この教材は旧サイト「ガス主任ハック」(〜2026年5月)で公開していた解説を、2026年7月時点の法令に合わせて更新のうえ再掲載しています。
解説製造 part4 ガスの熱量・比重の測定
ガスの熱量・燃焼性
- ガス事業者は、供給するガスの熱量や燃焼性を、供給約款に定めた範囲(ガスグループ)に収まるよう、適正に管理する必要がある。
熱量
- 熱量
ガスが燃えたとき発生する熱の量 - 燃料を燃焼すると、水蒸気が発生する。
- そのとき、下記2種類の熱が発生する。

燃焼性
- 燃焼性を表す指標は下記の2つ
$$ウォッベ指数 (WI)=\frac{ガスの総発熱量(MJ/㎥N)}{\sqrt{ガスの比重}(空気=1)}$$
※空気を混合すると低下する
※空気を混合すると低下する
燃焼速度 (MCP)
※空気を混合しても変わらない
※空気を混合しても変わらない
- 供給約款で定めたガスの熱量に合わせるため、製造したガスを空気などで希釈する。その際に、空気を混合すると低下するウォッベ指数を管理すること。
熱量を調整する方法
ガス―ガス熱量調整方法
- ガスの状態で混合させる方式。
- 事前に気化させる熱源や設備が必要
- ランニングコストが高い
例)

液-ガス熱量調整方法
- ガスに対して液体の状態で混合させる方式。
- 事前に気化させる熱源や設備が不要
- ランニングコストが低い
例)

液―液熱量調整方法
- 液体状態のまま混合させる方式。
- 事前に気化させる熱源や設備が不要
- ランニングコストが低い
- 低い温度(‐160℃)のLNGにLPGを混合するため、LPG内の成分が凍結しないよう対策が必要
例)

ガスクロマトグラフ
- ガスの成分を分析する手法。
- 固定相に移動相(=キャリアガス)を流して、
- 各相の間における各成分の溶解性、吸着性の差によって、成分物質を分離し、測定する方法。

- 吸着性が強い成分ほど、移動速度が遅くなる。
- 移動相(=キャリアガス)には、 純度が高いヘリウム、窒素、アルゴン等が用いられる。
検出器の種類
熱伝導度検出器(TCD)
※覚え方「熱=サーモ(thermo)のT」
- 無機化合物と有機化合物のいずれも検出することができる。
水素炎イオン検出器(FID)
※覚え方「イオンのI」
- 有機化合物を高感度に検出することができる。
炎光光度検出器(FPD)
- 硫黄化合物やリン化合物を検出することができる。
手を動かす一問一答(旧サイトのミニテストより)

