2017年 過去問題 乙種

供給

(ガ)問10

B点にガスを 150 m2/h 供給している低圧導管 AB(口径 15 cm、延長300 m)がある。このとき、A点の圧力PA は 1.6 kPa、B点の圧力 PB は 1.5 kPa であった(図1)。

今、B点から口径 15 cm の導管をさらに300m延長して、C点にも 150 m2/hを供給する ことになった(図2)。C点の圧力 Peを1.5kPaにしたときの、A点の圧力 Pa(kPa)の値と して最も近いものを選べ。なお、AB間、BC間とも高低差は考慮しないものとする。

(1)1.7  (2)1.8  (3)1.9
(4)2.0  (5)2.1
解答
正解→(4)2.0
低圧導管の流量公式はQ=(k√HD)/(SLg)
HとQの式に置き換えると、Q=k√ΔH
図1:150=k√0.1・・・①
図2:300=k√(x-1.6)・・・②
①、②の式の比をとると
300/150=k√(x-1.6)/k√0.1
両辺を2乗すると
4=(x-1.6/0.1)
40=100x-160
100x=200
x=2.0
(ガ)問11

整圧器の特性に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 

(1) 動特性は、専用整圧器等負荷変動の大きいところに使用される整圧器に重要な特性で、流量の変化に対する応答の敏速性と安定性の両方が要求される。

(2) 静特性とは、定常状態における流量と二次圧力の関係をいう。

(3) 流量特性線図は、流量とメインバルブ開度(ストローク)の関係を百分率で表したものをいう。

(4) パイロット式整圧器は、一次圧力と二次圧力の差圧が一定以上確保されない場合、作動できなくなる。

(5) 直動式整圧器は、二次圧力を締切圧力として利用するのでロックアップは小さくなる。

解答
正解→(5)

(5)誤り ロックアップは小さくなり → 大きくなる

(ガ)問12

使用最大流量が 1 ~16 m2/h のマイコンメーターに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 

(1) 圧力スイッチは、金属ダイヤフラムによる差圧検知方式で正常なガス圧力のかかった状態で ON(通電)、ガス圧力が異常低下すると OFF(通電停止)になる構造である。

(2) 遮断弁は、コントローラーからの瞬時の電流でガスを遮断する。

(3) 電池の電圧が所定の電圧以下になった場合、ガスを遮断する。

(4) リセットの不要な球振動式感震器を搭載している。

(5) 都市ガス警報器等からの外部信号入力で、ガスを遮断できる。

解答
正解→(1)

(1)誤り 圧力スイッチは、金属ダイヤフラムによる差圧検知方式で正常なガス圧力のかかった状態でOFF(通電停止)、ガス圧力が異常低下するとON(通電)になる構造である。

(ガ)問13

ガスの圧力 (内圧)により導管に生じる軸方向の応力るのを求める次の式について、の中の(イ)〜い)にあてはまる語句等の組合せとして最も適切なものはどれか。

(1) (イ)管の厚さ(ロ)4(ハ)管の内径

(2) (イ)管の内径(ロ)2(ハ)管の厚さ

(3) (イ)管の内径(ロ)4(ハ)管の厚さ

(4) (イ)管の厚さ(ロ)2(ハ)管の外径

(5) (イ)管の外径(ロ)4(ハ)管の厚さ

解答
正解→(3)(イ)管の内径(ロ)4(ハ)管の厚さ
(ガ)問14

塗覆装による防食に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 

(1) 露出管の塗覆装は、光や熱の影響を考慮し、耐候性に優れた塗装、屋外防食テープ等を使用する。

(2) ペトロラタム系防食テープは、柔軟性に富み、様々な形状に対しても使用可能である。

(3) 防食ゴムシートは、補強用ゴムシートと防食用ブチルゴム系接着剤から構成される。

(4) 防食シートは柔軟性に乏しいため、凹凸の激しい部分では使用できない。

(5) 鋳鉄管には、エポキシ系樹脂もしくはアクリル系樹脂による塗料等が多く用いられてい

(1)1 (2)2 (3)3
(4)4 (5)5
解答
正解→(4)

(4)誤り  防食シートは柔軟性があり、凹凸の激しい部分では使用可能である

(ガ)問15

導管の工事に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 

(1) 低圧で用いるノーブ ロー工法には、シャッター装置、ガスバッグ挿入装置等の専用工具を用いる工法やノーブローバッグ(ビニール製の袋)を用いる工法などがある。

(2) 中圧活管分岐工法は、減圧することなく分岐取出しが可能な工法である。

(3) ポリエチレン管は、口径にかかわらずスクイズオフ工具によりガス遮断を行うことができる。

(4) 中圧管の切断、連絡工事においては、供給操作により低圧の所定の圧力まで減圧するのが一般的である。

(5) エレクトロフュージョン (EF)接合には、ソケット融着とサドル融着がある。

解答
正解→(3)

(3)誤り 口径に関わらず → 主に小口径

(ガ)問16

非破壊試験に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 

(1) 放射線透過試験は、フィルム現像のため試験結果を確認するまでに時間を要する。

(2) 超音波探傷試験は、きずまでの距離やきずの高さは測定できない。

(3) 磁粉探傷試験は、鋼のような強磁性体のみに使用できる。

(4) 浸透探傷試験は、複雑な形状の試験体にも適用可能である。

(5) 磁粉探傷試験は、表面付近のきずの発見方法としては、放射線透過試験や超音波探傷試験に比べて簡便である。

解答
正解→(2)

(2)誤り 測定できない → 測定できる

(ガ)問17

導管の維持管理に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

(1) 半導体式ガス検知器は、半導体の電導度が雰囲気ガスの燃焼によって変化することを利用したものである。

(2) 接触燃焼式ガス検知器は、メタンの識別が可能であるため、ガス漏れ箇所の詳細調査等に使用する。

(3) 他工事の影響を受けるおそれのある本支管の保安措置には、移設、防護、管種変更等がある。

(4) 内管の他工事対策として、需要家にガス設備の資産区分、建物改装時の注意事項等を記載したチラシを配布し、注意喚起を図る方法がある。

(5) サンドブラストによる供給支障は、大量の水道水がガス管内に流入し広範囲に至る場合がある。

解答
正解→(1)

(1)誤り 雰囲気ガスの燃焼によって → 吸着によって

(ガ)問18

地震対策に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 

(1) 地盤変位が生じたときに、配管系が吸収することができる地盤変位量を地盤変位吸収能力という。

(2) 低圧の復旧は、復旧ブロックごとに、閉栓、被害箇所の調査と修理、エアパージ、開栓の順に行う。

(3) 低圧導管の被害は、ねじ接続部を有する鋼管で多く発生している。

(4) 設計地盤変位は、標準設計地盤変位量に口径と埋設条件の組合せによる補正係数と地域別の補正係数を乗じて求める。

(5) 建物内のガス配管の耐震性を向上させるには、ガス配管の支持固定が重要な要素となる。

解答
正解→(4)

(4)誤り 口径 → 管種

タイトルとURLをコピーしました