この教材は旧サイト「ガス主任ハック」(〜2026年5月)で公開していた解説を、2026年7月時点の法令に合わせて更新のうえ再掲載しています。
解説消費機器 part5ガス冷暖房機
ガスの冷暖房設備
吸収式
- 吸収冷温水機、吸収冷凍機、吸収ヒートポンプ
圧縮式
- GHP(ガスエンジンヒートポンプ)
吸収式
仕組み(単効用吸収冷凍サイクル)
- 蒸発→吸収→再生→凝縮のサイクルを繰り返す
- 冷媒は水、冷媒蒸気は水蒸気、吸収剤は臭化リチウム水溶液
各工程
- 蒸発器:冷媒が蒸発するときの潜熱を利用して冷水が作られる
- 吸収器:蒸発器で作られた冷媒蒸気を吸収液に吸収させる
- 再生器:冷媒を吸収した吸収液を加熱して濃縮する
- 凝縮器:再生器から送られた冷媒蒸気を冷却して液体(水)に戻す
仕組み(二重効用吸収冷凍サイクル)
- 単効用吸収冷凍サイクルに、高温再生器をもう一つ加えたもの
- 高温再生器で発生した冷媒の凝縮熱を低温再生器で加熱に利用
- 単効用に比べて冷却水に捨てられる熱の比率が小さく、COPは約2倍
冷凍機に関する係数
- COP(冷凍機の運転性能を表す)=冷凍能力(kW)/ガス加熱量(kW)
- 1冷凍トン(冷凍機の能力を表す):0℃の水1トンを24時間で0℃の氷にするために取り去る熱量
吸収冷凍機・吸収冷温水機
- フロンを使用しない空調方式・低NOX
- 運転にボイラー技士等の資格者が不要
- 吸収冷温水機はガスを加熱源とするもの(二重効用型、三重効用型)と、コージェネレーションシステム等からの廃熱を加熱源とするものがある
GHP(ガスエンジンヒートポンプ)
- ガスエンジンによる冷媒蒸気圧縮サイクルを利用した冷暖房システム
- 電力の夏期ピーク需要抑制に貢献できる機器として開発
- 投入するガスの熱量を上回る冷暖房能力を得ることができる
- 冷媒はフロン
構成部品
蒸発器・凝縮器・圧縮機・膨張弁・四方(切替)弁・レシーバータンク
- 膨張弁:フロン液が蒸発しやすいように減圧する弁
- 四方(切替)弁:冷暖房の切り替えのために用いる弁
- レシーバータンク:凝縮器で液化した冷媒を一時貯蔵する容器
仕組み(冷房サイクル)
各工程
- 圧縮機:ガスエンジンによりコンプレッサーで冷媒を圧縮
- 凝縮器:室外機内の熱交換器で凝縮熱を出して液化
- 膨張弁:膨張弁で膨張
- 蒸発器:室内機内の熱交換器で室内空気から熱を奪って蒸発(冷房効果)
仕組み(暖房サイクル)
各工程
- 圧縮機:ガスエンジンによりコンプレッサーで冷媒を圧縮
- 凝縮器:室内機内の熱交換器で凝縮熱を出して液化(暖房効果)
- 膨張弁:膨張弁で膨張
- 蒸発器:室外機内の熱交換器で外気から熱を奪って蒸発
※1台の室外機で冷房と暖房とを同時に行うことができるものがある
手を動かす一問一答(旧サイトのミニテストより)
