論述 供給

供給支障

供給支障の種類、原因、対策

凝縮水による水のたまり

【原因】

・ガスが地中の温度より高い場合、ガスの温度が露点以下に冷却され、飽和水分が管内に凝縮する

【対策】

冷却装置を設置し、送出ガスの温度を地中温度以下に下げる

・有水式ガスホルダーでは、ガスと水との接触面に油膜を作りガス中への水の蒸発を防ぐ

露点管理を行う

地下水による浸水による水のたまり

【原因】

・地下水の圧力が低圧導管の管内圧力よりも高い場合、導管の継手の不良部分腐食孔亀裂等から浸水する

【対策】

・漏えい個所を早期に発見し、修理をする

施工不良の無いよう、確実な品質管理を実施

サンドブラストによる浸水による水のたまり

【原因】

・水道管とガス管とが接近して埋設されているときに生じる。

土砂まじりの噴流がガス導管を貫通し、管内へ水が浸入する

【対策】

ゴムシートをガス管に巻く

・ガス管工事時に他埋設物と十分な離隔をとる

・サンドブラスト発生時には、水道管理者に対しガス事業者への連絡並びに協力要請を行う

水のたまりに対する復旧対策
状況把握

通報者、付近需要家訪問、現地調査等により状況を把握

使用停止・制限

ガスの使用禁止または制限の周知を行う。

個別訪問し、使用禁止区域の需要家のメーターガス栓を停止

サンドブラストの恐れがある場合は、本支管切断などによりブロック化を実施

差し水箇所調査

本支管内の水の有無や流れの跡、流れの方向等から水の浸水箇所を特定

サンドブラストの恐れがある場合、水道局へ調査依頼を実施

広報

修理完了までガスを使用しないよう広報する

採水等の修理

水取器から採水を行う

水取器がない場合、本支管の適切な場所を穿孔しポンプを用いて採水を行う(本支管内に空気が混入しないよう注意

サンドブラストだった場合、水道局へ止水を至急依頼

復旧・開栓

修理完了顔、ガスの使用再開が可能となったら、ガス事業者が順次訪問し、使用再開の措置を行う

ダストの詰まり

【原因】

・ガス量が急激に増大し、ガス流速が大きくなった際に、導管内の鉄さびスラグ等のダストが飛散しガスメーターや整圧器のフィルターに付着する

【対策】

・工事時にダスト除去を実施

・整圧器等の入り口に設置するフィルターに付着しているダストを定期的な点検により除去する

 

自社工事事故防止

工事計画

他企業と計画の調整を行う。

道路管理者などから工事の許可を受ける

他埋設物企業者へ施工通知を行い保安措置協議を実施

工事内容、ガス供給上の措置などを考慮し、工事の工程を作成

着工準備

適正な工事班を編成し、監督者などを定めて責任の所在を明確にする

資機材、保安設備などの整備点検を実施

施工位置近傍の関係者へ連絡、広報を行う

他埋設物状況を把握するため、必要に応じて試掘を行う

掘削工事

ガス事業法や許可条件等を遵守する

他埋設物に近接して工事を行う場合、立会いを要請し、必要に応じて防護措置を行う。

土砂の崩壊防止のため、土止め工を施す。

埋設物近傍で手掘りをし、掘り置く場合は防護策等の保安施設を設ける

配管工事

設計図書、施工計画書に基づき施工管理を行い、配管品質を確保し安全な作業を行う

施設工事に先立ち掘削深さ、幅、土止め工などが適切かを確認する

埋め戻し、復旧工事

土質が悪いときは、良質な土砂と入れ替える

埋め戻しは一定厚さごとに転圧機などを使用し十分締め固める

完了後は簡易な舗装により仮復旧を行う

耐圧・気密試験

試験では必要に応じて抜け出し防止装置や固定措置を講ずる

連絡(結び)工事

付近の導管網の状況を調査し連絡工事の方法を決め、必要に応じ連絡工事計画書、供給操作計画書を作成する

連絡工事の方法に応じた機械、工具等を準備し、作業手順作業員の配置、安全対策について関係者と打ち合わせる

ガス遮断後、火気に注意しながら切断する

切断を行う場合、遮断箇所両側において十分な圧力を確保していることを確認する。必要に応じてバイパス管などを仮設する

空気抜き・ガス開通

ガス置換が完了後管内ガスを採取し、安全な場所で点火試験を行いガス置換を確認する

供給管の結び替えを行った需要家ではすべての2ガス栓にて点火試験を行いガスの使用に支障のないことを確認する

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