供給 part9 地震対策

ミニテスト

地震

耐震性評価

  • 中低圧導管の耐震設計の基本的な考え方は、配管系の地盤変位吸収能力が管種、埋設条件を考慮して定めた設計地盤変位を上回る場合に耐震性を評価する。

設計地盤変位

  • 標準設計地盤変位量に管種と埋設条件の組み合わせによる補正係数と地域別の補正係数を乗じて求める
    ※口径ではない

液状化

  • 通常は支持力のある地盤が地震によって液体状になる現象をいう
  • 液状化は砂層の軟弱地盤によくみられる現象である

既設導管被害

  • 中圧導管の被害は、非裏波溶接部であって、しかも活断層又は液状化地区のうち、特殊な地形や地盤条件(傾斜地、河川近傍等)の複数の要因が重なった箇所に発生している

供給停止ブロック

  • 「単位ブロック」と、いくつかの単位ブロックを一括して供給停止するための「統合ブロック」がある

地震計

  • ガス事業者は、被害と相関の高いSI値又は、最大速度値を測定できる地震計をブロック内に複数設置する
  • SI値は、周期が0.1~2.5秒の揺れの強さの平均値を 求めたもので、速度の単位カインで表され

供給停止判断

  • 地震発生直後の第1次緊急停止判断と、経時的に得られる被害情報等に応じて決定する第2次緊急停止判断がある。
第1次緊急停止判断
  • 被害情報より、以下の被害が確認された場合、直ちにガスの供給を停止する
    1.地震計のSI値があらかじめ定めた供給停止判断基準値以上を記録した場合
    2.製造所及び供給所ガスホルダーの送出量の大変動、主要整圧器等の圧力の大変動により供給継続が困難な場合
第2次緊急停止判断
  • 省略

活断層

  • 活断層は、内陸型地震の引き金となる可能性がある

動画コンテンツ

テキスト

第1問

移動式ガス発生設備は、災害時のみ使用可能である
不正解、災害時のみ使用可能である→災害時以外にも使用可能である
移動式ガス発生設備は、災害時以外にも使用可能である
正しい

第2問

設計地盤変位は、標準設計地盤変位量に口径と埋設条件の口径と埋設条件の組み合わせによる補正係数と地域別の補正係数を乗じて求める
不正解、口径→管種
設計地盤変位は、標準設計地盤変位量に管種と埋設条件の口径と埋設条件の組み合わせによる補正係数と地域別の補正係数を乗じて求める
正しい

第3問

SI値は、地震による一般的な建物(ビル)の揺れの大きさを評価する指標であり、加速度の単位カイン(cm/s2)で表される
不正解、加速度の単位カイン(cm/s2)→速度の単位カイン(cm/s)
SI値は、地震による一般的な建物(ビル)の揺れの大きさを評価する指標であり、速度の単位カイン(cm/s)で表される
正しい

第4問

液状化は、砂層の軟弱地盤によくみられる現象である
正しい
液状化は、粘土質の軟弱地盤によくみられる現象である
不正解、粘土質の軟弱地盤→砂層の軟弱地盤

第5問

中圧導管の被害は、裏波溶接部であって、しかも活断層又は液状化地区のうち、特殊な地形や地盤条件の複数の要因が重なった箇所に発生する
不正解、裏波溶接部→非裏波溶接部
中圧導管の被害は、非裏波溶接部であって、しかも活断層又は液状化地区のうち、特殊な地形や地盤条件の複数の要因が重なった箇所に発生する
正しい

第6問

活断層は、内陸型地震の引き金となる可能性がある
正しい
活断層は、海溝型地震の引き金となる可能性がある
不正解、海溝型地震→内陸型地震

第7問

SI値、周期が1.0~2.5秒の揺れの強さの平均値を求めたもの
不正解、周期が1.0~2.5秒→周期が0.1~2.5秒
SI値、周期が0.1~2.5秒の揺れの強さの平均値を求めたもの
正しい

過去問題

第1問

地震対策に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか

(1)中圧導管被害のひとつの要因となる非裏波溶接とは、溶融した金属が溶接した面の裏側まで溶け込んでいないものをいう

(2)液状化とは、通常は支持力のある地盤が地震によって液体状になる現象をいう

(3)供給停止ブロックには、「単位ブロック」と、いくつかの単位ブロックを一括して供給停止するための「統合ブロック」がある

(4)供給継続地区の需要家からのガス漏えい通報に対しては、供給停止地区に優先して迅速かつ適切に対応し、二次災害停止に必要な措置を講ずる

(5)移動式ガス発生設備は、災害時のみ使用可能である

解答
正解→(5)

(5)誤り 災害時以外でも使用可能である。例、工事時におけるバイパス供給など

第2問

地震対策に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか

(1)中低圧導管は、「配管系の地盤変位吸収能力」と「管種、埋設条件を考慮して定めた設計地盤変位」とを比較することで耐震性を評価する

(2)需要家ごとの遮断には、マイコンメーター、メーターガス栓、引込管ガス遮断装置、緊急ガス遮断装置、業務用ガス遮断装置等を利用する

(3)供給停止判断は2段階で行い、特定措置を除く第1次緊急停止判断は二次災害防止を最優先として地震発生後の被害情報に応じて実施する

(4)地震発生後の広報活動は供給停止地区だけでなく、供給継続地区のガスの安全使用に関する注意喚起も行う必要がある

(5)移動式ガス発生設備による臨時供給や、LPガス等の代替熱源の提供を可能な限り速やかに実施するため、通常時から重要施設をリストアップしておく

解答
正解→(3)

(3)誤り 地震発生簿の被害情報に応じて実施する → 被害情報より、以下の被害が確認された場合、直ちにガスの供給を停止する
1.地震計のSI値があらかじめ定めた供給停止判断基準値以上を記録した場合
2.製造所及び供給所ガスホルダーの送出量の大変動、主要整圧器等の圧力の大変動により供給継続が困難な場合

第3問

地震対策に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか

(1)地盤変位が生じたときに、配管系が吸収することができる地盤変位量を地盤変位吸収能力という

(2)低圧の復旧は、復旧ブロックごとに、閉栓、被害箇所の調査と修理、エアパージ、開栓の順に行う

(3)低圧導管の被害は、ねじ接側部を有する鋼管で多く発生している

(4)設計地盤変位は、標準設計地盤変位量に口径と埋設条件の口径と埋設条件の組み合わせによる補正係数と地域別の補正係数を乗じて求める

(5)建物内のガス配管の耐震性を向上させるには、ガス配管の支持固定が重要な要素となる

解答
正解→(4)

(4)誤り 口径 → 管種

第4問

地震対策に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか

(1)平常時から、設備対策のみでなく緊急対策と復旧対策をバランスよく講じていくことが重要である

(2)低圧導管の被害は、ねじ接合部を有する鋼管で多く発生している

(3)SI値は、地震による一般的な建物(ビル)の揺れの大きさを評価する指標であり、加速度の単位カイン(cm/s2)で表される

(4)断層の中で、最近の地質時代に繰り返し活動し、将来も活動することが推定される断層を活断層といい、地震の引き金となり得るものである

(5)復旧作業の迅速化・効率化には、関係官庁、自治体、道路管理者等の協力・支援が必要不可欠であり、緊密な連携を取ることが重要である

解答
正解→(3)

(3)誤り SI値は、地震による一般的な建物(ビル)の揺れの大きさを評価する指標であり、速度の単位カイン(cm/s)で表される

第5問

地震対策に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか

(1)地震対策は、基本的に設備対策、緊急対策、復旧対策で構成される

(2)二次災害を防止し、同時に供給停止地区の極小化を図るため、導管網を事前にブロックに分割しておく

(3)供給停止方法には、製造所やガスホルダー等におけるガスの送出遮断、中圧導管に設置してあるバルブの閉止、対象ブロック内の整圧器の遮断などがある

(4)中低圧導管の耐震性は、地盤変位吸収能力と設計地盤変位とを比較することにより評価する

(5)液状化は、粘土質の軟弱地盤によくみられる現象である

解答
正解→(5)

(5)誤り 粘土質の軟弱土 → 砂層

第6問

地震対策に関する次の記述のうち、【  】の中の(イ)~(二)に当てはまる語句の組み合わせとして最も適切なものはどれか

中圧導管の被害は、【(イ)】部であって、しかも活断層又は液状化地区のうち、特殊な地形や地盤条件(傾斜地、河川近傍等)の複数の要因が重なった箇所に発生している
SI値は、周期が【(ロ)】の揺れの強さの平均値を求めたもので、【(ハ)】の単位カインで表される活断層は、【(二)】の引き金となる可能性がある

(1)(イ)裏波溶接(ロ)0.1~2.5秒(ハ)加速度(二)内陸型地震

(2)(イ)裏波溶接(ロ)1.0~2.5秒(ハ)速度(二)海溝型地震

(3)(イ)非裏波溶接(ロ)1.0~2.5秒(ハ)速度(二)内陸型地震

(4)(イ)非裏波溶接(ロ)1.0~2.5秒(ハ)加速度(二)海溝型地震

(5)(イ)非裏波溶接(ロ)0.1~2.5秒(ハ)速度(二)内陸型地震

解答
正解→(5)

(5)誤りイ)非裏波溶接(ロ)0.1~2.5秒(ハ)速度(二)内陸型地震

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