基礎 part3 化学反応

この教材は旧サイト「ガス主任ハック」(〜2026年5月)で公開していた解説を、2026年7月時点の法令に合わせて更新のうえ再掲載しています。
解説基礎 part3 化学反応

化学反応

  • 化学反応―化学物質が別の化学物質へと変化すること
  • 分子・原子の衝突や光の吸収によって起こる
  • 酸化反応
    物質が電子を失う反応
    物質が酸素と化合する反応
    物質から水素を取り去る反応
  • 還元反応
    物質が電子を受け取る反応
    物質が酸素を奪われる反応
    物質が水素と化合する反応

燃焼反応

  • 燃焼反応
    可燃物質と酸素の反応のうち、発熱や発光を伴う反応

反応熱

  • 反応熱
    化学反応に伴って出入りする熱
  • 反応に伴う熱は、反応の初めと終わりの条件のみで決まり、途中の経路には無関係。(ヘスの法則
  • 定圧での反応熱=エンタルピーの変化
  • 定容での反応熱=内部エネルギーの変化
  • 化合物1モルが完全燃焼するときの熱を燃焼熱という

化学平衡

  • 反応の平衡時には、順方向の反応速度と逆方向の反応速度が等しい
  • 平衡時に反応物と生成物の構成比が見かけ上変化しない

ル・シャトリエの原理

  • ル・シャトリエの原理-平行移動の法則
  • 平衡状態にある反応にある変化を与えると、その変化を打ち消す方向に反応が進む
    温度を上げると、熱を吸収する方向
    圧力を上げると、体積が減少する方向
    ある物質の濃度を増やすと、その物質が減少する方向
  • 触媒は平衡移動には無関係

反応速度

  • 反応速度
    特定物質の濃度が変化する速度
  • 温度の上昇により、反応速度も増大
  • 温度一定のもとでは、
    一次反応の反応速度は反応物質の濃度に比例する
    反応速度定数は、その反応に固有の定数
  • アレニウスの式に基づけば、反応速度定数と絶対温度の逆数は直線関係にある
    活性化エネルギーを求めることができる

半減期

  • 半減期
    反応物質の濃度が半分になるのに要する時間
  • 一次反応の半減期は初濃度に無関係

触媒

  • 触媒
    微量で、反応に必要な活性化エネルギーを減少させ、反応を促進させる物質。
  • 自発的に起こらない方向の反応を起こすことはできない
  • 触媒は平衡状態を変えることはない
  • 均一触媒反応:触媒と反応物質が同じ相にある反応。
    不均一触媒反応:触媒と反応物質が異なる相にある反応

電気化学反応

  • 電気化学反応
    電子を放出する反応と、電子を受けとる反応を別の場所で行わせ、電子の授受によって全体の反応を行う化学反応
    アノード:電子を放出する反応
    カソード:電子を受けとる反応
  • 物質の持つ自由エネルギーを直接電気として取り出せる。
  • 外部から電気を与えることにより、逆方向の反応を起こすことができる
    水の電気分解は、水素の燃焼反応の逆反応

電池

  • 電池の構成
    電解質、アノード、カソードで構成される。
  • 電解質
    溶液中に溶解したとき、陽イオン、陰イオンに解離する化学物質。
  • 一次電池―放電はできるが充電はできない電池
    マンガン乾電池、アルカリ乾電池、ニッケル乾電池など
  • 二次電池―充電により繰り返し使用できる電池
  • 燃料電池―水素と酸素の電気化学的な反応により、継続的に発電できる電池

燃料電池

  • 燃料電池は、一般的な電池と同様、電解質、アノード、カソードで構成される
  • 固体高分子燃料電池、リン酸形燃料電池、溶融炭酸塩形燃料電池、個体酸化物形燃料電池等の種類がある

電極電位

  • 電極電位
    電極電解質溶液との間の電位差
    (Cu)の標準電極電位は、亜鉛(Zn)より高い
  • 標準電極電位が高い金属は、イオン化傾向が小さい
  • 二種類の金属の内、標準電極電位が高い金属が、電池ではプラス側の電極となる
  • 燃料電池の理論起電力は熱力学的に求められる
  • 燃料電池の電池効率低下の要因
    濃度分極
    電極と電解質界面付近の燃料不足による電圧低下
    オーム損失
    電池の内部抵抗による電圧低下で、電流に比例する

標準反応熱

標準反応熱=反応熱の右辺(生成系)の標準生成熱の和ー反応式の左辺(反応熱)の標準生成熱の和
※単体ガス(H2、O2など)の標準生成熱=
メタン(CH4)の場合

※標準反応熱→CH4:-75kJ/mol  HO:-285kJ/mol  CO2:-390kJ/mol  H2:0kJ/mol

化学反応式 CH4 + 2O2 → CO2 + 2HO
      左辺(反応系)  右辺(生成系)

標準反応熱={(1×-390)+(2×-285)} - {(1×-75)+(2×0)}
       右辺(生成系)の標準生成熱の和    -  左辺(反応系)の標準生成熱の和

=(-960)-(-75)

-885

ル・シャトリエの原理

  • 平衡状態にある反応にある変化を与えると、その変化を打ち消す方向に反応が進む
  • 温度を上げると、熱を吸収する方向
  • 圧力を上げると、体積が減少する方向
  • ある物質の濃度を増やすと、その物体が減少する方向
温度の変化
  • 発熱反応なのか、吸熱反応なのかを確認

 CO + H2O ⇄ CO2 + H2  発熱反応

CH4 + H2O ⇄ CO + 3H2  吸熱反応
※ガス主で出てくる化学反応で吸熱反応は基本的にこれのみ。これ以外は発熱反応だと思っていよい

  • 発熱反応の場合、温度を上げると左方向へ、
    吸熱反応の場合、温度を上げると右方向へ反応が進む
圧力の変化

反応式の物質のモル数を確認(1は省略されている)

CH4 + H2O ⇄ CO + 3H2
モル数 1    1   1    3
左辺のモル数2、右辺のモル数4
圧力を上げると左方向(モル数を下げる方向)反応が進む

水蒸気量の変化

反応式中のH2Oを確認

CO + H2O ⇄ CO2 + H2
水蒸気比率を上げるとH2Oの分圧が減る方向(左)へ反応が進む

半減期
  • 半減期
    反応物質の濃度が半分になるのに要する時間
  • 半減期を3回繰り返すと1/8(1/2×1/2×1/2)4回繰り返すと1/16(1/2×1/2× 1/2×1/2)になる
    ではなく、累乗
手を動かす一問一答(旧サイトのミニテストより)
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