この教材は旧サイト「ガス主任ハック」(〜2026年5月)で公開していた解説を、2026年7月時点の法令に合わせて更新のうえ再掲載しています。
解説製造 part1 都市ガスの原料
LNG(液化天然ガス)
- メタンを主成分とした炭化物の混合物。
・沸点:-160℃
・常温では空気より軽いが、約-110℃以下の低温では空気より重くなる。
常温で地表面に流出した場合、瞬時に気化して白い霧が発生する。
(可燃性混合気なので、白い霧は危険域の存在範囲を示す。) - プール燃焼
・漏洩した気体が着火し、液表面で燃焼すること
・消火には粉末消火剤を用いる。
※注水を行ってはならない。

- LNGを扱う機器は、低温靭性に優れた材料を用いる。
BOG:ボイルオフガス
- LNGの貯蔵中に外部からの入熱により、沸点の低いメタンを主成分としたBOGが発生し、メタン以外の成分の濃度が高まる。
ロールオーバー
- LNG貯槽内で、異種LNGの密度差によって層を形成することがある(層状化)。 一度層状化すると、上層は入熱によりBOGが発生し液密度が上昇し、下層は温度上昇により液密度が低下する。このまま液密度が同等以上になると、液層が反転し、急激な混合が起こる。

ロールオーバーを防ぐため、高さ方向の密度分布を管理する必要がある。
また、移送や攪拌により、層状化を解消させる。
その他留意事項
- ※混合しないよう注意!
べーパーロック
- 急激な圧力低下や温度上昇により、液体が配管内部で気化して溜まり、ポンプ等に吸い込まれて液送できなくなる現象。
キャビテーション
- 局部的に低圧部が生じると、液体が気化して蒸気の細かい気泡が発生すること。ポンプの破損にもつながる。
ボーイング
- 配管を急激に冷却すると、部分的な温度差により、配管が弓状に変形すること。
液封
- バルブを閉じた際など、配管の閉ざされた部分に液体が充満すること。温度上昇した際に、内部の圧力が上昇し、フランジ等の弱い部分が破壊される恐れがある
水和物
- 液化ガスは水と反応すると水和物を形成する。LNG中に含まれているとラインの閉塞等が起こる可能性があるため、設備は十分に乾燥させてから取り扱う。
バイオガス
- バイオマスを原料に製造されるガス。
- ライフサイクルの中で二酸化炭素を増加させないカーボンニュートラルな再生可能エネルギーとして現在注目されている。
- 発生量は季節や時間によって変動することを考慮する必要がある。
手を動かす一問一答(旧サイトのミニテストより)


