テキスト
ガスメーターの種類
膜式 | 回転子式 | 過流式 | サーマルフロー式 | |
原理 | 実測 | 実測 | 推量 | 推量 |
使用圧力 | 低圧 | 低圧、中圧 | 中圧、高圧 | 中圧 |
メーター前後の直管の要否 | 不要 | 不要 | 必要 | 不要 |
メーターフィルターの要否 | 不要 | 要 | 要 | 要 |
ガスメーターの故障
不動
- ガスはメーターを通過するがメーター指針が動かない故障
不通
- ガスがメーターを通過できない故障
器差不良
- 計量しているガスの影響、部品の摩耗等により器差が変化し、計量法で規定された使用公差をはずれる故障
感度不良
- 定められた小流量のガスをメーターに流した時、指針に変化が現れない故障
あおり
- メーターにガスを通じたとき、メーター出口側の圧力変動が著しくなり、ガスの燃焼状態を不安定にする故障
検定
対象 | 内容 | 適用除外 |
取引用に使用されるガスメーター | 計量法の基地により検定を受け、これに合格したものでなければならない | 口径250mm超、 圧力10kPa超、 実測湿式ガスメーター |
検定の有効期間
- 検定を受けた翌月1日から起算して10年。
- ただし、使用最大流量Qmaxが16㎥/hを超えるものは7年
使用公差、検定公差
器差
- 計量器であるガスメーター自体の有する誤差
- 以下の式で表す
E:器差(%) Q:基準器の指示量
I:被試験メーターの指示量
検定公差
- 検定を受ける際の許容器差
- 検定公差は、使用最大流量では±1.5%の範囲内とされている
使用公差
- 需要家に取付けて使用中のガスメーターの許容器差
- 使用公差は、検定公差より広く設定される
マイコンメーター
マイコンメーターの機能
使用最大流量1~16㎥/h | 遮断機能、復帰機能、警報機能 |
使用最大流量25㎥/h以上 | 学習機能 |
遮断機能
- ガス栓誤開放やゴム管外れ等により、メーター下流側に異常な大流量が流れた場合に遮断
- メーター上流側のガス圧力が0.2㎪以下になった場合に遮断
- 250ガルを超える地震を検知した場合に遮断
復帰機能
- 省略
警報機能
- 内管での少量漏れや口火の連続使用等、30日間連続してガスが流れ続けた場合、ガス漏れ警報を表示する
その他
- 圧力スイッチは金属ダイヤフラムによる差圧検知方式で正常なガス圧力のかかった状態でOFF(通電停止)ガス圧力が異常低下するとON(通電)になる構造である
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ミニテスト
第1問
第2問
第3問
第4問
第5問
過去問題
第1問
膜式ガスメーターの故障に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか
(1)計量膜の破損等により、ガスはメーターを通過するがメーター指針が動かない故障は不動である
(2)クランク軸のさび付き等により、ガスがメーターを通過できない故障は不動である
(3)部分の摩耗等により、器差が変化し計量法に規定された使用公差を外れる故障は感度不良である
(4)メーター出口側の圧力変動が著しくなり、ガスの燃焼状態が不安定になる故障はあおりである
(5)ガス中の水蒸気がメーター内で凝縮し、故障の原因となることがある
第2問
膜式のマイコンメーター(使用最大流量Qmax16㎥/以下)に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか
(1)流量検出は、メーター本体のひじ金に磁石を取り付け、メーターの回転をコントローラーの流量センサーに伝える構造となっている
(2)圧力スイッチは、大気圧とガス圧との差圧を金属ダイヤフラムで検知する方法である
(3)遮断弁は永久磁石による電磁弁で、コントローラーからの瞬時の電流で遮断することが可能である
(4)感震器が250ガルを超える地震動を検知した場合、遮断する
(5)内管での少量漏れや口火の連続使用等、10日間連続してガスが流れ続けた場合、ガス漏れ警報を表示する
第3問
使用最大流量1~16㎥/のマイコンメーターに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか
(1)圧力スイッチは、金属ダイヤフラムによる差圧検知方式で正常なガス圧力のかかった状態でON(通電)ガス圧力が異常低下するとOFF(通電停止)になる構造である
(2)遮断弁は、コントローラーからの瞬時の電流でガスを遮断する
(3)電池の電圧が所定の電圧以下になった場合、ガスを遮断する
(4)リセットの不要な球振動式感震器を搭載している
(5)都市ガス警報器等からの外部信号入力で、ガスを遮断できる
第4問
中・低圧に用いられるガスメーターの特徴に関する次表の(イ)~(ホ)に当てはまる語句として最も適切なものはどれか
(1) (イ)不要(ロ)不要(ハ)不要(二)不要(ホ)要
(2) (イ)不要(ロ)要(ハ)不要(二)要(ホ)不要
(3) (イ)要(ロ)不要(ハ)不要(二)不要(ホ)不要
(4) (イ)不要(ロ)不要(ハ)要(二)要(ホ)要
(5) (イ)要(ロ)要(ハ)要(二)不要(ホ)不要
第5問
ガスメーターに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか
(1)口径が250mmを超えるガスメーターは圧力が10kPaを超えるガスの計量に用いるガスメーターは、計量法による検定対象外である
(2)計量器の器差E(%)は次の式で表せれる
(3)湿式ガスメーターは、主に基準ガスメーターとして使用される
(4)ガスメーターのうち、膜式は実測式、タービン式は推量式に分類される
(5)使用最大流量が16㎥/hを超える検定対象であるガスメーターの検定有効期間は7年である
第6問
膜式ガスメーターに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか
(1)クランク軸がさび付いた場合やバルブと計量室の出入り口が水分により凍結した場合等、ガスがメーターを通過できなくなる故障を不通という
(2)ガスメーター内部の漏れは、翼軸等が障壁を貫通するシール部分の気密が低下した場合に生じる
(3)メーターにガスを通じたとき、メーター出口側の圧力変動が著しくなり、ガスの燃焼状況が不安定になる故障をあおりという
(4)使用最大流量Qmaxが25㎥/hのメーターの検定有効期間は、10年である
(5)検定を受ける際の許容器差を検定公差といい、使用最大流量では±1.5%の範囲内とされている