基礎 part2 熱力学

この教材は旧サイト「ガス主任ハック」(〜2026年5月)で公開していた解説を、2026年7月時点の法令に合わせて更新のうえ再掲載しています。
解説基礎 part2 熱力学

  • 空間のうち、検討対象の空間を系、その周囲を外界という
  • 系には、孤立系閉鎖系開放系がある。
    孤立系:外界との間でエネルギーも物質も交換しない。
    閉鎖系:エネルギーは交換するが、物質は交換しない。
    開放系:エネルギーも物質も交換する。
  • 系が時間的に変動しない状態を平衡状態という

熱力学第一法則

  • エネルギー保存の法則
  • 熱力学第一法則では、熱と仕事は等価である
    (熱も機械的な仕事もエネルギーの一形態)
  • 仕事=力の大きさ×力が働いた距離(変位した量)
  • 圧力一定の気体では、仕事=圧力×体積変化

内部エネルギー

  • 物質の状態に応じて、物体自身が持つエネルギー
  • 内部エネルギーは状態量物質の状態によって決まる値で、その状態になるまでの経路には無関係
吸収した熱量
外部への仕事=内部エネルギーの増加体積一定の変化(外部への仕事=0)では、
吸収した熱量=内部エネルギーの増加となり、気体の温度が上昇する

エンタルピー

  • エンタルピーは内部エネルギー圧力体積加えた量のこと

エンタルピー=内部エネルギー+(圧力×体積)
圧力一定の変化では、吸収した熱量=エンタルピーの増加

熱容量

  • 熱容量:物質の温度を1K上げるのに必要な熱量
  • モル熱容量:気体1molの温度を1K上げるのに必要な熱量。
  • 気体の定圧モル熱容量は定積モル熱容量より大きい。
     CP>CV
理想気体における定圧モル熱容量(CP)、定積モル熱容量(CV)の関係は、
CP=CV+R(気体定数)
  • 比熱比(γ)は常に1より大きい 
γ(ガンマ)=CPCV

等温変化

  • 温度一定のもとでの変化
  • 理想気体の等温変化では内部エネルギー変化ゼロ

断熱変化

  • 外部との熱のやり取りがない変化

ジュールトムソン効果

  • 気体をある温度以下で断熱膨張させると温度が低下する現象
  • ジュールトムソン膨張は、エンタルピーは一定であるが、エントロピーは増加する

熱力学第二法則

  • 機械的エネルギーと熱以外のエネルギーを完全に熱に変えることはできるが、その逆はできない
  • 熱は高温度の物質から低温度の物質へ自然に移ることができるが、その逆が自然に起こることはない

エントロピー

  • エントロピーは状態量物質の状態によって決まる値で、その状態になるまでの経路には無関係

エクセルギー

  • 系が外界と平衡状態になるまでに取り出せる仕事の最大値

カルノーサイクル

  • 高温熱源と低温熱源との間の、2つの等温変化2つの断熱変化で構成された可逆サイクル
  • カルノーサイクルより高い効率の熱機関を作ることは不可能
  • カルノーサイクルを逆に動かすと、ヒートポンプになる

加熱量と温度変化の関係

Q=m×C×(T2-T1
Q:加熱量 m:物質量 C:熱容量 
T1ーT2:加熱前後の温度

カルノーサイクル

η= TーT/Th = Q1ーQ2/ Q1
η(エータ):熱効率 T:高温熱源温度
T:低温熱源温度 Q1:吸収熱 Q2:放出熱
手を動かす一問一答(旧サイトのミニテストより)
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