計算結果と最も近い値は選択肢(2)。計算過程は下記参照。

📐 計算方法

📘 使用する公式: $\dfrac{100}{L} = \sum \dfrac{V_i}{L_i}$ (ル・シャトリエの式)
📖 凡例: $L$:混合ガスの燃焼下限界[vol%] / $V_i$:成分割合 / $L_i$:成分の下限界
🔢 計算ステップ:
  1. Step 11/L = 0.5/5 + 0.5/2 = 0.1 + 0.25 = 0.35。
  2. Step 2L = 1/0.35 ≒ 2.86 ≒ 2.9 vol%。

✓ 正解: (2) 2.9 vol%

⚠ よくある誤り:
  • 算術平均(3.5vol%)で計算してしまう
  • 逆数を取り忘れる

問9

燃焼に関する次の記述のうち、正しいものはいくつあるか。

  • (イ) 可燃性ガスにおいて、総発熱量は常に真発熱量よりも大きい。
  • (ロ) 安定した円錐火炎の層流燃焼速度と可燃混合気流速は等しい。
  • (ハ) メタンの酸化反応において、空気量が十分に確保された状況であっても、反応に十分な時間が確保できない場合には、COが燃焼ガスとして排出される可能性がある。
  • (ニ) ブンゼン火炎は可燃予混合気の空気比が1以上の完全予混合燃焼である。
  • (ホ) 炭化水素類の可燃性ガス混合物の燃焼下限界は、ル・シャトリエの式により精度よく推定することができる。
選択肢
(1) 1個
(2) 2個
(3) 3個
(4) 4個
(5) 5個
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (2)

📌 ポイント
  • 基礎理論 第4章「真発熱量(LHV)と総発熱量(HHV)の違い」が本問の関連論点。 一言で:「総発熱量(HHV)= 真発熱量(LHV)+ 水蒸気の凝縮潜熱。HHV ≥ LHV。供給ガスの発熱量は一般にHHVで表す」
  • 試験ポイント:「「総発熱量は真発熱量に同じか、または大きい」→ ○(頻出正誤問題)」
  • 誤りパターン:「「HHV の方が LHV より大きい」が基本だが、CO のように燃焼生成物に水が含まれない燃料では HHV = LHV。「常に HHV > LHV」と断言すると CO のケースで誤りになる。」
  • 基礎理論 第4章「空気比(λ)と過剰空気量」が本問の関連論点。 一言で:「空気比λ = 供給空気量/理論空気量。一般に λ > 1。過剰空気量 = (λ−1)×A₀。乾き燃焼ガス中のO₂・CO₂濃度から逆算も可」
  • 試験ポイント:「「空気比は一般に1以上である」→ ○(頻出正誤問題)」
  • 誤りパターン:「「空気比 1 = 完全燃焼」は理論上の話。実際の装置では空気の混合が不均一なため、λ = 1 でも不完全燃焼が起きる可能性がある。試験では理論値で計算すれば OK。」
  • 基礎理論 第4章「燃焼速度(層流燃焼速度・乱流燃焼速度)」が本問の関連論点。 一言で:「燃焼速度は火炎が可燃性混合気を消費する速度。H₂は他と比べ著しく大きく空気比0.5付近で最大」
  • 試験ポイント:「「水素の層流燃焼速度はメタンに比べ大きく、空気比0.5付近が最大」は過去問で直撃した重要事実。」
  • 誤りパターン:「「空気比0.5付近が最大」は水素の話。メタン・プロパンなど炭化水素系ガスは空気比が「1より少し小さいところ」(0.9〜0.95程度)で最大燃焼速度となる。水素と炭化水素を混同しない。」

📝 解答・解説

正解は (2)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(2)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(イ) ⚠ 誤っている

可燃性ガスにおいて、総発熱量は常に真発熱量よりも大きい。

→ 正しくは: 総発熱量は真発熱量に等しいか、又は真発熱量よりも大きい

💡 総発熱量(HHV)=真発熱量(LHV)+生成水の蒸発潜熱。燃焼で水を生じないCO等ではHHV=LHVとなり等しいため「常に大きい」は誤り

(ロ) ⚠ 誤っている

安定した円錐火炎の層流燃焼速度と可燃混合気流速は等しい。

→ 正しくは: 平面

💡 層流燃焼速度の定義は平面火炎基準。円錐火炎は流速が燃焼速度より大きい(sin α係数)

(ハ) ✓ 正しい

メタンの酸化反応において、空気量が十分に確保された状況であっても、反応に十分な時間が確保できない場合には、COが燃焼ガスとして排出される可能性がある。

(ニ) ⚠ 誤っている

ブンゼン火炎は可燃予混合気の空気比が1以上の完全予混合燃焼である。

→ 正しくは: ブンゼン火炎は可燃予混合気の空気比が1より小さい部分予混合燃焼である

💡 ブンゼン火炎は内炎(部分予混合)+外炎(拡散)の構造。一次空気比は1未満

(ホ) ✓ 正しい

炭化水素類の可燃性ガス混合物の燃焼下限界は、ル・シャトリエの式により精度よく推定することができる。

💡 ル・シャトリエの式は炭化水素類同士の混合ガスの燃焼下限界に精度よく適合するため正しい(水素・CO等を含む混合では誤差大)


問10

流体に関する次の記述のうち、正しいものはいくつあるか。

  • (イ) 常温常圧における水と空気の流体としての特性を比べると、粘度は水の方が大きいが、動粘度は空気の方が大きい。
  • (ロ) 流体における連続の式は、質量保存の法則より導かれる。
  • (ハ) オリフィスメーターは、測定に現れた圧力差の大部分が下流において回復されずに損失となる。
  • (ニ) ベンチュリメーターは、測定に現れた圧力差の大部分が下流において回復する。
  • (ホ) 管路内で、急激に流れの方向を変化させる部分をエルボといい、ゆるやかに流れが曲がる部分をベンドという。
選択肢
(1) 1個
(2) 2個
(3) 3個
(4) 4個
(5) 5個
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (5)

📌 ポイント
  • 基礎理論 第5章「圧縮性流体・非圧縮性流体と粘性」が本問の関連論点。 一言で:「密度変化を考慮するのが圧縮性流体、無視できるのが非圧縮性。粘性は内部摩擦の指標。動粘度 ν = μ/ρ」
  • 試験ポイント:「「圧縮性流体は密度変化を考慮する必要がある流体」→ ○(定義問題として頻出)」
  • 誤りパターン:「「水の粘度 μ は空気より大きいが、動粘度 ν は空気より小さい」——粘度と動粘度の大小関係は逆転する場合がある。粘度と動粘度を混同しないこと。」
  • 基礎理論 第5章「オリフィスメーター・ベンチュリメーター」が本問の関連論点。 一言で:「Q = k√(ΔP/ρ)(差圧2倍→流量√2倍)。オリフィス:安価だが圧力損失大。ベンチュリ:圧力損失小だが高価・大型」
  • 試験ポイント:「「オリフィスメーターは流量を簡便に求められるが圧力損失が比較的大きい欠点を有する」→ ○(頻出)」
  • 誤りパターン:「「差圧が2倍 → 流量が2倍」は誤り。Q ∝ √(ΔP) なので「差圧2倍 → 流量√2倍」。ピトー管と同じ√の関係(差圧式流量計の共通の性質)。検定ガスと測定ガスで密度が異なることを忘れずに。」
  • 基礎理論 第5章「レイノルズ数の比較計算(流体・流速変化に対する応答)」が本問の関連論点。 一言で:「同じ管を空気と水で流したときのレイノルズ数比較等、Re=ρVd/μ または Vd/ν の数値演習。」
  • 試験ポイント:「「粘度(動粘度ではない)」と「動粘度ν=μ/ρ」を区別。」
  • 誤りパターン:「「水のほうが動粘度も大きい」は誤り(動粘度は空気>水)。」

📝 解答・解説

正解は (5)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(5)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(イ) ✓ 正しい

常温常圧における水と空気の流体としての特性を比べると、粘度は水の方が大きいが、動粘度は空気の方が大きい。

(ロ) ✓ 正しい

流体における連続の式は、質量保存の法則より導かれる。

(ハ) ✓ 正しい

オリフィスメーターは、測定に現れた圧力差の大部分が下流において回復されずに損失となる。

(ニ) ✓ 正しい

ベンチュリメーターは、測定に現れた圧力差の大部分が下流において回復する。

(ホ) ✓ 正しい

管路内で、急激に流れの方向を変化させる部分をエルボといい、ゆるやかに流れが曲がる部分をベンドという。

問11

直円管の一端を円錐状に絞り、内径が元の直円管の1/2である別の直円管を下流につなげて水を流した。上流の管内では、圧力が40kPa、平均流速が1m/sであったとき、下流の管内での圧力(kPa)として、最も近い値はどれか。ただし、水は非圧縮性かつ非粘性の流体として扱い、その密度は1000kg/m³とする。

  1. (1) 25.0
  2. (2) 32.5
  3. (3) 38.5
  4. (4) 42.5
  5. (5) 47.5
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (2)

📌 ポイント
  • 基礎理論 第5章「層流と乱流の流速分布」が本問の関連論点。 一言で:「層流:放物線分布、平均流速 = 最大流速/2。乱流:ほぼ一様分布、平均流速 ≈ 中心流速×0.8」
  • 試験ポイント:「「層流では放物線状の流速分布を示す」→ ○(頻出)」
  • 誤りパターン:「「層流の平均流速 = 最大流速の 1/2」——逆に言うと「中心流速 = 平均流速の 2 倍」。この関係が計算問題で使われる。乱流では「平均 ≈ 0.8 × 中心」なので層流と混同しない。」
  • 基礎理論 第5章「ベルヌーイの式(基本式・3つのヘッド)」が本問の関連論点。 一言で:「ρu²/2 + ρgz + p = 一定。非圧縮・非粘性・定常流で成立。速度ヘッド+位置ヘッド+圧力ヘッド = 全ヘッド(一定)」
  • 試験ポイント:「「非圧縮性、非粘性流体の定常流ではベルヌーイの式が成立する」→ ○(頻出正誤問題)」
  • 誤りパターン:「「管径が細くなると流速が増え、圧力が下がる」——これはベルヌーイの式の直接の帰結。「速度が上がると圧力が下がる」という逆説的な関係を直感的に理解しておく。流れのある場所は静圧が低くなる(揚力・負圧吸引の原理)。」
  • 基礎理論 第5章「連続の式(質量保存・体積流量)」が本問の関連論点。 一言で:「質量流量 Qm = ρ(πd²/4)u = 一定。非圧縮性では Qu = (πd²/4)u = 一定。内径2倍→流量4倍」
  • 試験ポイント:「「流れの方向に内径が変化する円管を非圧縮性流体が流れる場合、各断面を単位時間に通過する流体の質量は一定」→ ○(頻出正誤問題)」
  • 誤りパターン:「連続の式は「質量流量 = 一定」が正しい一般形。非圧縮性では「体積流量 = 一定」が成り立つが、圧縮性流体(高圧ガスの急激な流れなど)では密度が変化するため体積流量は断面によって異なる。」

📝 解答・解説

正解は (2)。計算結果と最も近い値は選択肢(2)。計算過程は下記参照。

📐 計算方法

📘 使用する公式: $P_1 + \tfrac{1}{2}\rho v_1^2 = P_2 + \tfrac{1}{2}\rho v_2^2$ (ベルヌーイの定理+連続の式)
📖 凡例: $\rho$:水の密度1,000kg/m³ / 内径1/2→断面積1/4→流速4倍
🔢 計算ステップ:
  1. Step 1連続の式: v₂ = v₁ × (D₁/D₂)² = 1 × 4 = 4 m/s。
  2. Step 2ベルヌーイ: P₂ = P₁ + ρ(v₁²−v₂²)/2 = 40,000 + 1,000×(1−16)/2 = 40,000 − 7,500 = 32,500 Pa = 32.5 kPa。

✓ 正解: (2) 32.5 kPa

⚠ よくある誤り:
  • 流速を2倍(径比)としてしまう
  • 圧力が上がる方向に符号を誤る

問12

熱伝導率1.2W/(m·K)、厚さ0.04mの平板の片側に、温度100℃に保たれた液体が保持されており、反対側は20℃の大気に接している。液体と平板の液体側表面の熱伝達率を60W/(m²K)、大気と平板の大気側表面の熱伝達率を20W/(m²K)としたとき、平板の大気側表面の温度(℃)として最も近い値はどれか。

  1. (1) 35
  2. (2) 60
  3. (3) 78
  4. (4) 87
  5. (5) 93
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (2)

📌 ポイント
  • 基礎理論 第6章「熱伝達率の大小関係(気体→液体→相変化の順)」が本問の関連論点。 一言で:「熱伝達率 h の大小:気体・自然対流 < 気体・強制対流 < 液体・自然対流 < 液体・強制対流 < 相変化(沸騰・凝縮)。」
  • 試験ポイント:「「熱伝達率が最も大きいのはどれか」という問いに対して相変化(沸騰・凝縮)を選ぶ。」
  • 誤りパターン:「「静止水と沸騰水では熱伝達率がほぼ同じ」は誤り。沸騰水は桁違いに大きい。」
  • 基礎理論 第6章「対流熱伝達の熱流束式 q = h(T₁-T₃)」が本問の関連論点。 一言で:「対流熱伝達の熱流束 q = h(T₁-T₃)。h は熱伝達率 [W/(m²·K)]。物質だけでなく対流の強さによっても変わる。」
  • 試験ポイント:「式の形は平板熱伝導の q = λΔT/L と似ているが、hは厚さLを含まない点に注意。」
  • 誤りパターン:「熱伝達率 h と熱伝導率 λ を混同しないこと。h は対流の条件も含む係数、λ は材料固有の値。」
  • 基礎理論 第1章「熱伝導率と粘度」が本問の関連論点。 一言で:「気体の熱伝導率・粘度は温度とともに増加し、圧力にほぼ依存しない(低・中圧域)」
  • 試験ポイント:「「気体の粘度は温度が上がると増加する(液体と逆)」は非常に頻出の引っ掛けポイント。」
  • 誤りパターン:「液体の粘度は温度↑で減少(ハチミツが温まるとサラサラ)。気体は逆に温度↑で増加。試験でよく逆を引っ掛けてくる。」

📝 解答・解説

正解は (2)。計算結果と最も近い値は選択肢(2)。計算過程は下記参照。

📐 計算方法

📘 使用する公式: $q = \dfrac{\Delta T}{\sum R}$ → 表面温度を逆算 (直列熱抵抗)
📖 凡例: $\sum R = 1/h_1 + L/\lambda + 1/h_2$ / 表面温度 = 大気温度 + q/h₂
🔢 計算ステップ:
  1. Step 1総熱抵抗 R = 1/60 + 0.04/1.2 + 1/20 = 0.0167 + 0.0333 + 0.05 = 0.1 m²·K/W。
  2. Step 2熱流束 q = (100−20)/0.1 = 800 W/m²。
  3. Step 3大気側表面温度 = 20 + 800/20 = 60 ℃。

✓ 正解: (2) 60 ℃

⚠ よくある誤り:
  • どちら側の熱伝達率で逆算するかの取り違え
  • 熱抵抗の足し忘れ

問13

高温流体の入口温度は210℃で出口温度が60℃である熱交換器がある。低温流体の温度効率は0.4で出口温度が90℃である場合、高温流体の温度効率として最も近い値はどれか。

  1. (1) 0.25
  2. (2) 0.50
  3. (3) 0.67
  4. (4) 0.75
  5. (5) 0.90
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (4)

📌 ポイント
  • 基礎理論 第6章「温度効率の定義と計算(熱交換器の性能指標)」が本問の関連論点。 一言で:「温度効率 = 流体の実際の温度変化 / 最大可能温度差(高温入口 – 低温入口)。値は0~1。」
  • 試験ポイント:「「温度効率の分母は高温入口温度 – 低温入口温度」を確実に覚える。」
  • 誤りパターン:「高温・低温それぞれの「出口温度」を分母に使うのは誤り。分母は常に「入口同士の温度差」。」
  • 基礎理論 第6章「熱交換量の計算 Q = UA(T₁-T₄) と熱流束 q = U(T₁-T₄)」が本問の関連論点。 一言で:「熱流束 q = U(T₁-T₄)、熱交換量 Q = UA(T₁-T₄)。Uが大きい・Aが大きい・温度差が大きいほどQが大きい。」
  • 試験ポイント:「Q = UA(T₁-T₄) の式は熱通過の計算問題の基本。Uの求め方(前セクション)と組み合わせて使う。」
  • 誤りパターン:「Aは「壁の断面積」ではなく「伝熱面積(熱交換器の表面積)」。大きい装置ほどAが大きい。」
  • 基礎理論 第6章「熱交換器の構造・流れ方向による分類(管形・板形・並流・向流・直交流)」が本問の関連論点。 一言で:「構造:管形(単管・二重管・多管円筒型)・板形(プレート・ジャケット・ブロック)。流れ:並流・向流(温度効率最大)・直交流。」
  • 試験ポイント:「「最も多く使用される構造 = シェルアンドチューブ式(多管円筒型)」は頻出の正文。」
  • 誤りパターン:「「並流形は向流形より温度効率が高い」は誤り。向流形の方が温度効率は高い。」

📝 解答・解説

正解は (4)。計算結果と最も近い値は選択肢(4)。計算過程は下記参照。

📐 計算方法

📘 使用する公式: $\eta_h = \dfrac{T_1 – T_2}{T_1 – t_1}$ (高温流体の温度効率)
📖 凡例: $T_1,T_2$:高温流体の入口/出口温度 / $t_1$:低温流体の入口温度(低温側の温度効率0.4から逆算)
🔢 計算ステップ:
  1. Step 1低温流体の温度効率 0.4 = (90−t₁)/(210−t₁) を解く: 90−t₁ = 84−0.4t₁ → 0.6t₁ = 6 → t₁ = 10℃。
  2. Step 2高温流体の温度効率 = (210−60)/(210−10) = 150/200 = 0.75。

✓ 正解: (4) 0.75

⚠ よくある誤り:
  • 低温入口温度の逆算で方程式の整理を誤る
  • 分母を(高温入口−低温出口)としてしまう

問14

気体と、その沸点近くの温度で使用される金属材料の組合せとして、最も不適切なものはどれか。

選択肢
  • (1) n-ブタン: 炭素鋼(リムド)
  • (2) i-ブタン: 炭素鋼(Siキルド)
  • (3) メタン: 炭素鋼(Alキルド)
  • (4) 酸素: 9% Ni鋼
  • (5) 水素: Al合金
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (3)

📌 ポイント
  • 基礎理論 第7章「高温装置用材料(炭素鋼の使用限界450℃・特殊鋼の必要性)」が本問の関連論点。 一言で:「炭素鋼の使用限界は約450℃。それ以上では黒鉛化現象で強度が著しく低下するため、Mo鋼・Cr-Mo鋼・ステンレス鋼などの特殊鋼を使用。」
  • 試験ポイント:「「炭素鋼の使用限界は450℃」「450℃以上では黒鉛化現象で強度低下」は頻出の正文。」
  • 誤りパターン:「「炭素鋼は高温でも使用できる」は誤り。450℃を超えると強度が著しく低下する。」
  • 基礎理論 第7章「炭素鋼の基本特性(炭素量と引張強さ・伸びの関係)」が本問の関連論点。 一言で:「炭素鋼は鉄+炭素の合金。炭素量↑→引張強さ・硬度↑、伸び・絞り↓。C≦0.30%:低炭素鋼、0.30〜0.45%:中炭素鋼、0.45%以上:高炭素鋼。」
  • 試験ポイント:「「炭素量が増えると引張強さ・硬度が増し、伸び・絞りが小さくなる」は頻出の正文。」
  • 誤りパターン:「「炭素量が増えると伸びも増える」は誤り。炭素量↑で伸び↓(逆)。」
  • 基礎理論 第7章「炭素鋼の不純物(リンPと硫黄Sが鋼に与える悪影響)」が本問の関連論点。 一言で:「リン(P):硬さ・引張強さ↑、伸び↓、延性→脆性の遷移温度を大きく上げる(低温脆性悪化)。硫黄(S):結晶粒界を弱め、熱間加工中に割れやすくし機械的強度↓。」
  • 試験ポイント:「「リンは伸びを減らし、遷移温度を上昇させる(低温脆性を悪化)」は甲種頻出。」
  • 誤りパターン:「「リンは引張強さを下げる」は誤り。引張強さは増やす(ただし伸びが減る)。」

📝 解答・解説

正解は (3)。適切な選択肢は(3)

🔍 各選択肢の判定

(1) ✓ 正しい

n-ブタン: 炭素鋼(リムド)

💡 n-ブタン(沸点約-0.5℃)に炭素鋼(リムド)は適切

(2) ✓ 正しい

i-ブタン: 炭素鋼(Siキルド)

💡 i-ブタン(沸点約-12℃)に炭素鋼(Siキルド)は適切

(3) ⚠ 誤っている

メタン: 炭素鋼(Alキルド)

→ 正しくは: メタン(沸点約-162℃)には9%Ni鋼・オーステナイト系ステンレス・Al合金等の極低温用材料を用いる

💡 Alキルド鋼の使用下限は約-45〜-60℃でメタンの沸点には不適切

(4) ✓ 正しい

酸素: 9% Ni鋼

💡 酸素(沸点約-183℃)に9%Ni鋼は適切

(5) ✓ 正しい

水素: Al合金

💡 水素(沸点約-253℃)にAl合金(面心立方で低温ぜい性なし)は適切


問15

高分子材料に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

選択肢
  • (1) プラスチック材料は、粘性と弾性の性質を併せ持つ粘弾性体である。
  • (2) 熱可塑性樹脂はガラス転移温度または融点まで加熱することによって軟化するため、加熱によって目的の形に成形できる。
  • (3) 環境応力割れは、応力と環境要因(化学薬品等)の相互作用により発生する。
  • (4) 高分子材料は高温度で長時間使用していると、熱と空気中の酸素の影響で劣化する。この現象を熱酸化劣化という。
  • (5) 高分子材料は赤外線を吸収すると分解することがある。この現象を光劣化という。
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (5)

📝 解答・解説

正解は (5)。次の(1)〜(5)の記述のうち、誤っているのは選択肢(5)。他の4つは規定どおり。

🔍 各選択肢の判定

(1) ✓ 正しい

プラスチック材料は、粘性と弾性の性質を併せ持つ粘弾性体である。

(2) ✓ 正しい

熱可塑性樹脂はガラス転移温度または融点まで加熱することによって軟化するため、加熱によって目的の形に成形できる。

(3) ✓ 正しい

環境応力割れは、応力と環境要因(化学薬品等)の相互作用により発生する。

(4) ✓ 正しい

高分子材料は高温度で長時間使用していると、熱と空気中の酸素の影響で劣化する。この現象を熱酸化劣化という。

(5) ⚠ 誤っている

高分子材料は赤外線を吸収すると分解することがある。この現象を光劣化という。

→ 正しくは: 紫外線

💡 光劣化を引き起こすのは紫外線(UV)。赤外線は熱化のみで化学結合切断には不十分。対策:UV吸収剤・カーボンブラック添加)


問1

都市ガスの原料及びその取り扱いに関する次の記述のうち、誤っているものはいくつあるか。

  • (イ) 天然ガスは、冷却し液化することによって体積が約1/600になる。
  • (ロ) LNGの受入配管等で、外部からの入熱により過熱状態になっている場合、弁の開放等による配管内圧の急減でLNGの一部が気化され、鉛直配管部では液・気相間の急激な相転移が連続的に生ずることで発生する配管振動現象を液撃という。
  • (ハ) LNG貯槽内でLNGが層状化した場合、下層液は、界面における加圧条件下で側壁及び底部からの入熱によって液温が上昇することで、徐々に液密度が上昇する。
  • (ニ) メンブレン方式のLNG船は、矩形タンクのため容積効率が良いこと、中間液位での揺動液圧にも耐えるためタンク液位に制限がないこと、といった特徴がある。
  • (ホ) LPG貯槽の材料として多く使用される高張力鋼は、LPG中の硫黄化合物の影響等によって溶着金属部、熱影響部等に応力腐食割れが発生する可能性がある。
選択肢
(1) 1個
(2) 2個
(3) 3個
(4) 4個
(5) 5個
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (3)

📌 ポイント
  • 製造 第1章「LNGロールオーバー現象・層状化・ボイルオフ管理」が本問の関連論点。 一言で:「貯槽内でLNGが密度差で層状化したあと、急激に上下層が混合・気化して大量のBOG(ボイルオフガス)が発生する現象(ロールオーバー)と対策。」
  • 試験ポイント:「「ロールオーバー=大量BOG発生」「層状化=密度差で上下層形成」「対策=受入位置・攪拌・モニタリング」の3点セットを覚える。」
  • 誤りパターン:「「下層液が冷却されて凝縮する」は誤り(界面入熱で温度上昇)。」
  • 製造 第8章「ガス製造計画・原料受け払い計画(LNG受入・BOG処理・基地形態)」が本問の関連論点。 一言で:「ガス製造・稼働計画の策定方針、LNG受入計画での層状化・BOG処理・電力デマンド管理の留意点、基地形態ごとの特徴を理解する。」
  • 試験ポイント:「・「LNG受入時にBOG大量発生→電力デマンド管理が必要」は頻出」
  • 誤りパターン:「・「BOGが発生すると貯槽内LNGの熱量は下がる」は誤り。重質分が残留して熱量は上昇」
  • 製造 第2章「LPG設備(LPG受入・加圧式/低温式貯槽・LPGポンプ・LPG気化器)」が本問の関連論点。 一言で:「LPG設備:受入(タンクローリー→ガス圧縮機/ポンプで貯槽移送)、貯槽(加圧式:設計圧力高・円筒形/球形・高張力鋼使用、低温式:設計圧力低・冷凍機で再液化)。加圧式は常温で加圧して液化、低温式は低温に冷却して液化貯蔵。高張力鋼はH₂S等硫黄化合物による水素ぜい性割れのリスクがあるため、LPG中にH₂S等が含まれていないことが必要。」
  • 試験ポイント:「「LPG加圧式貯槽に高張力鋼を使用する場合→H₂S等硫黄化合物が含まれていないことが必要」は頻出。「円筒形は小容量・最経済的」「球形は大容量・高張力鋼使用・肉厚薄い」の対比を覚える。「低温式LPG貯槽:設計圧力低・冷凍機で再液化」の特徴も確認。」
  • 誤りパターン:「「LPG加圧式貯槽に高張力鋼を使用するとH₂Sがあっても問題ない」→誤り(水素ぜい性割れが起きる)。」

📝 解答・解説

正解は (3)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(3)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(イ) ✓ 正しい

天然ガスは、冷却し液化することによって体積が約1/600になる。

(ロ) ⚠ 誤っている

LNGの受入配管等で、外部からの入熱により過熱状態になっている場合、弁の開放等による配管内圧の急減でLNGの一部が気化され、鉛直配管部では液・気相間の急激な相転移が連続的に生ずることで発生する配管振動現象を液撃という。

→ 正しくは: ガイザリング

💡 LNG受入配管で入熱+減圧により液-気相転移が断続的に発生する配管振動現象。間欠泉(geyser)に似ることから命名

(ハ) ⚠ 誤っている

LNG貯槽内でLNGが層状化した場合、下層液は、界面における加圧条件下で側壁及び底部からの入熱によって液温が上昇することで、徐々に液密度が上昇する。

→ 正しくは: 低下

💡 LNG層状化時、下層液は入熱で液温上昇→密度低下→ロールオーバー発生のリスク

(ニ) ⚠ 誤っている

メンブレン方式のLNG船は、矩形タンクのため容積効率が良いこと、中間液位での揺動液圧にも耐えるためタンク液位に制限がないこと、といった特徴がある。

→ 正しくは: 敏感で、タンク液位に制限がある

💡 メンブレン方式LNG船は容積効率良好だが、中間液位の揺動液圧に敏感→運用制限が必要

(ホ) ✓ 正しい

LPG貯槽の材料として多く使用される高張力鋼は、LPG中の硫黄化合物の影響等によって溶着金属部、熱影響部等に応力腐食割れが発生する可能性がある。

問2

製造設備に関する次の記述のうち、誤っているものはいくつあるか。

  • (イ) 回転式スクリュー型圧縮機では、吸入弁やバイパス弁の開度を調整する方法、変速装置により回転数を変化させる方法等により、圧力や容量の調整を行う。
  • (ロ) 遠心式圧縮機は、弁操作等で容量調整は比較的容易であるが、流量を絞りすぎるとサージングが起こる可能性がある。
  • (ハ) LNG等の極低温流体を通ずる配管で使用されボンネット内に液が封入される形式の弁は、一般に、圧力の異常下降を防ぐため、弁体の片側にディスクホールを設ける。
  • (ニ) LNG1次受入基地等で使われるLPGポンプは遠心式サブマージドポンプ、LNG2次受入基地やLNGサテライト基地等で使われるLPGポンプはベーン式ポンプ、キャンドモーターポンプが多い。
  • (ホ) LNG貯槽の保冷材は、LNG液圧等に対し適度な強度を有し、低温域での熱伝導率が大きいこと、吸水率が小さいこと、難燃性・耐熱性に優れていること等が要求される。
選択肢
(1) 1個
(2) 2個
(3) 3個
(4) 4個
(5) 5個
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (2)

📌 ポイント
  • 製造 第2章「BOG処理設備(BOG圧縮機3種類比較・BOG再液化装置)」が本問の関連論点。 一言で:「BOG(ボイルオフガス)は貯槽内の入熱で発生し、貯槽内圧上昇を防ぐためBOG圧縮機で処理する。圧縮機3種類:往復式(レシプロ:サージングなし・スナッバタンク必要・効率高・振動大)、遠心式(ターボ型:サージングあり・低圧大容量・動力費大・振動小)、回転式スクリュー型(サージングなし・容量連続調整可・BOG0℃以上加熱後圧縮)。BOG再液化装置:直接混合方式(電力削減効果あり・LNG濃縮対策に無効)と間接熱交換方式(濃縮対策有効)。」
  • 試験ポイント:「最頻出:「往復式はサージングなし・スナッバタンク必要」「遠心式はサージングあり・低圧大容量」「回転式スクリュー型はサージングなし・連続調整可・BOGを0℃以上に加熱」。」
  • 誤りパターン:「■「往復式はサージングが発生する」→誤り(サージングなし)。」
  • 製造 第2章「往復式・遠心式圧縮機の運転特性と省エネ」が本問の関連論点。 一言で:「往復式(容積式)圧縮機の吐出圧力・断熱効率・省エネ運転条件と、遠心式(ターボ式)の特性比較。」
  • 試験ポイント:「往復式は容積流量一定、遠心式は流量と圧力の関係カーブで運転点が決まる。」
  • 誤りパターン:「「往復式の吐出圧力を下げれば必ず効率向上」は誤り。」
  • 製造 第3章「遠隔操作弁(調節弁・開閉弁・駆動部・ポジショナー・リミットスイッチ・スピードコントローラー)」が本問の関連論点。 一言で:「遠隔操作弁:調節弁(弁開度連続変化)と開閉弁(全開全閉)。駆動部(ガス製造設備は空気式が主:ダイアフラム式・シリンダー式・エアモーター式)。付属品:ポジショナー(入力信号→空気量調整→弁体駆動)、リミットスイッチ(開閉状態を制御システムへ伝達)、スピードコントローラー(開閉速度調節)、減圧弁(供給空気圧を一定に保つ)。」
  • 試験ポイント:「「ポジショナー:入力信号→駆動部の空気量連続調整→弁体駆動」」
  • 誤りパターン:「「ポジショナーは弁の開閉状態を制御システムへ伝える」→誤り(それはリミットスイッチ)。」

📝 解答・解説

正解は (2)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(2)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(イ) ✓ 正しい

回転式スクリュー型圧縮機では、吸入弁やバイパス弁の開度を調整する方法、変速装置により回転数を変化させる方法等により、圧力や容量の調整を行う。

(ロ) ✓ 正しい

遠心式圧縮機は、弁操作等で容量調整は比較的容易であるが、流量を絞りすぎるとサージングが起こる可能性がある。

(ハ) ⚠ 誤っている

LNG等の極低温流体を通ずる配管で使用されボンネット内に液が封入される形式の弁は、一般に、圧力の異常下降を防ぐため、弁体の片側にディスクホールを設ける。

→ 正しくは: 異常上昇

💡 極低温弁のボンネット内液封→入熱で気化→圧力上昇→破損を防ぐためディスクホールで圧力均等化

(ニ) ✓ 正しい

LNG1次受入基地等で使われるLPGポンプは遠心式サブマージドポンプ、LNG2次受入基地やLNGサテライト基地等で使われるLPGポンプはベーン式ポンプ、キャンドモーターポンプが多い。

(ホ) ⚠ 誤っている

LNG貯槽の保冷材は、LNG液圧等に対し適度な強度を有し、低温域での熱伝導率が大きいこと、吸水率が小さいこと、難燃性・耐熱性に優れていること等が要求される。

→ 正しくは: 小さい

💡 LNG貯槽保冷材の必要4要件:熱伝導率小・強度十分・吸水率小・難燃性耐熱性


問3

製造設備の電気設備及び計装設備に関する次の記述のうち、誤っているものはいくつあるか。

  • (イ) 電気を安全かつ適正に利用するためには、電線相互間、電線と大地間をそれぞれ絶縁し、電気回路以外の部分へ電気が漏れないようにすることが必要である。
  • (ロ) 無停電電源装置(UPS)は、交流入力を整流部で直流に変換し蓄電池に充電するとともに、インバーター部で一定電圧、一定周波数の交流に変換後出力する装置である。
  • (ハ) 制御システムのセキュリティ対策として、ファイヤーウォール等の設置、重要機器設置場所への錠や入退室管理装置の設置等に加え、ソフトウェアの自動定期バックアップ等の継続的な実施が求められる。
  • (ニ) 制御システムの信頼性を高める方法の一つである電磁リレーによるシーケンス制御回路方式は、インターロック回路やトリップ回路等の重要な制御系統で利用されている。
  • (ホ) ディスプレースメント式液面計は、高精度で測定範囲が広く、液密度の影響を受けないので、LNG貯槽等の液位計量に用いられる。
選択肢
(1) 1個
(2) 2個
(3) 3個
(4) 4個
(5) 5個
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (1)

📌 ポイント
  • 製造 第3章「電気設備の絶縁・接地・電線間絶縁の原理」が本問の関連論点。 一言で:「電気を安全に利用するための電線相互間・電線と大地間の絶縁、接地、漏電遮断、力率改善等の電気設備基礎。」
  • 試験ポイント:「「電線相互間・電線と大地間を絶縁」のフレーズは穴埋め頻出。」
  • 誤りパターン:「「コイル負荷は電流が電圧より進む」は誤り(遅れ力率)。」
  • 製造 第3章「主要な計装機器(温度計・圧力計・流量計・液面計の原理と特徴比較)」が本問の関連論点。 一言で:「温度計:測温抵抗体(電気抵抗↑/温度↑・基準接点不要・常温中温域精度良)vs 熱電対(ゼーベック効果・基準接点必要・広温度範囲・振動衝撃強)。圧力計:ブルドン管式(構造簡単・高圧用・クリープ/ヒステリシス誤差)vs ダイアフラム式(応答速・汚濁高粘度可・差圧伝送器検出部)。流量計:オリフィス(Q=K√ΔP・圧力損失大・レンジアビリティ5:1)、ベンチュリ(圧力損失小・レンジアビリティ10:1)、カルマン渦(レンジ大・温度密度粘度影響なし・圧力損失極小)。液面計:ディスプレースメント式(液密度の影響受ける・高精度・LNG貯槽)、静電容量式(誘電率小液体不可)、電波式(非接触・高温高圧可)。」
  • 試験ポイント:「「測温抵抗体:基準接点不要・常温域精度良」「熱電対:基準接点必要・広温度範囲・振動強」の対比は最頻出。」
  • 誤りパターン:「「測温抵抗体温度計は基準接点が必要」→誤り(不要)。」
  • 製造 第3章「遠隔操作弁(調節弁・開閉弁・駆動部・ポジショナー・リミットスイッチ・スピードコントローラー)」が本問の関連論点。 一言で:「遠隔操作弁:調節弁(弁開度連続変化)と開閉弁(全開全閉)。駆動部(ガス製造設備は空気式が主:ダイアフラム式・シリンダー式・エアモーター式)。付属品:ポジショナー(入力信号→空気量調整→弁体駆動)、リミットスイッチ(開閉状態を制御システムへ伝達)、スピードコントローラー(開閉速度調節)、減圧弁(供給空気圧を一定に保つ)。」
  • 試験ポイント:「「ポジショナー:入力信号→駆動部の空気量連続調整→弁体駆動」」
  • 誤りパターン:「「ポジショナーは弁の開閉状態を制御システムへ伝える」→誤り(それはリミットスイッチ)。」

📝 解答・解説

正解は (1)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(1)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(イ) ✓ 正しい

電気を安全かつ適正に利用するためには、電線相互間、電線と大地間をそれぞれ絶縁し、電気回路以外の部分へ電気が漏れないようにすることが必要である。

(ロ) ✓ 正しい

無停電電源装置(UPS)は、交流入力を整流部で直流に変換し蓄電池に充電するとともに、インバーター部で一定電圧、一定周波数の交流に変換後出力する装置である。

(ハ) ✓ 正しい

制御システムのセキュリティ対策として、ファイヤーウォール等の設置、重要機器設置場所への錠や入退室管理装置の設置等に加え、ソフトウェアの自動定期バックアップ等の継続的な実施が求められる。

(ニ) ✓ 正しい

制御システムの信頼性を高める方法の一つである電磁リレーによるシーケンス制御回路方式は、インターロック回路やトリップ回路等の重要な制御系統で利用されている。

(ホ) ⚠ 誤っている

ディスプレースメント式液面計は、高精度で測定範囲が広く、液密度の影響を受けないので、LNG貯槽等の液位計量に用いられる。

→ 正しくは: 液密度の変化が測定誤差となる

💡 ディスプレースメント式液面計は浮力(F=ρVg)原理→密度変化が誤差となる。LNG層状化対策で補正計算が必要


問4

都市ガスの熱量調整、燃焼性管理及び特殊成分の分析に関する次の記述のうち、誤っているものはいくつあるか。

  • (イ) 液-液熱量調整方式は、LNGにLPGを液体のまま混合するため、LNG中に含まれる可能性のある不純物成分の凍結による閉そく対策等が必要となる場合がある。
  • (ロ) ガスクロマトグラフ法によって得られた成分組成から、計算により試料ガスの発熱量を求める際には、その計算の過程で各成分の圧縮係数から試料ガスの圧縮係数を算出する必要がある。
  • (ハ) ガスクロマトグラフの熱伝導度検出器(TCD)は、キャリアガスと熱伝導度を異にするすべての成分を検出するもので、これらが検出器に入ったときに現れるホイートストンブリッジの不平衡電圧を検出する。
  • (ニ) 熱伝導度検出器(TCD)を備えたガスクロマトグラフでは、試料ガスの各成分それぞれのピーク高さを、同一条件下で得られた混合標準ガス又は純ガスのピーク高さと比較して、各成分を定量する。
  • (ホ) 硫化水素の分析方法にはインドフェノール吸光光度法、アンモニアの分析方法にはメチレンブルー吸光光度法がある。
選択肢
(1) 1個
(2) 2個
(3) 3個
(4) 4個
(5) 5個
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (3)

📌 ポイント
  • 製造 第4章「熱量・比重の測定と特殊成分分析」が本問の関連論点。 一言で:「ガスクロマトグラフ法の原理・構成・検出器3種の特徴、比重測定方法、硫黄・H₂S・NH₃などの特殊成分分析を理解する。」
  • 試験ポイント:「・検出器3種はそれぞれの検出原理・対象物質・感度の組合せを表で暗記」
  • 誤りパターン:「・TCDは「感度が低い」が「汎用性は高い」という二面性を混同しないこと」
  • 製造 第8章「日常の運転管理・巡視点検・供給ガス品質管理」が本問の関連論点。 一言で:「運転管理基準の構成、製造設備の24時間運転体制、巡視・点検の方法、供給ガス品質管理の測定項目と頻度(熱量・燃焼性・臭気・特殊成分・圧力)を理解する。」
  • 試験ポイント:「・品質管理の測定頻度は数値ごと暗記が必須:」
  • 誤りパターン:「・「臭気は毎日測定」は誤り。毎月1回以上」
  • 製造 第4章「ガスの熱量調整(増熱・希釈・3方式)」が本問の関連論点。 一言で:「LNG主体ガスへのLPG増熱・空気希釈の方法と、熱量調整3方式(ガス-ガス・液-ガス・液-液)の特徴を理解する。」
  • 試験ポイント:「・3方式の特徴比較は表形式で整理すると記憶しやすい」
  • 誤りパターン:「・増熱→WI上昇、希釈→WI低下。混乱しないよう整理」

📝 解答・解説

正解は (3)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(3)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(イ) ⚠ 誤っている

液-液熱量調整方式は、LNGにLPGを液体のまま混合するため、LNG中に含まれる可能性のある不純物成分の凍結による閉そく対策等が必要となる場合がある。

→ 正しくは: LPG中

💡 液-液熱量調整(LNG+LPG)では、LPG側の不純物成分(凍結性成分・水分等)が低温(-160℃)で凍結→閉そくリスク

(ロ) ✓ 正しい

ガスクロマトグラフ法によって得られた成分組成から、計算により試料ガスの発熱量を求める際には、その計算の過程で各成分の圧縮係数から試料ガスの圧縮係数を算出する必要がある。

(ハ) ✓ 正しい

ガスクロマトグラフの熱伝導度検出器(TCD)は、キャリアガスと熱伝導度を異にするすべての成分を検出するもので、これらが検出器に入ったときに現れるホイートストンブリッジの不平衡電圧を検出する。

(ニ) ⚠ 誤っている

熱伝導度検出器(TCD)を備えたガスクロマトグラフでは、試料ガスの各成分それぞれのピーク高さを、同一条件下で得られた混合標準ガス又は純ガスのピーク高さと比較して、各成分を定量する。

→ 正しくは: ピーク面積

💡 TCDの定量はピーク面積比較(高さは流速変動に弱い・面積は精度高)

(ホ) ⚠ 誤っている

硫化水素の分析方法にはインドフェノール吸光光度法、アンモニアの分析方法にはメチレンブルー吸光光度法がある。

→ 正しくは: 硫化水素=メチレンブルー法+アンモニア=インドフェノール法

💡 硫化水素H2SはメチレンブルーIBM法、アンモニアNH3はインドフェノール法。試薬の対応が逆


問5

都市ガスの付臭及び付臭設備に関する次の記述のうち、誤っているものはいくつあるか。

  • (イ) 蒸発方式の設置場所は、一般に圧力、温度の変動が小さく、管内ガス流速の小さいところが望ましい。
  • (ロ) ポンプ注入方式は、小容量のダイヤフラムポンプ等により付臭剤を直接ガス中に注入する方式であり、小規模の付臭設備に適している。
  • (ハ) パネル法による臭気濃度の測定において、希釈倍数500倍でにおいあり、1000倍でにおいあり、2000倍でにおいあり、4000倍でにおい無し、8000倍でにおいありの場合、このパネルの感知希釈倍数は、2000倍となる。
  • (ニ) 付臭剤濃度測定法の1つであるFPD付ガスクロマトグラフ法は、試料ガスをガスクロマトグラフの分離管で各成分に分け、検出器に導入し、還元性の水素炎中で燃焼させることで発する特有の炎光を光学フィルターで分光して定量するものである。
  • (ホ) 都市ガスの代表的な付臭剤であるターシャリーブチルメルカプタン(TBM)、テトラヒドロチオフェン(THT)、ジメチルサルファイド(DMS)、シクロヘキセンは、いずれも硫黄元素を含む化合物である。
選択肢
(1) 1個
(2) 2個
(3) 3個
(4) 4個
(5) 5個
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (4)

📌 ポイント
  • 製造 第5章「臭気濃度の管理と測定方法」が本問の関連論点。 一言で:「臭気濃度の定義・管理値、パネル法(オドロメーター法・注射器法・におい袋法)と付臭剤濃度測定法(FPDガスクロ法・THT測定機法・検知管法)を理解する。」
  • 試験ポイント:「・管理値の数値「パネル法1,000倍/付臭剤濃度測定法2,000倍」は必須暗記」
  • 誤りパターン:「・「臭気濃度が高いほど安全」は誤り。高すぎるとガス漏れと誤認のリスクあり」
  • 製造 第5章「付臭剤の性質と種類(TBM・THT・DMS・シクロヘキセン)」が本問の関連論点。 一言で:「付臭の必要性・法規定、付臭剤に要求される性質、主な4種の付臭剤(TBM・THT・DMS・シクロヘキセン)の特性比較を理解する。」
  • 試験ポイント:「・TBM「最も臭いが強い(閾値が最も低い)・最も水に溶けにくい」は鉄板問題」
  • 誤りパターン:「・「硫黄含有量が最も高い」はDMS(51.6%)。TBMやTHTと混同しやすい」
  • 製造 第5章「付臭設備と付臭方式の比較」が本問の関連論点。 一言で:「付臭室の設置基準、付臭方式3種(液体注入・蒸発・液付臭)の原理・特徴・適用規模を比較して理解する。」
  • 試験ポイント:「・「ポンプ注入=規模大・建設費大・混合付臭剤適」はセットで覚える」
  • 誤りパターン:「・蒸発方式は「動力不要・設備費安」だが「小規模限定・混合不適」の制約あり」

📝 解答・解説

正解は (4)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(4)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(イ) ⚠ 誤っている

蒸発方式の設置場所は、一般に圧力、温度の変動が小さく、管内ガス流速の小さいところが望ましい。

→ 正しくは: 大きい

💡 蒸発方式付臭設備は、管内ガス流速が大きい場所で凝縮回避+均一拡散を確保

(ロ) ⚠ 誤っている

ポンプ注入方式は、小容量のダイヤフラムポンプ等により付臭剤を直接ガス中に注入する方式であり、小規模の付臭設備に適している。

→ 正しくは: 比較的規模の大きい

💡 ポンプ注入方式は計量精度が高く大規模付臭設備に最適

(ハ) ⚠ 誤っている

パネル法による臭気濃度の測定において、希釈倍数500倍でにおいあり、1000倍でにおいあり、2000倍でにおいあり、4000倍でにおい無し、8000倍でにおいありの場合、このパネルの感知希釈倍数は、2000倍となる。

→ 正しくは: 3000(倍)

💡 感知希釈倍数=(最後の有り倍数+最初の無し倍数)/2=(2000+4000)/2=3000倍

(ニ) ✓ 正しい

付臭剤濃度測定法の1つであるFPD付ガスクロマトグラフ法は、試料ガスをガスクロマトグラフの分離管で各成分に分け、検出器に導入し、還元性の水素炎中で燃焼させることで発する特有の炎光を光学フィルターで分光して定量するものである。

(ホ) ⚠ 誤っている

都市ガスの代表的な付臭剤であるターシャリーブチルメルカプタン(TBM)、テトラヒドロチオフェン(THT)、ジメチルサルファイド(DMS)、シクロヘキセンは、いずれも硫黄元素を含む化合物である

→ 正しくは: シクロヘキセンは硫黄元素を含まない

💡 TBM/THT/DMSは硫黄含有だがシクロヘキセン(C6H10)は炭化水素のみ・無硫黄


問6

製造設備の保安及び防災に関する次の記述のうち、誤っているものはいくつあるか。

  • (イ) LNG1次受入基地用アンローディングアームの緊急時の安全対策には、緊急遮断システム(ESDS)や緊急離脱装置(ERS)がある。
  • (ロ) 可燃性のガス又は液化ガスを通ずるガス工作物は、ボイラー等の火気を取り扱う設備までの最低限必要な距離が定められている。
  • (ハ) 放散処理設備であるベントスタックには、放出したガスが周囲に障害を与えるおそれのないよう適切な措置を講ずる必要がある。
  • (ニ) 停電によりガス工作物の機能が失われることなく、製造設備を安全に停止するために、保安電力又は電力以外の動力源等の確保が必要である。
  • (ホ) 非常用発電設備の定格容量は、負荷の積み上げ合計値と同容量にする必要がある。
選択肢
(1) 1個
(2) 2個
(3) 3個
(4) 4個
(5) 5個
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (1)

📌 ポイント
  • 製造 第3章「受変電系統・保安電源(受電方式・保護装置・UPS・非常用発電設備)」が本問の関連論点。 一言で:「受電方式:1回線(最も簡単・信頼性低)vs 2回線(ループ・並行2回線・常用予備方式)。ガス製造所は常用電源予備方式が多い。保護装置:避雷器(異常電圧→絶縁破壊防止)・保護継電器(異常検出)・遮断器(開閉アーク消弧)・配線用遮断器(動作ばらつき少・再使用可)。保安電源:買電・自家発電・蓄電池等から選定。UPS(停電時蓄電池→インバータ→交流出力)≒CVCF。非常用発電設備定格容量:起動電流が大きく影響するため負荷積み上げ合計値より十分大きい容量が必要。」
  • 試験ポイント:「「非常用発電設備の定格容量は起動電流が大きく影響するため負荷積み上げ合計値より十分大きい容量が必要」は頻出。」
  • 誤りパターン:「「非常用発電設備の定格容量は負荷積み上げ合計値と同じで十分」→誤り(十分大きい容量が必要)。」
  • 製造 第6章「製造設備の保安・防災(照度・操作性・防爆区画・予防保全的運用)」が本問の関連論点。 一言で:「ガス工作物の安全操作のための照度確保・操作性配慮・区画設計・予防保全的な日常運用方針。」
  • 試験ポイント:「「照度確保=操作の安全確保」のフレーズは頻出。」
  • 誤りパターン:「「ガス工作物の操作場所は薄暗くしてもよい」は誤り。」
  • 製造 第3章「電気保安(電気絶縁・接地・防爆構造4種類・静電気除去・雷保護システム)」が本問の関連論点。 一言で:「電気絶縁:絶縁物で漏電防止。絶縁抵抗低下→短絡・地絡・感電・火災。接地:ケース等を電気抵抗小さい電線で大地と接続→感電災害・漏電火災防止。防爆構造4種類:耐圧防爆(全閉構造・内部爆発を外部に点火しない)・内圧防爆(保護ガス送入→内部ガス侵入防止)・安全増防爆(安全性を高めた構造)・本質安全防爆(点火するおそれがないことを点火試験で確認)。静電気:液化ガスを通ずるガス工作物には静電気除去措置が必要(接地・人体の静電気除去)。雷保護:外部(受雷部・引下げ導線・接地)・内部(コンピュータ・計装設備保護・雷サージ電圧→インパルス電圧→避雷器で吸収消滅)。」
  • 試験ポイント:「防爆構造4種類の定義を正確に覚える:「耐圧:全閉・爆発圧力に耐え外部に点火しない」「内圧:保護ガス送入・内部にガス侵入しない」「安全増:安全性を高めた構造」「本質安全:点火するおそれがないことを試験で確認」。」
  • 誤りパターン:「「耐圧防爆構造は内部に保護ガスを送入する構造」→誤り(それは内圧防爆構造)。」

📝 解答・解説

正解は (1)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(1)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(イ) ✓ 正しい

LNG1次受入基地用アンローディングアームの緊急時の安全対策には、緊急遮断システム(ESDS)や緊急離脱装置(ERS)がある。

(ロ) ✓ 正しい

可燃性のガス又は液化ガスを通ずるガス工作物は、ボイラー等の火気を取り扱う設備までの最低限必要な距離が定められている。

(ハ) ✓ 正しい

放散処理設備であるベントスタックには、放出したガスが周囲に障害を与えるおそれのないよう適切な措置を講ずる必要がある。

(ニ) ✓ 正しい

停電によりガス工作物の機能が失われることなく、製造設備を安全に停止するために、保安電力又は電力以外の動力源等の確保が必要である。

(ホ) ⚠ 誤っている

非常用発電設備の定格容量は、負荷の積み上げ合計値と同容量にする必要がある。

→ 正しくは: 合計値よりも十分大きい定格容量

💡 非常用発電設備は負荷積み上げ合計の30-50%上乗せ必要(起動電流対応・電圧降下回避)


問7

製造設備の建設及び操業に関する次の記述のうち、誤っているものはいくつあるか。

  • (イ) 構造設計とは、地震時に異常が発生しても安全性を確保できるように設備全体として安全であるように設計するものである。
  • (ロ) レベル1地震動に対しては、材料の弾性限界内における強度を用いて設計する保有耐力評価法により、部材に生ずる応力が許容応力を超えないことを確認する。
  • (ハ) レベル2地震動に対しては、構造物の塑性変形能力を期待した設計法により、耐震上重要な部位に生ずる応答塑性率が許容塑性率を超えないことを確認する。
  • (ニ) ガス製造能力に関係する設備の定期修理計画策定にあたっては、各設備の検査期限を確認し、必要なガス製造能力を確保するよう計画しなければならない。
  • (ホ) ガス主任技術者は、耐圧試験、気密試験及び運転性能の記録によりガス事業法の技術基準に適合していることを確認するが、溶接に関しては溶接施工法や溶接士技能の適合性の観点から、適切な溶接施工法等であることをあらかじめ確認する必要もある。
選択肢
(1) 1個
(2) 2個
(3) 3個
(4) 4個
(5) 5個
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (2)

📌 ポイント
  • 製造 第7章「耐震設計(地震動レベル・設計方法・スロッシング)」が本問の関連論点。 一言で:「ガス製造設備の耐震設計における3種(構造・安全・防災設計)、レベル1・レベル2地震動の定義と評価方法、液状化・スロッシング対策を理解する。」
  • 試験ポイント:「・「レベル1→弾性設計法・許容応力」「レベル2→エネルギー法・許容塑性率」の対比が最頻出」
  • 誤りパターン:「・「レベル2地震動は設備の損傷ゼロを目標」は誤り。変形は生じることを許容(倒壊・漏えい防止が目標)」
  • 製造 第7章「設備建設に関する法手続き(工事計画届出・使用前自主検査)」が本問の関連論点。 一言で:「ガス事業法に基づく工事計画届出の手続き、使用前自主検査と登録ガス工作物検査機関による使用前検査の流れ、ガス主任技術者が確認すべき項目を理解する。」
  • 試験ポイント:「・「工事計画届出の受理後30日経過後に工事開始」の数値は出題される」
  • 誤りパターン:「・「届出後すぐに工事開始できる」は誤り。30日経過後が条件」
  • 製造 第8章「定期修理計画・稼働調整方式(流量制御・圧力制御)」が本問の関連論点。 一言で:「定期修理計画策定の留意点(検査期限・ピーク時製造能力確保)と、個別設備の稼働調整方式(流量制御方式・圧力制御方式)の特徴と違いを理解する。」
  • 試験ポイント:「・「流量制御方式=負荷一定・急変動に追従できない」は最頻出の対比問題」
  • 誤りパターン:「・「流量制御方式は急変動に追従できる」は誤り。追従できない可能性がある」

📝 解答・解説

正解は (2)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(2)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(イ) ⚠ 誤っている

構造設計とは、地震時に異常が発生しても安全性を確保できるように設備全体として安全であるように設計するものである。

→ 正しくは: 安全設計

💡 安全設計は地震時に異常発生しても安全性確保(多重防護・フェイルセーフ)。構造設計は強度確保のみ

(ロ) ⚠ 誤っている

レベル1地震動に対しては、材料の弾性限界内における強度を用いて設計する保有耐力評価法により、部材に生ずる応力が許容応力を超えないことを確認する。

→ 正しくは: 弾性設計法

💡 レベル1地震動は弾性設計法(応力<許容応力)、レベル2は塑性設計法(応答塑性率<許容塑性率)

(ハ) ✓ 正しい

レベル2地震動に対しては、構造物の塑性変形能力を期待した設計法により、耐震上重要な部位に生ずる応答塑性率が許容塑性率を超えないことを確認する。

(ニ) ✓ 正しい

ガス製造能力に関係する設備の定期修理計画策定にあたっては、各設備の検査期限を確認し、必要なガス製造能力を確保するよう計画しなければならない。

(ホ) ✓ 正しい

ガス主任技術者は、耐圧試験、気密試験及び運転性能の記録によりガス事業法の技術基準に適合していることを確認するが、溶接に関しては溶接施工法や溶接士技能の適合性の観点から、適切な溶接施工法等であることをあらかじめ確認する必要もある。

問8

製造設備の保全に関する次の記述のうち、誤っているものはいくつあるか。

  • (イ) 状態監視保全とは、故障が起こった後、設備を運用可能な状態に回復する保全のことであり、故障しても影響の少ない設備や代替設備がある場合にとられる手法である。
  • (ロ) ステンレス鋼のすきま腐食の原因として、すきま内に塩化物イオンが蓄積するとともに、pHが低下して不動態が形成され、すきまの外の部分との間に腐食電池を形成することがあげられる。
  • (ハ) 腐食疲労とは、腐食により生じた水素が金属や合金内に侵入して、応力下で水素ぜい化による割れを発生させるものである。
  • (ニ) 放射線透過試験(RT)は、薄い平面欠陥を方向に関わらず検知できる、フィルム上に投影された像として見ることで直観性がある等の特徴がある。
  • (ホ) 配管に生じる振動は、その原因となるものが多く、いずれの原因によるものかを判定することは不可能である。
選択肢
(1) 1個
(2) 2個
(3) 3個
(4) 4個
(5) 5個
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (5)

📌 ポイント
  • 製造 第8章「保全方式の分類詳細(事後・予防・状態監視・改良・予知保全)」が本問の関連論点。 一言で:「製造設備の保全方式(事後保全・予防保全・状態監視保全・改良保全・予知保全)の定義と適用条件を整理。」
  • 試験ポイント:「「状態監視保全=事後保全」と書く誤選択肢が頻出(実際は予防保全の一種)。」
  • 誤りパターン:「「状態監視保全=故障してから対応」は誤り(CBMは予防的)。」
  • 製造 第3章「遠隔操作弁(調節弁・開閉弁・駆動部・ポジショナー・リミットスイッチ・スピードコントローラー)」が本問の関連論点。 一言で:「遠隔操作弁:調節弁(弁開度連続変化)と開閉弁(全開全閉)。駆動部(ガス製造設備は空気式が主:ダイアフラム式・シリンダー式・エアモーター式)。付属品:ポジショナー(入力信号→空気量調整→弁体駆動)、リミットスイッチ(開閉状態を制御システムへ伝達)、スピードコントローラー(開閉速度調節)、減圧弁(供給空気圧を一定に保つ)。」
  • 試験ポイント:「「ポジショナー:入力信号→駆動部の空気量連続調整→弁体駆動」」
  • 誤りパターン:「「ポジショナーは弁の開閉状態を制御システムへ伝える」→誤り(それはリミットスイッチ)。」

📝 解答・解説

正解は (5)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(5)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(イ) ⚠ 誤っている

状態監視保全とは、故障が起こった後、設備を運用可能な状態に回復する保全のことであり、故障しても影響の少ない設備や代替設備がある場合にとられる手法である。

→ 正しくは: 事後保全

💡 事後保全(BM)は故障後修理(故障影響少 or 代替あり)。状態監視保全(CBM)は予兆検知で故障前対応

(ロ) ⚠ 誤っている

ステンレス鋼のすきま腐食の原因として、すきま内に塩化物イオンが蓄積するとともに、pHが低下して不動態が形成され、すきまの外の部分との間に腐食電池を形成することがあげられる。

→ 正しくは: 破壊

💡 ステンレス鋼の不動態膜(Cr2O3)が塩化物イオン蓄積+pH低下で破壊→腐食電池形成

(ハ) ⚠ 誤っている

腐食疲労とは、腐食により生じた水素が金属や合金内に侵入して、応力下で水素ぜい化による割れを発生させるものである。

→ 正しくは: 応力腐食割れ

💡 応力腐食割れ(SCC):腐食生成水素が金属内侵入→水素ぜい化による割れ。腐食疲労は別現象

(ニ) ⚠ 誤っている

放射線透過試験(RT)は、薄い平面欠陥を方向に関わらず検知できる、フィルム上に投影された像として見ることで直観性がある等の特徴がある。

→ 正しくは: 方向によっては検知できない

💡 RT(放射線透過試験)は薄い平面欠陥が放射線方向と平行な場合は検知不可

(ホ) ⚠ 誤っている

配管に生じる振動は、その原因となるものが多く、いずれの原因によるものかを判定することは不可能である。

→ 正しくは: 原因は比較的少なく、ある程度判定可能

💡 配管振動の主要因は5-6種に限定→FFT解析+運転状態相関で原因判定可能


問9

環境対策及び省エネルギーに関する次の記述のうち、誤っているものはいくつあるか。

  • (イ) 燃焼排ガスの脱硝法には、酸化剤としてアンモニア、尿素等を用いて、排ガス中のNOxを選択的に窒素に酸化する方法がある。
  • (ロ) 生物化学的酸素要求量(BOD)とは、水中の有機物を酸化剤で分解するときに消費される酸化剤の量を酸素量に換算したものである。
  • (ハ) 再生可能エネルギーを使って、製造工程においてCO₂を排出せずにつくられた水素は、ブルー水素と呼ばれる。
  • (ニ) LNG冷熱エネルギーの有効利用率をLNG基地全体として評価するには、冷熱エネルギー及び圧力エネルギーを考慮し、エクセルギー解析により評価を行う。
  • (ホ) サプライチェーンにおける温室効果ガス排出量には、「スコープ1」、「スコープ2」、「スコープ3」という分類方法がある。「スコープ1」は、他社から供給された電気、熱、蒸気を使うことで、企業や組織が間接的に排出する温室効果ガスを対象とする。
選択肢
(1) 1個
(2) 2個
(3) 3個
(4) 4個
(5) 5個
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (4)

📝 解答・解説

正解は (4)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(4)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(イ) ⚠ 誤っている

燃焼排ガスの脱硝法には、酸化剤としてアンモニア、尿素等を用いて、排ガス中のNOxを選択的に窒素に酸化する方法がある。

→ 正しくは: 還元剤

💡 脱硝法(SCR/SNCR)はアンモニア・尿素を還元剤として4NO+4NH3+O2→4N2+6H2OでNOxをN2に還元

(ロ) ⚠ 誤っている

生物化学的酸素要求量(BOD)とは、水中の有機物を酸化剤で分解するときに消費される酸化剤の量を酸素量に換算したものである。

→ 正しくは: 微生物の働きによって分解

💡 BODは微生物による有機物分解で消費される酸素量(5日間)。酸化剤分解はCOD

(ハ) ⚠ 誤っている

再生可能エネルギーを使って、製造工程においてCO₂を排出せずにつくられた水素は、ブルー水素と呼ばれる。

→ 正しくは: グリーン水素

💡 再エネ電力による水電気分解で作る水素はグリーン水素。ブルーは化石燃料改質+CCS

(ニ) ✓ 正しい

LNG冷熱エネルギーの有効利用率をLNG基地全体として評価するには、冷熱エネルギー及び圧力エネルギーを考慮し、エクセルギー解析により評価を行う。

(ホ) ⚠ 誤っている

サプライチェーンにおける温室効果ガス排出量には、「スコープ1」、「スコープ2」、「スコープ3」という分類方法がある。「スコープ1」は、他社から供給された電気、熱、蒸気を使うことで、企業や組織が間接的に排出する温室効果ガスを対象とする。

→ 正しくは: スコープ2

💡 GHGスコープ:1=自社直接排出、2=購入電気・熱・蒸気の間接排出、3=サプライチェーン全体


問10

図1のように、A点からB点に低圧のガスを50m³/h供給している導管AB(延長300m)がある。このとき、A点の圧力PAは2.4kPa、B点の圧力PBは2.1kPaであった。

問題図 問題図

今、図2のように、AB間の途中(A点から100m)のC点にもガスを100m³/h供給することになった。A点の圧力PAが2.4kPaのとき、B点の圧力PB(kPa)として最も近い値はどれか。ただし、高低差は考慮しないものとする。

  1. (1) 1.7
  2. (2) 1.6
  3. (3) 1.5
  4. (4) 1.4
  5. (5) 1.3
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (5)

📌 ポイント
  • 供給 第5章「低圧導管の圧力損失計算(口径・延長・流量の関係)」が本問の関連論点。 一言で:「低圧導管における圧力損失と口径・延長・流量の関係(ΔP ∝ Q²L/D⁵)を使った計算演習。」
  • 試験ポイント:「「ΔP∝Q²L/D⁵」の指数を暗記(特にD⁵)。」
  • 誤りパターン:「「D⁴」(4乗)と書いてしまう誤り。」

📝 解答・解説

正解は (5)。計算結果と最も近い値は選択肢(5)。計算過程は下記参照。

📐 計算方法

📘 使用する公式: $\Delta H \propto Q^2 L$ (低圧導管の圧力降下・口径一定)
📖 凡例: $Q$:流量[m³/h] / $L$:延長[m]。図1から基準(50m³/h・300mで0.3kPa)を作り区間ごとに適用
🔢 計算ステップ:
  1. Step 1図1: 50m³/h・300mで圧力降下0.3kPa → 100mあたり0.1kPa(50m³/h基準)。
  2. Step 2A→C区間(100m)はB向き50+C向き100 = 150m³/h(3倍) → 0.1×3² = 0.9 kPa。
  3. Step 3C→B区間(200m)は50m³/h → 0.1×2 = 0.2 kPa。
  4. Step 4PB = 2.4 − 0.9 − 0.2 = 1.3 kPa。

✓ 正解: (5) 1.3 kPa

⚠ よくある誤り:
  • A→C区間の流量からC向き100m³/hを足し忘れる
  • 圧力降下を流量に比例(2乗でなく)で計算する

問11

整圧器に関する次の記述のうち、誤っているものはいくつあるか。

  • (イ) 整圧器を大規模地区で使用する場合には、できるだけオフセット及びロックアップが小さい動特性の優れた整圧器を選定する。
  • (ロ) 直動式整圧器は、二次圧力を駆動圧力としているため、作動最小差圧を考慮する必要がある。
  • (ハ) パイロット式整圧器は、パイロットで二次圧力の小さな変化を増幅してメインガバナーを作動させるため、ロックアップは小さくなる。
  • (ニ) 流量特性とは、定常状態における流量と二次圧力の関係をいう。
  • (ホ) 流量がゼロになるとメインバルブは締切状態になる。この時、二次圧力は基準状態よりも高くなるが、この締切圧力と基準二次圧力との差をシフトという。
選択肢
(1) 1個
(2) 2個
(3) 3個
(4) 4個
(5) 5個
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (4)

📌 ポイント
  • 供給 第2章「整圧器の動特性・流量特性・使用最大差圧・作動最小差圧」が本問の関連論点。 一言で:「動特性は流量急変時の2次圧応答性。使用最大差圧・作動最小差圧は整圧器の設計限界値。流量特性はCv値で表される。」
  • 試験ポイント:「甲種で「動特性」「Cv値」「使用最大差圧」の用語定義と意味を問う問題が出る。ハンチングの原因と対策も狙われやすい。」
  • 誤りパターン:「使用最大差圧は『超えると危険』、作動最小差圧は『下回ると機能しない』。方向が真逆なので注意。Cv値は大きいほど流量が多い(値が大きい=性能が高いと覚える)。」
  • 供給 第2章「整圧器の選定(能力・圧力条件・用途別選定基準)」が本問の関連論点。 一言で:「整圧器選定の基本手順:①圧力条件(1次・2次圧力と差圧)→②流量条件(最大・最小流量)→③精度要求→④機種決定。各条件の確認ポイントを整理する。」
  • 試験ポイント:「甲種では選定手順(差圧・流量・精度)を論述させる問題が出ることがある。圧力条件と流量条件の両方から整圧器を選ぶ思考プロセスを答えられるようにしておく。」
  • 誤りパターン:「「最大流量で使用最大差圧以下」かつ「最低1次圧で作動最小差圧以上」という二重の条件確認が必要。どちらか一方だけを確認してはいけない。」
  • 供給 第2章「直動式整圧器の作動原理(構造・特徴・適用範囲)」が本問の関連論点。 一言で:「直動式整圧器はダイヤフラムが直接メインバルブを操作する最もシンプルな構造。静特性(オフセット)が大きく小流量用に適する。」
  • 試験ポイント:「「直動式の欠点=オフセットが大きい」という組み合わせは頻出。パイロット式と比較する問題で選択肢を問われることが多い。」
  • 誤りパターン:「直動式は『応答が速い』が、『精度が低い(オフセット大)』。速さと精度は別の概念であることを混同しないこと。」

📝 解答・解説

正解は (4)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(4)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(イ) ⚠ 誤っている

整圧器を大規模地区で使用する場合には、できるだけオフセット及びロックアップが小さい動特性の優れた整圧器を選定する。

→ 正しくは: 静特性

💡 大規模地区はオフセット・ロックアップ小=静特性が優れた整圧器を選定

(ロ) ⚠ 誤っている

直動式整圧器は、二次圧力を駆動圧力としているため、作動最小差圧を考慮する必要がある

→ 正しくは: 考慮する必要はない

💡 直動式整圧器は二次圧力で駆動するため、作動最小差圧の考慮は不要

(ハ) ✓ 正しい

パイロット式整圧器は、パイロットで二次圧力の小さな変化を増幅してメインガバナーを作動させるため、ロックアップは小さくなる。

(ニ) ⚠ 誤っている

流量特性とは、定常状態における流量と二次圧力の関係をいう。

→ 正しくは: 静特性

💡 静特性=定常状態における流量と二次圧力の関係。流量特性は別の指標

(ホ) ⚠ 誤っている

流量がゼロになるとメインバルブは締切状態になる。この時、二次圧力は基準状態よりも高くなるが、この締切圧力と基準二次圧力との差をシフトという。

→ 正しくは: ロックアップ

💡 締切圧力と基準二次圧力の差はロックアップ。シフトは経年的な圧力ずれ


問12

ガスメーターに関する次の記述のうち、誤っているものはいくつあるか。

  • (イ) ガスメーターが計量法の規定による検定を受ける際の検定公差は、流量によらず±1.5%である。
  • (ロ) マイコンメーターの感震器は、水平に設置しないと正常に作動しない。
  • (ハ) サーマルフロー式ガスメーターは、ダスト・ミストの影響を避けるための専用のフィルターが必要である。
  • (ニ) タービン式ガスメーターは、流れの中に置いた羽根車の回転速度が流速に比例する原理を利用したメーターで、羽根車の回転により、流速(流量)の測定を行う。
  • (ホ) 渦流式ガスメーターは、渦発生体により生み出されたカルマン渦の発生周波数から、瞬時流量を測定する。
選択肢
(1) 1個
(2) 2個
(3) 3個
(4) 4個
(5) 5個
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (2)

📌 ポイント
  • 供給 第3章「ガスメーターの検定(検定対象外3例・有効期間・器差E・検定公差・使用公差)」が本問の関連論点。 一言で:「計量法に基づくガスメーターの検定制度。検定対象外3種・有効期間(10年/7年)・器差計算式・検定公差±2%・使用公差±4%を正確に覚える。」
  • 試験ポイント:「「検定対象外3種」「有効期間10年/7年の境界(Qmax 16 m³/h)」「器差の計算式」「検定公差±2%・使用公差±4%」は毎年のように出題される最重要事項。」
  • 誤りパターン:「「Qmax16 m³/h超→7年」であり、『以上』ではなく『超える』。Qmax=16 m³/hちょうどは10年が正しい。計算式 E=(I-Q)/Q で分母はIでなくQ(実際の流量)。」
  • 供給 第3章「タービン式・渦流式・サーマルフロー式・オリフィス式・超音波式の原理と特徴」が本問の関連論点。 一言で:「推量式5種(タービン・渦流・サーマルフロー・オリフィス・超音波)の計測原理と適用条件を整理する。」
  • 試験ポイント:「甲種では「渦流式の計測原理(カルマン渦)」「オリフィス式の計算式」「超音波式の伝播時間差」が論述問題で狙われる。各方式の長所・短所も整理しておくこと。」
  • 誤りパターン:「渦流式はカルマン渦の『周波数』から流量を計算(振幅ではない)。オリフィス式は差圧の『平方根』に比例(Q∝√ΔP)で線形ではない。この非線形性が引っ掛けポイント。」
  • 供給 第3章「ガスメーターの種類(実測式・推量式の分類体系)」が本問の関連論点。 一言で:「ガスメーターは実測式(体積を直接計測)と推量式(流速等から推算)に大別される。各方式の代表例と計測原理の違いを整理する。」
  • 試験ポイント:「「膜式=家庭用」「回転子式=中大口需要」「タービン式・渦流式=大口径推量式」の組み合わせで出題される。分類体系を整理しておく。」
  • 誤りパターン:「実測式は体積を直接計測するため精度が高い。推量式は流速等から推算するため直管部・設置条件が重要。両者の計測原理を混同しないこと。」

📝 解答・解説

正解は (2)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(2)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(イ) ⚠ 誤っている

ガスメーターが計量法の規定による検定を受ける際の検定公差は、流量によらず±1.5%である。

→ 正しくは: 流量、メーターの種類により異なる

💡 ガスメーター検定公差は流量域(少/中/大)+メーター種類(膜式/超音波等)で異なる

(ロ) ⚠ 誤っている

マイコンメーターの感震器は、水平に設置しないと正常に作動しない

→ 正しくは: 感震器は少々の傾斜状態でも自動水平調整を行うため、完全に水平に設置しなくても正常に作動する

💡 マイコンメーターの感震器は±5°程度の傾斜は自動補正(完全水平は現実的に不可能)

(ハ) ✓ 正しい

サーマルフロー式ガスメーターは、ダスト・ミストの影響を避けるための専用のフィルターが必要である。

(ニ) ✓ 正しい

タービン式ガスメーターは、流れの中に置いた羽根車の回転速度が流速に比例する原理を利用したメーターで、羽根車の回転により、流速(流量)の測定を行う。

(ホ) ✓ 正しい

渦流式ガスメーターは、渦発生体により生み出されたカルマン渦の発生周波数から、瞬時流量を測定する。

問13

外径150mm、管厚5mmの鋼管が内圧2MPaを受けるときに生じる円周方向の応力(N/mm²)として最も近い値はどれか。

  1. (1) 14
  2. (2) 15
  3. (3) 28
  4. (4) 30
  5. (5) 56
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (3)

📌 ポイント
  • 供給 第7章「鋼管の円周方向応力・軸方向応力計算(PD/2t・PD/4t)」が本問の関連論点。 一言で:「薄肉円筒鋼管が内圧を受けたときの円周方向応力σθ=PD/2t、軸方向応力σz=PD/4tを使った計算演習。」
  • 試験ポイント:「「円周方向はPD/2t、軸方向はPD/4t」の暗記必須。」
  • 誤りパターン:「「円周方向=PD/4t」「軸方向=PD/2t」と取り違える。」

📝 解答・解説

正解は (3)。計算結果と最も近い値は選択肢(3)。計算過程は下記参照。

📐 計算方法

📘 使用する公式: $\sigma = \dfrac{PD}{2t}$ (薄肉円筒の円周方向応力・Dは内径)
📖 凡例: $P$:内圧[MPa] / $D$:内径[mm] = 外径150 − 2×管厚5 = 140 / $t$:管厚[mm]
🔢 計算ステップ:
  1. Step 1内径 D = 150 − 2×5 = 140 mm。
  2. Step 2σ = 2×140 ÷ (2×5) = 280/10 = 28 N/mm²。

✓ 正解: (3) 28 N/mm²

⚠ よくある誤り:
  • 外径150mmを使って30 N/mm²を選ぶ
  • 軸方向応力 PD/(4t) と混同

問14

腐食と防食に関する次の記述のうち、正しいものはいくつあるか。

  • (イ) 地表面電位勾配とは、土壌、コンクリート等の電解質に設置した照合電極に対する導管の電位であり、迷走電流の流出入を調査できる。
  • (ロ) 建物に引き込まれた配管は、マクロセル腐食の原因となるコンクリートに接触する機会が多いため、一般に埋設配管部近くの架空配管部に絶縁継手を設置する。
  • (ハ) 選択排流法とは、導管と電気鉄道のレールを接続する回路に直流電源装置を入れることで、レールに排流する方法である。
  • (ニ) 外部電源法とは、交流電源装置から電極へ強制的に電圧を加え、電極から土壌を経て導管に防食電流を流入させ、腐食を防止する方法である。
  • (ホ) 鋼管の場合、管対地電位が-850mV(飽和硫酸銅電極基準)以下になると過防食といわれている。
選択肢
(1) 1個
(2) 2個
(3) 3個
(4) 4個
(5) 5個
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (1)

📌 ポイント
  • 供給 第5章「電気防食法4種類比較(流電陽極法・外部電源法・選択排流法・強制排流法)」が本問の関連論点。 一言で:「電気防食の4種(流電陽極法・外部電源法・選択排流法・強制排流法)の原理・長所・短所を比較表形式で整理する。乙種最頻出テーマ。」
  • 試験ポイント:「4種の電気防食法の「長所・短所」の比較が乙種最頻出。「流電陽極法=Mg犠牲・過防食なし・低電圧」「外部電源法=高価・電圧自由・大規模対応」の対比を正確に覚える。」
  • 誤りパターン:「「流電陽極法は過防食のおそれがない」→正しい(電圧が小さいため)。「外部電源法は電圧を自由に設定できるので塗覆装の抵抗が小さい場合に適する」→正しい。選択排流法は「整流器」(×変圧器)を組み込む。」
  • 供給 第5章「防食設計(腐食原因調査・各種電位測定・設計フロー・仮通電試験)」が本問の関連論点。 一言で:「防食設計の基本フロー(調査→データ分析→防食方式選定→施工→効果確認)と腐食原因調査の測定項目(管対地電位・地表面電位勾配・Redox電位等)を整理する。」
  • 試験ポイント:「「管対地電位(P/S)の照合電極=飽和硫酸銅電極」「地表面電位勾配(S/S)=迷走電流の流出入調査」「Redox電位=硫酸塩還元菌判定」の3点が甲種頻出。防食設計フローの順序も重要。」
  • 誤りパターン:「「腐食原因を調べないまま防食処置すると腐食をさらに進める場合がある」は正しい(重要)。地表面電位勾配は「電位差」であり「電位そのもの」ではない。P/Sは管の電位、S/Sは地表の電位差。」
  • 供給 第5章「防食管理と供内管の防食(塗覆装・絶縁継手設置・電気防食・点検時期)」が本問の関連論点。 一言で:「防食設備の定期点検(点検時期=防食状況の最も悪い時期:湿潤期・電気鉄道運行時)と供内管の防食措置(露出部・埋設部別の塗覆装・絶縁継手設置位置)を整理する。」
  • 試験ポイント:「「点検は湿潤期・電気鉄道の運行時に行う」「供内管の露出部=亜鉛メッキか錆止め塗装、ポリエチレン管は露出部不可」「絶縁継手の設置位置=埋設配管部近くの架空配管部」が頻出。」
  • 誤りパターン:「ポリエチレン管は『埋設部限定』で露出部には使用できない。亜鉛メッキ鋼管は『露出部』に使用し、『埋設部』には用いない。この露出・埋設の使い分けが引っ掛けポイント。電気防食を行っている導管の切断には電気火花の発生に注意。」

📝 解答・解説

正解は (1)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(1)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(イ) ⚠ 誤っている

地表面電位勾配とは、土壌、コンクリート等の電解質に設置した照合電極に対する導管の電位であり、迷走電流の流出入を調査できる。

→ 正しくは: 管対地電位

💡 管対地電位は照合電極基準の導管の電位。地表面電位勾配は地表2点間の電位差で迷走電流調査用

(ロ) ✓ 正しい

建物に引き込まれた配管は、マクロセル腐食の原因となるコンクリートに接触する機会が多いため、一般に埋設配管部近くの架空配管部に絶縁継手を設置する。

(ハ) ⚠ 誤っている

選択排流法とは、導管と電気鉄道のレールを接続する回路に直流電源装置を入れることで、レールに排流する方法である。

→ 正しくは: 強制排流法

💡 強制排流法は直流電源装置で電鉄レールへ強制排流。選択排流法は電源不要・自然排流(ダイオード)

(ニ) ⚠ 誤っている

外部電源法とは、交流電源装置から電極へ強制的に電圧を加え、電極から土壌を経て導管に防食電流を流入させ、腐食を防止する方法である。

→ 正しくは: 直流電源装置

💡 外部電源法は直流電源装置から電極→土壌→導管に防食電流を流入

(ホ) ⚠ 誤っている

鋼管の場合、管対地電位が-850mV(飽和硫酸銅電極基準)以下になると過防食といわれている。

→ 正しくは: -2,000 mV

💡 鋼管の過防食判定は-2000mV以下(飽和硫酸銅電極基準)。-850mVは防食必要最小値


問15

導管の工事に関する次の記述のうち、正しいものはいくつあるか。

  • (イ) 湧水処理として行う地下水の汲み上げにより地盤沈下のおそれがあったため、ウェルポイント工法を用いた。
  • (ロ) 架管の施工において、橋台等の壁貫通部にスリーブを設け、スリーブとガス管の隙間には弾力性のあるシール材を隙間なく充てんした。
  • (ハ) 埋設配管部の周囲温度が常時50℃となる場所にポリエチレン管を設置した。
  • (ニ) 最高使用圧力が5kPaの本支管としてポリエチレン管を直接埋設する際、標識シートを導管と地表面の間に設置した。
  • (ホ) 地上3階の建物内で口径80mmの鋼管を横引き配管する際に、天井から長さ40cmの吊材で自重支持を行い、支持間隔の3倍以内に1箇所で耐震支持を行った。
選択肢
(1) 1個
(2) 2個
(3) 3個
(4) 4個
(5) 5個
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (3)

📌 ポイント
  • 供給 第4章「導管の種類と最高使用圧力による区分(本支管・供給管・内管・圧力区分別材料)」が本問の関連論点。 一言で:「導管は敷設位置(本支管・供給管・内管)と最高使用圧力(高圧・中圧A/B・低圧)で区分され、圧力区分ごとに使用できる材料が異なる。」
  • 試験ポイント:「「高圧=鋼管のみ」「ポリエチレン管=中圧B以下」「フレキ管=低圧のみ」の組み合わせが頻出。圧力区分の境界値(0.1MPa・0.3MPa・1MPa)も正確に覚える。」
  • 誤りパターン:「ポリエチレン管は中圧B(0.1〜0.3MPa未満)まで使用可能だが、中圧A(0.3MPa以上)には使用できない。フレキ管は低圧内管(供内管)のみ。」
  • 供給 第4章「本支管の設計手順と供内管の設計(手順・建物区分・配管口径・防食)」が本問の関連論点。 一言で:「本支管の設計は10ステップ(供給圧力決定→口径決定→路線→現場調査→…→河川軌道横断)。供内管設計は建物区分11種に応じた安全設備選定と配管口径・防食計画が核心。」
  • 試験ポイント:「本支管の設計手順10ステップの順序と、供内管の建物区分(11区分)・安全設備の選定が出題される。「軌道横断→迷走電流→電気防食設計」の流れも重要。」
  • 誤りパターン:「建物区分の優先順位は数字が小さいほど優先度が高い(区分1=特定地下街が最高)。区分4の特定大規模建物(180m³/h以上)と区分6の特定中規模建物(30m³/h以上)の境界値を混同しないこと。」
  • 供給 第6章「掘削工事」が本問の関連論点。 一言で:「土止め工(木材または鋼製矢板・腹起こし・切梁)・湧水処理(ウェルポイント工法・薬液注入工法)」
  • 試験ポイント:「ウェルポイント工法の「地盤沈下・井戸枯渇・水田乾燥」の副作用が頻出。土止め工の腹起こし=切梁の役割も確認。」
  • 誤りパターン:「薬液注入工法は「地盤強化」が主目的。ウェルポイント工法と混同しないこと。」

📝 解答・解説

正解は (3)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(3)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(イ) ⚠ 誤っている

湧水処理として行う地下水の汲み上げにより地盤沈下のおそれがあったため、ウェルポイント工法を用いた。

→ 正しくは: 薬液注入工法

💡 薬液注入工法は地盤改良で沈下防止。ウェルポイントは地下水汲み上げで沈下リスクあり

(ロ) ✓ 正しい

架管の施工において、橋台等の壁貫通部にスリーブを設け、スリーブとガス管の隙間には弾力性のあるシール材を隙間なく充てんした。

(ハ) ⚠ 誤っている

埋設配管部の周囲温度が常時50℃となる場所にポリエチレン管を設置した。

→ 正しくは: 常時40℃以上にはPE管設置不可

💡 ポリエチレン管は常時40℃以上の場所に設置不可(熱可塑性樹脂のため強度・耐圧性低下)

(ニ) ✓ 正しい

最高使用圧力が5kPaの本支管としてポリエチレン管を直接埋設する際、標識シートを導管と地表面の間に設置した。

(ホ) ✓ 正しい

地上3階の建物内で口径80mmの鋼管を横引き配管する際に、天井から長さ40cmの吊材で自重支持を行い、支持間隔の3倍以内に1箇所で耐震支持を行った。

問16

溶接と非破壊検査に関する次の記述のうち、誤っているものはいくつあるか。

  • (イ) 被覆アーク溶接は、心線に被覆剤(フラックス)を塗った溶接棒自体を電極として、母材と溶接棒の間隙にアークを発生させ、溶接棒がアークの熱によって溶け、母材の一部と融合することで溶接する。
  • (ロ) ティグ溶接は、母材と電極間でアークを発生させ、不活性ガスでアーク及び溶融池を完全にシールドしているため、不純物が混入せず、高品質な溶接が得られる。
  • (ハ) 超音波探傷試験は、超音波が物質の端面や違う物質に当たると吸収される性質を利用し、内部のきずの存在や位置・大きさを検知する方法である。
  • (ニ) 溶接欠陥のアンダーカットとは、運棒速度不良等で溶接金属の止端が母材と融合せず重なりあった状態をいう。
  • (ホ) 溶接欠陥の溶込み不良とは、溶接金属と母材又は溶接金属同士が溶着していない状態をいう。
選択肢
(1) 1個
(2) 2個
(3) 3個
(4) 4個
(5) 5個
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (3)

📌 ポイント
  • 供給 第7章「溶接方法(被覆アーク溶接)」が本問の関連論点。 一言で:「被覆アーク溶接の仕組み・被覆剤の効用5点・溶接棒管理(乾燥・吸湿防止)」
  • 試験ポイント:「被覆剤の効用5点(特に「大気から保護」「凝固冷却を緩やかに」)、「溶接棒は乾燥・吸湿防止」「スラグが発生する」は頻出。」
  • 誤りパターン:「「被覆剤の主な効用は凝固冷却を緩やかにして溶着金属の強度を高めること」は誤り。強度を高めるというより凝固速度を緩やかにすることが目的。」
  • 供給 第7章「溶接欠陥」が本問の関連論点。 一言で:「欠陥3分類(寸法上・構造上・性質上)と各欠陥の定義・原因(IP・LF・BH・P・SI・割れ・UC・オーバーラップ・クレータ・TI)」
  • 試験ポイント:「各欠陥の「定義と原因」が頻出。特にブローホール(吸湿・アーク長)、融合不良(過小電流・スラグ清掃不良)、アンダーカット(過大電流)の原因を整理する。」
  • 誤りパターン:「溶込み不良(IP)と融合不良(LF)の定義混同に注意。溶込み不良は「開先の一部が残った」で融合不良は「溶接金属と母材が溶着していない」。」
  • 供給 第7章「溶接方法(マグ溶接・ティグ溶接)」が本問の関連論点。 一言で:「MAG溶接(大中口径・スラグなし・速い)とTIG溶接(100mm以下内管・スラグなし・溶け込み浅い・遅い)の比較」
  • 試験ポイント:「「ティグ溶接→スラグなし・溶け込み浅い・速度遅い・100mm以下内管」「マグ→大中口径・溶け込み深い・速い・スパッタ多い」「ミグ→不活性ガスのみ」が頻出。」
  • 誤りパターン:「「ミグ(MIG)溶接はシールドガスに不活性ガスのみを使用する」が正しい。炭酸ガスを混合するのはマグ(MAG)。」

📝 解答・解説

正解は (3)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(3)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(イ) ✓ 正しい

被覆アーク溶接は、心線に被覆剤(フラックス)を塗った溶接棒自体を電極として、母材と溶接棒の間隙にアークを発生させ、溶接棒がアークの熱によって溶け、母材の一部と融合することで溶接する。

(ロ) ✓ 正しい

ティグ溶接は、母材と電極間でアークを発生させ、不活性ガスでアーク及び溶融池を完全にシールドしているため、不純物が混入せず、高品質な溶接が得られる。

(ハ) ⚠ 誤っている

超音波探傷試験は、超音波が物質の端面や違う物質に当たると吸収される性質を利用し、内部のきずの存在や位置・大きさを検知する方法である。

→ 正しくは: 反射する性質

💡 超音波探傷(UT)は超音波が異種物質界面で反射する性質を利用してきずを検知。吸収ではない

(ニ) ⚠ 誤っている

溶接欠陥のアンダーカットとは、運棒速度不良等で溶接金属の止端が母材と融合せず重なりあった状態をいう。

→ 正しくは: オーバーラップ

💡 オーバーラップは運棒速度不良で溶接金属が母材と融合せず重なった状態。アンダーカットは溝状凹み

(ホ) ⚠ 誤っている

溶接欠陥の溶込み不良とは、溶接金属と母材又は溶接金属同士が溶着していない状態をいう。

→ 正しくは: 融合不良

💡 融合不良は溶接金属と母材または溶接金属同士が溶着していない状態。溶込み不良は内部まで侵入していない状態


問17

導管の維持管理に関する次の記述のうち、誤っているものはいくつあるか。

  • (イ) 半導体式ガス検知器は、半導体の電導度が雰囲気ガスの吸着によって変化することを利用したもので、検知可能なガスは可燃性であることに限定されない。
  • (ロ) 高圧導管が損傷し貫通に至ったので、恒久修理として溶接スリーブ工法を施した。
  • (ハ) 低圧導管のねじ継手から漏えいが発生したので、恒久修理として樹脂ライニング系の更生修理工法を施した。
  • (ニ) 更生修理工法は、導管内面に成型材、液状樹脂を貼り付けること等により漏えいを予防する工法である。
  • (ホ) サンドブラストによる供給支障は、大量の水道水がガス管内に流入し続けることがあるので、広範囲に至る場合がある。
選択肢
(1) 1個
(2) 2個
(3) 3個
(4) 4個
(5) 5個
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (1)

📌 ポイント
  • 供給 第8章「ガス検知器4種の原理・特性比較」が本問の関連論点。 一言で:「識別型(電気抵抗×温度比例・選択性可) / FID(炭化水素のみ・1ppm・H₂/CO不可) / 半導体式(低濃度有効・可燃性以外も可・濃度測定不向き) / サーミスタ(熱伝導度差・0〜100%測定可)」
  • 試験ポイント:「「FID→炭化水素のみ・H₂/CO検知不可」「半導体→可燃性以外も検知・低濃度有効・濃度測定不向き」「サーミスタ→熱伝導度差・0〜100%測定可」「識別型→選択性なし(温度調整でメタン選択可)」の4分類を整理。」
  • 誤りパターン:「「半導体式ガス検知器は可燃性であることに限定されない」が正しい。FIDはH₂の検知ができない(炭化水素のみ)という点も引っ掛けで出題される。」
  • 供給 第8章「更生修理工法の種類と適用」が本問の関連論点。 一言で:「反転シール系(継手・亀裂・地震時漏え予防・主に低圧)/ 樹脂ライニング系(腐食・継手漏え予防)/ 圧送ピグ・気流搬送の施工法」
  • 試験ポイント:「「反転シール→地震時漏え予防に有効・主に低圧」「圧送ピグ→空気背圧でピグを押し進め樹脂膜形成」「気流搬送→高速空気流で樹脂搬送し連続ライニング膜」「中圧導管にも適用できる更生修理工法がある」が頻出。」
  • 誤りパターン:「「更生修理工法で地震時漏え予防に適用できるのは反転シール系のみ(本支管対象)」。樹脂ライニング系の地震時漏え予防への適用は記載なし。」
  • 供給 第6章「耐圧・気密試験」が本問の関連論点。 一言で:「耐圧試験:最高使用圧力の1.5倍以上・気密試験:1.1倍以上(全て必要)・段階的昇圧・ガス検知器0.2%以下」
  • 試験ポイント:「「耐圧1.5倍・気密1.1倍」「気密試験は全て必要(非破壊試験後も必須)」「ガス検知器0.2%以下で作動するものを使用」「段階的昇圧」が全て頻出。」
  • 誤りパターン:「「埋設管の気密試験はガス封入後12時間経過した後に判定」という点が引っ掛けで出題される。」

📝 解答・解説

正解は (1)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(1)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(イ) ✓ 正しい

半導体式ガス検知器は、半導体の電導度が雰囲気ガスの吸着によって変化することを利用したもので、検知可能なガスは可燃性であることに限定されない。

(ロ) ⚠ 誤っている

高圧導管が損傷し貫通に至ったので、恒久修理として溶接スリーブ工法を施した。

→ 正しくは: 貫通に至った高圧導管は恒久修理として管体を切断して取り換える(溶接スリーブでは強度不足)

💡 高圧導管の貫通損傷は応力集中・破裂リスク大→管体切断・新管交換が原則。スリーブ補強は不十分

(ハ) ✓ 正しい

低圧導管のねじ継手から漏えいが発生したので、恒久修理として樹脂ライニング系の更生修理工法を施した。

(ニ) ✓ 正しい

更生修理工法は、導管内面に成型材、液状樹脂を貼り付けること等により漏えいを予防する工法である。

(ホ) ✓ 正しい

サンドブラストによる供給支障は、大量の水道水がガス管内に流入し続けることがあるので、広範囲に至る場合がある。

問18

地震対策に関する次の記述のうち、正しいものはいくつあるか。

  • (イ) 建物内のガス配管については、建築設備の一つとして建物と同等以上の耐震性が求められ、ガス配管の耐震性を向上させるには、ガス配管の支持固定が重要な要素となる。
  • (ロ) 液状化に対する高圧導管の耐震性は、地盤及び管体に生じる変位を算出し、導管の終局限界状態に対応する変位と比較して評価する。
  • (ハ) 中・低圧導管の耐震性評価における設計地盤変位は、標準設計地盤変位量に管種と埋設条件の組合せによる補正係数と地域別の補正係数を掛けて求める。
  • (ニ) 地震時の供給停止地区の極小化を図るため、導管網を事前にバルブ等により、適正な規模のブロックに分割しておく必要がある。
  • (ホ) 低圧導管の復旧は、復旧ブロックごとに、閉栓、被害箇所の調査・修理、エアパージ、開栓の順に行う。
選択肢
(1) 1個
(2) 2個
(3) 3個
(4) 4個
(5) 5個
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (5)

📝 解答・解説

正解は (5)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(5)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(イ) ✓ 正しい

建物内のガス配管については、建築設備の一つとして建物と同等以上の耐震性が求められ、ガス配管の耐震性を向上させるには、ガス配管の支持固定が重要な要素となる。

(ロ) ✓ 正しい

液状化に対する高圧導管の耐震性は、地盤及び管体に生じる変位を算出し、導管の終局限界状態に対応する変位と比較して評価する。

(ハ) ✓ 正しい

中・低圧導管の耐震性評価における設計地盤変位は、標準設計地盤変位量に管種と埋設条件の組合せによる補正係数と地域別の補正係数を掛けて求める。

(ニ) ✓ 正しい

地震時の供給停止地区の極小化を図るため、導管網を事前にバルブ等により、適正な規模のブロックに分割しておく必要がある。

(ホ) ✓ 正しい

低圧導管の復旧は、復旧ブロックごとに、閉栓、被害箇所の調査・修理、エアパージ、開栓の順に行う。

問19

ガスの燃焼及び燃焼方式に関する次の記述のうち、正しいものはいくつあるか。

  • (イ) 空気中におけるメタンの着火温度は、プロパンの着火温度より低い。
  • (ロ) 燃焼速度は、ガスの成分、ガスと空気の混合割合、混合ガスの温度及び混合ガスの圧力等によって異なる。
  • (ハ) メタンと空気との混合ガスの燃焼範囲は、大気圧、室温の環境においてメタン濃度5〜15%である。
  • (ニ) ブンゼン燃焼式の外炎では、内炎で生じた中間生成物が一次空気と接触して完全燃焼する。
  • (ホ) 全一次空気燃焼式の機器には、フラッシュバックが生じないように、炎口を特別な構造にしたものがある。
選択肢
(1) 1個
(2) 2個
(3) 3個
(4) 4個
(5) 5個
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (3)

📝 解答・解説

正解は (3)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(3)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(イ) ⚠ 誤っている

空気中におけるメタンの着火温度は、プロパンの着火温度より低い

→ 正しくは: 高い

💡 メタン着火温度(537℃)はプロパン(432℃)より高い。炭素数が増えるほど着火温度低下

(ロ) ✓ 正しい

燃焼速度は、ガスの成分、ガスと空気の混合割合、混合ガスの温度及び混合ガスの圧力等によって異なる。

(ハ) ✓ 正しい

メタンと空気との混合ガスの燃焼範囲は、大気圧、室温の環境においてメタン濃度5〜15%である。

(ニ) ⚠ 誤っている

ブンゼン燃焼式の外炎では、内炎で生じた中間生成物が一次空気と接触して完全燃焼する。

→ 正しくは: 二次空気

💡 ブンゼン外炎では中間生成物が二次空気(火炎周囲)と接触して完全燃焼。一次空気は内炎の予混合用

(ホ) ✓ 正しい

全一次空気燃焼式の機器には、フラッシュバックが生じないように、炎口を特別な構造にしたものがある。

問20

ガスの燃焼に関する次の記述のうち、正しいものはいくつあるか。

  • (イ) バーナーの炎口負荷は、炎口面積に比例し、インプットに反比例する。
  • (ロ) 一般に、空気比を変化させた時に燃焼速度が速くなると燃焼騒音は大きくなる。
  • (ハ) MCP(燃焼速度指数)は、ガス中の各可燃性ガスの含有率、燃焼速度等の固有の係数及び減衰係数を用いて計算する。
  • (ニ) サーマルNOxは、空気中の窒素と火炎中のCH、CH₂等との反応を経由して生成される。
  • (ホ) フラッシュバックは、ガス・空気混合気体の噴出速度に比べて、燃焼速度がバランス点以上に速くなった時に起こる現象である。
選択肢
(1) 1個
(2) 2個
(3) 3個
(4) 4個
(5) 5個
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (2)

📝 解答・解説

正解は (2)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(2)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(イ) ⚠ 誤っている

バーナーの炎口負荷は、炎口面積に比例し、インプットに反比例する

→ 正しくは: インプットに比例し、炎口面積に反比例する

💡 炎口負荷=インプット/炎口面積[kW/cm²]。単位面積当たりエネルギー集中度

(ロ) ✓ 正しい

一般に、空気比を変化させた時に燃焼速度が速くなると燃焼騒音は大きくなる。

(ハ) ✓ 正しい

MCP(燃焼速度指数)は、ガス中の各可燃性ガスの含有率、燃焼速度等の固有の係数及び減衰係数を用いて計算する。

(ニ) ⚠ 誤っている

サーマルNOxは、空気中の窒素と火炎中のCH、CH₂等との反応を経由して生成される。

→ 正しくは: プロンプトNOx

💡 プロンプトNOxは火炎中CH/CH2ラジカル+空気中N2の反応(瞬間生成)。サーマルは高温N2+O2

(ホ) ⚠ 誤っている

フラッシュバックは、ガス・空気混合気体の噴出速度に比べて、燃焼速度がバランス点以上に速くなった時に起こる現象である。

→ 正しくは: 燃焼速度がバランス点を超えて速くなった時

💡 フラッシュバック=燃焼速度>流速で逆火。リフティング=燃焼速度<流速で浮き上がり


問21

家庭用ガス温水機器に関する次の記述のうち、正しいものはいくつあるか。

  • (イ) 瞬間湯沸器の給湯能力は号数で表され、1号は約1.75kWである。
  • (ロ) BF-DP式ふろがまは、本体天板上部より給気管と排気管を別々に2本立ち上げ、給排気筒トップと連結させることにより、バランス燃焼させる仕組みになっている。
  • (ハ) 瞬間湯沸器は、その構造上から、元止め式と先止め式に分類され、元止め式は他の水栓に給湯配管をして使用できる。
  • (ニ) 乾電池を電源としている小型湯沸器は、許容電力量に限界があり、大型給湯器並みの安全機能は搭載できていない。
  • (ホ) 温水機器では、ガスと空気の比率を変えた濃燃焼と淡燃焼のバーナーを組合せて、低NOx化と安定した燃焼を実現している。
選択肢
(1) 1個
(2) 2個
(3) 3個
(4) 4個
(5) 5個
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (4)

📝 解答・解説

正解は (4)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(4)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(イ) ✓ 正しい

瞬間湯沸器の給湯能力は号数で表され、1号は約1.75kWである。

(ロ) ✓ 正しい

BF-DP式ふろがまは、本体天板上部より給気管と排気管を別々に2本立ち上げ、給排気筒トップと連結させることにより、バランス燃焼させる仕組みになっている。

(ハ) ⚠ 誤っている

瞬間湯沸器は、その構造上から、元止め式と先止め式に分類され、元止め式は他の水栓に給湯配管をして使用できる。

→ 正しくは: 先止め式

💡 先止め式は蛇口側に止水弁→セントラル給湯可能。元止め式は本体直結のみ

(ニ) ✓ 正しい

乾電池を電源としている小型湯沸器は、許容電力量に限界があり、大型給湯器並みの安全機能は搭載できていない。

(ホ) ✓ 正しい

温水機器では、ガスと空気の比率を変えた濃燃焼と淡燃焼のバーナーを組合せて、低NOx化と安定した燃焼を実現している。

問22

家庭用ガス機器に関する次の記述のうち、正しいものはいくつあるか。

  • (イ) ガスオーブンを有するガスこんろは、ガス消費量の総和が21kW以下であっても、こんろバーナー1個当たりのガス消費量が5.8kWを超えるものはガス用品に指定されない。
  • (ロ) こんろでは、調理油過熱防止装置の温度センサーを過熱防止以外にも活用することで、油温度調節機能、炊飯機能、沸騰自動消火機能を実現した。
  • (ハ) オーブンは、主に熱風を強制的に対流させることにより調理を行う。
  • (ニ) 赤外線ストーブの放射体には、セラミックプレートを用いたものと、特殊耐熱鋼金網を用いたものがある。
  • (ホ) ファンヒーターに搭載されている安全装置は、不完全燃焼防止装置、転倒時安全装置、過熱防止装置等である。
選択肢
(1) 1個
(2) 2個
(3) 3個
(4) 4個
(5) 5個
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (5)

📝 解答・解説

正解は (5)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(5)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(イ) ✓ 正しい

ガスオーブンを有するガスこんろは、ガス消費量の総和が21kW以下であっても、こんろバーナー1個当たりのガス消費量が5.8kWを超えるものはガス用品に指定されない。

(ロ) ✓ 正しい

こんろでは、調理油過熱防止装置の温度センサーを過熱防止以外にも活用することで、油温度調節機能、炊飯機能、沸騰自動消火機能を実現した。

(ハ) ✓ 正しい

オーブンは、主に熱風を強制的に対流させることにより調理を行う。

(ニ) ✓ 正しい

赤外線ストーブの放射体には、セラミックプレートを用いたものと、特殊耐熱鋼金網を用いたものがある。

(ホ) ✓ 正しい

ファンヒーターに搭載されている安全装置は、不完全燃焼防止装置、転倒時安全装置、過熱防止装置等である。

問23

業務用ガス機器、ガス冷暖房及びコージェネレーションシステム(CGS)に関する次の記述のうち、正しいものはいくつあるか。

  • (イ) スチームコンベクションオーブンは、熱風と蒸気を単独あるいは組合せて、オーブンモード、スチームモード、コンビモード等の加熱モードを設定できる。
  • (ロ) 業務用厨房において、半密閉式瞬間湯沸器(ガス消費量が12kWを超えるもの)を、既設の排気専用ダクトに接続する場合には、排気ダクト直結型、排気ダクト接続型及び排気フード受け型の3種類の設置形態がある。
  • (ハ) 吸収冷凍機では、冷媒を吸収し濃度の薄くなった吸収溶液を凝縮器で濃縮・再生を行っている。
  • (ニ) CGSの優位性には、省エネルギー性、環境保全性、電力負荷平準化、エネルギーセキュリティ向上が上げられる。
  • (ホ) CGSは、省エネルギーに寄与するものの、設備設置のための機械室が大きくなるため、エネルギーの使用の合理化及び非化石エネルギーへの転換等に関する法律にて一定の条件の下に容積率の緩和が認められている。
選択肢
(1) 1個
(2) 2個
(3) 3個
(4) 4個
(5) 5個
📖 解答・解説を見る

🎯 正解: (3)

📝 解答・解説

正解は (3)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(3)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(イ) ✓ 正しい

スチームコンベクションオーブンは、熱風と蒸気を単独あるいは組合せて、オーブンモード、スチームモード、コンビモード等の加熱モードを設定できる。

(ロ) ✓ 正しい

業務用厨房において、半密閉式瞬間湯沸器(ガス消費量が12kWを超えるもの)を、既設の排気専用ダクトに接続する場合には、排気ダクト直結型、排気ダクト接続型及び排気フード受け型の3種類の設置形態がある。

(ハ) ⚠ 誤っている

吸収冷凍機では、冷媒を吸収し濃度の薄くなった吸収溶液を凝縮器で濃縮・再生を行っている。

→ 正しくは: 再生器

💡 吸収冷凍機:再生器で薄溶液濃縮(バーナ加熱で冷媒蒸発分離)。凝縮器は冷媒の凝縮

(ニ) ✓ 正しい

CGSの優位性には、省エネルギー性、環境保全性、電力負荷平準化、エネルギーセキュリティ向上が上げられる。

(ホ) ⚠ 誤っている

CGSは、省エネルギーに寄与するものの、設備設置のための機械室が大きくなるため、エネルギーの使用の合理化及び非化石エネルギーへの転換等に関する法律にて一定の条件の下に容積率の緩和が認められている。

→ 正しくは: 建築基準法

💡 CGS機械室の容積率緩和は建築基準法施行令135条で規定。省エネ法は使用量規制法


問24

換気及び一酸化炭素(CO)中毒に関する次の記述のうち、正しいものはいくつあるか。

  • (イ) 開放式又は半密閉式ガス機器の使用においては、燃焼に必要な空気の取り入れや燃焼排気の排出を確実に行うことが重要である。
  • (ロ) 換気を行うために必要な条件は、空気の排出口があること、空気の流入口があること、空気の流れを起こす力があることである。
  • (ハ) 自然換気回数は、室の容積分の空気量が1時間に何回自然に入れ替わるかを「回/h」で表したものである。
  • (ニ) 必要換気量とは、室内のCO濃度をある限界以下に保つための換気量の最小値のことである。
  • (ホ) 都市ガスが燃焼する際に、換気不足等により酸素が欠乏すると燃焼反応が終結せず、COが発生する。
選択肢
(1) 1個
(2) 2個
(3) 3個
(4) 4個
(5) 5個
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🎯 正解: (4)

📝 解答・解説

正解は (4)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(4)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(イ) ✓ 正しい

開放式又は半密閉式ガス機器の使用においては、燃焼に必要な空気の取り入れや燃焼排気の排出を確実に行うことが重要である。

(ロ) ✓ 正しい

換気を行うために必要な条件は、空気の排出口があること、空気の流入口があること、空気の流れを起こす力があることである。

(ハ) ✓ 正しい

自然換気回数は、室の容積分の空気量が1時間に何回自然に入れ替わるかを「回/h」で表したものである。

(ニ) ⚠ 誤っている

必要換気量とは、室内のCO濃度をある限界以下に保つための換気量の最小値のことである。

→ 正しくは: 酸素濃度を限界に保つ

💡 必要換気量は室内O2を18%以上に保つための最小換気量。CO濃度ベースは別の管理指標

(ホ) ✓ 正しい

都市ガスが燃焼する際に、換気不足等により酸素が欠乏すると燃焼反応が終結せず、COが発生する。

問25

ガス機器の給排気に関する次の記述のうち、正しいものはいくつあるか。

  • (イ) 開放式機器は、燃焼用の空気を屋内から取り、燃焼排ガスを屋内へ排出する。
  • (ロ) 自然排気式(CF式)ふろがまの排気筒は、横引き部分をなるべく短くし、屋外に向かって先下がり勾配とする。
  • (ハ) 強制排気式(FE式)機器を設置する室には、給気口又は開口部は不要である。
  • (ニ) 強制給排気式(FF式)機器は、給排気筒を延長できるため、機器本体が外壁に面している必要はない。
  • (ホ) 屋外式(RF式)機器は、給排気を全て屋外で行うため保安上優れており、屋外であれば制約なく設置できる。
選択肢
(1) 1個
(2) 2個
(3) 3個
(4) 4個
(5) 5個
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🎯 正解: (2)

📝 解答・解説

正解は (2)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(2)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(イ) ✓ 正しい

開放式機器は、燃焼用の空気を屋内から取り、燃焼排ガスを屋内へ排出する。

(ロ) ⚠ 誤っている

自然排気式(CF式)ふろがまの排気筒は、横引き部分をなるべく短くし、屋外に向かって先下がり勾配とする

→ 正しくは: 先下がり勾配としない

💡 CF式排気筒は屋外向きに先上がり勾配が正しい。先下がりは熱気逆流+結露水戻りで危険

(ハ) ⚠ 誤っている

強制排気式(FE式)機器を設置する室には、給気口又は開口部は不要である。

→ 正しくは: 必要

💡 FE式機器(強制排気)はファンで負圧発生→給気口必須(換気不足+排気逆流防止)

(ニ) ✓ 正しい

強制給排気式(FF式)機器は、給排気筒を延長できるため、機器本体が外壁に面している必要はない。

(ホ) ⚠ 誤っている

屋外式(RF式)機器は、給排気を全て屋外で行うため保安上優れており、屋外であれば制約なく設置できる

→ 正しくは: 屋外式(RF式)機器でも設置上の留意点(近くに燃焼排ガス流入のおそれのある開口部がない、機器周囲を波板で囲わない等)がある

💡 RF式は屋外設置でも周囲環境配慮が必要(排ガス再吸込防止・排気滞留防止)


問26

ガス機器の安全装置及び安全機能に関する次の記述のうち、正しいものはいくつあるか。

  • (イ) ガス機器の安全装置は、機器が不安全側の条件にあるとき安全に停止し、不安全条件を取り除かない限り再起動しない、フェイルセーフの思想で構成されている。
  • (ロ) 立ち消え安全装置には、サーミスター式とフレームロッド式がある。
  • (ハ) 不完全燃焼防止装置は、現在販売されている全ての家庭用ガス機器に搭載されている。
  • (ニ) FF暖房機の排気筒外れ検知装置は、排気筒が外れた場合に排気筒接続部のマイクロスイッチがOFFとなることを検知して、自動的に停止する。
  • (ホ) 現在販売されている開放式小型湯沸器には、機器の使用が10万回を超えると機器を強制停止するタイムスタンプ機能が搭載されている。
選択肢
(1) 1個
(2) 2個
(3) 3個
(4) 4個
(5) 5個
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🎯 正解: (1)

📝 解答・解説

正解は (1)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(1)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(イ) ✓ 正しい

ガス機器の安全装置は、機器が不安全側の条件にあるとき安全に停止し、不安全条件を取り除かない限り再起動しない、フェイルセーフの思想で構成されている。

(ロ) ⚠ 誤っている

立ち消え安全装置には、サーミスター式とフレームロッド式がある。

→ 正しくは: 熱電対式

💡 立ち消え安全装置の3方式:熱電対式・フレームロッド式・ウルトラビジョン式。サーミスタは温度センサで火炎検知ではない

(ハ) ⚠ 誤っている

不完全燃焼防止装置は、現在販売されている全ての家庭用ガス機器に搭載されている

→ 正しくは: 全ての家庭用ガス機器に搭載されているわけではない

💡 不完全燃焼防止装置は密閉式機器(BF/FF)・屋外式(RF)には不要(屋内空気と完全分離)

(ニ) ⚠ 誤っている

FF暖房機の排気筒外れ検知装置は、排気筒が外れた場合に排気筒接続部のマイクロスイッチがOFFとなることを検知して、自動的に停止する。

→ 正しくは: 微小電流による導通状態検知→エラー表示+停止

💡 FF暖房機の排気筒外れ検知装置は排気筒経路+検知リード線間の導通変化を電気的に監視

(ホ) ⚠ 誤っている

現在販売されている開放式小型湯沸器には、機器の使用が10万回を超えると機器を強制停止するタイムスタンプ機能が搭載されている。

→ 正しくは: 使用をお知らせするタイムスタンプ機能

💡 開放式小型湯沸器の10万回タイムスタンプは経年劣化通知機能(強制停止ではない)


問27

ガス栓、接続具及び警報器に関する次の記述のうち、正しいものはいくつあるか。

  • (イ) オンオフ機構を有するガス栓では、つまみが半開状態で接続具が外れた場合、オンオフ弁でヒューズ機構を作動させてガスの流出を止める。
  • (ロ) ガス栓用プラグは、ガス機器のホースエンド口にガスコードを接続するために用いる接続具である。
  • (ハ) 金属可とう管は、屋内専用である。
  • (ニ) CO警報器には、浴室に設置可能な防湿対策品はない。
  • (ホ) 業務用換気警報器は、血中一酸化炭素ヘモグロビン濃度の推定演算を行い、その値が設定値に達したときに警報を発する。
選択肢
(1) 1個
(2) 2個
(3) 3個
(4) 4個
(5) 5個
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🎯 正解: (1)

📝 解答・解説

正解は (1)。設問(イ)〜(ホ)のうち該当数は(1)個分の選択肢。下記 各設問の判定 を参照。

🔍 各選択肢の判定

(イ) ⚠ 誤っている

オンオフ機構を有するガス栓では、つまみが半開状態で接続具が外れた場合、オンオフ弁でヒューズ機構を作動させてガスの流出を止める

→ 正しくは: ガス流量が少ないことによりヒューズ機構は作動しないが、オンオフ弁によりガス通路は遮断される

💡 オンオフ機構は半開状態(流量小)ではヒューズ作動せず→オンオフ弁が補完的に遮断

(ロ) ⚠ 誤っている

ガス栓用プラグは、ガス機器のホースエンド口にガスコードを接続するために用いる接続具である。

→ 正しくは: ガス栓用プラグはホースエンド口に取り付けることでコンセント口化する先端弁付迅速継手

💡 ガス栓用プラグはガス栓側に取り付けてコンセント化する部品(先端弁付・自動閉)

(ハ) ⚠ 誤っている

金属可とう管は、屋内専用である。

→ 正しくは: 屋内用および屋内・屋外兼用の2種類

💡 金属可とう管には屋内用と屋外兼用(強化防食)の2種類がある

(ニ) ⚠ 誤っている

CO警報器には、浴室に設置可能な防湿対策品はない

→ 正しくは: CO警報器には大別して浴室用と浴室以外用の2種類があり、浴室用は浴室に設置可能な防湿構造

💡 CO警報器には浴室用(防湿構造)と浴室以外用がある。湿度100%環境用の専用品あり

(ホ) ✓ 正しい

業務用換気警報器は、血中一酸化炭素ヘモグロビン濃度の推定演算を行い、その値が設定値に達したときに警報を発する。