供給 第8章 維持管理

導管の漏えい検査(頻度・方法・ガス検知器)、漏えい原因、更生修理工法、他工事管理(情報把握・調査・事前協議・保安措置・立会)までを扱います。論述で「他工事損傷防止」がほぼ毎年出題。

乙種甲種兼用 / 全8節 / 学習目安: 30〜60分

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📍 はじめに

導管は埋設後も無事故ではいられません。漏えい検査で異常を早期発見し、他工事で傷つけないよう管理し、老朽管は更生修理する。この章では維持管理の3本柱を学びます。


📍 この章で学ぶこと(3ブロック・全8節)

各節の重要度を 乙種 / 甲種 で並べて表示します。

🟦 = 甲種で重要度が乙種より上がる節 / ★ = 重要度A節

ブロック1: 漏えい検査

タイトル
2-1漏えい検査の頻度と検査方法C🟦 B
2-2ガス検知器4種の原理・特性比較★A★A
2-3維持管理用検査装置(甲種対象)C🟦 B

ブロック2: 漏えい原因と修理

タイトル
3-1漏えいの原因と経年管対策BC
3-2更生修理工法の種類と適用C🟦 ★A

ブロック3: 他工事管理

タイトル
4-1他工事管理(情報把握・導管調査・事前協議)★A★A
4-2他工事保安措置(移設・管種変更・防護:つり防護・受け防護)C🟦 B
4-3他工事立会・巡回・保安協定BB

📚 テキスト解説

各節は次の構成で進みます。

– 🎯 一言で

– 📖 解説(乙種ベース)

– 🟦 甲種プラスα(必要な節のみ)

– ⚡ 焦点ポイント

– 📝 過去問のひっかけ例


2-1. 漏えい検査の頻度と検査方法

重要度: 乙C / 🟦 甲B

🎯 一言で

本支管高圧1年・中低圧4年 / 供内管4年 / 特定地下街等供内管1年 / 検査方法:ボーリング・地表空気吸引・圧力保持

📖 解説(乙種ベース)

本支管高圧1年・中低圧4年 / 供内管4年 / 特定地下街等供内管1年 / 検査方法:ボーリング・地表空気吸引・圧力保持

漏えい検査の法定頻度(技省令51条)

本支管

高圧   :1年に1回以上

中圧低圧:4年に1回以上

供内管(一般物件):4年に1回以上

■特定地下街又は特定地下室等への供内管:1年に1回以上

定期自主検査

高圧導管及び高圧整圧器は、定期に自主検査を行うことが法で定められている。

漏えい検査方法

①ボーリング:導管の路線上に小さい穴をあけ、その穴に管を立ててガス検知器又は臭気により漏えいの有無を検査。

 → 埋設本支管の法定漏えい検査には検知管式ガス検知器は使用できない

②地表の空気吸引:導管の路線上の空気を連続して吸引し、水素炎イオン化式(FID)または半導体式ガス検知器で漏えい確認。

③圧力保持:ガスの流入を遮断し規定の保持時間以上保持し、圧力降下の有無を確認。

点検(本支管

共同溝・架管(漏え状況・塗覆装伸縮継手・バルブ)

緊急ガス遮断装置:年1回以上の外観点検・機能点検(瞬時に閉動作・確実に遮断)

昇圧供給装置:14月に1回以上(外観・性能・機能・ガス中水分の確認)

🟦 甲種プラスα

甲種では「漏えい検査の頻度と検査方法」の本文の概念をより深く理解した上で、論述問題への応用が問われます。本文の数値・原理をしっかり押さえてください。

⚡ 焦点ポイント

高圧1年・中低圧4年・特定地下街供内管1年」の数値が頻出。「埋設本支管の法定検査に検知管式ガス検知器は使用不可」も重要。

📝 誤答パターン(過去問頻出+一般則)

  • 【最頻出】 「高圧導管の漏えい検査は漏えいの履歴に関係なく定期検査を実施する」が正しい。漏えい実績がなくても検査は必須。
  • 類似した用語・設備・概念が入れ替えられる(例: 同じカテゴリ内の別装置名・別物質名に置換)
  • 増加/減少、高い/低い、〜以上/〜以下など方向や大小関係が逆転される
  • 条文番号・期日・閾値となる数値が近い別の値に書き換えられる
  • 単位換算(℃↔K、kPa↔Pa、ゲージ圧↔絶対圧 等)が要求される問題で換算漏れ
  • 計算式の係数(1/2、1/3、π/4等)を別の値に置換、または指数を取り違えた選択肢
  • その他の傾向: 主語(誰が)・対象(何を)・条件のいずれかが入れ替えられる/数値・用語が類似のものに差し替えられる

2-2. ガス検知器4種の原理・特性比較

重要度: ★ 乙A / 甲A

🎯 一言で

識別型(電気抵抗×温度比例・選択性可) / FID(炭化水素のみ・1ppm・H₂/CO不可) / 半導体式(低濃度有効・可燃性以外も可・濃度測定不向き) / サーミスタ(熱伝導度差・0〜100%測定可)

📖 解説(乙種ベース)

識別型(電気抵抗×温度比例・選択性可) / FID(炭化水素のみ・1ppm・H₂/CO不可) / 半導体式(低濃度有効・可燃性以外も可・濃度測定不向き) / サーミスタ(熱伝導度差・0〜100%測定可)

識別型ガス検知器(接触燃焼式

原理:電気抵抗が温度に比例する性質を利用。コイル状フィラメントに電流を流して加熱し、可燃性ガスと酸素が反応→反応熱でフィラメント温度上昇→抵抗変化から濃度を検知。

特性:すべての可燃性ガスを検知可能。選択性はないが検知エレメントの温度を変えることでメタン選択性も可能。LEL50%以内でほぼ同感度。

用途:ガス漏れ箇所の詳細調査・ガス置換の確認。

水素炎イオン化式ガス検知器FID

原理:水素炎の中に炭化水素が入ると炎の電気伝導度が増大する現象を利用。

特性:検知対象成分は炭化水素に限られ無機化合物(H₂・CO・N₂等)は検出不可。最高感度(原理的に1ppmの検知可能)。

用途:高感度のため地中埋設管のガス漏えい調査に使用。

半導体式ガス検知器

原理:半導体の電導度が雰囲気ガスの吸着によって変化することを利用。燃焼反応を利用しないので可燃性ガスでなくても検知可能。

特性:微ガスの検知に非常に有効(0〜2000ppmで直線性良)。ただしやや濃度が高くなると感度が鈍くなるためガス濃度測定用として不向き。

用途:家庭用ガス警報器・地中埋設管のガス漏えい調査。

サーミスタ式ガス検知器(熱伝導式)

原理:ガスと空気の熱伝導度が異なることを測定原理とする。

特性:空気と熱伝導度が異なるガスであればすべて検出(可燃性以外も含む)。測定範囲0〜100%(燃焼反応不要のため爆発危険なし)。

用途:ガスの濃度測定・新設管等のガスへの置換の確認・地中埋設管のガス漏えい調査。

⚡ 焦点ポイント

FID→炭化水素のみ・H₂/CO検知不可」「半導体→可燃性以外も検知・低濃度有効・濃度測定不向き」「サーミスタ→熱伝導度差・0〜100%測定可」「識別型→選択性なし(温度調整でメタン選択可)」の4分類を整理。

📝 誤答パターン(過去問頻出+一般則)

  • 【最頻出】 「半導体式ガス検知器は可燃性であることに限定されない」が正しい。FIDはH₂の検知ができない(炭化水素のみ)という点も引っ掛けで出題される。
  • 類似した用語・設備・概念が入れ替えられる(例: 同じカテゴリ内の別装置名・別物質名に置換)
  • 増加/減少、高い/低い、〜以上/〜以下など方向や大小関係が逆転される
  • 条文番号・期日・閾値となる数値が近い別の値に書き換えられる
  • 単位換算(℃↔K、kPa↔Pa、ゲージ圧↔絶対圧 等)が要求される問題で換算漏れ
  • 計算式の係数(1/2、1/3、π/4等)を別の値に置換、または指数を取り違えた選択肢
  • その他の傾向: 主語(誰が)・対象(何を)・条件のいずれかが入れ替えられる/数値・用語が類似のものに差し替えられる

2-3. 維持管理用検査装置(甲種対象)

重要度: 乙C / 🟦 甲B

🎯 一言で

漏えい磁束ピグ高圧管内走行・磁気センサで減肉検出) / 塗覆装損傷検査システム(舗装上から信号電流の位相反転で損傷位置特定)

📖 解説(乙種ベース)

漏えい磁束ピグ高圧管内走行・磁気センサで減肉検出) / 塗覆装損傷検査システム(舗装上から信号電流の位相反転で損傷位置特定)

漏えい磁束ピグ(PIGインスペクション)

目的:高圧ガス導管の腐食減肉や他工事等で発生した管体の損傷を検査。

原理:ガスの圧力によって管内を走行し、搭載した磁気センサで管体の減肉を検出する(漏えい磁束法)。

・直流磁化された管体に欠陥があると、その部分から磁束が管の内外面に漏えいする(漏えい磁束)

・この漏えい磁束を磁気センサで検出することで減肉を検知

特徴:高圧導管を通常運転しながら検査可能(止めずに検査)。

注意:ピグや高精度塗膜欠陥検知システムを用いての検査は「必要に応じて行う」(定期的に実施することは決められていない)。

塗覆装損傷検査システム

目的:舗装上から埋設管の塗覆装の損傷箇所を探知する。

原理:

①発信機からの信号電流が大地を通じて塗覆装損傷部へ選択的に流入する

②管路直上に受信装置を走行させ、地表面の電位分布を地表面電位差と位相の波形として連続記録する

塗覆装損傷部の直上で電位差が0になると同時に、極性が反転することから、塗覆装損傷部の位置を探知できる

地中探査レーダー

地中に向けて電磁波を入射し、埋設管で反射した電磁波をとらえて埋設位置を探査する方法。

反射波の波形から埋設物の位置・深さを測定する。

🟦 甲種プラスα

甲種では「維持管理用検査装置(甲種対象)」の本文の概念をより深く理解した上で、論述問題への応用が問われます。本文の数値・原理をしっかり押さえてください。

⚡ 焦点ポイント

漏えい磁束ピグ高圧導管・腐食減肉検査・運転しながら実施」「塗覆装損傷システム→電位差0かつ極性反転で損傷位置特定」「地中探査レーダー→電磁波で埋設位置確認」が頻出。

📝 誤答パターン(過去問頻出+一般則)

  • 【最頻出】 「高圧導管ではピグや塗膜欠陥検知システムを使用後も定期的な漏えい検査は実施しなければならない」という点が引っ掛けで出題。
  • 類似した用語・設備・概念が入れ替えられる(例: 同じカテゴリ内の別装置名・別物質名に置換)
  • 増加/減少、高い/低い、〜以上/〜以下など方向や大小関係が逆転される
  • 条文番号・期日・閾値となる数値が近い別の値に書き換えられる
  • 単位換算(℃↔K、kPa↔Pa、ゲージ圧↔絶対圧 等)が要求される問題で換算漏れ
  • 計算式の係数(1/2、1/3、π/4等)を別の値に置換、または指数を取り違えた選択肢
  • その他の傾向: 主語(誰が)・対象(何を)・条件のいずれかが入れ替えられる/数値・用語が類似のものに差し替えられる

3-1. 漏えいの原因と経年管対策

重要度: 乙B / 甲C

🎯 一言で

漏えい原因5種(材料不備・腐食・地盤変動・地震等諸荷重・施工不良) / 経年管(ねずみ鋳鉄管・白管・黒管は新規埋設禁止)

📖 解説(乙種ベース)

漏えい原因5種(材料不備・腐食・地盤変動・地震等諸荷重・施工不良) / 経年管(ねずみ鋳鉄管・白管・黒管は新規埋設禁止)

漏えいの主な原因(5種類)

①材料の不備・劣化

②腐食

③地盤変動

④地震・温度変化・車両・他工事等の諸荷重

⑤施工不良

経年管とは

設置してから年数が経過し、点検・更新が必要なガス管。

対象:ねずみ鋳鉄管・白管(亜鉛メッキによる防食を施した鋼管)・黒管(メッキによる防食を施していない鋼管

→ これら3種類の新規埋設は禁止されている。

経年管対策の考え方

・圧力・管種・故障形態等を考慮して対象設備の絞り込みと対策の優先順位付けを行う

・リスクマネジメント手法に基づき、経年管のリスクを考慮して適切な対策・維持管理を実施する

対策方法

①入替:新管に取り替える工法(全掘削・既存パイプ内挿入・旧管破壊引込みの3種類)

②更生修理:導管内面に成型材・液状樹脂を貼り付けること等によって漏えいを予防する。

 (漏えいしていないが今後の漏えいを防止することを目的とした予防保全の一種)

⚡ 焦点ポイント

「ねずみ鋳鉄管・白管・黒管は新規埋設禁止」「漏えい原因5種」「更生修理は予防保全(漏えいしていないが今後の漏えいを防止)」が頻出。

📝 誤答パターン(過去問頻出+一般則)

  • 【最頻出】 更生修理は「漏えいを止める」だけでなく「今後の漏えいを予防する目的(予防保全)」にも使用される。「漏えいが発生してから適用する」と思い込まないこと。
  • 類似した用語・設備・概念が入れ替えられる(例: 同じカテゴリ内の別装置名・別物質名に置換)
  • 増加/減少、高い/低い、〜以上/〜以下など方向や大小関係が逆転される
  • 条文番号・期日・閾値となる数値が近い別の値に書き換えられる
  • 単位換算(℃↔K、kPa↔Pa、ゲージ圧↔絶対圧 等)が要求される問題で換算漏れ
  • 計算式の係数(1/2、1/3、π/4等)を別の値に置換、または指数を取り違えた選択肢
  • その他の傾向: 主語(誰が)・対象(何を)・条件のいずれかが入れ替えられる/数値・用語が類似のものに差し替えられる

3-2. 更生修理工法の種類と適用

重要度: ★ 乙C / 🟦 甲A

🎯 一言で

反転シール系(継手・亀裂・地震時漏え予防・主に低圧)/ 樹脂ライニング系(腐食・継手漏え予防)/ 圧送ピグ・気流搬送の施工法

📖 解説(乙種ベース)

反転シール系(継手・亀裂・地震時漏え予防・主に低圧)/ 樹脂ライニング系(腐食・継手漏え予防)/ 圧送ピグ・気流搬送の施工法

更生修理工法の特徴

①道路掘削が非常に少ない→周辺住民の生活環境・一般交通の保全性に優れる

②予想される漏えい形態に応じて適切な工法が選択できる

③道路掘削が少ないため工事費の低減が図られる

工法目的別分類

┌亀裂・折損漏え予防工法 →反転シール系・樹脂ライニング系(本支管

├腐食漏え予防工法    →樹脂ライニング系(本支管供内管

├継手漏え予防工法    →反転シール系・樹脂ライニング系(本支管供内管

└地震時漏え予防工法   →反転シール系(本支管

反転シール

薄くて丈夫な気密性を持つシールホース(反転チューブ)を空気又は反転液を介して圧力をかけることにより管の中に反転(裏返し)させながら押出し、管内面に接着剤を介して貼り付ける工法。

・継手漏え予防工法・亀裂折損・地震時漏え予防工法として適用

・主に低圧導管に使用(中圧B導管にも使用されるものがある)

樹脂ライニング系

管内面に樹脂によるライニング膜を形成する工法。継手漏え予防・腐食漏え予防工法として適用。

①圧送ピグによる工法:管内にライニング樹脂を注入後、ピグを空気背圧で押し進めることで管内壁に樹脂層を形成

②気流搬送による工法:連続的に供給されるライニング樹脂を高速空気流により管内壁に沿って搬送し、連続したライニング膜を形成

🟦 甲種プラスα

甲種では「更生修理工法の種類と適用」の本文の概念をより深く理解した上で、論述問題への応用が問われます。本文の数値・原理をしっかり押さえてください。

⚡ 焦点ポイント

反転シール→地震時漏え予防に有効・主に低圧」「圧送ピグ→空気背圧でピグを押し進め樹脂膜形成」「気流搬送→高速空気流で樹脂搬送し連続ライニング膜」「中圧導管にも適用できる更生修理工法がある」が頻出。

📝 誤答パターン(過去問頻出+一般則)

  • 【最頻出】 「更生修理工法で地震時漏え予防に適用できるのは反転シール系のみ(本支管対象)」。樹脂ライニング系の地震時漏え予防への適用は記載なし。
  • 類似した用語・設備・概念が入れ替えられる(例: 同じカテゴリ内の別装置名・別物質名に置換)
  • 増加/減少、高い/低い、〜以上/〜以下など方向や大小関係が逆転される
  • 条文番号・期日・閾値となる数値が近い別の値に書き換えられる
  • 単位換算(℃↔K、kPa↔Pa、ゲージ圧↔絶対圧 等)が要求される問題で換算漏れ
  • 計算式の係数(1/2、1/3、π/4等)を別の値に置換、または指数を取り違えた選択肢
  • その他の傾向: 主語(誰が)・対象(何を)・条件のいずれかが入れ替えられる/数値・用語が類似のものに差し替えられる

4-1. 他工事管理(情報把握・導管調査・事前協議)

重要度: ★ 乙A / 甲A

🎯 一言で

他工事=埋設導管近くの水道・電話・電気等の工事 / パイプロケーター(電磁誘導法・間接検索)/ 地中探査レーダー(電磁波反射)/ くい打ち→必ず露出して確認

📖 解説(乙種ベース)

他工事=埋設導管近くの水道・電話・電気等の工事 / パイプロケーター(電磁誘導法・間接検索)/ 地中探査レーダー(電磁波反射)/ くい打ち→必ず露出して確認

他工事の定義

埋設されている導管の近くで行われる水道・電話・電気等の工事。それらの企業者を他工事企業者という。

他工事の情報把握

他工事から事故を防ぐには、まず他工事企業者との連絡を密にして事前連絡を受けることが必要。

道路管理者・警察等関係省庁の協力を得て、地域ごとの道路調整会議等を通じて各企業が互いに情報交換をする。

導管の調査・確認方法

導管系統図・導管図の調査(紙情報)

パイプロケーター導管の埋設位置(平面的位置及び深さ)を間接的に検索。電磁誘導法の原理による。

 ・誘導法:発信器のコイルに交流電流を流し、導管によって発生する電磁誘導の磁束を測定して導管の位置を捕捉

 ・直接法:発信器を用いず、電流を導管に直接流して電磁波を発生させる方法。直接法の方が誘導法より精度的に優れている

③地中探査レーダー:地中に向けて電磁波を入射し、埋設管で反射した電磁波を測定して埋設位置を探査。反射波の波形から埋設物の位置・深さを測定。

④試掘:必要に応じて行い直接確認

くい打ち時の注意(重要)

矢板打ち・くい打ちのときは、他工事企業者に対してガス管を露出させて目視による確認を要請することが必要である。

事前協議

他工事によるガス管の損傷を防ぐため、他工事企業者と設計時・施工前に設計協議・施工協議を実施し、必要な保安措置を決定する。

⚡ 焦点ポイント

パイプロケーター→電磁誘導法・間接的検索」「直接法の方が誘導法より精度が高い」「くい打ち→必ず露出させて目視確認」「地中探査レーダー→電磁波入射・反射で埋設位置確認」が頻出。

📝 誤答パターン(過去問頻出+一般則)

  • 【最頻出】 「ガス導管に近接してくい打ちが行われる際は、必ず管を露出して確認してから打設しなければならない」が正しい。試掘ではなく「露出させて確認」が求められる点に注意。
  • 類似した用語・設備・概念が入れ替えられる(例: 同じカテゴリ内の別装置名・別物質名に置換)
  • 増加/減少、高い/低い、〜以上/〜以下など方向や大小関係が逆転される
  • 条文番号・期日・閾値となる数値が近い別の値に書き換えられる
  • 単位換算(℃↔K、kPa↔Pa、ゲージ圧↔絶対圧 等)が要求される問題で換算漏れ
  • 計算式の係数(1/2、1/3、π/4等)を別の値に置換、または指数を取り違えた選択肢
  • その他の傾向: 主語(誰が)・対象(何を)・条件のいずれかが入れ替えられる/数値・用語が類似のものに差し替えられる

4-2. 他工事保安措置(移設・管種変更・防護:つり防護・受け防護)

重要度: 乙C / 🟦 甲B

🎯 一言で

保安措置4種(移設・管種変更・使用一時停止や仮移設・防護措置) / PE管露出→さや管防護原則・つり防護・受け防護

📖 解説(乙種ベース)

保安措置4種(移設・管種変更・使用一時停止や仮移設・防護措置) / PE管露出→さや管防護原則・つり防護・受け防護

保安措置の種類

他工事の影響を受けるガス供給施設については、他工事企業者との協議に基づいて次の保安措置を講ずる。

①移設:他工事により導管が悪影響を受けるおそれのある場合は、工事の行われていない道路または影響を受けない場所に事前に移設する

②管種変更:影響を受ける本支管に対して管体強度または継手性能を向上させるため、ポリエチレン管・ダクタイル鋳鉄管鋼管等に取り替える

③使用の一時停止や仮移設:供給に支障をきたさない限り、工事期間中、ガス供給設備の使用の一時停止又は影響の少ない場所への仮移設を行う

④防護措置:上記の措置が困難な場合に防護措置を講ずる

ガス管が露出する場合の防護措置(主な方法)

接合方法に応じて、押輪掛け・外面シール・抜け出し防止装置・伸縮継手・緊急遮断装置の設置・つり防護・受け防護・横振れ防止措置・固定措置等がガス事業法で定められている。

掘削によりPE管が露出した場合の防護措置

・外力による衝撃・作業等で発生する熱・長時間の直射日光等により損傷や劣化を被る可能性があるため、原則としてさや管等による防護措置を施す

・さや管等にもテープでガス管であることを明示する

・必要に応じて、銅管・鋳鉄管と同様のつり防護・受け防護を施す

PE管表面に有害な傷が生じている場合、その部分は取り替える

🟦 甲種プラスα

甲種では「他工事保安措置(移設・管種変更・防護:つり防護・受け防護)」の本文の概念をより深く理解した上で、論述問題への応用が問われます。本文の数値・原理をしっかり押さえてください。

⚡ 焦点ポイント

「掘削によりPE管が露出した場合は原則としてさや管による防護措置」「さや管にはテープでガス管と明示」「必要に応じてつり防護・受け防護」が頻出。

📝 誤答パターン(過去問頻出+一般則)

  • 【最頻出】 「長期間ポリエチレン管が露出する場合は直射日光等による損傷防止のためさや管等の防護措置を行わなければならない」という点。「必要に応じて」ではなく「原則として」が正しい。
  • 類似した用語・設備・概念が入れ替えられる(例: 同じカテゴリ内の別装置名・別物質名に置換)
  • 増加/減少、高い/低い、〜以上/〜以下など方向や大小関係が逆転される
  • 条文番号・期日・閾値となる数値が近い別の値に書き換えられる
  • 単位換算(℃↔K、kPa↔Pa、ゲージ圧↔絶対圧 等)が要求される問題で換算漏れ
  • 計算式の係数(1/2、1/3、π/4等)を別の値に置換、または指数を取り違えた選択肢
  • その他の傾向: 主語(誰が)・対象(何を)・条件のいずれかが入れ替えられる/数値・用語が類似のものに差し替えられる

4-3. 他工事立会・巡回・保安協定

重要度: 乙B / 甲B

🎯 一言で

巡回は全ての導管について必要頻度を定めて実施 / 保安協定の締結 / 需要家・建築設備業者への周知・啓蒙活動

📖 解説(乙種ベース)

巡回は全ての導管について必要頻度を定めて実施 / 保安協定の締結 / 需要家・建築設備業者への周知・啓蒙活動

立会

協議により定められた時期に、本支管等の位置及び保安措置の実施状況等、必要な事項について他工事企業者と相互に確認を行う。

また、工事中は工事方法・離隔距離・防護状況の確認のため立会いするのが望ましい。

巡回(重要)

あらかじめ定めた適切な時期・頻度で巡回を行い、漏えいの有無・防護措置の異常の有無等を点検するとともに、他工事の施設状況を把握する。

→ 他工事の工事中における巡回は、中圧だけでなく全ての導管について、必要な頻度を定めて実施しなければならない。

教育及び周知

巡回及び立会業務に従事する者に対しては、防護基準類・各種要領・保安規程等についての教育及び訓練等を実施し、事故防止に努める。

保安協定の締結

地下鉄・地下街・ビル・高速道路等の建設工事及び上下水道・電気・電信電話等の他工事が大規模かつ頻繁に行われるもので、導管の保安の確保及び機能の保持を図るため、他工事企業者と保安協定書を締結し、両者が協力してその実施に万全を期す。

敷地内での対応

・需要家への周知・啓蒙活動:各種業務機会を通じて、ガス設備の資産区分・解体・改装時の注意事項等を記載したチラシ等を配布し需要家の啓蒙を図る

・建築・設備業者への周知:①ガス管の事前確認、②適切な施工方法による損傷防止、③万一損傷した場合の二次災害防止措置を記載した注意チラシ等の配布

・ガス管の標示:現地にガス管の位置・ガスが通じている範囲・ガス事業者の連絡先等を示す標示を行う

⚡ 焦点ポイント

「巡回は中圧だけでなく全ての導管について必要な頻度を定めて実施」「保安協定書を締結し両者が協力」「内管他工事対策として建築・設備業者に事故防止講習会や注意チラシ配布」が頻出。

📝 誤答パターン(過去問頻出+一般則)

  • 【最頻出】 「他工事工事中の巡回は中圧だけでなく全ての導管について…」が正しい。中圧だけと誤認しやすい。
  • 類似した用語・設備・概念が入れ替えられる(例: 同じカテゴリ内の別装置名・別物質名に置換)
  • 増加/減少、高い/低い、〜以上/〜以下など方向や大小関係が逆転される
  • 条文番号・期日・閾値となる数値が近い別の値に書き換えられる
  • 単位換算(℃↔K、kPa↔Pa、ゲージ圧↔絶対圧 等)が要求される問題で換算漏れ
  • 計算式の係数(1/2、1/3、π/4等)を別の値に置換、または指数を取り違えた選択肢
  • その他の傾向: 主語(誰が)・対象(何を)・条件のいずれかが入れ替えられる/数値・用語が類似のものに差し替えられる

🔢 供給の重要数値・設備の整理

ガス検知器の主要4種:

種類原理用途
接触燃焼式触媒燃焼の温度上昇一般可燃性ガス
半導体式半導体表面の電気抵抗変化微量検知
光吸収式赤外線の吸収メタン等の選択検知
FID(水素炎イオン化)火炎中のイオン高精度・微量

他工事管理の3段階(論述頻出):

1. 着工前: 他工事照会・立会計画・図面整備

2. 着工中: 現場立会・明示・連絡体制

3. 完了後: 復旧確認・記録・再発防止

更生修理工法:

– ライニング工法: 内側に樹脂ライニング

– パイプインパイプ: 既設管内に新管挿入

– 反転工法: 樹脂含浸チューブを反転敷設

– スプレー工法: 内面に塗装

供給科目では、設備名・型式・運転条件の数値・配管材料の組み合わせで誤答が作られます。本章で出てきた数値・設備名・工法を一覧で整理しておくと、選択肢の引っかけに気付きやすくなります。

🗒️ 3分で復習(章末まとめ)

🎯 全節 一言まとめ

  • 節2-1 漏えい検査の頻度と検査方法: 本支管高圧1年・中低圧4年 / 供内管4年 / 特定地下街等供内管1年 / 検査方法:ボーリング・地表空気吸引・圧力保持
  • 節2-2 ガス検知器4種の原理・特性比較: 識別型(電気抵抗×温度比例・選択性可) / FID(炭化水素のみ・1ppm・H₂/CO不可) / 半導体式(低濃度有効・可燃性以外も可・濃度測定不向き) / サーミスタ(熱伝導度差・0〜100%測定可)
  • 節2-3 維持管理用検査装置(甲種対象): 漏えい磁束ピグ高圧管内走行・磁気センサで減肉検出) / 塗覆装損傷検査システム(舗装上から信号電流の位相反転で損傷位置特定)
  • 節3-1 漏えいの原因と経年管対策: 漏えい原因5種(材料不備・腐食・地盤変動・地震等諸荷重・施工不良) / 経年管(ねずみ鋳鉄管・白管・黒管は新規埋設禁止)
  • 節3-2 更生修理工法の種類と適用: 反転シール系(継手・亀裂・地震時漏え予防・主に低圧)/ 樹脂ライニング系(腐食・継手漏え予防)/ 圧送ピグ・気流搬送の施工法
  • 節4-1 他工事管理(情報把握・導管調査・事前協議): 他工事=埋設導管近くの水道・電話・電気等の工事 / パイプロケーター(電磁誘導法・間接検索)/ 地中探査レーダー(電磁波反射)/ くい打ち→必ず露出して確認
  • 節4-2 他工事保安措置(移設・管種変更・防護:つり防護・受け防護): 保安措置4種(移設・管種変更・使用一時停止や仮移設・防護措置) / PE管露出→さや管防護原則・つり防護・受け防護
  • 節4-3 他工事立会・巡回・保安協定: 巡回は全ての導管について必要頻度を定めて実施 / 保安協定の締結 / 需要家・建築設備業者への周知・啓蒙活動

⚡ 全節 焦点ポイント

  • 節2-1: 「高圧1年・中低圧4年・特定地下街供内管1年」の数値が頻出。「埋設本支管の法定検査に検知管式ガス検知器は使用不可」も重要。
  • 節2-2: 「FID→炭化水素のみ・H₂/CO検知不可」「半導体→可燃性以外も検知・低濃度有効・濃度測定不向き」「サーミスタ→熱伝導度差・0〜100%測定可」「識別型→選択性なし(温度調整でメタン選択可)」の4分類を整理。
  • 節2-3: 「漏えい磁束ピグ高圧導管・腐食減肉検査・運転しながら実施」「塗覆装損傷システム→電位差0かつ極性反転で損傷位置特定」「地中探査レーダー→電磁波で埋設位置確認」が頻出。
  • 節3-1: 「ねずみ鋳鉄管・白管・黒管は新規埋設禁止」「漏えい原因5種」「更生修理は予防保全(漏えいしていないが今後の漏えいを防止)」が頻出。
  • 節3-2: 「反転シール→地震時漏え予防に有効・主に低圧」「圧送ピグ→空気背圧でピグを押し進め樹脂膜形成」「気流搬送→高速空気流で樹脂搬送し連続ライニング膜」「中圧導管にも適用できる更生修理工法がある」が頻出。
  • 節4-1: 「パイプロケーター→電磁誘導法・間接的検索」「直接法の方が誘導法より精度が高い」「くい打ち→必ず露出させて目視確認」「地中探査レーダー→電磁波入射・反射で埋設位置確認」が頻出。
  • 節4-2: 「掘削によりPE管が露出した場合は原則としてさや管による防護措置」「さや管にはテープでガス管と明示」「必要に応じてつり防護・受け防護」が頻出。
  • 節4-3: 「巡回は中圧だけでなく全ての導管について必要な頻度を定めて実施」「保安協定書を締結し両者が協力」「内管他工事対策として建築・設備業者に事故防止講習会や注意チラシ配布」が頻出。

📝 関連過去問

この章の知識が問われる過去問題リスト(全25問)。

ℹ️ 乙種・甲種は別の試験です。同じ問番号(例: 基問10)であっても、乙種と甲種では出題される問題内容は異なります。各年度・種別ごとの本文は 乙種過去問 / 甲種過去問 ページから確認してください。

乙種(10問)

令和7年: 供問17

令和6年: 供問17

令和5年: 供問17

令和4年: 供問17

令和3年: 供問17

令和2年: 供問17

令和元年: 供問17

平成30年: 供問17

平成29年: 供問17

平成28年: 供問17

甲種(9問)

令和7年: 供問17

令和6年: 供問17

令和5年: 供問17

令和4年: 供問17

令和3年: 供問17

令和2年: 供問17

令和元年: 供問17

平成30年: 供問17

平成29年: 供問17

共通(6問)

令和6年: 供問1

令和4年: 供問1

令和2年: 供問1

平成30年: 供問1

平成28年: 供問1

平成27年: 供問1