2023年ガス主任技術者試験 乙種法令解説 

みなさま

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(法)問1 法令で規定されている用語の定義及び事業の届出に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

(1)「ガス事業」とは、ガス小売事業、一般ガス導管事業、特定ガス導管事業、託送供給事業及びガス製造事業をいう。

誤り 法第二条11項
この法律において「ガス事業」とは、ガス小売事業、一般ガス導管事業、特定ガス導管事業及びガス製造事業をいう。
託送供給事業者は無し

(2)「ガス小売事業者」とは、ガス小売事業を営もうとして、経済産業大臣の登録を受けた者をいう。

正しい 法第三条

(3) ガスを供給する事業を営む他の者から導管によりガスを受け入れた者が、同時に、その受け入れた場所以外の場所において、当該他の者のガスを供給する事業の用に供するためのガスの量の変動であって経済産業省令で定める範囲内のものに応じて、当該他の者に対して、導管によりガスの供給を行うことは、「託送供給」である。

正しい 法第二条4項1号

(4) ガス製造事業を営もうとする者は、経済産業省令で定めるところにより、ガス発生設備及びガスホルダーにあっては、これらの設置の場所、種類及び能力別の数を、経済産業大臣に届け出なければならない。

正しい 法八十六条 同条1項3号ロ

(5)「最終保障供給」 とは、一般ガス導管事業者自らの供給区域における一般の需要(ガス小売事業者から小売供給を受けているものを除く。)に応ずるガスの供給を保障するための小売供給をいう。

正しい 法第二条5項

解答(1)

(法)問2 法令で規定されている一般ガス導管事業者、 特定ガス導管事業者及びガス製造事業者の業務に関する次の記述のうち、正しいものはいくつあるか。

 

(イ)ガス製造事業者は、経済産業省令で定めるところにより、その製造するガスの熱量、圧力及び燃焼性を測定し、その結果を記録し、これを報告しなければならない。

誤り 法第九十一条 ガス製造事業者は、経済産業省令で定めるところにより、その製造するガスの熱量、圧力及び燃焼性を測定し、その結果を記録し、これを保存しなければならない。

(ロ)一般ガス導管事業者は、災害その他の非常時にガスの熱量及び燃焼性を測定することが困難な場合において、熱量及び燃焼性が測定された液化天然ガスを用いてその成分に変更を加えることなく一時的に供給するときは、熱量及び燃焼性を測定することを要しない。

正しい 施行規則十七条 2項

(ハ)特定ガス導管事業者は、正当な理由がなければ、最終保障供給を拒んではならない。

誤り 特定ガス導管事業者には最終保障供給の規定なし
あるのは一般ガス導管事業者

(ニ)一般ガス導管事業者は、経済産業省令で定めるところにより、毎年度、当該年度以降経済産業省令で定める期間における供給計画を作成し、当該年度の開始前に(一般ガス導管事業者となった日を含む年度にあっては、 一般ガス導管事業者となった後遅滞なく)、経済産業大臣に届け出なければならない。

正しい 法第五十六条

(ホ)ガス製造事業者は、その製造するガスの圧力にあっては、常時、ガスホルダーの出口及び経済産業大臣が指定する場所において、圧力値を自動的に記録する圧力計を使用して測定しなければならない。

正しい 法九十一条 施行規則百四十四条1項二号

解答(3)

 

(法) 問3 法令で規定されているガス工作物及び保安規程に関する次の記述のうち、いずれも誤っているものの組合せはどれか。

(イ)一般ガス導管事業者は、一般ガス導管事業の用に供するガス工作物を経済産業省令で定める技術上の基準に適合するように維持しなければならない。

正しい 法六十一条1項

(ロ)一般ガス導管事業の用に供するガス工作物のうち一般ガス導管事業者以外の者が所有するガス工作物について一般ガス導管事業者が技術基準への適合の維持のため必要な措置を講じようとするときは、当該ガス工作物の所有者はその措置の実施に協力するよう努めなければならない。

正しい 法六十二条1項 占有者も同様

(ハ)一般ガス導管事業者は、一般ガス導管事業の用に供するガス工作物の工事、維持及び運用に関する保安を確保するため、 経済産業省令で定めるところにより、保安規程を定め、事業の開始前に、経済産業大臣の許可を受けなければならない。

誤り 法第六十四条 一般ガス導管事業者は、一般ガス導管事業の用に供するガス工作物の工事、維持及び運用に関する保安を確保するため、経済産業省令で定めるところにより、保安規程を定め、事業(第六十九条第一項の自主検査を伴うものにあつては、その工事)の開始前に、経済産業大臣に届け出なければならない。

(ニ)保安規程には、経済産業省との連携協力に関することを定めなければならない。

誤り 施行規則百四十八条1項 経済産業省との連携協力に関する規定は無し

(ホ)保安規程には、導管の工事現場の責任者の条件その他導管の工事現場における保安監督体制に関することを定めなければならない。

正しい 施行規則第百四十八条1項九号

解答(5)ハ、ニ

(法) 問4 次のガス事故のうち、ガス事故速報及びガス事故詳報を報告することが法令で規定されていないものはどれか。ただし、台風、高潮、洪水、津波、地震その他の自然災害又は火災による広範囲の地域にわたるガス工作物の損壊事故、製造支障事故又は供給支障事故であって、経済産業大臣が指定するものではない。

(1)ガスの供給に支障を及ぼした事故であって、 供給支障戸数が500以上のもの

正しい ガス関連報告規則 第四条1項三号

(2)工事中のガス工作物 (ガス栓を除く。)の損壊により人が負傷した事故

正しい ガス関連報告規則 第四条1項六号

(3)製造支障時間が5時間以上の製造支障事故

誤り 速報及び詳報が必要なのは10時間以上の場合

(4)ガス栓の損壊によりガス栓から漏えいしたガスに引火することにより、発生した負傷事故

正しい ガス関連報告規則 第四条1項十五号

(5)消費機器から漏えいしたガスに引火することにより、発生した負傷事故

正しい ガス関連報告規則 第四条1項十九号

(法)問5 法令で規定されているガス主任技術者と立入検査に関する次の記述のうち、いずれも誤っているものの組合せはどれか。

 (イ)ガス小売事業者は、 経済産業省令で定めるところにより、ガス主任技術者免状の交付を受けている者、又は経済産業省令で定める実務の経験を有するもののいずれかのうちから、ガス主任技術者を選任し、ガス小売事業の用に供するガス工作物の工事、維持及び運用に関する保安の監督をさせなければならない。

誤り 法第二十五条1項
ガス小売事業者は、経済産業省令で定めるところにより、ガス主任技術者免状の交付を受けている者であつて、経済産業省令で定める実務の経験を有するもののうちから、ガス主任技術者を選任し、ガス小売事業の用に供するガス工作物の工事、維持及び運用に関する保安の監督をさせなければならない。

免状交付or実務経験ではなく、免状交付and実務経験ではなく

(ロ)乙種ガス主任技術者免状の交付を受けている者は、最高使用圧力が中圧及び低圧のガス工作物及び高圧の移動式ガス発生設備の保安について監督をすることができる。

正しい 法第三十条1項二号イ、ハ

(ハ)一般ガス導管事業者は、ガス主任技術者を選任したときは、遅滞なく、その旨を経済産業大臣に届け出なければならない。これを解任したときも、同様とする。

正しい 法六十五条2項

(二)経済産業大臣は、一般ガス導管事業者に対しガス主任技術者の解任を、ガス主任技術者免状の交付を受けている者に対しそのガス主任技術者免状の返納を命ずることができる。

正しい 第二十七条 第六十七条

(ホ)経済産業大臣は、この法律の施行に必要な限度において、登録ガス工作物検査機関の職員に、ガス事業者の営業所、事務所その他の事業場に立ち入り、帳簿書類その他の物件を検査させることができる。

誤り 法第百七十二条 経済産業大臣は、この法律の施行に必要な限度において、その職員に、ガス事業者、準用事業者又はガス用品の製造、輸入若しくは販売の事業を行う者の営業所、事務所その他の事業場に立ち入り、帳簿、書類その他の物件を検査させることができる。
登録ガス工作物検査機関の職員→その職員

解答(2)イ、ホ

 

(法)問6 法令で規定されている工事計画、 使用前検査及び定期自主検査に関する次の記述のうち、正しいものはいくつあるか。

(イ)工事の計画の届出をした一般ガス導管事業者は、その届出が受理された日から30日を経過した後でなければ、その届出に係る工事を開始してはならない。ただし、その工事が経済産業省令で定める軽微なものであるときは、この限りでない。

誤り 第六十七条3項 前二項の規定による届出をした者は、その届出が受理された日から三十日を経過した後でなければ、その届出に係る工事を開始してはならない。

(ロ)経済産業大臣は、工事の計画が経済産業省令で定める技術上の基準に適合していないと認めるときは、一般ガス導管事業者に対し、その届出が提出された日から30日以内に限り、その工事の計画を変更し、又は廃止すべきことを命ずることができる。

誤り 第六十八条5項 前二項の規定による届出をした者は、その届出が受理された日から三十日を経過した後でなければ、その届出に係る工事を開始してはならない。
届け出が提出された日から→届け出が受理された日から

(ハ)一般ガス導管事業者は、経済産業省令で定めるものの工事について自主検査を行い、その結果について登録ガス工作物検査機関が行う検査を受け、これに合格した後でなければ、これを使用してはならない。ただし、経済産業省令で定める場合は、この限りでない。

正しい 法六十九条1項

(二)使用前自主検査の記録には、自主検査の結果に基づいて補修等の措置を講じたときは、その内容を記載しなければならない。ただし、その補修等の措置が経済産業省令で定める軽微なものであるときは、この限りでない。

誤り 法六十九条 施行規則第百四条1項六号
ただし~の規定なし

(ホ)一般ガス導管事業者は、一般ガス導管事業の用に供するガス工作物であって経済産業省令で定めるものについては、経済産業省令で定めるところにより、定期に、自主検査を行い、その検査記録を作成し、経済産業大臣に届け出なければならない。

誤り 第七十一条 一般ガス導管事業者は、一般ガス導管事業の用に供するガス工作物であつて経済産業省令で定めるものについては、経済産業省令で定めるところにより、定期に、自主検査を行い、その検査記録を作成し、これを保存しなければならない。
届け出ではなく保存

解答(1)1

(法)問7 技術基準で規定されているガス工作物に関する次の記述について、【   】の中の(イ)~(ホ)にあてはまる語句の組合せとして最も適切なものはどれか。

ガスの種類、ガス工作物の状況、周囲の状況等の理由により経済産業大臣【(イ)】場合は、告示で定める離隔距離を有しないでガス工作物を施設することができる。

技省令第六条4項

製造所若しくは供給所に設置するガス若しくは液化ガスを通ずるガス工作物又は大容量移動式ガス発生設備には、その【(ロ)】に応じて、適切な防消火設備を適切な箇所に設けなければならない。

技省令第八条

製造所には、ガス又は液化ガスを通ずるガス工作物から漏えいしたガスが【(ハ)】するおそれのある製造所内の適当な場所に、当該ガスの漏えいを適切に検知し、かつ、【(二)】する設備を設けなければならない。

技省令第九条2項

製造所若しくは供給所に設置するガス若しくは液化ガスを通ずるガス工作物の付近に設置する電気設備は、その設置場所の状況及び当該ガス又は液化ガスの種類に応じた【(ホ)】性能を有するものでなければならない。

技省令第第十条

解答(3) (イ)の許可を受けた (ロ)規模 (ハ)滞留 (二)警報 (ホ)防爆

 

(法) 問8 技術基準で規定されているガス工作物に関する次の記述について、【】の中の(イ)〜(ホ)のうち、正しいものはどれか。

 導管及びガス栓の主要材料は、最高使用温度及び最低使用温度において材料に及ぼす化学的及び物理的影響に対し、設備の種類、規模に応じて安全な【(イ)機械的性質】を有するものでなければならない。

正しい 技省令第十四条

導管及びガス栓の構造は、供用中の【(ロ)衝撃】並びに最高使用温度及び最低使用温度におけるハ供給圧力に対し、設備の種類、規模に応じて適切な構造でなければならない。

誤り 技省令第十五条1項 次の各号に掲げるガス工作物の構造は、供用中の荷重並びに最高使用温度及び最低使用温度における最高使用圧力に対し、設備の種類、規模に応じて適切な構造でなければならない。
衝撃→荷重

ガス工作物のガス又は液化ガスを通ずる部分であって、内面に零Paを超える圧力を受ける部分の溶接された部分は、【(二)肉厚】が十分で、溶接による割れ等で有害な欠陥がなく、かつ、【(ホ)運用時に問題を生じない】強度でなければならない。

技省令第十六条

ガス工作物のガス又は液化ガスを通ずる部分であって、内面に零パスカルを超える圧力を受ける部分の溶接された部分は、溶込みが十分で、溶接による割れ等で有害な欠陥がなく、かつ、設計上要求される強度以上の強度でなければならない。

肉厚→溶込み
運用時に問題を生じない→設計上要求される

解答(1)イ

(法) 問9技術基準で規定されているガス工作物に関する次の記述のうち、 誤っているものはいくつあるか。

(イ)最高使用圧力が高圧のガス発生設備であって、過圧が生ずるおそれのあるものには、その圧力を逃がすために適切なインターロック機構を設けなければならない。

誤り 技省令第二十五条 ガス発生設備(最高使用圧力が低圧のものに限り、特定ガス発生設備並びに移動式ガス発生設備及び液化ガスを通ずるものを除く。)及びガス精製設備(最高使用圧力が低圧のものに限る。)であって過圧が生ずるおそれのあるものには、その圧力を逃がすために適切な圧力上昇防止装置を設けなければならない。この場合において、当該圧力上昇防止装置は、その作動時に圧力上昇防止装置から吹き出されるガスによる障害が生じないように施設しなければならない。
インターロック機構→圧力上昇防止装置

(ロ)移動式ガス発生設備には、設備の損傷を防止するため使用の状態を記録し、これを保存できる適切な措置が講じられていなければならない。

誤り 技省令第十八条2項 移動式ガス発生設備には、設備の損傷を防止するため使用の状態を計測又は確認できる適切な措置が講じられていなければならない。
記録し、これを保存できる→計測又は確認できる

(ハ)中圧のガス圧力により行う大口供給の用に供するガスは、容易に臭気によるガスの感知ができるように、 付臭されていなければならない。

誤り 技省令第二十二条 ガスの使用者及びガスを供給する事業を営む者に供給されるガス(ガスを供給する事業を営む者に供給されるものにあっては、低圧により供給されるものに限る。)は、容易に臭気によるガスの感知ができるように、付臭されていなければならない。ただし、準用事業者がその事業の用に供するもの、中圧以上のガス圧力により行う大口供給の用に供するもの、適切な漏えい検知装置が適切な方法により設置されているもの(低圧により行う大口供給の用に供するもの及びガスを供給する事業を営む他の者に供給するものに限る。)及びガスの空気中の混合容積比率が千分の一である場合に臭気の有無が感知できるものにあっては、この限りでない。
中圧、大口供給は付臭措置不要

(二)液化ガス用貯槽又はこの付近には、その外部から見やすいようにガス主任技術者の氏名及び連絡先の表示をしなければならない。

誤り 技省令第三十四条 液化ガス用貯槽(不活性の液化ガス用のものを除く。)及びガスホルダー又はこれらの付近には、その外部から見やすいように液化ガス用貯槽又はガスホルダーである旨の表示をしなければならない。
ガス主任技術者の氏名及び連絡先の表示→液化ガス用貯槽である旨の表示

(ホ)液化ガス用貯槽 (不活性の液化ガス用のものを除く。)の埋設された部分には、設置された状況により腐食を生ずるおそれがある場合には、当該設備の腐食を防止するための適切な措置を講じなければならない。

正しい 技省令第三十九条

解答(4)4

(法) 問10 技術基準で規定されているガス工作物に関する次の記述のうち、いずれも誤っているものの組合せはどれか。

(イ)製造設備(ガスホルダー、 液化ガス用貯槽及び特定ガス発生設備を除く。)には、使用中に生じた異常による災害の発生を防止するため、その異常が発生した場合にガス又は液化ガスの流出及び流入を速やかに遮断し、そのガス又は液化ガスを回収することができる適切な装置を適切な箇所に設けなければならない。

誤り 技省令第二十六条 製造設備(ガスホルダー、液化ガス用貯槽及び特定ガス発生設備を除く。)には、使用中に生じた異常による災害の発生を防止するため、その異常が発生した場合にガス又は液化ガスの流出及び流入を速やかに遮断することができる適切な装置を適切な箇所に設けなければならない。

(ロ)ガス(不活性のガスを除く。) を発生させる設備 (特定ガス発生設備及び移動式ガス発生設備を除く。)は、使用中に生じた異常による災害の発生を防止するため、 その異常が発生した場合に迅速かつ安全にガスの発生を停止し、又は迅速かつ安全にガスを処理することができるものでなければならない。

正しい 技省令第二十七条

(ハ)移動式ガス発生設備の容器又は容器の設置場所には、容器内の圧力が異常に上昇しないよう適切な温度に維持できる適切な措置を講じなければならない。

正しい 技省令第二十八条3項

(二)温水で加熱する構造の気化装置であって、加熱部の温水が凍結するおそれのあるものには、これを防止する措置を講じなければならない。

正しい 技省令第三十一条2項

(ホ)容器に附属する気化装置内においてガスを発生させる特定ガス発生設備の容器の部分には、当該容器内の液化ガスの温度を確認することができる装置を設けなければならない。

誤り 技省令第四十一条2項 容器に附属する気化装置内においてガスを発生させる特定ガス発生設備の容器の部分には、当該容器内の液化ガスの量を確認することができる装置を設けなければならない。ただし、一の系統の容器内の液化ガスの量が供給に支障のある量以下に低下した場合、自動的に他の系統の容器から液化ガスが流出する装置を設けているものは、この限りでない。
温度を確認→量を確認

解答(2)イ、ホ

 

(法)問11 技術基準で規定されているガス工作物に関する次の記述のうち、いずれも正しいものの組合せはどれか。

(イ)水のたまるおそれのある導管には、適切な水取り器を設けなければならない。

正しい 技省令第四十六条

(ロ)告示で定める着脱が容易なガス栓は、内部に圧力上昇防止機構を有するものでなければならない。

正しい 技省令第四十五条 1項二号 告示で定める着脱が容易なガス栓は、内部に過流出安全機構を有すること。
圧力上昇防止機構→過流出安全機構

(ハ)道路以外の地盤面下に埋設される最高使用圧力が中圧以上の本支管には、掘削等による損傷を防止するための適切な措置を講じなければならない。ただし、他工事による損傷のおそれがないものにあっては、この限りでない。

誤り 技省令第四十八条3項 道路以外の地盤面下に埋設される本支管(最高使用圧力が低圧のもの(ポリエチレン管にあっては、最高使用圧力が五キロパスカルを超えないものに限る。)及び他工事による損傷のおそれのないものを除く。)には、掘削等による損傷を防止するための適切な措置を講じなければならない。
中圧以上は適用除外

(二)ガスの使用場所である地下室等にガスを供給する導管には、その地下室等から十分離れた適切な場所に、 危急の場合に当該地下室等へのガスの供給を地上から速やかに遮断することができる適切な装置を設けなければならない。

誤り 技省令第四十九条4項 ガスの使用場所である地下室、地下街、その他地下であってガスが充満するおそれのある場所(以下「地下室等」という。)にガスを供給する導管には、その地下室等の付近の適切な場所に、危急の場合に当該地下室等へのガスの供給を地上から速やかに遮断することができる適切な装置を設けなければならない。
地下室などから十分離れた適切な場所→地下室などの付近の適切な場所

(ホ)ガス事業者が、ガスの使用者との取引のために使用するガスメーター(使用最大流量が毎時 16 m3以下、 使用最大圧力が 4kPa 以下及び口径 250mm以下のものに限る。)は、ガスが流入している状態において、異常なガス圧力の上昇を検知した場合に、ガスを速やかに遮断する機能を有するものでなければならない。

誤り 技省令第五十条 ガス事業者又は準用事業者がガスの使用者との取引のために使用するガスメーター(使用最大流量が毎時十六立方メートル以下、使用最大圧力が四キロパスカル以下及び口径二百五十ミリメートル以下のものに限る。以下この条において同じ。)は、ガスが流入している状態において、災害の発生のおそれのある大きさの地震動、過大なガスの流量又は異常なガス圧力の低下を検知した場合に、ガスを速やかに遮断する機能を有するものでなければならない。
異常なガス圧力の上昇を検知→異常なガス圧力の低下を検知

 

解答(1)イ、ロもしくは(2)イ、ハ
ロもハも間違い?

(法) 問12 技術基準で規定されている導管に関する次の記述のうち、 誤っているものはどれか。ただし(1)、(2)及び(3)の導管は、特定地下街等又は特定地下室等にガスを供給するものではなく、漏えい検知装置は設置されておらず、検査にあたって導管等が設置されている場所に立ち入ることができるものとする。

(1)道路に埋設されている導管で、最高使用圧力が高圧のものは、埋設の日以後1年に1回以上、適切な方法により検査を行い、漏えいが認められなかったものでなければならない。

正しい 技省令第五十一条 1項(1)

(2)道路に埋設されている導管からガス栓までに設置されている導管(埋設されている部分に限る。)で、絶縁措置が講じられており当該絶縁措置が講じられた部分からガス栓までの間でプラスチックにて被覆された部分は、埋設の日以後6年に1回以上、適切な方法により検査を行い、漏えいが認められなかったものでなければならない。

正しい 技省令第五十一条 2項(1)

(3)道路に埋設されている導管、及び道路に埋設されている導管からガス栓までに設置されている導管は適切な方法により検査を行い、漏えいが認められなかったものでなければならない。ただし、ポリエチレン管を使用している場合、当該使用している部分に限り、この限りでない。

正しい 技省令第五十一条1項二号、同条2項三号

(4)最高使用圧力が中圧の導管は、建物の内部又は基礎面下(当該建物がガスの供給に係るものを除く。)に設置してはならない。

誤り 技省令第五十二条1項 最高使用圧力が高圧の導管は、建物の内部又は基礎面下(当該建物がガスの供給に係るものを除く。)に設置してはならない

(5)特定地下街等にガスを供給する導管は、適切な方法により設置された適切なガス漏れ警報設備の検知区域において、当該特定地下街等の外壁を貫通するように設置しなければならない。

正しい 技省令第五十二条2項

解答(4)4

 

(法) 問13 技術基準で規定されているガス事業者の掘削により周囲が露出することとなった導管及び整圧器に関する次の記述のうち、正しいものはいくつあるか。

(イ)導管の露出している部分の両端は、地くずれのおそれがない地中に支持されていなければならない。

正しい 技省令第五十四条1項一号

(ロ)導管(最高使用圧力が低圧の導管であって、内径が100mm未満のものを除く。)であって、露出している部分の長さが100m以上であり、かつ、当該部分がガスの供給の用に供されているものについては、 危急の場合に当該部分に流入するガスを速やかに遮断することができる適切な措置を講じなければならない。

正しい 技省令第五十四条1項五号

(ハ)最高使用圧力が高圧の整圧器には、ガスの漏えいによる火災等の発生を防止するための適切な措置を講じなければならない。

正しい 技省令第五十六条

(二)一の使用者にガスを供給するための整圧器には、ガスの圧力が異常に上昇することを防止する装置を設けなければならない。ただし、その使用者の承諾を得ることができた場合にあっては、この限りでない。

誤り 技省令第五十七条1項三号
一の使用者にガスを供給するためのものには、ガスの圧力が異常に上昇することを防止する装置を設けること。

ただし~の規定なし

(ホ)浸水のおそれのある地下に設置する整圧器には、浸水を検知した場合にガスを遮断する装置を設けなければならない。

誤り 技省令第五十八条 浸水のおそれのある地下に設置する整圧器には、浸水を防止するための措置を講じなければならない。
浸水を検知した場合にガスを遮断する装置→浸水を防止するための措置

解答(3)3

(法)問14法令で規定されているガス用品及び「特定ガス消費機器の設置工事の監督に関する法律」に関する次の記述のうち、 誤っているものはどれか。

(1)「特定ガス用品」とは、構造、使用条件、使用状況等からみて特にガスによる災害の発生のおそれが多いと認められるガス用品であって、政令で定めるものをいう。

正しい 法百三十七条 2項

(2) ガス用品の製造、輸入又は販売の事業を行う者は、経済産業省令で定める基準適合表示が付されているものでなければ、ガス用品を販売し、又は販売の目的で陳列してはならない。

正しい 第百三十八条 1項

(3)「特定工事」とは、特定ガス消費機器の設置又は変更の工事(経済産業省令で定める軽微なものを除く。)をいう。

正しい 特管法第二条2項

(4)特定ガス消費機器の撤去の工事を行うときは、ガス消費機器設置工事監督者の資格を有する者に実地に監督させ、又はその資格を有する特定工事事業者が自ら実地に監督しなければならない。

誤り 特監法 第二条2項、特監法第三条 この法律において「特定工事」とは、特定ガス消費機器の設置又は変更の工事(経済産業省令で定める軽微なものを除く。)をいう。
特定ガス消費機器の撤去は「特定工事」ではないため、資格者の監督不要

(5)特定工事事業者は、特定工事を施工したときは、特定ガス消費機器の見やすい場所に、氏名又は名称、施工年月その他の経済産業省令で定める事項を記載した表示を付さなければならない。

正しい 特監法第六条

解答(4)

(法)問15 法令で規定されている消費機器に関する周知及び調査、保安業務規程に関する次の記述のうち、正しいものはいくつあるか。

(イ)ガス小売事業者は、経済産業省令で定めるところにより、消費機器の所有者又は占有者に対し、当該ガス小売事業者が供給するガスの使用に伴う危険の発生の防止に関し必要な事項を周知させなければならない。

誤り 法第百五十九条1項 ガス小売事業者(一般ガス導管事業者が最終保障供給を行う場合にあつては、当該一般ガス導管事業者。以下この項から第三項まで及び第六項において同じ。)は、経済産業省令で定めるところにより、ガスを消費する場合に用いられる機械又は器具(附属装置を含む。以下「消費機器」という。)を使用する者に対し、当該ガス小売事業者が供給するガスの使用に伴う危険の発生の防止に関し必要な事項を周知させなければならない。
占有者は周知不要

(ロ)ガス小売事業者は、消費機器に関する調査の結果、消費機器が経済産業省令で定める技術上の基準に適合していないと認めるときは、遅滞なく、 その技術上の基準に適合するためにとるべき措置及びその措置をとらなかった場合に生ずべき結果をその所有者又は占有者に通知しなければならない。

正しい 法第百五十九条3項

(ハ)ガス小売事業者は、経済産業省令で定めるところにより、保安業務規程を定め、その事業の開始前に、経済産業大臣に届け出なければならない。

正しい 法第百六十条1項

(二)保安業務規程には、「保安業務を管理する事業場ごとのガス主任技術者の選任に関すること。」を定めなければならない。

誤り 法第二百六条 1項
ガス主任技術者選任の旨の規定なし

(ホ)経済産業大臣は、消費機器が経済産業省令で定める技術上の基準に適合していないと認めるときは、その所有者又は占有者に対し、その使用を一時停止すべきことを命ずることができる。

誤り 法第百六十一条 経済産業大臣は、消費機器が第百五十九条第二項の経済産業省令で定める技術上の基準に適合していないと認めるときは、その所有者又は占有者に対し、その技術上の基準に適合するように消費機器を修理し、改造し、又は移転すべきことを命ずることができる。
その使用を一時停止すべきこと→その消費機器を修理し、改造し、又は移転すべきことを命ずることができる

解答(2)2

(法) 問16消費機器の技術上の基準で規定されている次の記述のうち、いずれも誤っているものの組合せはどれか。

(イ)自然排気式の燃焼器であって、技術上の基準により排気筒を設けるものは、当該排気筒の有効断面積以上の有効断面積を有する給気口その他給気上有効な開口部を設けた室に設置すること。

正しい 施行規則第二百二条1項四号

(ロ)燃焼器であって、建物区分のうち特定地下街等に設置するものには、告示で定める規格に適合する自動ガス遮断装置を告示で定める方法により設けること。

誤り 施行規則第百二条1項十条
建物区分超高層建物、特定大規模建物が対象

(ハ)ガスの消費量が12kW以下のガス瞬間湯沸器は、換気扇又は有効な給排気のための開口部が設けられている室に設置されている場合は、当該機器に接続して排気筒を設けなくてもよい。

正しい 施行規則第二百二条1項五号ロ

(二)燃焼器の排気筒に接続する排気扇には、これが停止した場合に当該燃焼器へのガスの供給を自動的に遮断する装置を設けること。

正しい 施行規則第二百二条1項三号ハ

(ホ)屋内に設置する密閉燃焼式のガスふろがまにおける給排気部の先端は、障害物又は大気圧の変動によって給排気が妨げられない位置にあること。

誤り 施行規則第二百二条1項六号ホ 給排気部の先端は、障害物又は外気の流れによつて給排気が妨げられない位置にあること。
障害物又は大気圧の変動によって→障害物又は外気の流れによつて

解答(3)ロ、ホ

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