【令和8年度】ガス主任技術者試験 出題予想 — 過去9年×522問のデータ分析

この予想は、当サイトの過去9年分・全522問の過去問データベースに付与した論点タグと誤答パターン分類を集計し、出題周期を統計的に読んだものです。ヤマ勘ではなくデータで導きます。構成は──
①この試験の「型」(58問の枠マップ)→ ②鉄板・回帰・新興の3段予想 → ③計算問題のローテーション → ④ひっかけの作られ方 → ⑤法令16問への当てはめ → ⑥直前期の使い方。乙種を軸に分析(甲種も出題構造は同一)。

📐 大前提 — 58問の「枠」は9年間ほぼ固定されている

9年分を集計すると、この試験は問番号ごとに出る論点までほぼ決まっています。特に技術科目は「供給の問10は圧力降下計算・問11は整圧器…」のように9年間で一度もズレていない枠が多数あります。つまり本試験は「何が出るか分からない試験」ではなく、枠ごとの定番論点を順に潰せる試験です。以下がその完全マップ(9年間の最頻論点)。

📚 法令(問1〜16)の枠マップ
定番論点(最頻)
問1用語定義(9年で7回) 次点: 事業類型・登録許可(5回)
問2供給義務・供給条件説明(9年で5回) 次点: 託送供給約款(4回)
問3保安規程(9年で7回) 次点: ガス工作物維持(4回)
問4事故報告(9年で5回) 次点: 工事計画(2回)
問5ガス主任技術者(9年で5回) 次点: 立入検査(2回)
問6工事計画(9年で5回) 次点: 使用前検査(5回)
問7製造所/構造・溶接・材料(9年で4回) 次点: 製造所/防爆・置換・計測(2回)
問8製造所/構造・溶接・材料(9年で6回) 次点: 製造所/遮断・緊急停止・気化装置(2回)
問9製造所/遮断・緊急停止・気化装置(9年で5回) 次点: 製造所/構造・溶接・材料(3回)
問10製造所/遮断・緊急停止・気化装置(9年で5回) 次点: 導管/水取り器・ガス遮断・ガスメーター(3回)
問11導管/水取り器・ガス遮断・ガスメーター(9年で4回) 次点: 導管/設置場所・共同溝(3回)
問12導管/漏えい検査(9年で6回) 次点: 導管/設置場所・共同溝(3回)
問13整圧器(9年で5回) 次点: ガス用品(4回)
問14ガス用品(9年で5回) 次点: 特監法(5回)
問15消費機器周知調査(9年で5回) 次点: 保安業務規程(5回)
問16消費機器/排気・給排気・警報(9年で5回) 次点: 特監法(4回)
🧪 基礎理論(問1〜15)の枠マップ
定番論点(最頻)
問1気体の性質(9年で5回) 次点: 比熱・状態方程式(5回)
問2気体の性質(9年で6回) 次点: 比熱・状態方程式(6回)
問3比熱・状態方程式(9年で5回) 次点: 熱力学(カルノー等)(3回)
問4熱力学(カルノー等)(9年で8回) 次点: 比熱・状態方程式(4回)
問5熱力学(カルノー等)(9年で5回) 次点: 反応熱・ヘスの法則(2回)
問6反応速度・化学平衡(9年で8回) 次点: 反応熱・ヘスの法則(2回)
問7反応熱・ヘスの法則(9年で6回) 次点: 反応速度・化学平衡(2回)
問8発熱量(9年で6回) 次点: 燃焼範囲・着火温度(3回)
問9発熱量(9年で5回) 次点: 燃焼範囲・着火温度(3回)
問10流体(レイノルズ・ベルヌーイ)(9年で8回)
問11流体(レイノルズ・ベルヌーイ)(9年で8回)
問12伝熱:熱伝導(9年で7回) 次点: 伝熱:熱伝達・放射(2回)
問13伝熱:熱伝達・放射(9年で7回) 次点: 伝熱:熱伝導(2回)
問14材料力学(応力・許容応力)(9年で8回)
問15材料力学(応力・許容応力)(9年で6回) 次点: 高分子材料(3回)
🏭 ガス技術(問1〜27=製造9・供給9・消費9)の枠マップ
定番論点(最頻)
問1原料-LNG/LPG性状(9年で9回)
問2製造設備(圧縮機・ポンプ・弁)(9年で9回)
問3電気・計装(UPS・制御・液面計)(9年で7回) 次点: 熱量調整・燃焼性管理・成分分析(2回)
問4熱量調整・燃焼性管理・成分分析(9年で7回) 次点: 付臭(方式・付臭剤)(2回)
問5付臭(方式・付臭剤)(9年で7回) 次点: 電気・計装(UPS・制御・液面計)(2回)
問6保安・防災(ESDS・防消火)(9年で6回) 次点: 建設・操業(耐震・運転)(2回)
問7建設・操業(耐震・運転)(9年で8回)
問8保全(状態監視・NDT)(9年で7回) 次点: 保安・防災(ESDS・防消火)(2回)
問9環境・省エネ(脱硝・水素・CGS等)(9年で9回)
定番論点(最頻)
問10導管圧力降下計算(9年で9回)
問11整圧器(特性・方式)(9年で9回)
問12ガスメーター(検定・種類・故障)(9年で9回)
問13管材料応力計算(9年で9回)
問14腐食・防食(電気防食・排流)(9年で9回)
問15導管工事(工法・PE管)(9年で9回)
問16溶接・非破壊検査(9年で9回)
問17維持管理(検知器・更生)(9年で9回)
問18地震対策(SI値・復旧)(9年で9回)
定番論点(最頻)
問19燃焼・燃焼方式(MCP・NOx・リフティング等)(9年で9回)
問20燃焼・燃焼方式(MCP・NOx・リフティング等)(9年で9回)
問21家庭用温水機器(湯沸器・ふろがま)(9年で6回) 次点: 給排気(CF/FE/FF/RF)(3回)
問22家庭用機器(こんろ・FH)(9年で5回) 次点: 家庭用温水機器(湯沸器・ふろがま)(3回)
問23業務用・CGS・空調(吸収冷凍・GHP)(9年で7回)
問24換気・CO中毒(9年で6回) 次点: 給排気(CF/FE/FF/RF)(2回)
問25給排気(CF/FE/FF/RF)(9年で6回) 次点: 安全装置(立消え・不燃防)(2回)
問26安全装置(立消え・不燃防)(9年で6回) 次点: ガス栓・接続具・警報器(3回)
問27ガス栓・接続具・警報器(9年で8回)
💡 読み方 「9年で9回」=完全固定枠(例:供給問10の圧力降下計算)。「9年で5〜7回」=2つの論点が交代で入る枠(例:法令問13は整圧器⇔ガス用品)。枠が固定なら、対策は枠の数だけで済む——これがこの試験の攻略構造です。

S鉄板 — 9年連続出題。今年も出る前提で仕上げる

科目論点具体的に問われること(9年の実績から)
法令事故報告速報24時間/詳報30日・報告先(死亡/500戸以上/24時間以上→大臣+部長)・供給支障の下限100戸
ガス主任技術者選任・免状の範囲(乙種は中低圧+高圧の液石貯槽・移動式)・代理者・解任命令
ガス用品・特監法特定ガス用品の区分・PSマーク・特定工事と監督者の資格
技術基準(毎年10問前後)整圧器(浸水は”防止”)・漏えい検査の適用除外(PE管・屋外非埋設)・付臭(中圧大口は除外)・給排気
基礎熱力学・カルノー効率 1−T₂/T₁(温度は絶対温度)・エントロピー・断熱変化の向き
流体・伝熱レイノルズ数と層流/乱流・ベルヌーイ・熱伝導/熱貫流の計算(1/U=Σ)
材料力学応力ひずみ線図・許容応力と安全率・熱応力(σ=EαΔt)
製造付臭・熱量調整・LNG性状付臭剤3種の性質・パネル法・WI/MCP・ロールオーバー/ガイザリング
供給9枠すべて固定圧力降下(Q∝√H)・整圧器(大規模地区は静特性・締切不良→二次圧上昇)・SI値・マイコンメーター
消費給排気・安全装置CF/FE/BF/FF/RFの区別・不完全燃焼防止(CO 0.03%)・立消え安全装置

A回帰予想 — 空白期間から「令和8年に戻る」と読む論点

予想論点出題パターンと根拠
法令:製造所の離隔距離(保安距離)H29・R1・R2・R4に出題 → R5〜R7と3年空白。9年データで最も明確な回帰候補。大容量移動式(液化100kg超/圧縮30m³超)の離隔まで含めて要準備 → 特集:移動式ガス発生設備
法令:事業類型・登録許可ほぼ隔年ペース、R7空白 → R8有力。許可=一般ガス導管のみ/小売=登録/製造・特定導管=届出
基礎:分圧(ドルトン)の計算R2・R5に出題=3年周期。R8はちょうど3年目。Pi=P·xi(モル分率)
基礎:反応熱・ヘスの法則の計算計算はR3から4年空白(知識問題は毎年)。生成熱の足し引きと符号処理
消費:燃料電池7年連続 → R7だけ空白。1年空けての復帰が濃厚。PEFC/SOFCの作動温度・改質・発電効率の比較

年度パターン(●=出題年)

論点H29H30R1R2R3R4R5R6R7出題
法令:製造所の離隔距離4/9
法令:事業類型・登録許可5/9

B継続・新興 — 直近の流れが続くと読む論点

論点根拠
法令:用語定義/保安規程/導管の防護措置/使用前検査/供給条件の説明/託送供給約款いずれもR5→R6→R7と3年連続中。止まる理由がない
法令:立入検査R5初出で既に2回=新レギュラー化の兆候
基礎:ラウールの法則R7初出。新論点は翌年連続しやすい典型パターン
基礎:応力・管厚の計算R5〜R7の3年連続中
製造・環境:合成メタン(メタネーション)・カーボンニュートラルR6初出。業界の潮流的に再出題は時間の問題。水素は9年連続の定番
供給:移動式ガス発生設備の方式(PA式/CNG式R7で方式問題が出題。地震対策枠の周期ネタ → 特集で整理済み

継続中の論点の年度パターン

論点H29H30R1R2R3R4R5R6R7出題
法令:用語定義7/9
法令:保安規程7/9
法令:導管の防護措置7/9
法令:使用前検査6/9
法令:託送供給約款5/9

🧮 基礎理論:計算テーマのローテーション表

基礎は毎年6〜8問が計算。テーマの出現年を並べるとローテーションが見えます

計算テーマH29H30R1R2R3R4R5R6R7年数
状態方程式・モル計算3
分圧(ドルトン)2
ラウールの法則1
断熱・圧縮の計算6
カルノー効率2
反応熱・ヘス2
理論空気量・燃焼計算8
ベルヌーイ・流速8
レイノルズ数4
熱伝導・熱貫流7
応力・管厚6
💡 R8の計算予想 ①熱伝導・熱貫流(9年で7回=ほぼ毎年)②応力・管厚(3年連続中)③断熱圧縮(頻出・R7出題で継続)④回帰枠として分圧(3年周期)反応熱・ヘス(4年空白)⑤新顔ラウールの連続警戒。この6テーマで計算対策の8割をカバーできます。

🪤 ひっかけは「どう作られるか」まで分かっている

誤り記述710件を10分類した実測データです。科目ごとに誤りの作り方に癖があります

科目誤り記述誤りの作られ方 トップ3(9年分の実測)
法令300件用語のすり替え 76件(25%)、手続き・時期のすり替え 40件(13%)、数値の差し替え 39件(13%)
基礎67件方向・正負の逆転 42件(62%)、数値の差し替え 8件(11%)、用語のすり替え 6件(8%)
製造144件方向・正負の逆転 70件(48%)、用語のすり替え 33件(22%)、定義の混同 20件(13%)
供給92件用語のすり替え 36件(39%)、方向・正負の逆転 17件(18%)、定義の混同 15件(16%)
消費107件用語のすり替え 39件(36%)、方向・正負の逆転 31件(28%)、範囲の拡大 13件(12%)
💡 実戦での使い方 基礎・製造は「方向の逆転」を最優先で疑う(大きい↔小さい・上昇↔低下・比例↔反比例だけで基礎の誤りの6割)。法令は用語と手続き(認可↔届出・大臣↔部長・「遅滞なく」↔期限付き)、供給・消費は用語のすり替え(検知↔警報・防止↔検知)。迷ったらこの癖に立ち返るだけで正答率が上がります。

🎯 まとめ:法令16問への「当てはめ」例

枠マップ×予想を法令に当てはめると、R8はおおよそこう構成されると読めます(太字=A・B予想の重点)。

R8の予想論点
問1用語定義(3年連続中)または事業類型・登録許可(隔年で今年)
問2供給条件の説明・託送供給約款(いずれも3年連続中)
問3保安規程(13項目・サイバー含む)
問4事故報告(速報24h/詳報30日・報告先)
問5ガス主任技術者(免状範囲・選任)+立入検査の再出題警戒
問6工事計画・使用前検査(使用前検査は3年連続中)
問7〜10技術基準(製造所)— 構造・溶接・材料/遮断・緊急停止。ここに離隔距離の回帰を警戒(大容量移動式の100kg超/30m³超まで)
問11〜12技術基準(導管)— 防護措置(3年連続中)・漏えい検査(適用除外)
問13整圧器 または ガス用品(交代枠)
問14ガス用品・特監法
問15周知・調査+保安業務規程(9項目↔13項目の混同注意)
問16技術基準(消費機器)— 給排気・警報

⚠ 予想の正しい使い方

回帰・周期予想は「的中保証」ではなく「確率を上げる道具」です。S(鉄板)だけで合格ラインの大半を賄えます。S固め8割 → A・Bで上積み2割の時間配分を推奨。予想に寄りかかって鉄板を薄くするのが一番危険です。

📅 直前期の使い方(試験は9月下旬)

時期やること
7月教材42章で枠マップのS論点を一巡(各章末の一問一答ドリルで確認)
8月過去問を新しい年度から3年分×3周 → 間違えた論点だけ教材へ戻る
9月模擬試験の本試験形式58問で通し演習 → 仕上げに予想重点20問モードでA・B論点を最終確認

🖊 この予想で演習する

模擬試験に「予想重点20問(R8ヤマ当て)」モードを用意しました。本記事のS・A論点に該当する過去問だけを集中出題します。

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分析対象:ガス主任ハック過去問データベース(乙種 H29〜R7 全522問・論点タグ/誤答10分類付与)。集計はすべて実データ。最終更新 2026年7月。