ガス機器の給排気方式を扱う章です。法規制とガス機器の分類、機器の基本機構、給排気方式の全体分類と各方式(開放式・CF式・FE式・BF式・FF式・RF式)の特徴・設置基準を学びます。CO中毒事故防止の観点で論述頻出。
乙種・甲種兼用 / 全10節 / 学習目安: 30〜60分
💡 このページの読み方
– 乙種受験者の方 — 通常のテキスト本文だけでも合格圏に届きます
– 甲種受験者の方 — 各節の 🟦 甲種プラスα ボックスもあわせてお読みください
📍 はじめに
CO中毒事故の主原因は「給排気不良」です。だからこそ、機器の設置場所と給排気方式の選定は法令で細かく規定されています。この章では、各方式の物理的なルールと安全設計の根拠を整理します。
📍 この章で学ぶこと(2ブロック・全10節)
各節の重要度を 乙種 / 甲種 で並べて表示します。
🟦 = 甲種で重要度が乙種より上がる節 / ★ = 重要度A節
ブロック1: ガス機器の枠組み
| 節 | タイトル | 乙 | 甲 |
|---|---|---|---|
| 1-1 | ガス機器の分類と法規制 | ★A | C |
| 1-2 | ガス機器の基本機構 | C | C |
ブロック2: 給排気方式の各種
| 節 | タイトル | 乙 | 甲 |
|---|---|---|---|
| 2-1 | 給排気方式の全体分類 | C | C |
| 2-2 | 開放式ガス機器の特徴と換気 | ★A | B |
| 2-3 | 半密閉式自然排気式(CF式)の特徴と設置 | ★A | ★A |
| 2-4 | 半密閉式強制排気式(FE式)の特徴 | ★A | ★A |
| 2-5 | 密閉式自然給排気式(BF式)の特徴 | ★A | ★A |
| 2-6 | 密閉式強制給排気式(FF式)の特徴 | ★A | ★A |
| 2-7 | 屋外式(RF式)の特徴 | ★A | B |
| 2-8 | 給排気方式の変遷 | C | C |
📚 テキスト解説
各節は次の構成で進みます。
– 🎯 一言で
– 📖 解説(乙種ベース)
– 🟦 甲種プラスα(必要な節のみ)
– ⚡ 焦点ポイント
– 📝 過去問のひっかけ例
1-1. ガス機器の分類と法規制
重要度: ★ 乙A / 甲C
🎯 一言で
ガス用品(ガス事業法)・特定ガス消費機器(特監法)・特定保守製品の区分と対象機器
📖 解説(乙種ベース)
ガス用品(ガス事業法)・特定ガス消費機器(特監法)・特定保守製品の区分と対象機器
ガス用品(ガス事業法)ガス事業法でガス用品に指定された機器(技術基準適合義務)。ガス用品:ガス瞬間湯沸器(70kW以下)・ガスストーブ(19kW以下)・ガスバーナー付ふろがま(21kW以下等)・ガスふろバーナー・ガスこんろ(総和14kW以下)。特定ガス用品:上記のうち半密閉燃焼式(屋内)等、特にガスによる災害の発生のおそれが多いものを指定し検査が義務。特定ガス消費機器(特監法)設置工事の欠陥に係るガス災害防止が目的。①ガスバーナー付ふろがま・ガスバーナーを使用できる構造のふろがま。②ガス湯沸器:ガス瞬間湯沸器(12kW超)・その他(7kW超)。③①②の排気筒・排気筒に接続される排気扇。設置工事は「ガス消費機器設置工事監督者」の有資格者に監督させなければならない。特定保守製品(消費生活用製品安全法)長期使用製品安全点検制度。令和3年(2021年)8月1日施行の改正により、屋内式ガス瞬間湯沸器・屋内式ガスバーナー付ふろがま等の5品目(ガス機器・石油機器)が対象から除外。現行の特定保守製品は石油給湯機・石油ふろがまの2品目(いずれも石油機器)のみ。製造・輸入事業者は設計標準使用期間・点検期間・問合せ連絡先を表示する義務(対象品目について)。
⚡ 焦点ポイント
現行(令和3年改正後)制度では、ガス機器は特定保守製品の対象外。改正前の出題(H30以前)では「屋内式ガス瞬間湯沸器は特定保守製品」が「正しい」とされていたが、現行ルールでは「誤り」に変わる点に注意。
📝 誤答パターン(過去問頻出+一般則)
- 【最頻出】 「こんろは特監法の特定ガス消費機器」→×(ガス事業法のガス用品)。「屋内式ガス瞬間湯沸器は特定保守製品」→×(令和3年改正でガス機器は対象外)。「すべてのガスふろがまは特定ガス消費機器」→○。
- 類似した用語・設備・概念が入れ替えられる(例: 同じカテゴリ内の別装置名・別物質名に置換)
- 増加/減少、高い/低い、〜以上/〜以下など方向や大小関係が逆転される
- 計算式の係数(1/2、1/3、π/4等)を別の値に置換、または指数を取り違えた選択肢
- 条文番号・期日・閾値となる数値が近い別の値に書き換えられる
- 「ただし書き」「除外規定」を見落とし、原則のみで判断させる
- その他の傾向: 主語(誰が)・対象(何を)・条件のいずれかが入れ替えられる/数値・用語が類似のものに差し替えられる
1-2. ガス機器の基本機構
重要度: 乙C / 甲C
🎯 一言で
ガス瞬間湯沸器の主な機構部:燃焼・点火・伝熱・安全・制御・給排気装置
📖 解説(乙種ベース)
ガス瞬間湯沸器の主な機構部:燃焼・点火・伝熱・安全・制御・給排気装置
ガス機器はガスを燃焼させその燃焼熱を利用するもの。構造は熱の利用目的に応じ最も有効に伝達できるようにできている。ガス瞬間湯沸器の主な機構部:・燃焼装置(メインバーナー・パイロットバーナー)・点火装置(点火プラグ)・伝熱(熱交換)装置(水管・吸熱フィン・内胴)・安全装置(過熱防止装置・立消え安全装置・逆風止め)・制御装置(ガス・水などの圧力制御、流量制御、水量制御、水位制御、温度制御など)・給排気装置(給気口・排気筒・排気筒トップ)。
⚡ 焦点ポイント
本文の重要点を押さえる。
📝 誤答パターン(過去問頻出+一般則)
- 類似した用語・設備・概念が入れ替えられる(例: 同じカテゴリ内の別装置名・別物質名に置換)
- 増加/減少、高い/低い、〜以上/〜以下など方向や大小関係が逆転される
- 計算式の係数(1/2、1/3、π/4等)を別の値に置換、または指数を取り違えた選択肢
- 条文番号・期日・閾値となる数値が近い別の値に書き換えられる
- 「ただし書き」「除外規定」を見落とし、原則のみで判断させる
- その他の傾向: 主語(誰が)・対象(何を)・条件のいずれかが入れ替えられる/数値・用語が類似のものに差し替えられる
2-1. 給排気方式の全体分類
重要度: 乙C / 甲C
🎯 一言で
屋内設置の3区分(開放式・半密閉式・密閉式)と略号・屋外式の一覧
📖 解説(乙種ベース)
屋内設置の3区分(開放式・半密閉式・密閉式)と略号・屋外式の一覧
ガス機器の給排気方式は安全上極めて重要な分類。開放式燃焼用空気を屋内からとり、燃焼排ガスを屋内に排出。略号なし。半密閉式燃焼用空気を屋内からとり、燃焼排ガスを排気筒で屋外に排出。・自然排気式(CF式):自然通気力(ドラフト)で排気。・強制排気式(FE式):排気用送風機で強制排気。密閉式屋内と離隔された燃焼室で屋外から空気を取り入れ排気。・自然給排気式(BF式):自然通気力で給排気。Balanced Flue。・強制給排気式(FF式):送風機で強制給排気。Forced Draught Balanced Flue。屋外式(RF式)機器本体を屋外に設置。Roof Top Flue。派生略号:-W=外壁式、-C=チャンバー式、-D=ダクト式。
⚡ 焦点ポイント
強制式(FE・FF)は送風機で排気するため排気筒トップの設置制約が少ない(風圧帯内も可)。
📝 誤答パターン(過去問頻出+一般則)
- 【最頻出】 「CF式は密閉式」→×(半密閉式)。「BF式は半密閉式」→×(密閉式)。
- 類似した用語・設備・概念が入れ替えられる(例: 同じカテゴリ内の別装置名・別物質名に置換)
- 増加/減少、高い/低い、〜以上/〜以下など方向や大小関係が逆転される
- 計算式の係数(1/2、1/3、π/4等)を別の値に置換、または指数を取り違えた選択肢
- 条文番号・期日・閾値となる数値が近い別の値に書き換えられる
- 「ただし書き」「除外規定」を見落とし、原則のみで判断させる
- その他の傾向: 主語(誰が)・対象(何を)・条件のいずれかが入れ替えられる/数値・用語が類似のものに差し替えられる
2-2. 開放式ガス機器の特徴と換気
重要度: ★ 乙A / 甲B
🎯 一言で
開放式の定義・該当機器・機械換気と自然換気の使い分け(6kW境界)
📖 解説(乙種ベース)
開放式の定義・該当機器・機械換気と自然換気の使い分け(6kW境界)
開放式:燃焼用空気を屋内からとり、燃焼排ガスを屋内に排出する方式。該当機器:調理機器(こんろ)・小型湯沸器・小型ストーブ・ファンヒーター等。換気が必要な条件調理室に開放式機器を設置→機械換気が必要。調理室以外の部屋で合計インプット6kW超の開放式機器→機械換気が必要。調理室以外の部屋で合計インプット6kW以下の開放式機器→自然換気でよい(天井に近い位置に換気口)。機械換気換気扇と給気口をつける。窓・ドア等の隙間も給気口とみなせる。換気扇等の操作が容易でない場所・気密性の高い部屋→湯沸器使用時に自動作動するように。自然換気天井に近い位置に容易に開閉できる換気口をつける。換気回数が多いほど室内の平衡酸素濃度は高くなる。
⚡ 焦点ポイント
ファンヒーターは開放式暖房機で不完全燃焼防止装置が搭載されているが、換気が必要。
📝 誤答パターン(過去問頻出+一般則)
- 【最頻出】 「ガス機器を使用する部屋には必ず機械換気設備が必要」→×(自然換気でよい場合がある)。「調理室以外で合計6kW以下→機械換気が必要」→×(自然換気でよい)。
- 類似した用語・設備・概念が入れ替えられる(例: 同じカテゴリ内の別装置名・別物質名に置換)
- 増加/減少、高い/低い、〜以上/〜以下など方向や大小関係が逆転される
- 計算式の係数(1/2、1/3、π/4等)を別の値に置換、または指数を取り違えた選択肢
- 条文番号・期日・閾値となる数値が近い別の値に書き換えられる
- 「ただし書き」「除外規定」を見落とし、原則のみで判断させる
- その他の傾向: 主語(誰が)・対象(何を)・条件のいずれかが入れ替えられる/数値・用語が類似のものに差し替えられる
2-3. 半密閉式自然排気式(CF式)の特徴と設置
重要度: ★ 乙A / 甲A
🎯 一言で
CF式の定義・ドラフト・逆風止め・排気筒各部の名称・設置12か条
📖 解説(乙種ベース)
CF式の定義・ドラフト・逆風止め・排気筒各部の名称・設置12か条
CF式(Conventional Flue・半密閉式自然排気式):燃焼用空気を屋内からとり、燃焼排ガスを排気筒を用いて自然通気力(ドラフト)によって屋外に排出する方式。ドラフト:浮力による燃焼排ガスの上昇力。数Paにも及ばない極めて微弱なもの。排気筒各部一次排気筒:燃焼器に接続され、排気に必要なドラフトを生じさせる部分(機器の一部)。短くしたり曲げてはならない。逆風止め(バフラー):一次排気筒の上に取り付け、機器と同一室内に機器と近接した箇所に取り付ける。屋外の風の逆進入を防ぎ炎が吹き消されないようにする。過度のドラフトで炎が引き消えることや熱効率の低下を防止。二次排気筒:逆風止めから排気筒トップまでの部分。口径は機器の排気筒接続部口径より縮小してはならない。排気筒トップ:排気の流出抵抗が小さく、鳥や雨風の侵入しにくい構造。CF式設置の主な注意事項①排気筒材料は不燃性・耐熱・耐食性。②一次排気筒は短くしたり曲げてはならない。③二次排気筒の口径は接続部口径より縮小しないこと。④排気筒の高さはガス事業法施行規則の式で算出した値以上。⑤横引き部はなるべく短く中だるみや先下がり勾配としないこと。⑥排気筒トップは風圧帯を避け全方向の風が吹き抜ける位置。⑦新築・浴室増改築でCF式ふろがまを浴室内に設置しないことが望ましい。⑧機器を設置する部屋にはガス機器の排気筒断面積以上の有効開口面積の給気口が必要。風圧帯壁面に風が吹きつけた場合に圧力が高くなる部分。風圧帯に排気筒排気口があると逆流現象が起こる可能性。
⚡ 焦点ポイント
チャンバー設置方式(CF-C方式):給排気口が同一箇所で風圧がかかっても給排気バランスを保つ→中高層集合住宅向け。
📝 誤答パターン(過去問頻出+一般則)
- 【最頻出】 「CF式の逆風止めは屋外に取り付ける」→×(同一室内・機器と近接)。「二次排気筒口径は縮小してもよい」→×(縮小してはならない)。「CF式排気筒トップは風圧帯内でも設置できる」→×(風圧帯を避ける)。
- 類似した用語・設備・概念が入れ替えられる(例: 同じカテゴリ内の別装置名・別物質名に置換)
- 増加/減少、高い/低い、〜以上/〜以下など方向や大小関係が逆転される
- 計算式の係数(1/2、1/3、π/4等)を別の値に置換、または指数を取り違えた選択肢
- 条文番号・期日・閾値となる数値が近い別の値に書き換えられる
- 「ただし書き」「除外規定」を見落とし、原則のみで判断させる
- その他の傾向: 主語(誰が)・対象(何を)・条件のいずれかが入れ替えられる/数値・用語が類似のものに差し替えられる
2-4. 半密閉式強制排気式(FE式)の特徴
重要度: ★ 乙A / 甲A
🎯 一言で
FE式の定義・特徴・排気筒設置制約の少なさ
📖 解説(乙種ベース)
FE式の定義・特徴・排気筒設置制約の少なさ
FE式(Forced Exhaust・半密閉式強制排気式):燃焼用空気を屋内からとり、燃焼排ガスを排気用送風機を用いて強制的に屋外に排出する方式。2種類の方法:①排気用送風機などがガス機器内に組み込まれているFE式ガス機器に排気筒を接続する。②CF式ガス機器の排気筒の途中に排気用送風機を取り付ける(強制排気システム)。CF式との大きな違い排気筒の横引き長さと高さの関係に特に規定がない(法令上)。排気筒トップの位置も風圧帯内にすることができる(CF式では不可)。→CF式では容易に設置できない場合の代替法として利用される。機器を設置する部屋には、給気上有効な給気口が必要。
⚡ 焦点ポイント
CF式排気筒の途中に排気用送風機を取り付ける方式もFE式に分類される。
📝 誤答パターン(過去問頻出+一般則)
- 【最頻出】 「FE式は排気筒トップを風圧帯内に設置できない」→×(できる)。「FE式は燃焼用空気を屋外からとる」→×(屋内からとる・半密閉式)。
- 類似した用語・設備・概念が入れ替えられる(例: 同じカテゴリ内の別装置名・別物質名に置換)
- 増加/減少、高い/低い、〜以上/〜以下など方向や大小関係が逆転される
- 計算式の係数(1/2、1/3、π/4等)を別の値に置換、または指数を取り違えた選択肢
- 条文番号・期日・閾値となる数値が近い別の値に書き換えられる
- 「ただし書き」「除外規定」を見落とし、原則のみで判断させる
- その他の傾向: 主語(誰が)・対象(何を)・条件のいずれかが入れ替えられる/数値・用語が類似のものに差し替えられる
2-5. 密閉式自然給排気式(BF式)の特徴
重要度: ★ 乙A / 甲A
🎯 一言で
BF式の定義・燃焼室遮断・専用給気口不要・BF-W/C/D式の設置注意
📖 解説(乙種ベース)
BF式の定義・燃焼室遮断・専用給気口不要・BF-W/C/D式の設置注意
BF式(Balanced Flue・密閉式自然給排気式):屋内と離隔された燃焼室で、給排気筒(給排気部)を外気に接する壁を貫通して屋外に出し、自然通気力によって給排気を行う方式。燃焼室は設置される部屋から遮断されており、機器内の圧力は外気と等しい状態になる。給気と排気のバランスによって燃焼を継続する(バランス式)。専用の給気口・換気口は必要ない(燃焼室が部屋から遮断されているため)。BF式ふろがまは新規に浴室内に設置することができる。密閉式ガス機器の表示銘板には給排気方式等が記載されている。BF-W式(外壁式)機器の設置場所が外壁に面している場合。給排気部と壁との間に排気が屋内に流れ込む隙間がないこと。給排気部の先端は屋外に出ていること。給排気部の直近に障害物がないこと。BF-C式(バランスチャンバー式)集合住宅の共用片廊下部の専用給排気室(チャンバー)内に接続して廊下下に給排気。チャンバーは機器設置・給排気のための専用室(居室等に通じる扉等の開口を設けない)。BF-D式(バランスダクト式)共用給排気ダクト(UダクトまたはSEダクト)に接続して自然通気力で給排気。低酸素濃度での燃焼となるため共用給排気ダクト用ガス機器として検査に合格したものでなければならない。Uダクト式は排気ダクト側に接続、SEダクト式は垂直ダクトに接続。
⚡ 焦点ポイント
BF式は給気・排気が同一箇所にあるため風圧がかかっても給排気バランスを保てる。
📝 誤答パターン(過去問頻出+一般則)
- 【最頻出】 「BF式機器の設置室には専用の給気口・換気口が必要」→×(不要)。「BF式ふろがまを浴室内に設置できない」→×(できる)。「BF-D式(共用ダクト)の機器は検査不要」→×(検査に合格したものでなければならない)。
- 類似した用語・設備・概念が入れ替えられる(例: 同じカテゴリ内の別装置名・別物質名に置換)
- 増加/減少、高い/低い、〜以上/〜以下など方向や大小関係が逆転される
- 計算式の係数(1/2、1/3、π/4等)を別の値に置換、または指数を取り違えた選択肢
- 条文番号・期日・閾値となる数値が近い別の値に書き換えられる
- 「ただし書き」「除外規定」を見落とし、原則のみで判断させる
- その他の傾向: 主語(誰が)・対象(何を)・条件のいずれかが入れ替えられる/数値・用語が類似のものに差し替えられる
2-6. 密閉式強制給排気式(FF式)の特徴
重要度: ★ 乙A / 甲A
🎯 一言で
FF式の定義・設置自由度・排気筒外れ検知・FF-W/C/D式
📖 解説(乙種ベース)
FF式の定義・設置自由度・排気筒外れ検知・FF-W/C/D式
FF式(Forced Draught Balanced Flue・密閉式強制給排気式):給排気筒を外気に接する壁を貫通して屋外に出し、送風機を用いて強制的に給排気を行う方式。FF式の特徴給排気筒の延長ができるので、機器本体が外壁に面している必要がなく設置が比較的自由。強制給排気のため排気筒が延長できる→機器本体が外壁に面している必要なし。FF-W式(外壁式)・FF-C式(チャンバー式)・FF-D式(ダクト式)の3方式。気密性の高い部屋で換気せずに長時間使用しても不完全燃焼が生じるおそれはない。BF式・CF式機器に比べて設置上の制約が少ない。排気筒外れ検知装置には微小電流導通検知が用いられている。給排気部の先端は障害物または外気の流れによって給排気が妨げられない位置にあること。給排気トップは屋外に突出しているため耐風・耐雨水性が必要。
⚡ 焦点ポイント
FF暖房機は気密性の高い部屋でも安全に使用できる(燃焼室が遮断・強制給排気)。
📝 誤答パターン(過去問頻出+一般則)
- 【最頻出】 「FF式は機器本体を外壁に面して設置しなければならない」→×(設置が比較的自由)。「FF式は密閉式のため気密性の高い部屋でも不完全燃焼しない」→○。
- 類似した用語・設備・概念が入れ替えられる(例: 同じカテゴリ内の別装置名・別物質名に置換)
- 増加/減少、高い/低い、〜以上/〜以下など方向や大小関係が逆転される
- 計算式の係数(1/2、1/3、π/4等)を別の値に置換、または指数を取り違えた選択肢
- 条文番号・期日・閾値となる数値が近い別の値に書き換えられる
- 「ただし書き」「除外規定」を見落とし、原則のみで判断させる
- その他の傾向: 主語(誰が)・対象(何を)・条件のいずれかが入れ替えられる/数値・用語が類似のものに差し替えられる
2-7. 屋外式(RF式)の特徴
重要度: ★ 乙A / 甲B
🎯 一言で
RF式の定義・メリット・設置方式(PS設置・壁貫通式等)
📖 解説(乙種ベース)
RF式の定義・メリット・設置方式(PS設置・壁貫通式等)
RF式(Roof Top Flue・屋外式):機器本体を屋外に設置し、屋外で給排気するよう設計されたガス機器の総称。燃焼用空気を屋外からとり、燃焼ガスをそのまま屋外に排出する。排気方式には自然排気と強制排気がある。RF式のメリット給排気設備が不要・室内空気を汚染しない・室内設置スペース不要・浴室内が広くなる。RF式の設置方式壁掛け設置・PS(パイプシャフト)設置・壁貫通式設置・壁組込設置・据置設置。壁貫通式:従来のBF式機器の給排気筒トップ用外壁貫通部の穴を利用して貫通部に設置するタイプ。PSの内部(壁面等)に設置する場合はFF式機器を用いて給排気をPS外で行える措置が必要。近くに燃焼排ガスが室内に流入するおそれのある開口部がないこと・機器の周囲を波板等で囲まないこと。現在では屋外式機器(RF式)が温水暖房・給湯・ふろがま用として主流。
⚡ 焦点ポイント
壁貫通形設置機器はBF式ガス機器の給排気トップ用外壁貫通部に設置されるがRF式に分類される。
📝 誤答パターン(過去問頻出+一般則)
- 【最頻出】 「壁貫通式設置機器はBF式に分類される」→×(RF式に分類)。「RF式は室内空気を汚染する」→×(汚染しない)。
- 類似した用語・設備・概念が入れ替えられる(例: 同じカテゴリ内の別装置名・別物質名に置換)
- 増加/減少、高い/低い、〜以上/〜以下など方向や大小関係が逆転される
- 計算式の係数(1/2、1/3、π/4等)を別の値に置換、または指数を取り違えた選択肢
- 条文番号・期日・閾値となる数値が近い別の値に書き換えられる
- 「ただし書き」「除外規定」を見落とし、原則のみで判断させる
- その他の傾向: 主語(誰が)・対象(何を)・条件のいずれかが入れ替えられる/数値・用語が類似のものに差し替えられる
2-8. 給排気方式の変遷
重要度: 乙C / 甲C
🎯 一言で
住宅気密化→換気方式の変遷:開放式→半密閉式CF/FE→密閉式BF/FF→屋外式RF
📖 解説(乙種ベース)
住宅気密化→換気方式の変遷:開放式→半密閉式CF/FE→密閉式BF/FF→屋外式RF
1950年代半ばまで:気密度の低い木造一戸建て住宅が主流。開放式の自然換気方式・半密閉式の排気筒方式が主流。アルミサッシの普及等で住宅の気密化が進行→開放式機器でも機械換気が必要に。都市部の住宅高層化→排気筒を屋上まで伸ばすことが技術上困難→チャンバー方式(CF-C式)・強制排気式(FE式)が多用。密閉式機器(BF式)・強制給排気型の密閉式機器(FF式)へと発展。FF式:給排気筒の延長が可能・屋根上まで排気筒トップを出す必要がない→暖房機器を中心に発展。現在:屋外式機器(RF式)が温水暖房・給湯・ふろがまとして主流。法規制:建築基準法(給排気設備全般)・ガス事業法(湯沸器・ふろがま・調理機器・ストーブ・衣類乾燥機の技術基準)・特監法(特定ガス消費機器の設置工事監督)。
⚡ 焦点ポイント
本文の重要点を押さえる。
📝 誤答パターン(過去問頻出+一般則)
- 類似した用語・設備・概念が入れ替えられる(例: 同じカテゴリ内の別装置名・別物質名に置換)
- 増加/減少、高い/低い、〜以上/〜以下など方向や大小関係が逆転される
- 計算式の係数(1/2、1/3、π/4等)を別の値に置換、または指数を取り違えた選択肢
- 条文番号・期日・閾値となる数値が近い別の値に書き換えられる
- 「ただし書き」「除外規定」を見落とし、原則のみで判断させる
- その他の傾向: 主語(誰が)・対象(何を)・条件のいずれかが入れ替えられる/数値・用語が類似のものに差し替えられる
🔢 消費機器の重要数値・設備の整理
給排気方式の比較表:
| 方式 | 略号 | 給気 | 排気 | 室内環境影響 |
|---|---|---|---|---|
| 開放式 | – | 室内空気 | 室内排気 | 強(換気必須) |
| 半密閉自然排気式 | CF | 室内空気 | 排気筒で室外 | 中 |
| 半密閉強制排気式 | FE | 室内空気 | 排気筒で室外(排気扇) | 中 |
| 密閉自然給排気式 | BF | 屋外 | 屋外 | 小 |
| 密閉強制給排気式 | FF | 屋外(強制) | 屋外(強制) | 小 |
| 屋外式 | RF | 屋外 | 屋外 | なし(屋外設置) |
給排気方式の安全度ランキング(室内環境影響の小さい順):
RF式 > FF式 ≒ BF式 > FE式 > CF式 > 開放式
各方式の設置制限:
– 開放式: 換気必要、特定地下街・浴室不可
– CF式: 浴室不可、特定地下街設置不可
– BF/FF式: 設置場所制限が緩い(ほぼ屋内任意)
– RF式: 屋外設置のみ
主要な数値:
– 換気量: 燃焼に必要な空気量の40倍以上(換気の目安)
– 給排気部の口径: 機器の出力に応じる
消費機器科目では、機器の方式・設置基準・安全装置の作動原理の組み合わせで誤答が作られます。本章で出てきた数値・方式・原理を一覧で整理しておくと、選択肢の引っかけに気付きやすくなります。
🗒️ 3分で復習(章末まとめ)
🎯 全節 一言まとめ
- 節1-1 ガス機器の分類と法規制: ガス用品(ガス事業法)・特定ガス消費機器(特監法)・特定保守製品の区分と対象機器
- 節1-2 ガス機器の基本機構: ガス瞬間湯沸器の主な機構部:燃焼・点火・伝熱・安全・制御・給排気装置
- 節2-1 給排気方式の全体分類: 屋内設置の3区分(開放式・半密閉式・密閉式)と略号・屋外式の一覧
- 節2-2 開放式ガス機器の特徴と換気: 開放式の定義・該当機器・機械換気と自然換気の使い分け(6kW境界)
- 節2-3 半密閉式自然排気式(CF式)の特徴と設置: CF式の定義・ドラフト・逆風止め・排気筒各部の名称・設置12か条
- 節2-4 半密閉式強制排気式(FE式)の特徴: FE式の定義・特徴・排気筒設置制約の少なさ
- 節2-5 密閉式自然給排気式(BF式)の特徴: BF式の定義・燃焼室遮断・専用給気口不要・BF-W/C/D式の設置注意
- 節2-6 密閉式強制給排気式(FF式)の特徴: FF式の定義・設置自由度・排気筒外れ検知・FF-W/C/D式
- 節2-7 屋外式(RF式)の特徴: RF式の定義・メリット・設置方式(PS設置・壁貫通式等)
- 節2-8 給排気方式の変遷: 住宅気密化→換気方式の変遷:開放式→半密閉式CF/FE→密閉式BF/FF→屋外式RF
⚡ 全節 焦点ポイント
- 節1-1: ガス事業者は特定保守製品の制度において「関連事業者」と位置づけ(消費者の理解を増進・円滑な実施をサポート)。
- 節1-2: 本文の重要点を押さえる。
- 節2-1: 強制式(FE・FF)は送風機で排気するため排気筒トップの設置制約が少ない(風圧帯内も可)。
- 節2-2: ファンヒーターは開放式暖房機で不完全燃焼防止装置が搭載されているが、換気が必要。
- 節2-3: チャンバー設置方式(CF-C方式):給排気口が同一箇所で風圧がかかっても給排気バランスを保つ→中高層集合住宅向け。
- 節2-4: CF式排気筒の途中に排気用送風機を取り付ける方式もFE式に分類される。
- 節2-5: BF式は給気・排気が同一箇所にあるため風圧がかかっても給排気バランスを保てる。
- 節2-6: FF暖房機は気密性の高い部屋でも安全に使用できる(燃焼室が遮断・強制給排気)。
- 節2-7: 壁貫通形設置機器はBF式ガス機器の給排気トップ用外壁貫通部に設置されるがRF式に分類される。
- 節2-8: 本文の重要点を押さえる。
📝 関連過去問
この章の知識が問われる過去問題リスト(全85問)。
ℹ️ 乙種・甲種は別の試験です。同じ問番号(例: 基問10)であっても、乙種と甲種では出題される問題内容は異なります。各年度・種別ごとの本文は 乙種過去問 / 甲種過去問 ページから確認してください。
乙種(50問)
– 令和7年: 消問21 / 消問22 / 消問24 / 消問25 / 消問27
– 令和6年: 消問21 / 消問22 / 消問24 / 消問25 / 消問27
– 令和5年: 消問21 / 消問22 / 消問24 / 消問25 / 消問27
– 令和4年: 消問21 / 消問22 / 消問24 / 消問25 / 消問27
– 令和3年: 消問21 / 消問22 / 消問24 / 消問25 / 消問27
– 令和2年: 消問21 / 消問22 / 消問24 / 消問25 / 消問27
– 令和元年: 消問21 / 消問22 / 消問24 / 消問25 / 消問27
– 平成30年: 消問21 / 消問22 / 消問24 / 消問25 / 消問27
– 平成29年: 消問21 / 消問22 / 消問24 / 消問25 / 消問27
– 平成28年: 消問21 / 消問22 / 消問24 / 消問25 / 消問27
甲種(24問)
– 令和7年: 消問21 / 消問24 / 消問25
– 令和6年: 消問21 / 消問24 / 消問25
– 令和5年: 消問21 / 消問24 / 消問25
– 令和4年: 消問22 / 消問24 / 消問25
– 令和3年: 消問21 / 消問24 / 消問25
– 令和2年: 消問21 / 消問24 / 消問25
– 令和元年: 消問21 / 消問24
– 平成30年: 消問22 / 消問24 / 消問25
– 平成29年: 消問21
共通(11問)
– 令和6年: 消問1
– 令和5年: 消問1
– 令和4年: 消問1
– 令和3年: 消問1
– 令和2年: 消問1
– 令和元年: 消問1
– 平成30年: 消問1
– 平成29年: 消問1
– 平成28年: 消問1
– 平成27年: 消問1
– 平成26年: 消問1
