供給 part6 導管の工事

テキスト

敷設工事

  • ポリエチレン管、塗覆装鋼管を屋外に保管する際は、直射日光による被覆の劣化を防止するため、シート等で覆う
  • ポリエチレン管を埋設する際は、パイプロケーターの使用に備え、ロケーティングワイヤーを設置する
  • 明示
    高中圧の本支管及び外径80mm以上の低圧導管については、表面におおむね2m以下の間隔で占用物件の名称、管理者、埋設年、ガスの圧力テープ等で明示する

配管の支持

  • フレキ配管の屋内露出の横引き部では、2m以内ごとに支持固定する分岐箇所曲管部がある場合には、当該部分付近に1箇所固定する屋外の露出配管の場合は0.5m以内の間隔で支持固定

耐圧・気密試験

耐圧試験

  • 最高使用圧力の1.5倍以上の圧力で、空気又は不活性ガスを用いて行う

気密試験

  • 最高使用圧力の1.1倍以上
  • 条件によっては、最高使用圧力以上、または、通ずるガスの圧力とする場合がある
  • 非破壊試験を行った場合でも気密試験は必要

連絡工事

ガス遮断

低圧
  • 鋼管、鋳鉄管:省略
  • ポリエチレン管:スクイズオフ工具を用いてガス遮断を行う(小口径に限る
中圧管
  • 低圧程度までガスの圧力を下げる

放射線災害の防止

  • 溶接部等の放射線透過試験を行う場合は、エックス線作業主任者を選定する
    ※非破壊試験技術者ではない

酸素欠乏事故の防止

  • 酸素欠乏のおそれのある場所で作業をする際は酸素欠乏危険作業主任者を選任し、以下の措置を講ずる必要がある
  • 作業場所の空気中の酸素濃度が18%以上であることを確認したうえで作業にかかる

動画コンテンツ

ミニテスト

第1問

溶接部の放射線透過試験を行うにあたり、放射線被ばくによる障害を防止するためエックス線作業主任者を選定した
正しい
溶接部の放射線透過試験を行うにあたり、放射線被ばくによる障害を防止するため非破壊試験技術者を選定した
不正解、非破壊試験技術者→エックス線作業主任者

第2問

他の設備配管と輻輳する場合には、JIS規格に準拠して、都市ガスの配管は緑色の識別職で表示する
不正解、緑色→黄色
他の設備配管と輻輳する場合には、JIS規格に準拠して、都市ガスの配管は黄色の識別職で表示する
正しい

第3問

ポリエチレン管は、口径にかかわらずスクイズオフ工具によりガス遮断を行うことができる
不正解、口径にかかわらず→小口径(200mm以下)の場合
ポリエチレン管は、小口径(200mm以下)の場合、スクイズオフ工具によりガス遮断を行うことができる
正しい

第4問

ポリエチレン管のヒートフュージョン(HF)接合では、融着後、継手に設けられたインジケータにより融着状態を確認する
不正解、ヒートフュージョン(HF)→エレクトロフュージョン(EF)
ポリエチレン管のエレクトロフュージョン(EF)接合では、融着後、継手に設けられたインジケータにより融着状態を確認する
正しい

第5問

ポリエチレン管の埋設工事において、パイプロケーターの使用に備え、ロケーティングワイヤーを設置した
正しい
ポリエチレン管の埋設工事において、パイプロケーターの使用に備え、標識シートを設置した
不正解、標識シート→ロケーティングワイヤー

第6問

酸素欠乏のおそれのある場所において、空気中の酸素濃度が16%であることを確認したので作業を開始した
不正解、16%→18%
酸素欠乏のおそれのある場所において、空気中の酸素濃度が18%であることを確認したので作業を開始した
正しい

第7問

耐圧試験を最高使用圧力の1.5倍以上の圧力で空気又は不活性ガスを用いて行った
正しい
耐圧試験を最高使用圧力の1.5倍以上の圧力で通ずるガスを用いて行った
不正解、通ずるガス→空気又は不活性ガス

過去問題

第1問

導管の工事に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか

(1)ポリエチレン管を屋外に保管する際に、紫外線による劣化を防止するためシートで覆った

(2)漏れたガスが滞留するおそれのあるピット内に配管したので、点検口を設けた

(3)架管を絶縁性の支持具によって支持し、構造物との絶縁を確実に行った

(4)防消火区画を貫通する内管を施工する際に、壁との隙間をモルタルで埋めた

(5)溶接部の放射線透過試験を行うにあたり、放射線被ばくによる障害を防止するため非破壊試験技術者を選定した

解答
正解→(5)

(5)誤り 非破壊試験技術者 → エックス線作業主任者

第2問

内管工事に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか

(1)不当沈下対策の1つとして、スライド型伸縮継手を用いた配管の変位吸収措置がある

(2)被覆鋼管の場合、管材料の使用温度範囲を超える熱の影響を受けるおそれのある場所に配管してはならない

(3)他の設備配管と輻輳する場合には、JIS規格に準拠して、都市ガスの配管は緑色の識別職で表示する

(4)フレキ配管の屋内露出の横引き部では、2m以内ごとに支持固定する

(5)建築基準法や消防法等で定める事項により、管を設置してはならない場所がある

解答
正解→(3)

(3)誤り 緑色の識別職 → 薄い黄色の識別職

第3問

導管の工事に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか

(1)低圧で用いるノーブロー工法には、シャッター装置、ガスバッグ挿入装置等の専門工具を用いる工法やノーブローバッグ(ビニール製の袋)を用いる工法などがある

(2)中圧活管分岐工法は、減圧することなく分岐取り出し可能な工法である

(3)ポリエチレン管は、口径にかかわらずスクイズオフ工具によりガス遮断を行うことができる

(4)中圧管の切断、連絡工事においては、供給操作により低圧の所定の圧力まで減圧するのが一般的である

(5)エレクトロフュージョン(EF)接合には、ソケット融着とサドル融着がある

解答
正解→(3)

(3)誤り 口径にかかわらず → 主に小口径

第4問

道路に埋設する導管(本支管)の明示に関する次の記述のうち、【 】の(イ)~(ハ)に当てはまる語句の組み合わせとして最も適切なものはどれか

中圧導管及び外径【(イ)】mm以上の低圧導管については表面におおむね【(ロ)】m以下の間隔で専用物件の名称、管理者、埋設年、ガスの【(ハ)】をテープ等で明示する

(1)(イ)50(ロ)2(ハ)種別

(2)(イ)80(ロ)2(ハ)圧力

(3)(イ)50(ロ)3(ハ)種別

(4)(イ)80(ロ)3(ハ)圧力

(5)(イ)80(ロ)2(ハ)種別

解答
正解→(2)

(2) (イ)80(ロ)2(ハ)圧力

第5問

導管の工事に関する次の記述のうち、正しいものはどれか

(1)ポリエチレン管のヒートフュージョン(HF)接合では、融着後、継手に設けられたインジケータにより融着状態を確認する

(2)ポリエチレン管の埋設工事において、パイプロケーターの使用に備え、標識シートを設置した

(3)入替工事に用いる非開削工法には、既設管内に管を引き込む工法と既設管を破壊しながら管を引き込む工法がある

(4)酸素欠乏のおそれのある場所において、空気中の酸素濃度が16%であることを確認したので作業を開始した

(5)耐圧試験を最高使用圧力の1.5倍以上の圧力で通ずるガスを用いて行った

解答
正解→(3)

(1)誤り ヒートヒュージョン(HF) → エレクトロヒュージョン(EF)

(2)誤り 標識シート → ロケーティングワイヤー

(4)誤り 酸素濃度16% → 酸素濃度18%

(5)誤り  通ずるガス → 空気または不活性ガス

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