テキスト
材料
第14条
(条文省略)
- 以下に掲げるガス工作物の主材料は、最高使用温度及び最低使用温度において材料に及ぼす化学的及び物理的影響に対し、安全な機械的性質を有するものでなければならない
ガス工作物 | 対象部分 | 対象圧力 | 適用除外 |
ガス発生設備 | 容器及び管 | 0Pa超 | 石炭を原料とするもの |
液化ガス用貯槽 | |||
付帯設備 | 容器及び管 | 0Pa超 (不活性ガスの場合0.2MPa以上) |
省略 |
配管 | 0Pa超 (不活性ガスの場合1MPa以上) |
省略 | |
導管及びガス栓 | |||
整圧器 | ガス加温装置のガスを通ずる部分 | ||
昇圧供給装置 | ガスを通ずる部分 |
※出題頻度の低いガス工作物は省略してます
構造
第15条 1項
(条文省略)
- 以下に掲げるガス工作物の構造は、供用中の荷重並びに最高使用温度及び最低使用温度における最高使用圧力に対し、設備の種類、規模に応じて適切な構造でなければならない
ガス工作物 | 対象部分 | 対象圧力 | 適用除外 |
ガスホルダー | ガスを貯蔵ずる部分 | ||
付帯設備 | 容器及び管 | 液化ガス:0Pa超 ガス:0.2MPa以上 |
省略 |
配管 | 液化ガス:0Pa超 ガス:0.2MPa以上 (不活性ガスの場合1MPa以上) |
省略 | |
導管及びガス栓 | 省略 | ||
整圧器 | ガス加温装置の配管 |
※出題頻度の低いガス工作物は省略してます
耐圧試験
第15条 2項
(条文省略)
- ガス工作物のうち、耐圧部分及び液化ガスを通ずる部分は、耐圧試験を行ったときにこれに耐えるもの出なければならない。ただし、以下に掲げるものにあっては、この限りではない
耐圧試験対象 | 適用除外 |
耐圧部分及び液化ガスを通ずる部分 | ・溶接により接合された導管(海底導管は除く)及びその付帯設備であって、非破壊試験に合格したもの |
・延長15m未満の高圧導管 ・中圧導管のうち、最高使用圧力の1.5倍の圧力にて試験を行い合格したもの |
|
・排送機、圧送機、圧縮機、送風機 ・液化ガス用ポンプ、昇圧供給装置 |
|
・整圧器 ・特定ガス発生設備に属する調整装置 |
気密試験
第15条 3項
(条文省略)
- ガス工作物のうち、ガス又は液化ガスを通ずる部分は、適切な方法により気密試験を行ったとき漏えいがないものでなければならない。ただし、以下に掲げるものにあってはこの限りでない
気密試験対象 | 適用除外 |
ガス又は液化ガスを通ずる部分 | ガス発生器であって、石炭を原料とするもの |
・排送機、圧送機、圧縮機、送風機 ・液化ガス用ポンプ、昇圧供給装置 |
|
最高使用圧力が0Pa以下のもの | |
常時大気に開放されているもの |
基礎構造
第15条 4項
(条文省略)
- 以下の掲げるガス工作物の基礎の構造は、不当沈下等により当該ガス工作物に有害なひずみが生じないものでなければならない
対象 | 適用除外 |
高圧のガス 液化ガスを通ずるガス工作物 |
・移動式ガス発生設備 ※出題頻度の低い適用除外は省略してます |
溶接
第16条
(条文省略)
- 以下に掲げるガス工作物はガス又は液化ガスによる圧力を受ける部分を溶接する場合は、適切な機械試験等により適切な溶接施工方法等であることをあらかじめ確認したものによらなければならない
ガス工作物 | ガスの種類 | 対象 |
容器 | ガス | 0.2MPa以上で、内容積0.04㎥以上又は、0.2MPa以上で内径200mm以上、長さが1000mm以上 |
液化ガス | 最高使用圧力(MPa)×内容積(㎥)=0.004超 | |
配管(内径150㎜以上に限る) | ガス | 高圧(1MPa) |
液化ガス | 全て | |
導管 | ガス | 高圧(1MPa) 0.3MPa以上で内径150mm以上 |
安全弁
第17条
(条文省略)
- 以下に掲げるガス工作物であって、最高使用圧力が高圧のもの若しくは中圧のもの又は液化ガスを通ずるもののうち、過圧が生ずるおそれのあるものには、その圧力を逃がすために適切な安全弁を設けなければならない
ガス工作物 | 対象条件 | 適用除外 |
・ガス発生設備 ・ガス精製設備 ・ガスホルダー ・容器 |
・高圧 ・中圧 ・液化ガスを通ずるもので過圧が生じるおそれのあるもの |
・液化ガス用貯槽 ・冷凍設備 |
計測装置
第18条
(条文省略)
- 以下に掲げるガス工作物は、ガス又は液化ガスを通ずる設備の損傷を防止するための使用の状態を計測又は確認できる適切な装置を設けなければならない
ガス工作物 | 適用除外 |
・ガス発生設備 ・ガス精製設備 ・ガスホルダー ・排送機・圧送機 ・付帯設備 |
移動式ガス発生設備 |
- 移動式ガス発生設備には、設備の損傷を防止するため使用の状態を計測又は確認できる適切な措置が講じられていなければならない
※移動式ガス発生設備は装置ではなく措置
警報装置
第19条
- ガス発生設備(移動式ガス発生設備を除く。)、ガス精製設備、ガスホルダー、排送機、圧送機及び附帯設備であって製造設備に属するものには、ガス又は液化ガスを通ずる設備の損傷に至るおそれのある状態を検知し警報する適切な装置を設けなければならない。
誤操作防止
第20条
- 製造所、供給所又は移動式ガス発生設備に設置する遮断装置には、誤操作を防止し、かつ、確実に操作することができる措置を講じなければならない。
- (省略)
- (省略)
保安電力
第21条
- 製造設備を安全に停止させるのに必要な装置その他の製造所及び供給所の保安上重要な設備には、停電等により当該設備の機能が失われることのないよう適切な措置を講じなければならない。
付臭措置
第22条
(条文省略)
- ガスの使用者及びガスを供給する事業を営む者に供給されるガス(低圧に限る)は、容易に臭気によるガスの感知ができるように、付臭されていなければならない。ただし、以下に掲げる場合においては、この限りでない
適用除外 |
・準用事業者がその事業の用に供するガス |
大口供給のガス(中圧以上) |
低圧で適切な漏えい検査装置が設置されているもので以下に該当するもの ・大口供給のガス(低圧) ・ガスを供給する事業を営むほかの者に提供するガス(低圧) |
空気中の混合容積比率が1000分の1である場合に臭気の有無が感知できるガス |
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ミニテスト
第1問
第2問
第3問
第4問
第5問
第6問
第7問
第8問
第9問
第10問
過去問題
第1問
技術基準で「ガス工作物の構造は、供用中の荷重並びに最高使用温度及び最低使用温度における最高使用圧力に対し、設備の種類、規模に応じて適切な構造でなければならない。」と規定されているが、次のガス工作物のうち、これに該当するものはいくつあるか
(イ)最高使用圧力が低圧のガスホルダー
(ロ)付帯設備であって製造設備に属する配管(冷凍設備に属するものを除く。)のうち、天然ガスを通ずるものであって内面に0.3MPaの圧力を受ける部分
(ハ)付帯設備であって製造設備に属する配管(冷凍設備に属するものを除く。)のうち、不活性ガスを通ずるものであって内面に0.5MPaの圧力を受ける部分
(二)ガス栓
(ホ)整圧器に取付けるガス加温装置のガスを通ずる配管
(4)4(5)5
第2問
技術基準で規定されているガス工作物及び付臭措置に関する次の記述のうち、正しいものはどれか
(1)最高使用圧力が中圧のガスホルダーであって、過圧が生ずるおそれのあるものには、その圧力を逃がすために適切な安全弁を設けなければならない。この場合において、当該安全弁は、作動時に安全弁から吹き出されるガスによる障害が生じないよう施設しなければならない
(2)ガス発生設備(特定ガス発生設備を除く。)には、ガス又は液化ガスを通ずる設備の損傷を防止するため使用の状態を計測又は確認できる適切な装置を設けなければならない
(3)移動式ガス発生設備には、ガス又は液化ガスを通ずる設備の損傷に至るおそれのある状態を検知し警報する適切な装置を設けなければならない
(4)製造設備を安全に停止させるのに必要な装置その他の製造所及び供給所の保安上重要な設備には、停電等により当該設備の機能が失われることのないよう適切な措置を講じなければならない。ただし、特定製造所にあっては、この限りでない。
(5)中圧のガス圧力により大口供給の用に供するガスは、容易に臭気によるガスの感知ができるように付臭されていなければならない
第3問
技術基準で「ガス工作物であって、ガスによる圧力を受ける部分を溶接する場合は、適切な機械的試験等により適切な溶接施工方法等であることをあらかじめ確認したものによらなければならない。」と規定されているが、次のガス工作物の溶接部分のうち、これに該当するものはどれか
(1)最高使用圧力が0.3MPaのガスを通ずる、内径が150mmの導管
(2)最高使用圧力が0.7MPaのガスを通ずる、内径が100mmの導管
(3)最高使用圧力が0.3MPaのガスを通ずる、内径が150mmの配管
(4)最高使用圧力が0.7MPaのガスを通ずる、内径が100mmの配管
(5)最高使用圧力が0.2MPaのガスを通ずる内容積が0.02㎥の容器
(4)(5)
第4問
次のガスのうち、付臭措置を要するものとして、技術基準で規定さえているものはいくつあるか
(イ)ガスを供給する事業を営む者に低圧により供給されるガス
(ロ)低圧により行う大口供給の用に供するガスであって、適切な漏えい検知装置が適切方法により設置されているもの
(ハ)準用事業者がその事業の用に供するガス
(二)中圧により行う大口供給の用に供するガス
(ホ)ガスの空気中の混合容積比率が1/1000である場合に臭気の有無が感知できるガス
(4)4(5)5
第5問
技術基準で規定されているガス工作物に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
(イ)導管の主要材料は、最高使用温度及び最低使用温度において材用に及ぼす化学的及び物理的影響に対し、設備の種類、規模に応じて安全な機械的性質を有するものでなければならない
(ロ)ガスホルダーの構造は、供用中の荷重並びに最高使用温度及び最高使用温度における最高使用圧力に対し、設備の種類、規模に応じて適切な構造でなければならない
(ハ)昇圧供給装置のガスを通ずる部分は、適切な方法により気密試験を行ったとき漏えいがないものでなければならない
(二)整圧器の耐圧部分は、適切な方法により耐圧試験を行わなければならない
(ホ)中圧のガスを通ずる整圧器の基礎の構造は、不当沈下等により当該整圧器に有害なひずみが生じないようなものでなければならない
(4)ハ、ホ(5)二、ホ
第6問
過圧が生ずるおそれのある次のガス工作物のうち、その圧力を逃すために安全弁を設けることが技術基準で規定されていないものはどれか
(1)液化ガスを通ずるガス発生設備
(2)最高使用圧力が中圧のガス発生設備
(3)最高使用圧力が中圧のガスホルダー
(4)最高使用圧力が低圧の液化ガス用貯槽
(5)最高使用圧力が低圧のガス精製設備
第7問
ガス工作物に関する次の記述のうち、技術基準で規定されていないものの組み合わせはどれか。
(イ)導管及びガス栓の主要材料は、最高使用温度及び最低使用温度において材料に及ぼす化学的及び物理的影響に対し、設備の種類、規模に応じて安全な機械的性質を有するものでなければならない
(ロ)導管及びガス栓の構造は、供用中の荷重並びに最高使用温度及び最低使用温度における最高使用圧力に対し、設備の種類、規模に応じて適切な構造でなければならない
(ハ)整圧器の耐圧部分は、適切な方法により耐圧試験を行ったときにこれに耐えるものでなければならない
(二)溶接により接合された導管(海底に設置される導管は除く。)であって、非破壊試験を行ったときこれに合格したものであっても、適切な方法により気密試験を行ったとき漏えいがないものでなければならない
(ホ)最高使用圧力が0.2MPaであって内径が150mm以上の導管のガスによる圧力を受ける部分を溶接する場合は、適切な機械試験等により適切な溶接施工方法等であることをあらかじめ確認したものによらなければならない
(4)ハ、二(5)ハ、ホ
第8問
技術基準に関する次の記述のうち、誤っているものの組み合わせはどれか
(イ)付帯設備であって製造設備に属する配管(冷凍設備に属するものを除く。)の不活性のガスにより内面に0.2MPaの圧力を受ける部分の主要材料は、最高使用温度及び最低使用温度において材料に及ぼす化学的及び物理的影響に対し、設備の種類、設備の種類、規模に応じて安全な機械的性質を有するものでなければならない
(ロ)ガス発生設備のうち、液化ガスを通するものであって内面に0Paを超える圧力を受ける部分の構造は、供用中の荷重並びに最高使用温度及び最低使用温度における最高使用圧力に対し、設備の種類、規模に応じて適切な構造でなければならない
(ハ)最高使用圧力が中圧の整圧器は、気密試験を必要としない
(二)ガス工作物のガスを通ずる部分であって、内面に0Paを超える圧力を受ける部分の溶接された部分は、溶け込みが十分で、溶接による割れ等で有害な欠陥がなく、かつ、設計上要求される強度以上の強度でなければならない
(ホ)最高使用圧力が中圧の導管であってその接手部と同一材料、同一寸法及び同一施工方法で接合された試験のための管について最高使用圧力の1.5倍以上の圧力で試験を行ったときこれに耐えるものは、耐圧試験を必要としない
(4)ロ、ホ(5)ハ、二