製造 第2章-1 LNGの受入・貯蔵・BOG処理設備

都市ガス製造の入口工程である、LNGの受入から貯蔵、BOG(ボイルオフガス)処理までを扱います。受入基地の構成、アンローディングアーム、緊急遮断システム、各種LNG貯槽の構造、BOG発生メカニズムと処理方法を整理します。

乙種・甲種兼用 / 製造第2章を分割した一部分

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📍 この章で学ぶこと

– 都市ガス製造プロセスの全体像(LNG気化・LPGエアー混合・購入ガス)

– LNG受入設備(アンローディングアーム・ESDS・ERS・リターンガスブロワ)

– LNG貯槽の構造比較(金属二重殻式・PC式・地下式・真空断熱式・常圧断熱式)

– BOG処理設備(BOG圧縮機3種類・BOG再液化装置)


1. 製造プロセス概要(LNG気化・LPGエアー混合・購入ガス)

重要度: 乙C / 🟦 甲B

🎯 一言で

都市ガス製造の基本プロセスはLNG気化プロセス・LPG/エアー混合プロセス・購入ガスプロセスの3種類。LNG受入基地は1次(タンカー受入)・2次(内航船受入)・サテライト(ローリー受入)の3段階構成。1次受入基地LNGを気化して都市ガスを製造する中核拠点。

📖 解説(乙種ベース)

都市ガス製造の基本プロセスはLNG気化プロセス・LPG/エアー混合プロセス・購入ガスプロセスの3種類。LNG受入基地は1次(タンカー受入)・2次(内航船受入)・サテライト(ローリー受入)の3段階構成。1次受入基地LNGを気化して都市ガスを製造する中核拠点。

製造プロセスの種類

LNG気化プロセス

 LNG受入基地でLNGを受け入れ、LNG貯槽に貯蔵し、LNG気化器で気化して都市ガスを製造する。

 必要に応じて熱量調整LPG添加等)を行い、付臭・計量して供給する。

LPG・エアー混合プロセス

 プロパン等のLPGを気化し、空気(エアー)と混合して都市ガスとする方式。

 海岸部から離れた製造所や小規模製造に用いられる。

③購入ガスプロセス

 天然ガス産地の近くに立地する製造所で、パイプラインで輸送された天然ガスを受け入れる方式。

LNG受入基地の種類と特徴

基地種別受入方法規模主な設備
1次受入基地LNGタンカー大規模アンローディングアーム・大型LNG貯槽・LNG気化器・BOG処理設備
2次受入基地内航船LNG運搬船)中規模LNG気化器・BOG処理設備
サテライト基地LNGローリー小規模加圧蒸発器・エアフィン式気化器(ポンプ不要・リターンガスブロワ不要)

サテライト基地の特徴(1次・2次基地との違い)

・受入:LNGローリーから加圧蒸発器でLNGを受け入れる

  (1次・2次基地のLNGポンプによる圧入と異なり、蒸発圧力を利用するためポンプ不要)

・リターンガスブロワ:不要(1次・2次基地はタンカー貯槽内圧を保つために必要)

・貯槽:真空断熱式円筒形(工場組立のため輸送制約あり・大型化不可)または常圧断熱式円筒形(現地組立・大型化可能)

・気化器:エアフィン式気化器(大気熱源・運転費低廉)を主に使用

🟦 甲種プラスα

甲種では「製造プロセス概要(LNG気化・LPGエアー混合・購入ガス)」の本文の概念をより深く理解した上で、論述問題への応用が問われます。本文の数値・設備名・原理をしっかり押さえてください。

⚡ 焦点ポイント

サテライト基地LNGローリーで受入・加圧蒸発器使用・ポンプ不要・リターンガスブロワ不要」は頻出。1次・2次・サテライトの違い(受入方法・設備構成)を対比して覚える。

📝 誤答パターン(過去問頻出+一般則)

  • 【最頻出】 サテライト基地は「ポンプ不要・リターンガスブロワ不要」が正解。「ポンプが必要」や「リターンガスブロワが必要」とする誤り選択肢に注意。
  • 「受入」「加圧蒸発器使用」「ポンプ不要」のいずれかが他の用語と入れ替えられる(類似名称の混同)
  • その他の傾向: 解説本文で太字のキーワードが類義語(似た用語・近い数値)に置き換えられる / 主語(誰が)・対象(何を)・条件のいずれかが入れ替えられる / 解説本文の太字キーワードが類似用語と置き換えられる / 節タイトルの主要語が類似名称と入れ替えられる

2. LNG受入設備(アンローディングアームESDSERS・リターンガスブロワ)

重要度: ★ 乙B / 🟦 甲A

🎯 一言で

LNG受入設備の主要機器:アンローディングアーム(スイベルジョイント・オーステナイト系SUS)、ESDS緊急遮断システム:ESD-1→ESD-2の2段階)、ERS緊急離脱装置:カプラー分離)、リターンガスブロワ(タンカー貯槽内圧維持・サージングなし要件)。サテライト基地はリターンガスブロワ不要。

📖 解説(乙種ベース)

LNG受入設備の主要機器:アンローディングアーム(スイベルジョイント・オーステナイト系SUS)、ESDS緊急遮断システム:ESD-1→ESD-2の2段階)、ERS緊急離脱装置:カプラー分離)、リターンガスブロワ(タンカー貯槽内圧維持・サージングなし要件)。サテライト基地はリターンガスブロワ不要。

LNG受入設備の全体構成

LNGタンカーからLNGを受け入れるための設備。

主要機器:アンローディングアーム緊急遮断システムESDS)、緊急離脱装置ERS)、リターンガスブロワ

アンローディングアーム(Unloading Arm)

LNGタンカーと岸壁配管をつなぐ可動式配管設備

・接続部には、アームの動きに対応できる「スイベルジョイント(回転継手)」を使用

・材質:オーステナイト系ステンレス鋼(低温での靭性確保・耐食性のため)

LNG用とリターンガス用の2種類がある

緊急遮断システムESDS:Emergency Shutdown System)

LNG受入中に異常が発生した場合に、LNGの流れを遮断して被害の拡大を防ぐシステム。

2段階の遮断手順:

①ESD-1(第1段階):LNG荷役ポンプの停止と荷役弁の閉止(流れを止める)

②ESD-2(第2段階):ESD-1の後、アンローディングアームと岸壁配管の接続を切り離す(ERSを動作させる)

緊急離脱装置ERS:Emergency Release System)

LNGタンカーが予期せず離桟した場合等にアンローディングアームを緊急に切り離す装置

・カプラー(連結器)で接続されており、緊急時にカプラー部分で切り離しを行う

・切り離し時に両側の弁が自動的に閉止される構造になっており、LNGの漏えいを最小限にする

リターンガスブロワ(Return Gas Blower)

・役割:LNGタンカーがLNGを荷揚げする際、タンカー貯槽内のガス圧が低下するのを防ぐため、

 基地のBOGボイルオフガス)をタンカー貯槽に送り込んで内圧を一定に保つ送風機

・要件:サージング(流量振動)が起こらないことが求められる

 (回転式スクリュー型はサージングなし。往復式もサージングなし。遠心式はサージングあり)

サテライト基地LNGローリーからの受入ではリターンガスブロワは不要

LNGタンカーの接続前準備:プレクール(事前冷却)

大口径配管を直接極低温LNGで冷却すると、配管上下の温度差によりボーイング現象が発生する。

このため低温ガス(プレクールガス)を送気してアンローディングアームや配管を予め冷却(プレクール)してから接続・荷揚げを行う。

🟦 甲種プラスα

甲種では「LNG受入設備(アンローディングアームESDSERS・リターンガスブロワ)」の本文の概念をより深く理解した上で、論述問題への応用が問われます。本文の数値・設備名・原理をしっかり押さえてください。

⚡ 焦点ポイント

ESDS:ESD-1→ESD-2の2段階」の順番と内容(1:荷役停止+弁閉止 / 2:アーム切り離し)は頻出。「リターンガスブロワのサージングなし要件」「サテライト基地はリターンガスブロワ不要」をセットで覚える。「アンローディングアームの材質はオーステナイト系SUS・スイベルジョイント使用」も確認。

📝 誤答パターン(過去問頻出+一般則)

  • 【最頻出】 ESDの順番を逆(ESD-2が先)にする誤り選択肢に注意。 「リターンガスブロワはタンカー貯槽の内圧を保つ」→「タンカーを空にするため」ではない。 「サテライト基地はリターンガスブロワが必要」→誤り(不要)。 ERSは「タンカーが安全に離桟するための装置」ではなく「予期せぬ離桟に対応する安全装置」。
  • 【最頻出】 ESDの順番を逆(ESD-2が先)にする誤り選択肢に注意。 「リターンガスブロワはタンカー貯槽の内圧を保つ」→「タンカーを空にするため」ではない。 「サテライト基地はリターンガスブロワが必要」→誤り(不要)。 ERSは「タンカーが安全に離桟するための装置」ではなく「予期せぬ離桟に対応する安全装置」。
  • その他の傾向: 解説本文で太字のキーワードが類義語(似た用語・近い数値)に置き換えられる / 主語(誰が)・対象(何を)・条件のいずれかが入れ替えられる / 解説本文の太字キーワードが類似用語と置き換えられる / 節タイトルの主要語が類似名称と入れ替えられる

3. LNG貯槽(各種タンク構造比較:金属二重殻式・PC式・地下式・真空断熱式・常圧断熱式)

重要度: ★ 乙B / 🟦 甲A

🎯 一言で

LNG貯槽は5種類:①金属二重殻式平底円筒形(内槽9%Ni鋼/Al合金・外槽炭素鋼・内外槽間=断熱材+窒素・防液堤あり)②PC式平底円筒形(防液堤をPCで一体化・ポンプ貯槽内)③地下式メンブレン型(防液堤なし・SUSメンブレン・コルゲーション加工)④真空断熱式円筒形(サテライト・内外槽間=断熱材+真空・工場組立→輸送制約・容量制限)⑤常圧断熱式円筒形(サテライト・内外槽間=断熱材+窒素・現地組立→大型化可能)

📖 解説(乙種ベース)

LNG貯槽は5種類:①金属二重殻式平底円筒形(内槽9%Ni鋼/Al合金・外槽炭素鋼・内外槽間=断熱材+窒素・防液堤あり)②PC式平底円筒形(防液堤をPCで一体化・ポンプ貯槽内)③地下式メンブレン型(防液堤なし・SUSメンブレン・コルゲーション加工)④真空断熱式円筒形(サテライト・内外槽間=断熱材+真空・工場組立→輸送制約・容量制限)⑤常圧断熱式円筒形(サテライト・内外槽間=断熱材+窒素・現地組立→大型化可能)

LNG貯槽の種類と構造比較

■①金属二重殻式平底円筒形(Metal Double Containment Tank)

構造:

・内槽:9%ニッケル鋼またはアルミニウム合金(低温靭性確保)

・外槽:炭素鋼

・内外槽間:断熱材(パーライト等)+窒素ガス封入(酸素不在・可燃物爆発防止)

ブリージングタンク:内外槽間の窒素ガスの圧力を調整するタンク

・防液堤(セカンダリーコンテインメント):内槽から漏えいしたLNGを堰き止める外部堤

・ポンプ:貯槽外に設置

■②PC式(プレストレストコンクリート式)平底円筒形

構造:

・プレストレストコンクリート(PC)製外槽が防液堤を一体化した構造

・内槽:9%ニッケル鋼またはアルミニウム合金

・ポンプ:貯槽内に設置(金属二重殻式との違い)

・防液堤がPC外槽と一体のため、金属二重殻式に比べて設置面積が小さい

■③地下式(メンブレン式コンクリート貯槽)

構造:

・地下に構築したコンクリート製の躯体内に設置

・内面:ステンレス薄板メンブレン(断熱材に密着して熱収縮を吸収するコルゲーション加工あり)

・防液堤:不要(地下式のため)

・特徴:地震や津波に強い。都市部など設置面積が限られる場所に適する

■④真空断熱式円筒形(サテライト基地用)

構造:

・内槽:ステンレス鋼(SUS)

・内外槽間:断熱材+真空(高い断熱性能)

・製造:工場で一体組立 → 輸送制約があり大型化不可(容量に制限)

■⑤常圧断熱式円筒形(サテライト基地用)

構造:

・内外槽間:断熱材+窒素(真空断熱式に比べ断熱性能は若干劣る)

・製造:現地組立 → 輸送制約なし・大型化可能

構造比較まとめ

種類内槽材料内外槽間防液堤ポンプ位置特徴
金属二重殻式9%Ni鋼/Al合金断熱材+窒素別途設置槽外標準的大型タンク
PC式9%Ni鋼/Al合金断熱材+窒素PC外槽一体槽内設置面積小
地下式メンブレンSUSメンブレンコンクリート不要槽内都市部・耐震性高
真空断熱SUS断熱材+真空不要槽内サテライト・容量制限
常圧断熱SUS断熱材+窒素不要槽内サテライト・大型化可

🟦 甲種プラスα

甲種では「LNG貯槽(各種タンク構造比較:金属二重殻式・PC式・地下式・真空断熱式・常圧断熱式)」の本文の概念をより深く理解した上で、論述問題への応用が問われます。本文の数値・設備名・原理をしっかり押さえてください。

⚡ 焦点ポイント

「金属二重殻式:内外槽間は断熱材+窒素・外側に防液堤」「地下式:防液堤不要・SUSメンブレン・コルゲーション加工」「真空断熱式:工場組立・輸送制約・容量制限」「常圧断熱式:現地組立・大型化可能」の4点が頻出。PC式の「防液堤とPC外槽が一体」も確認。

📝 誤答パターン(過去問頻出+一般則)

  • 【最頻出】 「真空断熱式は大型化できる」→誤り(工場組立のため輸送制約があり容量制限がある)。 「地下式には防液堤が必要」→誤り(地下式は防液堤不要)。 「金属二重殻式のポンプは槽内」→誤り(槽外)。PC式・地下式・サテライト用は槽内。 「内外槽間の窒素」は酸素を排除して爆発を防ぐ目的(真空断熱式は断熱材+真空で窒素でない)。
  • 「工場組立」「輸送制約」「容量制限」のいずれかが他の用語と入れ替えられる(類似名称の混同)
  • その他の傾向: 解説本文で太字のキーワードが類義語(似た用語・近い数値)に置き換えられる / 主語(誰が)・対象(何を)・条件のいずれかが入れ替えられる / 解説本文の太字キーワードが類似用語と置き換えられる / 節タイトルの主要語が類似名称と入れ替えられる

4. BOG処理設備(BOG圧縮機3種類比較・BOG再液化装置)

重要度: ★ 乙A / 甲A

🎯 一言で

BOGボイルオフガス)は貯槽内の入熱で発生し、貯槽内圧上昇を防ぐためBOG圧縮機で処理する。圧縮機3種類:往復式(レシプロ:サージングなし・スナッバタンク必要・効率高・振動大)、遠心式(ターボ型:サージングあり・低圧大容量・動力費大・振動小)、回転式スクリュー型(サージングなし・容量連続調整可・BOG0℃以上加熱後圧縮)。BOG再液化装置:直接混合方式(電力削減効果あり・LNG濃縮対策に無効)と間接熱交換方式(濃縮対策有効)。

📖 解説(乙種ベース)

BOGボイルオフガス)は貯槽内の入熱で発生し、貯槽内圧上昇を防ぐためBOG圧縮機で処理する。圧縮機3種類:往復式(レシプロ:サージングなし・スナッバタンク必要・効率高・振動大)、遠心式(ターボ型:サージングあり・低圧大容量・動力費大・振動小)、回転式スクリュー型(サージングなし・容量連続調整可・BOG0℃以上加熱後圧縮)。BOG再液化装置:直接混合方式(電力削減効果あり・LNG濃縮対策に無効)と間接熱交換方式(濃縮対策有効)。

BOG(Boil Off Gas)の発生と処理

BOGとは:LNG貯槽内で外部からの入熱により一部のLNGが蒸発して発生するガス

・発生量はLNG貯槽の基数とLNG受入配管の長さに依存する

BOGをそのままにすると貯槽内圧が上昇するため、BOG圧縮機を使用して昇圧し都市ガス系統に組み込む

BOG圧縮機3種類の特徴比較

■往復式(レシプロ式)圧縮機

・動作:ピストンの往復運動によりガスを圧縮

・サージング:発生しない

・容量調整:段階的(アンローダー弁・クリアランス弁使用)

・スナッバタンク:必要(ピストン往復による脈動抑制のためのクッション用タンク)

・特徴:ガス流量は送出圧力の変化があってもあまり変わらない。吐出管を絞ると圧力上昇するため安全装置が必要

・効率:高い(吐出圧力が異常低下時以外)

・動力費:小(効率が高いため)

・振動:大

・設備費:大

・低温仕様:有

・駆動:回転数の低い極数の多い同期電動機と直結または減速装置を使用

■遠心式(ターボ型)圧縮機

・動作:羽根車(インペラ)の回転によりガスに遠心力を与えて圧縮

・サージング:発生する(吐出口を絞りすぎるとサージングが起こる可能性あり)

・容量調整:弁操作で比較的容易

・スナッバタンク:不要

・特徴:ガス比重にほぼ比例して圧力が上昇。所要動力は吸入ガス質量流量に比例

・効率:低い(定格点以外の部分負荷では効率が低い)

・動力費:大(効率が低いため)

・振動:小

・設備費:中

・低温仕様:有

・適用:低圧・大容量用に使用

・駆動:誘導電動機と直結または増速装置を使用

■回転式スクリュー型圧縮機

・動作:M/F(メス・オス)ロータの噛み合いによりガスを圧縮

・サージング:発生しない

・容量調整:スライド弁操作により連続調整可(往復式・遠心式より優れる)

・スナッバタンク:不要

・特徴:ガス流量は送出圧力が変化しても広範囲にわたりほぼ一定

  → BOGは低温のため、熱交換器により0℃以上に加熱してから圧縮する(低温仕様ではない)

・効率:高い(ターンダウン50%以上の場合)

・動力費:中(BOGの加温器が必要なため)

・振動:小

・設備費:中

・低温仕様:無(BOG0℃以上に加熱後に圧縮)

・駆動:誘導電動機と直結使用、場合によっては増速装置使用

3種類比較まとめ

項目往復式遠心式回転式スクリュー型
サージングなしありなし
容量調整段階的比較的容易連続調整可
スナッバタンク必要不要不要
効率高い低い高い(TD50%以上)
動力費
振動
低温仕様無(0℃以上に加熱)

BOG再液化装置

BOGを再びLNGに液化してタンクに戻す装置。直接混合方式と間接熱交換方式がある。

①直接混合方式:

・昇圧したBOGLNGと直接混合して再液化する方式

・電力削減効果はある

LNG貯槽内のLNGの濃縮対策には有効でない(BOGが混合されるため)

②間接熱交換方式:

・昇圧したBOGLNGの冷熱により熱交換器で再液化させる方式

・再液化したBOGを貯槽に戻す方式は濃縮対策に有効

⚡ 焦点ポイント

最頻出:「往復式はサージングなし・スナッバタンク必要」「遠心式はサージングあり・低圧大容量」「回転式スクリュー型はサージングなし・連続調整可・BOG0℃以上に加熱」。 / 「BOG再液化直接混合方式は電力削減効果あるが濃縮対策に無効」も頻出。

📝 誤答パターン(過去問頻出+一般則)

  • 【最頻出】 ■「往復式はサージングが発生する」→誤り(サージングなし)。 ■「遠心式のスナッバタンクが必要」→誤り(不要)。スナッバタンクは往復式のみ。 ■「回転式スクリュー型は低温仕様あり」→誤り(低温仕様なし・BOGを0℃以上に加熱して使用)。 ■「BOG再液化直接混合方式は濃縮対策に有効」→誤り(有効でない)。
  • 【最頻出】 ■「往復式はサージングが発生する」→誤り(サージングなし)。 ■「遠心式のスナッバタンクが必要」→誤り(不要)。スナッバタンクは往復式のみ。 ■「回転式スクリュー型は低温仕様あり」→誤り(低温仕様なし・BOGを0℃以上に加熱して使用)。 ■「BOG再液化直接混合方式は濃縮対策に有効」→誤り(有効でない)。
  • 「以上」が「未満」に書き換えられる(方向の逆転)
  • 「低圧」が「高圧」に書き換えられる(方向の逆転)
  • 「直接」が「間接」に書き換えられる(方向の逆転)
  • その他の傾向: 主語(誰が)・対象(何を)・条件のいずれかが入れ替えられる/数値・用語が類似のものに差し替えられる

🗒️ 3分で復習(章末まとめ)

🎯 全節 一言まとめ

  • 節1 製造プロセス概要(LNG気化・LPGエアー混合・購入ガス): 都市ガス製造の基本プロセスはLNG気化プロセス・LPG/エアー混合プロセス・購入ガスプロセスの3種類。LNG受入基地は1次(タンカー受入)・2次(内航船受入)・サテライト(ローリー受入)の3段階構成。1次受入基地LNGを気化して都市ガスを製造する中核拠点。
  • 節2 LNG受入設備(アンローディングアーム・ESDS・ERS・リターンガスブロワ): LNG受入設備の主要機器:アンローディングアーム(スイベルジョイント・オーステナイト系SUS)、ESDS緊急遮断システム:ESD-1→ESD-2の2段階)、ERS緊急離脱装置:カプラー分離)、リターンガスブロワ(タンカー貯槽内圧維持・サージングなし要件)。サテライト基地はリターンガスブロワ不要。
  • 節3 LNG貯槽(各種タンク構造比較:金属二重殻式・PC式・地下式・真空断熱式・常圧断熱式): LNG貯槽は5種類:①金属二重殻式平底円筒形(内槽9%Ni鋼/Al合金・外槽炭素鋼・内外槽間=断熱材+窒素・防液堤あり)②PC式平底円筒形(防液堤をPCで一体化・ポンプ貯槽内)③地下式メンブレン型(防液堤なし・SUSメンブレン・コルゲーション加工)④真空断熱式円筒形(サテライト・内外槽間=断熱材+真空・工場組立→輸送制約・容量制限)⑤常圧断熱式円筒形(サテライト・内外槽間=断熱材+窒素・現地組立→大型化可能)
  • 節4 BOG処理設備(BOG圧縮機3種類比較・BOG再液化装置): BOGボイルオフガス)は貯槽内の入熱で発生し、貯槽内圧上昇を防ぐためBOG圧縮機で処理する。圧縮機3種類:往復式(レシプロ:サージングなし・スナッバタンク必要・効率高・振動大)、遠心式(ターボ型:サージングあり・低圧大容量・動力費大・振動小)、回転式スクリュー型(サージングなし・容量連続調整可・BOG0℃以上加熱後圧縮)。BOG再液化装置:直接混合方式(電力削減効果あり・LNG濃縮対策に無効)と間接熱交換方式(濃縮対策有効)。

⚡ 全節 焦点ポイント

  • 節1: 「サテライト基地LNGローリーで受入・加圧蒸発器使用・ポンプ不要・リターンガスブロワ不要」は頻出。1次・2次・サテライトの違い(受入方法・設備構成)を対比して覚える。
  • 節2: 「ESDS:ESD-1→ESD-2の2段階」の順番と内容(1:荷役停止+弁閉止 / 2:アーム切り離し)は頻出。「リターンガスブロワのサージングなし要件」「サテライト基地はリターンガスブロワ不要」をセットで覚える。「アンローディングアームの材質はオーステナイト系SUS・スイベルジョイント使用」も確認。
  • 節3: 「金属二重殻式:内外槽間は断熱材+窒素・外側に防液堤」「地下式:防液堤不要・SUSメンブレン・コルゲーション加工」「真空断熱式:工場組立・輸送制約・容量制限」「常圧断熱式:現地組立・大型化可能」の4点が頻出。PC式の「防液堤とPC外槽が一体」も確認。
  • 節4: 最頻出:「往復式はサージングなし・スナッバタンク必要」「遠心式はサージングあり・低圧大容量」「回転式スクリュー型はサージングなし・連続調整可・BOG0℃以上に加熱」。 / 「BOG再液化直接混合方式は電力削減効果あるが濃縮対策に無効」も頻出。

📝 関連過去問

この章の知識が問われる過去問題リスト(全21問)。

ℹ️ 乙種・甲種は別の試験です。同じ問番号(例: 基問10)であっても、乙種と甲種では出題される問題内容は異なります。各年度・種別ごとの本文は 乙種過去問 / 甲種過去問 ページから確認してください。

乙種(11問)

令和7年: 製問2

令和6年: 製問2

令和5年: 製問2

令和4年: 製問2

令和3年: 製問2

令和2年: 製問2

令和元年: 製問2

平成30年: 製問2

平成29年: 製問2 / 製問7

平成28年: 製問2

甲種(10問)

令和7年: 製問2

令和6年: 製問2

令和5年: 製問2

令和4年: 製問2

令和3年: 製問2

令和2年: 製問2

令和元年: 製問2

平成30年: 製問2

平成29年: 製問2 / 製問7